恋を諦めた私の前に突然痛いイケメン王子様が現れましたっ!!

杏仁豆腐

文字の大きさ
89 / 100
新たな門出

88 ※

しおりを挟む
彼は恥ずかしそうな顔で私を見つめた。
そして私の手を取りゆっくりとベッドに方へ向かう。
全裸の彼と白のバスローブを着ている私。
二人は数秒間沈黙の後彼からそっと私を抱き寄せられた。
彼の、胸元に顔を埋めると彼の心臓の音が聞こえてくる。


「聞こえますか。僕の心臓の音」
「はい。聞こえます」
「茜さんとこうして居るだけで凄くドキドキするんです。愛おしいと思うともっと音が出てしまう」
「涼太さん。抱いて…」


私の言葉で完全に彼の理性が吹っ飛びいきなりベッドに押し倒されると甘いキスをしながら私が来ていたバスローブの上から胸を揉み始めた。
ローブの上から触られるとなんだか直接よりも気持ちがよくなりぷくっと乳首が勃ってしまった。
彼と私は大人のキスを交わしながら今度は私の首筋に彼が舌を使って舐めながらローブを取っていく。

「茜さん。いいですか?」
「はい、涼太さん」


何度も何度も私の首筋にキスを落とすと今度はローブを剥がして私も裸が露わになる。
ローブの下は何もつけていない。
私の手のひらサイズのおっぱいを触りながら今度はまた唇にキスをする。
そして前戯を経た後行為に及んだ。
一度お互いた達した後暫くしてまた彼が私の体を求めてそれに私も答える形になり再びお互い達した。
まだ足りないのか今度はゴム無しでしたいと彼が言い出し私はそれを受け入れた。
初めて直接行為に及ぶ。結婚している夫婦だから問題はない。
もし子供が出来てしまったとしてもそれはとても幸せな事なのだから。


「茜さん。愛しています」
「涼太さん。私もです」
「二人で明るく楽しい家庭を作りましょう」
「はい」


彼はそういうと激しく腰を振る。
ベッドのきしむ音とスプリングの音が耳に残り私は彼の行為を受け入れた。そして再びお互い達してしまった。今まではゴムの中にだったが今度はそうではない。
私は彼の全てをしっかりと受け入れたのだった。
行為が終わると私と彼は裸で私は彼の胸に頭を置いて、彼は仰向けになり私の肩を抱きながらベッドの上で横になっていた。


「今日は普通の恋人がデートするというプランでやってみました。最後はとても幸せな気分になりました。有難う御座います。茜さん」
「いえ、こちらこそ凄く楽しかったです。最初ここに来るときはビックリはしましたけど、涼太さんの愛が感じられました。有難う御座います」
「お互いとても良い思い出になりましたかね?」
「ええ、勿論です」


私はそう言うと彼は私を優しく包み込むように抱きしめてくれた。
優しく包まれると余計いに幸せになってしまう。
二人で暫くラブホで寛いでそれから真夜中の夜マンションに戻った。
休憩時間という使い方をしてみたかったと彼が笑いながら私に行っていたことがとても印象的だった。

私たちは夫婦となり結婚式を終え更にはラブホテルと言う経験も済ませた。
一歩一歩だが確実に恋人として、また夫婦として新たな階段を上っているように私は思った。
私の隣で微笑んでくれている彼も同じことを思ってくれるといいなと思いながら。

しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

君を探す物語~転生したお姫様は王子様に気づかない

あきた
恋愛
昔からずっと探していた王子と姫のロマンス物語。 タイトルが思い出せずにどの本だったのかを毎日探し続ける朔(さく)。 図書委員を押し付けられた朔(さく)は同じく図書委員で学校一のモテ男、橘(たちばな)と過ごすことになる。 実は朔の探していた『お話』は、朔の前世で、現世に転生していたのだった。 同じく転生したのに、朔に全く気付いて貰えない、元王子の橘は困惑する。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

うっかり結婚を承諾したら……。

翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」 なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。 相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。 白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。 実際は思った感じではなくて──?

見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです

珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。 その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。 それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。

偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~

甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」 「全力でお断りします」 主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。 だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。 …それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で… 一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。 令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

処理中です...