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四章 予想はよそう、第四層
59 推奨したい水晶の世界
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34日目。
まず昨日鑑定したディメンジョンハウスを使ってみた。水晶を翳(かざ)すと、なんと石造りの戸建て物件の庭にいた。庭よりも外に出ようとすると、見えない壁のような者が邪魔して、それ以上進むことは出来ない。
そして不思議なことに、水晶の中に入ったはずなのに、僕は水晶を持っている。どういうことかと水晶を覗き込むと、その中にはさっきまでいた終着の村の作業場が見える。世界が逆転したような光景のようだけど、恐らく水晶は外の光景を映し出しているだけなのだろう。
今度は家の中を確認してみる。家の中はキッチンからベッドまで、生活に必要な物が一通り揃っている。しかもベッドは、この世界に来てから一番上等のものが用意されていた。これを作った人のこだわりが感じられる。どういう経緯でボス部屋の宝箱に入ったのかさっぱり分からないが、非常に良いアイテムだ。ちなみにキッチンは水もお湯もだすことが出来るらしい。火も使えるので調理も可能。さらに冷蔵庫的な物まで搭載している。
しかし重大な欠点があった。家の中で使い方が書かれたメモ書きを発見したんだけど、それによるとお湯や冷蔵庫を使うには、燃料が必要になるらしい。ただし燃料と言っても石油や石炭では無い。魔晶石だ。魔力を帯びた石。地上でも終着の村でも売っているんだけど、とても高価だ。まあ、金持ちとなった僕なら買えないことは無い。こうして一通りの家見学が終わる。
僕が再び水晶を掲げると、元の場所である作業場に戻っていた。ちなみにメモには水晶を発動させて外に出た場合、中にいる人間全員が帰還の対象になると書いてあった。これってある意味、人間が収納可能な魔法の袋? う~ん、微妙に違うか。転移した時点で水晶も持ち込んでしまうのだから、人間を収容した状態で外を移動することは出来ない。なるほど、そういう事には使えないシステムなのか。
とりあえず今日は、昨日活躍した装甲車の洗浄やらメンテナンスやらを行った。残念ながら赤い汁は完全には落ちない。そもそも塗料でのコーティングもしていなかったので、金属部分の酸化が微妙に進んで色が変わってしまっている。
このままだとマズイので石油と鉛粉等を混ぜ合わせてさらに色を付け、複数の色のコーティング剤を作る。それを装甲車に塗っていく。僕の感性が発揮される場だ。そして完成。
・・・うん、酷いな。センスのかけらも無い。塗っている間は良い出来だと思っていたのに、一歩引いて全体を見たら、ジワジワとセンスの無さが醸し出されている。素人がいろんな色で塗ったぐると、こうなってしまうんだというのがよく分かった。今日は誰もいなくて良かった。
一つ朗報がある。装甲車が魔法の袋(大)に収納可能だった。よし、これで証拠隠滅だ。しかし魔法の袋(大)、侮れない。どれだけ大きい物が収納できるのか、さっぱり未知数だ。これからダンジョン内でドロップ品を拾っても、持ち物がいっぱいなんて事は二度と訪れそうに無い。これで第四層に装甲車を持ち込むことも可能になった。
気がつくと午後になっていた。そこへ魔法オヤジが訪ねてくる。再びアダマンタイトの加工を行うので、燃料を買いに来たらしい。前回の瀕死になった状況から5日間しか経っていないんだけどなぁ。
「灯油を売るのは良いんですが、本当に身体は大丈夫なんですか?」
「ああ、まったく問題ない。それに前回でコツは掴んだ。今度は火傷の一つも無しに完成させる。今回作るのは剣だ。」
魔法オヤジには気合いが漲(みなぎ)っていた。ダンジョン踏破を夢半ばで諦めることになった魔法オヤジ。彼はその代わりに第七層まで到達したパーティーの武器を作る。そして彼らがダンジョン踏破したら・・・。そう考えると確かに気合いが入っているのは頷ける。
「それよりもお前、第四層へ行くんだろ? まさかスカルドラゴンを倒せるとは思っていなかったが、まあ、お前の能力はよく分からなんからな。とにかく・・・死ぬなよ。お前は人の心配をしている場合じゃ無いんだからな。」
そう言うと、魔法オヤジは灯油を抱えて帰って行った。18リットルタンク的な物をではない。抱えたのは魔法オヤジが自前で持ってきたドラム缶だ。
その後、僕は食料の買い込みを行い第四層に備える。今回からディメンジョンハウスに食料を備蓄することにした。ついでにポーションも大人買いだ。僕の財力に不可能は無い。
第四層以降は町も村も無く、これまで以上に備えが必要だ。本当の戦いはこれから始まるのだ。
【 34日目 】
単価 個数 金額 項目
-------------------------------------------------------------
-15万0000蝸 1個 -15万0000蝸 備蓄食料
-3万5000蝸 1個 -3万5000蝸 コーディング材料
9万0000蝸 1個 9万0000蝸 風呂燃料売り上げ
-1万0000蝸 1個 -1万0000蝸 借金返済(7)
4万0000蝸 1個 4万0000蝸 鍛冶屋燃料売り上げ
-35万0000蝸 5個 -175万0000蝸 魔晶石
-8000蝸 10個 -8万0000蝸 マジックP(低)
-8000蝸 10個 -8万0000蝸 ライフP(低)
