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交際スタート…でも…
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お母さんに連れられて彼の実家に着いた私はそのままリビングにあるソファに座るよう言われた。
美味しいのよ、とお母さんが置いていったコーヒーを飲みながら暫く待っていると彼のお父さんが笑顔で私が座る向かい側に腰を下ろした。
「久しぶりだね。元気だったかい?」
「あ、はい。なんとか……」
「そうか、そうか。それは良かった。涼太とは仲良くやってるかね?」
仲良くやってたらあのコンビニに行ってないです……とは言えない。
苦笑いして小さく会釈するとお父さんの隣に座ったお母さんが口を開いた。
「茜さん。そろそろ婚儀のことついてお話を進めようと思ってるの。茜さんのご両親にも一度お会いしたいし。どうかしら、今度の土曜日とか」
「ど、土曜…日、ですか。急、ですね」
「そう? もう貴方たちが同棲を初めて数か月が過ぎたんだし、もう結婚に向けて話を進めたいのだけれど」
「そうだね。涼太もいい加減諦めるだろうしな。いつまでも引っ張ったって仕方がない」
「あ、はははは……」
何だ、この状況……。
結婚の話がどんどん進んでしまってるぅ~。
私と彼が今どういう状況か知られたら多分激怒するに違いない。
それも私じゃなくて、彼が……。
「一度、私の両親に聞いてみます」
「そうして欲しい。それで何で今日コンビニに居たんだい? 涼太はどうした」
「そうそう。それ私も気になっていたの。まさか、涼太と何かあったんじゃ……」
「いえ! 何もないです。彼は今お仕事で。私も先程まで友人といまして。偶々あの場所を通り過ぎたので寄ってみただけです」
「そうか。ならいいんだが。そう、今日はご飯を食べていきなさい。母さん。涼太に連絡を取ってくれないか。久々に一緒に食事しよう」
「そうですね。ちょっと電話してきます」
あああ、まずいまずい,まずい。
今彼と会ったらどんな顔をすればいいのっ。
マンションに置手紙までして家出しちゃったのにっ!!
「あ、あの。私ちょっと用事が。友人と待ち合わせをしているんです。すみませんが…」
「あら、そうなの? それは残念ね……駅まで送りましょうか?」
「あ、大丈夫です。すぐそこなので」
「そうか。それは仕方がないな。母さん、食事はまた今度にしようか」
「ええ、そうですね。茜さん、何だかごめんなさいね。ここまで連れてきちゃって」
「ああ、大丈夫です。すみません、私こそ。では、そろそろ……」
私はそう言って目の前に有るコーヒーを飲み干すと早々に彼の実家を後にした。
何とか回避成功か……。
これからアパートに戻って対策しないと。
結構な距離がるアパートまで私は歩いて向かった。
相変わらず携帯には彼からの電話が掛かっていた。
でも、私はその電話に出ることはしなかった
ちょっとくらい私がいない事への寂しさを味わうといいわ。
私だって怒ってるんだからっ!!
美味しいのよ、とお母さんが置いていったコーヒーを飲みながら暫く待っていると彼のお父さんが笑顔で私が座る向かい側に腰を下ろした。
「久しぶりだね。元気だったかい?」
「あ、はい。なんとか……」
「そうか、そうか。それは良かった。涼太とは仲良くやってるかね?」
仲良くやってたらあのコンビニに行ってないです……とは言えない。
苦笑いして小さく会釈するとお父さんの隣に座ったお母さんが口を開いた。
「茜さん。そろそろ婚儀のことついてお話を進めようと思ってるの。茜さんのご両親にも一度お会いしたいし。どうかしら、今度の土曜日とか」
「ど、土曜…日、ですか。急、ですね」
「そう? もう貴方たちが同棲を初めて数か月が過ぎたんだし、もう結婚に向けて話を進めたいのだけれど」
「そうだね。涼太もいい加減諦めるだろうしな。いつまでも引っ張ったって仕方がない」
「あ、はははは……」
何だ、この状況……。
結婚の話がどんどん進んでしまってるぅ~。
私と彼が今どういう状況か知られたら多分激怒するに違いない。
それも私じゃなくて、彼が……。
「一度、私の両親に聞いてみます」
「そうして欲しい。それで何で今日コンビニに居たんだい? 涼太はどうした」
「そうそう。それ私も気になっていたの。まさか、涼太と何かあったんじゃ……」
「いえ! 何もないです。彼は今お仕事で。私も先程まで友人といまして。偶々あの場所を通り過ぎたので寄ってみただけです」
「そうか。ならいいんだが。そう、今日はご飯を食べていきなさい。母さん。涼太に連絡を取ってくれないか。久々に一緒に食事しよう」
「そうですね。ちょっと電話してきます」
あああ、まずいまずい,まずい。
今彼と会ったらどんな顔をすればいいのっ。
マンションに置手紙までして家出しちゃったのにっ!!
「あ、あの。私ちょっと用事が。友人と待ち合わせをしているんです。すみませんが…」
「あら、そうなの? それは残念ね……駅まで送りましょうか?」
「あ、大丈夫です。すぐそこなので」
「そうか。それは仕方がないな。母さん、食事はまた今度にしようか」
「ええ、そうですね。茜さん、何だかごめんなさいね。ここまで連れてきちゃって」
「ああ、大丈夫です。すみません、私こそ。では、そろそろ……」
私はそう言って目の前に有るコーヒーを飲み干すと早々に彼の実家を後にした。
何とか回避成功か……。
これからアパートに戻って対策しないと。
結構な距離がるアパートまで私は歩いて向かった。
相変わらず携帯には彼からの電話が掛かっていた。
でも、私はその電話に出ることはしなかった
ちょっとくらい私がいない事への寂しさを味わうといいわ。
私だって怒ってるんだからっ!!
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