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ずっと一緒だよ
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新婚旅行も無事終わった私たちは日常に戻った。
コンビニで出会って、よく分からないまま同棲生活が始まり、彼の事を好きになりそして結婚をして……。
目まぐるし毎日を過ごしていたと思いきや出会ってまだ半年ちょっとしか経っていなかった。
私はいつも通り家で主婦業に専念、そして彼は会社社長として日々仕事に追われている。
そんな中忘れずに彼は私と週末デートを交わしている。
「明日は土曜日ですね。今度は何処へ行きましょうか。茜さん」
金曜日の夕食時の会話。
私の料理を美味しそうに食べながら彼が私に言った。
サラダを取り分けていた私は少し考えてから話をした。
「そうですねぇ~。何処がいいかなぁ~。涼太さんは何処かに行きたいところとかなんですか?」
「そうですねぇ~。行きたいところかぁ~……」
顎に手を当てながら考え事をする彼の姿は様になっている。
本当のところBL同人誌を買いたいから大須に行きたい、なんて言える訳がない。
未だに私の趣味を彼は知らないのだ。
当然私も彼の趣味を知っているわけではない。
別に教えてと尋ねれば快く答えてくれる優しい人だということは分かっているが敢えてそこには触れていない。
だって私の趣味を訊かれたら自分で墓穴を掘るようなものだから。
「大須でも行きますか。丁度縁日がやっているんじゃなかったかな」
「え……? お、大須……ですか」
嫌ですか? と彼に訊かれ私は頭を左右に振る。
別に大須に行ったところでああいうオタクっぽい店ばかりあるわけじゃない。
歩きながら食べる唐揚げ屋さんとあるし、美味しいご飯をやっている所だってある。
あとは……ディスカウントショップは有名だ。
彼の提案通り明日は大須にお買い物をすることになった。
次の日。
彼は朝早く起きてコーヒーメーカーでコーヒーを淹れていた。
私が起きたのは彼よりも30分くらい後だった。
昨日大須へ行くと言っていたので一応ネットでオタクっぽい店をリサーチして夜更かししてしまったのだ。
間違えて店に入ることが無いよう念入りにチェック……と言う名のBL漁りをしていた私ってやっぱり腐女子だわと思ってしまった。
「おはようございます、今朝は早いんですね」
背中を向けてテレビ見ていた彼に挨拶をした。
彼は振り向いてニコリと笑顔を向けて頷いた。
もう出掛ける用意が出来ているのか服装もよそ行きのを着ている。
「今朝は何となく早く起きてしまいました。子供がピクニックに行くのを楽しみにしている感じです」
彼はそう言って笑った。
こういう子供っぽい所もあるんだよな、私はそう思いながらカップを取り出し彼の分と私の分のコーヒーを注いで彼の隣に腰かけた。
「まだ出掛けるのに時間がありますよ」
「そうですね。でもこういう時間もデートって気がしませんか?」
毎週土日出掛けているのにそういうところは全く変わっていない彼。
私はつい彼の腕に手を回してぎゅっと掴んだ。
すると彼は私の頭をそっと撫でてくれた。
楽しいデートになりますように、私はそう思いながら彼とモーニングコーヒーを飲んだ。
コンビニで出会って、よく分からないまま同棲生活が始まり、彼の事を好きになりそして結婚をして……。
目まぐるし毎日を過ごしていたと思いきや出会ってまだ半年ちょっとしか経っていなかった。
私はいつも通り家で主婦業に専念、そして彼は会社社長として日々仕事に追われている。
そんな中忘れずに彼は私と週末デートを交わしている。
「明日は土曜日ですね。今度は何処へ行きましょうか。茜さん」
金曜日の夕食時の会話。
私の料理を美味しそうに食べながら彼が私に言った。
サラダを取り分けていた私は少し考えてから話をした。
「そうですねぇ~。何処がいいかなぁ~。涼太さんは何処かに行きたいところとかなんですか?」
「そうですねぇ~。行きたいところかぁ~……」
顎に手を当てながら考え事をする彼の姿は様になっている。
本当のところBL同人誌を買いたいから大須に行きたい、なんて言える訳がない。
未だに私の趣味を彼は知らないのだ。
当然私も彼の趣味を知っているわけではない。
別に教えてと尋ねれば快く答えてくれる優しい人だということは分かっているが敢えてそこには触れていない。
だって私の趣味を訊かれたら自分で墓穴を掘るようなものだから。
「大須でも行きますか。丁度縁日がやっているんじゃなかったかな」
「え……? お、大須……ですか」
嫌ですか? と彼に訊かれ私は頭を左右に振る。
別に大須に行ったところでああいうオタクっぽい店ばかりあるわけじゃない。
歩きながら食べる唐揚げ屋さんとあるし、美味しいご飯をやっている所だってある。
あとは……ディスカウントショップは有名だ。
彼の提案通り明日は大須にお買い物をすることになった。
次の日。
彼は朝早く起きてコーヒーメーカーでコーヒーを淹れていた。
私が起きたのは彼よりも30分くらい後だった。
昨日大須へ行くと言っていたので一応ネットでオタクっぽい店をリサーチして夜更かししてしまったのだ。
間違えて店に入ることが無いよう念入りにチェック……と言う名のBL漁りをしていた私ってやっぱり腐女子だわと思ってしまった。
「おはようございます、今朝は早いんですね」
背中を向けてテレビ見ていた彼に挨拶をした。
彼は振り向いてニコリと笑顔を向けて頷いた。
もう出掛ける用意が出来ているのか服装もよそ行きのを着ている。
「今朝は何となく早く起きてしまいました。子供がピクニックに行くのを楽しみにしている感じです」
彼はそう言って笑った。
こういう子供っぽい所もあるんだよな、私はそう思いながらカップを取り出し彼の分と私の分のコーヒーを注いで彼の隣に腰かけた。
「まだ出掛けるのに時間がありますよ」
「そうですね。でもこういう時間もデートって気がしませんか?」
毎週土日出掛けているのにそういうところは全く変わっていない彼。
私はつい彼の腕に手を回してぎゅっと掴んだ。
すると彼は私の頭をそっと撫でてくれた。
楽しいデートになりますように、私はそう思いながら彼とモーニングコーヒーを飲んだ。
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