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本編 魔神の誕生と滅びの帝都
20 ちょうっと通りますよと蝶が言う。
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俺とエルシアの実験は順調に進み、あらゆる属性の魔法が行使できることが分かった。
しかし魔力の無い俺は、魔力収集以外の疑似魔術回路を単独発動することは出来ない。
必ず魔力を持った人間の協力が必要になるのだ。
不便だ。
エルシアは何らかの研究プロジェクトに関わっているらしく、時間がとれることは希だ。
そうなると実験が滞る。
イリンの魔力では、疑似魔術回路を起動する以前であっという間にガス欠になってしまう。
その為なのか、イリンは魔力増強の訓練を行っている。
体を鍛えるのも怠っていない。
どれだけ勤勉なんだ?
俺は思った。
もしかして魔力収集と属性系魔術回路を組み合わせれば、単独発動できるのでは無いかと。
しかし思いつきはしたものの、実現するのは困難だった。
両方の魔術回路を並べてみたものの、魔力が結局吸収側に流れてしまい上手く発動しない。
しかも二つ同時の形状維持は、俺の力の損耗が激しい。
俺は解決策を模索するため、実験資料に目を通す。
そうしているとイリンが一冊の本を俺に渡してきた。
俺は内容を確認する。
そこにはあった。
俺の悩みを解決する方法が。
魔法の道具、魔道具を作るための素材の中に、魔力を流すと固まる岩石の粉の記述があった。
これを上手く使えば、俺の負担を減らすことが出来る。
俺はエルシアの実験室を勝手に探った。
本人となかなかコンタクトがとれないので仕方が無い。
そして見つけた。
俺は岩石の粉を魔晶石に混ぜ合わせ、魔力収集回路を作った。
結果、見事形状の維持に成功した。
さらにその上に重ねるように、炎の魔術回路を組み込んでいく。
ジョイントに整流機構を応用したワンウエイ構造を作る。
そこには炎があった。
メラメラとゆっくり揺れる赤い炎。
構築した疑似魔術回路の上に炎があったのだ。
俺は炎を見てぼうっとしているイリンの手を取った。
「やった。
魔力ゼロでも魔法が使えるぜ。」
ぶんぶんイリンの手を振った。
そんな俺を見て、イリンが笑顔を向ける。
そこへ突然に蝶が飛んできた。
「ん?」
実験室に突然現れた虹色に輝く蝶が、ハタハタと飛びそして炎へダイブする。
プスプスッという感じで、あっという間に灰に変わる。
飛んで火に入る夏の虫、なーむー。
俺は手を合わせた。
いったいどこから来たのだろう?
「あっ!」
後ろから高い声が響く。
「ギッシュが!
何ということをしてくれたのですか?」
そこには女が一人立っていた。
いや一人じゃ無い、二人だ。
そして見覚えがあった。
「もしや、金貨女?」
俺はそう呟いた。
そこにいたのは、街で俺に金貨をよこした女だった。
しかし魔力の無い俺は、魔力収集以外の疑似魔術回路を単独発動することは出来ない。
必ず魔力を持った人間の協力が必要になるのだ。
不便だ。
エルシアは何らかの研究プロジェクトに関わっているらしく、時間がとれることは希だ。
そうなると実験が滞る。
イリンの魔力では、疑似魔術回路を起動する以前であっという間にガス欠になってしまう。
その為なのか、イリンは魔力増強の訓練を行っている。
体を鍛えるのも怠っていない。
どれだけ勤勉なんだ?
俺は思った。
もしかして魔力収集と属性系魔術回路を組み合わせれば、単独発動できるのでは無いかと。
しかし思いつきはしたものの、実現するのは困難だった。
両方の魔術回路を並べてみたものの、魔力が結局吸収側に流れてしまい上手く発動しない。
しかも二つ同時の形状維持は、俺の力の損耗が激しい。
俺は解決策を模索するため、実験資料に目を通す。
そうしているとイリンが一冊の本を俺に渡してきた。
俺は内容を確認する。
そこにはあった。
俺の悩みを解決する方法が。
魔法の道具、魔道具を作るための素材の中に、魔力を流すと固まる岩石の粉の記述があった。
これを上手く使えば、俺の負担を減らすことが出来る。
俺はエルシアの実験室を勝手に探った。
本人となかなかコンタクトがとれないので仕方が無い。
そして見つけた。
俺は岩石の粉を魔晶石に混ぜ合わせ、魔力収集回路を作った。
結果、見事形状の維持に成功した。
さらにその上に重ねるように、炎の魔術回路を組み込んでいく。
ジョイントに整流機構を応用したワンウエイ構造を作る。
そこには炎があった。
メラメラとゆっくり揺れる赤い炎。
構築した疑似魔術回路の上に炎があったのだ。
俺は炎を見てぼうっとしているイリンの手を取った。
「やった。
魔力ゼロでも魔法が使えるぜ。」
ぶんぶんイリンの手を振った。
そんな俺を見て、イリンが笑顔を向ける。
そこへ突然に蝶が飛んできた。
「ん?」
実験室に突然現れた虹色に輝く蝶が、ハタハタと飛びそして炎へダイブする。
プスプスッという感じで、あっという間に灰に変わる。
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俺は手を合わせた。
いったいどこから来たのだろう?
「あっ!」
後ろから高い声が響く。
「ギッシュが!
何ということをしてくれたのですか?」
そこには女が一人立っていた。
いや一人じゃ無い、二人だ。
そして見覚えがあった。
「もしや、金貨女?」
俺はそう呟いた。
そこにいたのは、街で俺に金貨をよこした女だった。
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