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三章 あん・あん、いやあん、第三層
49 粉末が出来るまで何分待つ?
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僕は鍛冶場の魔法オヤジにアダマンタイトを見せてもらった。受ける第一印象は漬け物石だ。しかし持ってみると、意外に軽い。残念ながらこれでは良い漬け物は出来そうに無い。
ちなみに大賢者リコリースは、アダマンタイトを加工するのに太陽の石を生み出したという。太陽は表面温度でも6000度、本気でその温度を出せというのなら無茶も良いところだ。
まず僕は溶接用の灯油バーナーでアダマンタイトをあぶってみた。10分ぐらいやってみたものの、まったく変化がない。あぶった部分を叩いてみても、変形するそぶりは無い。鉄ならとっくに融解している。やっぱり駄目だった。
さらなる高温を出す方法はいくつかある。まず必要になるのは酸素だ。酸素で燃焼効率を上げることによって2200度ぐらいはまで持って行けるはずだ。
それ以上に温度を上げるなら、使うのはアルミニウムだ。普通に考えると、アルミニウムは燃えるような印象は無い。何故ならアルミニウムは酸化被膜に覆われているので、そこから内側の酸化を阻害するのだ。まあ、その皮膜を破るレベルの火力があればいいんだけど、今回はそんな力業はしない。
どうすれば良いかというと、アルミニウムを粉末にするだけだ。細かくすればするほど、強烈に酸化しやすくなる。しかも金属なので、燃焼に水蒸気などの気体が発生しない。そのため周囲の酸素を吸収しやすく、超高温で燃えるのだ。
うまく圧力を加えて気圧を上げれば、さらに温度を上げることが出来るだろう。これで3000度越えか。しかし、もしこれが出来たとして、どうやって加工するかが問題だ。そんな状態に加熱した金属は、近づくだけで火傷するレベルだ。僕はその問題点を魔法オヤジに説明した。
僕の説明を聞いた魔法オヤジはニヤリと笑った。「俺になら出来る」そう言っているのが、ヒシヒシと伝わってくる。彼は第五層に到達した化け物だ。僕の常識では計れない。いけるかもしれないし、駄目かもしれない。しかし本人がやると言っているのだから好きにさせよう。自己責任だ。
ということで資材調達だ。まず必要なのはアルミニウム。それは魔法オヤジが日用品の材料として保有していたのだ。アルミニウム、柔軟性はあるけれど軟らかすぎて武器には向かない。しかし錆びにくいという特徴から、この世界でも生活用品を作るのに一部活用されているらしい。もちろん大変高価なので金持ち専用だ。今回は依頼人が持っていたので、特に何の問題も無い。
次は酸素だ。酸素の入手は難しくない。理科の実験でもやったことがある人が大半だと思うけど、水を電気分解すれば良い。電気はどうするかって? 発電にはジャンク屋で売られているモータを使う。モーターは電気を流すと回転するんだけど、それとは逆に、モーターを回すと電気が発生するのだ。基本的な発電の仕組みだ。
僕は試作の小型ボイラーを改造して、外燃機関を作った。そこにモータを取り付け、簡易的な発電機とした。そして水から酸素と水素を生成した。気体は圧力容器に密閉して保存。一応必要な物は揃ったけれど、あとは炉の方に手を入れなければならない。
明日はとうとうアダマンタイトを加工することになる。目的を達成することが出来るのか、それとも魔法オヤジが溶けて死ぬか、それは僕には分からない。
日数 項目 金額 個数 合計 所持金
-----------------------------------------------------------------------------
28日目 食料 -1万3000蝸 1個 -1万3000蝸 47万6800蝸
28日目 エンジン部品 -4万8000蝸 1個 -4万8000蝸 42万8800蝸
28日目 燃料売り上げ 6万0000蝸 1個 6万0000蝸 48万8800蝸
28日目 借金返済(2) -1万0000蝸 1個 -1万0000蝸 47万8800蝸
28日目 発電用パーツ -1万8000蝸 1個 -1万8000蝸 46万0800蝸
29日目スタート。魔法オヤジの命日になるかもしれない日がやってきた。
今日は鍛冶屋の炉を見せてもらう。どうやら魔法の力が加わっているようで、かなりの耐久力があるものらしい。中に強力な魔法を打ち込んでも耐えきるだけの性能があるようだ。これなら大丈夫だろう、たぶん。
僕は酸素を供給するための装置を作り取り付けた。アルミニウム粉末は袋詰めしておいて、必要に応じて投入する。さあ、準備完了だ。
「準備は出来ました。ただ何度も言ってますが、安全は保証できません。作業の間、僕は避難します。」
「ああ、問題ない。俺は凍える凍土で灼熱の炎を何度も耐えきった男だ。たとえ太陽の力でも抗しきって見せよう!」
凍土で灼熱ってとういうことだ?! そして顔はムサいけど、言っていることはイケメン!
