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四章 予想はよそう、第四層
75 服を買ったら福来たる
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鎖帷子は服の下に装備することが可能なので、僕は洋裁店にやってきた。店には無口なお婆さんがいて、入ってきた僕をじっと見ている。「いらっしゃいませ」の一言も無い。ぶっちゃけ怖い。第三層のここにいるということは、当然このお婆さんも大樹キラーだ。
他にも服を売る店はあったんだけど、おしゃれな服ばかり売られていて気後れしては入れなかったのだ。この店は古くさいデザインで、僕の趣味とマッチしていた。というか流行っぽい服が苦手なだけだけど。
適当にサイズが合いそうな地味な服をチョイスして購入した。材質表記が無かったのでどんな素材か不明だけど、しっかり作られていて丈夫そうだ。冒険者におしゃれな服など不要なのだ。
「32万」
お婆さんはボソリと言った。高ぁぁ! しかしその鋭い眼光にすっかり威圧されていた僕に、買わずに店を出るという選択は無かった。淡々とお金を払い、そして店を出た。
とりあえず買った服をその場で着てみる。高いだけあって着心地は悪くない。なんだか力が湧いてくる気もする。もしかして何らかの特殊効果でも付いているのかもしれない。 怖くて説明を聞くことすら出来なかったけど、まあマイナス効果でなければ何でも良い。
そして薬屋でライフポーション(中)を購入した。一本2万シュネだ。金持ちの僕からすれば端金(はしたがね)だと思っていたはずなのに、すでに残りの資金も僅かな状態だ。こんな事なら繰り上げ返済なんてしなければ良かった。この時点で僕の所持金は40万。あれ、おかしいな? たしか一時は800万超えてなかった?
いや、考え方を変えよう。お金は使わなければ意味が無いのだ。たとえ所持金を増やしたところで、装備をけちって死んでしまったら元も子もない。自分の命にお金をかける。それは重要なことなのだ。
しかし一度膨らんだ所持金が減ると、すごく寂しくて不安な気持ちになる。これはどういうことなのだろう? 冒険を始めた序盤でこの金額を持っていたら大喜びだったはずなのに。人間の欲って際限が無いよね。
一通りの買い物が終わり、僕は治療院に行ってみることにした。ジェイドンがお礼をしてくれるらしい。「お礼」というと、なんとなく殴る蹴るを想像してしまうのは何故だろう? 僕の過去に何か悲しい出来事でもあったのかな?
ジェイドンは入院用の病室にた。仲間の一人がそこそこな重傷だったようで、回復に時間を要するようだ。
「ジャンキー、昨日は助かった。おかげで全員命に別状は無い。コイツも数日で元通りだ。改めて礼を言う。」
何だか通り名のせいで悪口を言われているようにしか聞こえないのは気のせいか?
「無事で良かったです。」
実はあの後、僕の方が無事じゃ無かったんだけどね。
「それで気持ちといっては何だが、これを受け取って欲しい。」
そう言ってジェイドンが渡してきたのは水晶だった。僕はそれを受け取って確認する。街の入り口が映っていた。
「これは?」
「転移の魔石だ。昨日使っているところを見ただろ。俺たちはダンジョンからは足を洗う。だから必要な人間に使ってもらいたいんだ。」
「何だか高価そうなアイテムですけど、いいんですか?」
「構わない。命に比べれば安いもんだ。」
「ではありがたく頂きます。」
転移の魔石ゲット!!!!
