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第1章
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「アレーレ嬢。僕のオロバスでございます。本日は例の如くアレーレ嬢の魔力を頂きに参上いたしました。契約の掟に従いある主アレーレ嬢への忠誠をここに誓います。さぁ、私に魔力をお与えくださいっ」
「な、何? 貴方は一体何者なの!?」
「おや? 何をおバカなことを仰るのですか。このオロバスをお忘れですか? またいつものご冗談でしょう。さぁ、左手を前に」
訳が分からないけど、転生したアレーレってバレるとなんか厄介だから言う通りにしておいた方が良さそうね。
私は男性の言った通り左手を出した。
すると男性は左手を優しく握り手の甲にチュッと優しく口づけをした。
「な、何なのっ!!」
口づけをされた場所から何かが吸われている感覚に陥った。
これって魔力を吸われているってことなのかしら。
それにしても血を啜られている感覚に似てるかも……そんな経験一度もないけど何となく。
めちゃくちゃ体がだるくなってきたわ。
立っているのもやっとの状態になった私を男性は私の腰に手を回して支えてくれた。
「大丈夫ですか。アレーレ様。いつもと同じくらいの魔力を頂いたつもりでしたが」
「少しふらっとしただけです。それより椅子に座らせて下さらない」
「畏まりました」
男性は私を軽々持ち上げてお姫様抱っこをして私を椅子に座らせてくれた。
するとマロンが紅茶をの用意が出来たと私を呼びに来た。
「あら、オロバス様。お久しぶりです。今日は何時ものアレですか」
「やぁ~、マロンちゃん。そうそう、ご主人様に魔力提供をお願いしにね。今終わったところだよ」
「マロン、マロンっ!!」
私はマロンを呼びつけ目の前にいるイケメン男子の事について訊ねた。
するとこの人は魔族で私と契約して主従関係にあるらしいことが分かった。
一度主従関係の契約を結ぶとオロボスという男は外界からの魔力を吸収出来なくなるそうで、代わりに契約者に魔力提供してもらわなければ生きてはいけないという。
だから主である私の魔力を欲する時だけ人間の姿で現れ魔力補給を行うそうだ。
普段どんな姿しているのか疑問に思ったがそこは深く掘り下げるのをやめておこうと思った。
それ以外の時は私の傍に密かに潜んでいるらしい。
私の入浴姿とかも見られているのかしら。
「それはないですよ。アレーレ嬢」
黙っていたオロバスが声を出した。
心の中が覗けるのかしらもしかしてこの人ったら。
マロンは自分の役目を終えるとさっさと紅茶の用意をし始めた。
「基本私とアレーレ嬢の心は繋がっております。しかし心が読めるわけではなく色でアレーレ嬢の考えていることを予測する程度しか出来ません。因みに先程私が感じたことはピンク色。そして私を蔑んだ視線を見せたことなどから予測して『お風呂を覗かれているのでは』ということを考えているのではないかと思い否定させて頂きました。事実私はそういう趣味はございません」
なるほど、この魔族は案外紳士的ってことなのね。
でも色だけであそこまでドンピシャだとは流石に怖いって思っちゃうわよね。
本当に不思議な世界に来ちゃったものだわ。
全く先が思いやられる……。
「アレーレ様。お茶のご用意が出来ました。どうぞこちらへ。オロバス様ご一緒なさいますか?」
「そうですね、頂こうとしましょうか」
オロバスとマロンは仲良さそうに話しながら、私はその後ろ姿を見ながら紅茶のある場所に向かった。
「な、何? 貴方は一体何者なの!?」
「おや? 何をおバカなことを仰るのですか。このオロバスをお忘れですか? またいつものご冗談でしょう。さぁ、左手を前に」
訳が分からないけど、転生したアレーレってバレるとなんか厄介だから言う通りにしておいた方が良さそうね。
私は男性の言った通り左手を出した。
すると男性は左手を優しく握り手の甲にチュッと優しく口づけをした。
「な、何なのっ!!」
口づけをされた場所から何かが吸われている感覚に陥った。
これって魔力を吸われているってことなのかしら。
それにしても血を啜られている感覚に似てるかも……そんな経験一度もないけど何となく。
めちゃくちゃ体がだるくなってきたわ。
立っているのもやっとの状態になった私を男性は私の腰に手を回して支えてくれた。
「大丈夫ですか。アレーレ様。いつもと同じくらいの魔力を頂いたつもりでしたが」
「少しふらっとしただけです。それより椅子に座らせて下さらない」
「畏まりました」
男性は私を軽々持ち上げてお姫様抱っこをして私を椅子に座らせてくれた。
するとマロンが紅茶をの用意が出来たと私を呼びに来た。
「あら、オロバス様。お久しぶりです。今日は何時ものアレですか」
「やぁ~、マロンちゃん。そうそう、ご主人様に魔力提供をお願いしにね。今終わったところだよ」
「マロン、マロンっ!!」
私はマロンを呼びつけ目の前にいるイケメン男子の事について訊ねた。
するとこの人は魔族で私と契約して主従関係にあるらしいことが分かった。
一度主従関係の契約を結ぶとオロボスという男は外界からの魔力を吸収出来なくなるそうで、代わりに契約者に魔力提供してもらわなければ生きてはいけないという。
だから主である私の魔力を欲する時だけ人間の姿で現れ魔力補給を行うそうだ。
普段どんな姿しているのか疑問に思ったがそこは深く掘り下げるのをやめておこうと思った。
それ以外の時は私の傍に密かに潜んでいるらしい。
私の入浴姿とかも見られているのかしら。
「それはないですよ。アレーレ嬢」
黙っていたオロバスが声を出した。
心の中が覗けるのかしらもしかしてこの人ったら。
マロンは自分の役目を終えるとさっさと紅茶の用意をし始めた。
「基本私とアレーレ嬢の心は繋がっております。しかし心が読めるわけではなく色でアレーレ嬢の考えていることを予測する程度しか出来ません。因みに先程私が感じたことはピンク色。そして私を蔑んだ視線を見せたことなどから予測して『お風呂を覗かれているのでは』ということを考えているのではないかと思い否定させて頂きました。事実私はそういう趣味はございません」
なるほど、この魔族は案外紳士的ってことなのね。
でも色だけであそこまでドンピシャだとは流石に怖いって思っちゃうわよね。
本当に不思議な世界に来ちゃったものだわ。
全く先が思いやられる……。
「アレーレ様。お茶のご用意が出来ました。どうぞこちらへ。オロバス様ご一緒なさいますか?」
「そうですね、頂こうとしましょうか」
オロバスとマロンは仲良さそうに話しながら、私はその後ろ姿を見ながら紅茶のある場所に向かった。
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