とりあえず僕は避難した。さあ、火事場の焼きオヤジが出来るかどうか、ここが正念場だ!
ちなみに大賢者リコリースは、アダマンタイトを加工するのに太陽の石を生み出したという。太陽は表面温度でも6000度、本気でその温度を出せというのなら無茶も良いところだ。
まず僕は溶接用の灯油バーナーでアダマンタイトをあぶってみた。10分ぐらいやってみたものの、まったく変化がない。あぶった部分を叩いてみても、変形するそぶりは無い。鉄ならとっくに融解している。やっぱり駄目だった。
さらなる高温を出す方法はいくつかある。まず必要になるのは酸素だ。酸素で燃焼効率を上げることによって2200度ぐらいはまで持って行けるはずだ。
それ以上に温度を上げるなら、使うのはアルミニウムだ。普通に考えると、アルミニウムは燃えるような印象は無い。何故ならアルミニウムは酸化被膜に覆われているので、そこから内側の酸化を阻害するのだ。まあ、その皮膜を破るレベルの火力があればいいんだけど、今回はそんな力業はしない。
どうすれば良いかというと、アルミニウムを粉末にするだけだ。細かくすればするほど、強烈に酸化しやすくなる。しかも金属なので、燃焼に水蒸気などの気体が発生しない。そのため周囲の酸素を吸収しやすく、超高温で燃えるのだ。
うまく圧力を加えて気圧を上げれば、さらに温度を上げることが出来るだろう。これで3000度越えか。しかし、もしこれが出来たとして、どうやって加工するかが問題だ。そんな状態に加熱した金属は、近づくだけで火傷するレベルだ。僕はその問題点を魔法オヤジに説明した。
僕の説明を聞いた魔法オヤジはニヤリと笑った。「俺になら出来る」そう言っているのが、ヒシヒシと伝わってくる。彼は第五層に到達した化け物だ。僕の常識では計れない。いけるかもしれないし、駄目かもしれない。しかし本人がやると言っているのだから好きにさせよう。自己責任だ。
ということで資材調達だ。まず必要なのはアルミニウム。それは魔法オヤジが日用品の材料として保有していたのだ。アルミニウム、柔軟性はあるけれど軟らかすぎて武器には向かない。しかし錆びにくいという特徴から、この世界でも生活用品を作るのに一部活用されているらしい。もちろん大変高価なので金持ち専用だ。今回は依頼人が持っていたので、特に何の問題も無い。
次は酸素だ。酸素の入手は難しくない。理科の実験でもやったことがある人が大半だと思うけど、水を電気分解すれば良い。電気はどうするかって? 発電にはジャンク屋で売られているモータを使う。モーターは電気を流すと回転するんだけど、それとは逆に、モーターを回すと電気が発生するのだ。基本的な発電の仕組みだ。
僕は試作の小型ボイラーを改造して、外燃機関を作った。そこにモータを取り付け、簡易的な発電機とした。そして水から酸素と水素を生成した。気体は圧力容器に密閉して保存。一応必要な物は揃ったけれど、あとは炉の方に手を入れなければならない。
明日はとうとうアダマンタイトを加工することになる。目的を達成することが出来るのか、それとも魔法オヤジが溶けて死ぬか、それは僕には分からない。
日数 項目 金額 個数 合計 所持金
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28日目 食料 -1万3000蝸 1個 -1万3000蝸 47万6800蝸
28日目 エンジン部品 -4万8000蝸 1個 -4万8000蝸 42万8800蝸
28日目 燃料売り上げ 6万0000蝸 1個 6万0000蝸 48万8800蝸
28日目 借金返済(2) -1万0000蝸 1個 -1万0000蝸 47万8800蝸
28日目 発電用パーツ -1万8000蝸 1個 -1万8000蝸 46万0800蝸
29日目スタート。魔法オヤジの命日になるかもしれない日がやってきた。
今日は鍛冶屋の炉を見せてもらう。どうやら魔法の力が加わっているようで、かなりの耐久力があるものらしい。中に強力な魔法を打ち込んでも耐えきるだけの性能があるようだ。これなら大丈夫だろう、たぶん。
僕は酸素を供給するための装置を作り取り付けた。アルミニウム粉末は袋詰めしておいて、必要に応じて投入する。さあ、準備完了だ。
「準備は出来ました。ただ何度も言ってますが、安全は保証できません。作業の間、僕は避難します。」
「ああ、問題ない。俺は凍える凍土で灼熱の炎を何度も耐えきった男だ。たとえ太陽の力でも抗しきって見せよう!」
凍土で灼熱ってとういうことだ?! そして顔はムサいけど、言っていることはイケメン!
とりあえず僕は避難した。さあ、火事場の焼きオヤジが出来るかどうか、ここが正念場だ!
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