ジェイドンの説明によると、予め転移ポイントをマークしておくとそこ場所へ飛べるようになるらしい。マークはフィールド上であれば無制限に変更可能。ただしマークを付けるには実際にその場にいることが条件。そして移動は同じ階層のみ。階層を超えて飛ぶことは出来ない。終着の村にマークをして第四層に行ったら、第三層に戻ってくるまで使用は不可能だ。そこは若干不便かもしれない。転移発動には1分間ほど動かずに待機する必要がある。つまり戦闘中の緊急脱出は不可能だ。さらに再使用する場合、48時間のインターバルが必要となる。
色々と制約はあるものの、これから役に立つのは間違いないだろう。「情けは人のためならず」自分に返ってくるんだなあ。
そしてジェイドンと分かれた後、作業場にあったガソリンの在庫を全て魔法の袋に放り込んだ。これで当分ガス欠は無いだろう。重油の在庫ばかり増えていくのは少々困りものだ。
さあ、そろそろ第四層の攻略に入らないと。なんだか例の悪夢のせいで、後ろから追われている気がして焦っちゃうんだよね。追いつかれたら殺される呪い? 考えすぎなのは分かってるんだけど何だろうね、この得も言われぬ恐怖は。
【 39日目 】
単価 個数 金額 項目
-------------------------------------------------------------
-1万0000蝸 3個 -3万0000蝸 借金返済(8-11)
2万0000蝸 3個 6万0000蝸 鍛冶屋燃料売り上げ50%
4万5000蝸 3個 13万5000蝸 風呂燃料売り上げ50%
4万3000蝸 12個 51万6000蝸 スケルトンナイトの核
1万5000蝸 150個 225万0000蝸 スケルトンポーンの核
3万0000蝸 85個 255万0000蝸 スケルトンアーチャーの核
5万2000蝸 8個 41万6000蝸 スケルトンメイジの核
12万0000蝸 1個 12万0000蝸 バンパイアロードの核
1万4000蝸 28個 39万2000蝸 リビングデッドの核
1300蝸 60個 7万8000蝸 スケルトンの骨
5000蝸 15個 7万5000蝸 スケルトンの剣
4500蝸 5個 2万2500蝸 スケルトンの弓
1万5000蝸 4個 6万0000蝸 魔力を帯びた骨
2万3000蝸 5個 11万5000蝸 スケルトンの杖
100蝸 15個 1500蝸 死肉
-1万0000蝸 89個 -89万0000蝸 繰り上げ返済
-700万0000蝸 1個 -700万0000蝸 防具一式
-32万0000蝸 1個 -32万0000蝸 服
-2万0000蝸 4個 -8万0000蝸 ライフポーション(中)
[ 残金 40万1800蝸 ]
他にも服を売る店はあったんだけど、おしゃれな服ばかり売られていて気後れしては入れなかったのだ。この店は古くさいデザインで、僕の趣味とマッチしていた。というか流行っぽい服が苦手なだけだけど。
適当にサイズが合いそうな地味な服をチョイスして購入した。材質表記が無かったのでどんな素材か不明だけど、しっかり作られていて丈夫そうだ。冒険者におしゃれな服など不要なのだ。
「32万」
お婆さんはボソリと言った。高ぁぁ! しかしその鋭い眼光にすっかり威圧されていた僕に、買わずに店を出るという選択は無かった。淡々とお金を払い、そして店を出た。
とりあえず買った服をその場で着てみる。高いだけあって着心地は悪くない。なんだか力が湧いてくる気もする。もしかして何らかの特殊効果でも付いているのかもしれない。 怖くて説明を聞くことすら出来なかったけど、まあマイナス効果でなければ何でも良い。
そして薬屋でライフポーション(中)を購入した。一本2万シュネだ。金持ちの僕からすれば端金(はしたがね)だと思っていたはずなのに、すでに残りの資金も僅かな状態だ。こんな事なら繰り上げ返済なんてしなければ良かった。この時点で僕の所持金は40万。あれ、おかしいな? たしか一時は800万超えてなかった?
いや、考え方を変えよう。お金は使わなければ意味が無いのだ。たとえ所持金を増やしたところで、装備をけちって死んでしまったら元も子もない。自分の命にお金をかける。それは重要なことなのだ。
しかし一度膨らんだ所持金が減ると、すごく寂しくて不安な気持ちになる。これはどういうことなのだろう? 冒険を始めた序盤でこの金額を持っていたら大喜びだったはずなのに。人間の欲って際限が無いよね。
一通りの買い物が終わり、僕は治療院に行ってみることにした。ジェイドンがお礼をしてくれるらしい。「お礼」というと、なんとなく殴る蹴るを想像してしまうのは何故だろう? 僕の過去に何か悲しい出来事でもあったのかな?