-6000蝸 10個 -6万0000蝸 スタミナP(低)
[ 残金 190万2800蝸 ]
一気に資金が減った。
まず昨日鑑定したディメンジョンハウスを使ってみた。水晶を翳(かざ)すと、なんと石造りの戸建て物件の庭にいた。庭よりも外に出ようとすると、見えない壁のような者が邪魔して、それ以上進むことは出来ない。
そして不思議なことに、水晶の中に入ったはずなのに、僕は水晶を持っている。どういうことかと水晶を覗き込むと、その中にはさっきまでいた終着の村の作業場が見える。世界が逆転したような光景のようだけど、恐らく水晶は外の光景を映し出しているだけなのだろう。
今度は家の中を確認してみる。家の中はキッチンからベッドまで、生活に必要な物が一通り揃っている。しかもベッドは、この世界に来てから一番上等のものが用意されていた。これを作った人のこだわりが感じられる。どういう経緯でボス部屋の宝箱に入ったのかさっぱり分からないが、非常に良いアイテムだ。ちなみにキッチンは水もお湯もだすことが出来るらしい。火も使えるので調理も可能。さらに冷蔵庫的な物まで搭載している。
しかし重大な欠点があった。家の中で使い方が書かれたメモ書きを発見したんだけど、それによるとお湯や冷蔵庫を使うには、燃料が必要になるらしい。ただし燃料と言っても石油や石炭では無い。魔晶石だ。魔力を帯びた石。地上でも終着の村でも売っているんだけど、とても高価だ。まあ、金持ちとなった僕なら買えないことは無い。こうして一通りの家見学が終わる。
僕が再び水晶を掲げると、元の場所である作業場に戻っていた。ちなみにメモには水晶を発動させて外に出た場合、中にいる人間全員が帰還の対象になると書いてあった。これってある意味、人間が収納可能な魔法の袋? う~ん、微妙に違うか。転移した時点で水晶も持ち込んでしまうのだから、人間を収容した状態で外を移動することは出来ない。なるほど、そういう事には使えないシステムなのか。
とりあえず今日は、昨日活躍した装甲車の洗浄やらメンテナンスやらを行った。残念ながら赤い汁は完全には落ちない。そもそも塗料でのコーティングもしていなかったので、金属部分の酸化が微妙に進んで色が変わってしまっている。
このままだとマズイので石油と鉛粉等を混ぜ合わせてさらに色を付け、複数の色のコーティング剤を作る。それを装甲車に塗っていく。僕の感性が発揮される場だ。そして完成。
・・・うん、酷いな。センスのかけらも無い。塗っている間は良い出来だと思っていたのに、一歩引いて全体を見たら、ジワジワとセンスの無さが醸し出されている。素人がいろんな色で塗ったぐると、こうなってしまうんだというのがよく分かった。今日は誰もいなくて良かった。
一つ朗報がある。装甲車が魔法の袋(大)に収納可能だった。よし、これで証拠隠滅だ。しかし魔法の袋(大)、侮れない。どれだけ大きい物が収納できるのか、さっぱり未知数だ。これからダンジョン内でドロップ品を拾っても、持ち物がいっぱいなんて事は二度と訪れそうに無い。これで第四層に装甲車を持ち込むことも可能になった。
気がつくと午後になっていた。そこへ魔法オヤジが訪ねてくる。再びアダマンタイトの加工を行うので、燃料を買いに来たらしい。前回の瀕死になった状況から5日間しか経っていないんだけどなぁ。
「灯油を売るのは良いんですが、本当に身体は大丈夫なんですか?」
「ああ、まったく問題ない。それに前回でコツは掴んだ。今度は火傷の一つも無しに完成させる。今回作るのは剣だ。」
魔法オヤジには気合いが漲(みなぎ)っていた。ダンジョン踏破を夢半ばで諦めることになった魔法オヤジ。彼はその代わりに第七層まで到達したパーティーの武器を作る。そして彼らがダンジョン踏破したら・・・。そう考えると確かに気合いが入っているのは頷ける。
「それよりもお前、第四層へ行くんだろ? まさかスカルドラゴンを倒せるとは思っていなかったが、まあ、お前の能力はよく分からなんからな。とにかく・・・死ぬなよ。お前は人の心配をしている場合じゃ無いんだからな。」
そう言うと、魔法オヤジは灯油を抱えて帰って行った。18リットルタンク的な物をではない。抱えたのは魔法オヤジが自前で持ってきたドラム缶だ。
その後、僕は食料の買い込みを行い第四層に備える。今回からディメンジョンハウスに食料を備蓄することにした。ついでにポーションも大人買いだ。僕の財力に不可能は無い。
第四層以降は町も村も無く、これまで以上に備えが必要だ。本当の戦いはこれから始まるのだ。
【 34日目 】
単価 個数 金額 項目
-------------------------------------------------------------
-15万0000蝸 1個 -15万0000蝸 備蓄食料
-3万5000蝸 1個 -3万5000蝸 コーディング材料
9万0000蝸 1個 9万0000蝸 風呂燃料売り上げ
-1万0000蝸 1個 -1万0000蝸 借金返済(7)
4万0000蝸 1個 4万0000蝸 鍛冶屋燃料売り上げ
-35万0000蝸 5個 -175万0000蝸 魔晶石
-8000蝸 10個 -8万0000蝸 マジックP(低)
-8000蝸 10個 -8万0000蝸 ライフP(低)
-6000蝸 10個 -6万0000蝸 スタミナP(低)
[ 残金 190万2800蝸 ]
一気に資金が減った。
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