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八章 夢幻の空間、第八層
170 笛を吹きたい増える人
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その後、ポリゴンっぽい魔物と何度か戦闘になった。しかしデータ解析のおかげで本体の位置が容易に特定出来るようになったので、ブレアの火力で畳みかけサドンがトドメを刺すというコンボであっさりと勝てるようになった。おかげで僕の直立不動スキルが上昇した気がする。スコヴィルは念のため防御魔法を展開していたけれど、それが役に立つことは無かった。
「あれがボス部屋のようだね。アフタのおかげであっさりたどり着いた。」
サドンが真っ黒い空間に浮かび上がる扉を指さして言った。あっさり来たのは、圧倒的な戦闘力があってこそだと思うんだけどね。
「何が出てくるのかドキドキしますね。アフタさん、よろしくお願いします。」
スコヴィルが僕に期待の目を向けてくる。魔物との戦闘では直立不動スキルを発動し続け何の役にも立っていないので、ここで活躍しないと面目が立たない。とにかく今回も出来ることをやろう。
そして僕達はボス部屋の中へ入った。中は薄暗い空間だ。中心にうっすらと光る筒のような形状をしたモノがあった。大きさは人間がすっぽり収まりそうだ。それが二つ。
「何でしょうね、アレは?」
スコヴィルが無警戒に近づいていく。
「待って、様子を見た方がいいわ。」
スコヴィルを制止するブレア。確かに慎重にいった方が良いだろう。
「え?」
突然光り出す筒に驚きの声を上げるスコヴィル。ブレアは臨戦態勢をとろうと剣に手をかけた。その間にさらに光が強くなる。そして目の前は真っ白になった。
あまりの光に一時的に視力を奪われた僕は、目をこらして何とか状況を確認する。
「アフタ、これはどういうことだと思う?」
サドンが僕に意見を求めてきた。
「ブレアとスコヴィルが二人いるね。」
僕は見たままを言った。二人いる、いや二人ずついる、それが正しい表現だろうか。
『真実を見極め本物の手をとれ。間違えば永遠に失われる。』
ボス部屋に響く声。周囲を探っても、声の主は見つからない。
「そう来たか・・・。真実の目という奴かな。ならば得意分野さ。」
サドンはニヤリと笑う。
「今回は僕とサドンで本物を言い当てればクリアってルールなのかな。ええっと、二人とも大丈夫?」
スコヴィルとブレアは光の帯のようなもので体を拘束されている。
「アフタさん、本物は私です!」
「違います、私です! どうやって証明すれば・・・。」
スコヴィルの方はこんな感じだ。
「・・・。」
「・・・。」
ブレアの方はお互いにらみ合ったまま一言も発しない。
「サドン、自信があるみたいだけど、どうやって見分けるの?」
「まあ、任せておいてくれたまえ。」
そしてサドンはブレアの方へ近づいていく。
「お兄ちゃんに話すことがあるだろう。もちろんブレアが妹なのはもちろん気づいていたさ。さあ、お兄ちゃんに本当の気持ちをぶつけてくるんだ!」
僕は「ゲハァ」と吹き出してしまった。一体いつから知ってたんだ? 僕は二人のブレアの方を見る。
「お兄ちゃんごめんなさい。素直になれなくて。本当はずっと会いたかったの。」
目を赤くして涙ぐんだブレアが言った。
「気持ち悪いから口を開くのはやめて。」
無表情のブレアが言った。
「どっちらが本物か分かった。」
そしてサドンは目を赤くしたブレアの方へ向かって歩き出す。そして・・・。
『正解!』
正解した。僕は掴んだ無表情ブレアの手を離した。サドンより先に本物のブレアの手を取っていたのだ。そして目を赤くしていたブレアは霧のように消えていく。
それを見たサドンがサッと髪をかき上げる。
「もちろん分かっていたさ。フェイクだよ、フェイク。ちょっとしたお茶目さ。」
その言葉にブレアが冷たい目を向ける。
危ういところだったけれど、とにかく一人目はクリアだ。
「あれがボス部屋のようだね。アフタのおかげであっさりたどり着いた。」
サドンが真っ黒い空間に浮かび上がる扉を指さして言った。あっさり来たのは、圧倒的な戦闘力があってこそだと思うんだけどね。
「何が出てくるのかドキドキしますね。アフタさん、よろしくお願いします。」
スコヴィルが僕に期待の目を向けてくる。魔物との戦闘では直立不動スキルを発動し続け何の役にも立っていないので、ここで活躍しないと面目が立たない。とにかく今回も出来ることをやろう。
そして僕達はボス部屋の中へ入った。中は薄暗い空間だ。中心にうっすらと光る筒のような形状をしたモノがあった。大きさは人間がすっぽり収まりそうだ。それが二つ。
「何でしょうね、アレは?」
スコヴィルが無警戒に近づいていく。
「待って、様子を見た方がいいわ。」
スコヴィルを制止するブレア。確かに慎重にいった方が良いだろう。
「え?」
突然光り出す筒に驚きの声を上げるスコヴィル。ブレアは臨戦態勢をとろうと剣に手をかけた。その間にさらに光が強くなる。そして目の前は真っ白になった。
あまりの光に一時的に視力を奪われた僕は、目をこらして何とか状況を確認する。
「アフタ、これはどういうことだと思う?」
サドンが僕に意見を求めてきた。
「ブレアとスコヴィルが二人いるね。」
僕は見たままを言った。二人いる、いや二人ずついる、それが正しい表現だろうか。
『真実を見極め本物の手をとれ。間違えば永遠に失われる。』
ボス部屋に響く声。周囲を探っても、声の主は見つからない。
「そう来たか・・・。真実の目という奴かな。ならば得意分野さ。」
サドンはニヤリと笑う。
「今回は僕とサドンで本物を言い当てればクリアってルールなのかな。ええっと、二人とも大丈夫?」
スコヴィルとブレアは光の帯のようなもので体を拘束されている。
「アフタさん、本物は私です!」
「違います、私です! どうやって証明すれば・・・。」
スコヴィルの方はこんな感じだ。
「・・・。」
「・・・。」
ブレアの方はお互いにらみ合ったまま一言も発しない。
「サドン、自信があるみたいだけど、どうやって見分けるの?」
「まあ、任せておいてくれたまえ。」
そしてサドンはブレアの方へ近づいていく。
「お兄ちゃんに話すことがあるだろう。もちろんブレアが妹なのはもちろん気づいていたさ。さあ、お兄ちゃんに本当の気持ちをぶつけてくるんだ!」
僕は「ゲハァ」と吹き出してしまった。一体いつから知ってたんだ? 僕は二人のブレアの方を見る。
「お兄ちゃんごめんなさい。素直になれなくて。本当はずっと会いたかったの。」
目を赤くして涙ぐんだブレアが言った。
「気持ち悪いから口を開くのはやめて。」
無表情のブレアが言った。
「どっちらが本物か分かった。」
そしてサドンは目を赤くしたブレアの方へ向かって歩き出す。そして・・・。
『正解!』
正解した。僕は掴んだ無表情ブレアの手を離した。サドンより先に本物のブレアの手を取っていたのだ。そして目を赤くしていたブレアは霧のように消えていく。
それを見たサドンがサッと髪をかき上げる。
「もちろん分かっていたさ。フェイクだよ、フェイク。ちょっとしたお茶目さ。」
その言葉にブレアが冷たい目を向ける。
危ういところだったけれど、とにかく一人目はクリアだ。
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