ジェイドンは入院用の病室にた。仲間の一人がそこそこな重傷だったようで、回復に時間を要するようだ。
「ジャンキー、昨日は助かった。おかげで全員命に別状は無い。コイツも数日で元通りだ。改めて礼を言う。」
何だか通り名のせいで悪口を言われているようにしか聞こえないのは気のせいか?
「無事で良かったです。」
実はあの後、僕の方が無事じゃ無かったんだけどね。
「それで気持ちといっては何だが、これを受け取って欲しい。」
そう言ってジェイドンが渡してきたのは水晶だった。僕はそれを受け取って確認する。街の入り口が映っていた。
「これは?」
「転移の魔石だ。昨日使っているところを見ただろ。俺たちはダンジョンからは足を洗う。だから必要な人間に使ってもらいたいんだ。」
「何だか高価そうなアイテムですけど、いいんですか?」
「構わない。命に比べれば安いもんだ。」
「ではありがたく頂きます。」
転移の魔石ゲット!!!!
ジェイドンの説明によると、予め転移ポイントをマークしておくとそこ場所へ飛べるようになるらしい。マークはフィールド上であれば無制限に変更可能。ただしマークを付けるには実際にその場にいることが条件。そして移動は同じ階層のみ。階層を超えて飛ぶことは出来ない。終着の村にマークをして第四層に行ったら、第三層に戻ってくるまで使用は不可能だ。そこは若干不便かもしれない。転移発動には1分間ほど動かずに待機する必要がある。つまり戦闘中の緊急脱出は不可能だ。さらに再使用する場合、48時間のインターバルが必要となる。
色々と制約はあるものの、これから役に立つのは間違いないだろう。「情けは人のためならず」自分に返ってくるんだなあ。
そしてジェイドンと分かれた後、作業場にあったガソリンの在庫を全て魔法の袋に放り込んだ。これで当分ガス欠は無いだろう。重油の在庫ばかり増えていくのは少々困りものだ。
さあ、そろそろ第四層の攻略に入らないと。なんだか例の悪夢のせいで、後ろから追われている気がして焦っちゃうんだよね。追いつかれたら殺される呪い? 考えすぎなのは分かってるんだけど何だろうね、この得も言われぬ恐怖は。
【 39日目 】
単価 個数 金額 項目
-------------------------------------------------------------
-1万0000蝸 3個 -3万0000蝸 借金返済(8-11)
2万0000蝸 3個 6万0000蝸 鍛冶屋燃料売り上げ50%
4万5000蝸 3個 13万5000蝸 風呂燃料売り上げ50%
4万3000蝸 12個 51万6000蝸 スケルトンナイトの核
1万5000蝸 150個 225万0000蝸 スケルトンポーンの核
3万0000蝸 85個 255万0000蝸 スケルトンアーチャーの核
5万2000蝸 8個 41万6000蝸 スケルトンメイジの核
12万0000蝸 1個 12万0000蝸 バンパイアロードの核
1万4000蝸 28個 39万2000蝸 リビングデッドの核
1300蝸 60個 7万8000蝸 スケルトンの骨
5000蝸 15個 7万5000蝸 スケルトンの剣
4500蝸 5個 2万2500蝸 スケルトンの弓
1万5000蝸 4個 6万0000蝸 魔力を帯びた骨
2万3000蝸 5個 11万5000蝸 スケルトンの杖
100蝸 15個 1500蝸 死肉
-1万0000蝸 89個 -89万0000蝸 繰り上げ返済
-700万0000蝸 1個 -700万0000蝸 防具一式
-32万0000蝸 1個 -32万0000蝸 服
-2万0000蝸 4個 -8万0000蝸 ライフポーション(中)
[ 残金 40万1800蝸 ]
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