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第4章
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ーーー次の日。
私は朝早く目が覚めてしまった。
なんだか深い眠りに落ちていたのか目覚めが良い。
被さっていた布団を剥いでベッドから起き上がり窓の外を眺めた。
今日もいい天気。
清々しいわ。
そんなことを考えているとノックする音が。
誰かしら、こんな朝早くから。私はどうぞと声を出した。
「おはようございます。アレーレ様。朝早く申し訳ございません。お洋服の準備に伺いました」
「あら。そう。朝早くからご苦労様、マロン」
私がマロンにそう言うとマロンはペコリと頭を下げ、手にしていたドレスをベッドの上にそっと置いた。
緑色を基調とした艶やかなドレス。
これを来てお城に行かなければならないのね。
私はため息をついた。本当はお城に行きたくはない。
お礼とか言われるの慣れてないんだもの。
OL時代の私は毎日頭を下げて作り笑いをすることには長けていたけれど逆の立場ってなんか気持ちが悪いんだよな~。
「アレーレ様。朝食の用意も出来ておりますが、如何されますか?」
「そうね。それよりもお風呂に入りたいわ。入れるかしら?」
「畏まりました。ではサロン姉様をお呼びいたします故、しばらくお待ちください」
マロンはそう言うと一礼して部屋を後にした。
暫くしてサロンがやって来て私をお風呂場へ案内してくれた。
本当は一人で入りたいと思っているのだけれど令嬢としてそれは許されない。
私は着ていたネグリジェを脱がさられ裸になるとモロとサロに身体を丁寧に表れた。
いつも思うのだけれど私がいた現代で言うところの車の洗車のような感じだ。
一通り洗い終わるとやっと一人静かに湯船に浸かれた。
「はぁ~、朝からさっぱりだわ」
「お湯加減はいかがでしょう、アレーレ様」
サロンがそう言いながら両膝をついて私に訊ねた。
真っ白の侍女用の服がベタベタ。
私は、結構よ、と言うと笑顔で、有難う御座います、と深く一礼した。
此処の侍女たちは本当によく尽くしてくれるわよね。
私なんかの為に……。
お風呂を終えた私はマロンが用意してくれたドレスに着替え食堂に向かった。
「おはよう、アレーレ。夜はぐっすりだったそうだな」
「おはようございます、お父様。疲れてしまいそのまま寝てしまいました」
「ご苦労だった。さぁ、朝ご飯にしよう」
「はい」
私は椅子に腰かけて目の前に出されたいつもと同じパンとサラダとコーヒーを頂くことにした。
朝食をしませ、部屋に戻ろうとしたときお父様が私に声を掛けた。
「アレーレ。これから国王の接見の事なのだが、王子との婚儀の件、其方どうするつもりだ?」
そう言えば、私ったらアンドレ―様との婚約についてまだ中途半端なままだった。
どうしよう、アンドレ―様に何も伝えていないというのに…。
「そ、そうでした。どうしましょう……」
「其方が決めればよい。私はどちらにせよ、其方の決めたことを支持するつもりだ」
お父様はそう言って食堂を後にした。
中途半端なままじゃいけないのは分かっているけれど、一体どうしたらいいのかしら。
私は部屋に戻る道中そのことを考えていた。
王子との婚約か、アンドレ―様との婚約か、どちらを選べばいいのか……。
私は朝早く目が覚めてしまった。
なんだか深い眠りに落ちていたのか目覚めが良い。
被さっていた布団を剥いでベッドから起き上がり窓の外を眺めた。
今日もいい天気。
清々しいわ。
そんなことを考えているとノックする音が。
誰かしら、こんな朝早くから。私はどうぞと声を出した。
「おはようございます。アレーレ様。朝早く申し訳ございません。お洋服の準備に伺いました」
「あら。そう。朝早くからご苦労様、マロン」
私がマロンにそう言うとマロンはペコリと頭を下げ、手にしていたドレスをベッドの上にそっと置いた。
緑色を基調とした艶やかなドレス。
これを来てお城に行かなければならないのね。
私はため息をついた。本当はお城に行きたくはない。
お礼とか言われるの慣れてないんだもの。
OL時代の私は毎日頭を下げて作り笑いをすることには長けていたけれど逆の立場ってなんか気持ちが悪いんだよな~。
「アレーレ様。朝食の用意も出来ておりますが、如何されますか?」
「そうね。それよりもお風呂に入りたいわ。入れるかしら?」
「畏まりました。ではサロン姉様をお呼びいたします故、しばらくお待ちください」
マロンはそう言うと一礼して部屋を後にした。
暫くしてサロンがやって来て私をお風呂場へ案内してくれた。
本当は一人で入りたいと思っているのだけれど令嬢としてそれは許されない。
私は着ていたネグリジェを脱がさられ裸になるとモロとサロに身体を丁寧に表れた。
いつも思うのだけれど私がいた現代で言うところの車の洗車のような感じだ。
一通り洗い終わるとやっと一人静かに湯船に浸かれた。
「はぁ~、朝からさっぱりだわ」
「お湯加減はいかがでしょう、アレーレ様」
サロンがそう言いながら両膝をついて私に訊ねた。
真っ白の侍女用の服がベタベタ。
私は、結構よ、と言うと笑顔で、有難う御座います、と深く一礼した。
此処の侍女たちは本当によく尽くしてくれるわよね。
私なんかの為に……。
お風呂を終えた私はマロンが用意してくれたドレスに着替え食堂に向かった。
「おはよう、アレーレ。夜はぐっすりだったそうだな」
「おはようございます、お父様。疲れてしまいそのまま寝てしまいました」
「ご苦労だった。さぁ、朝ご飯にしよう」
「はい」
私は椅子に腰かけて目の前に出されたいつもと同じパンとサラダとコーヒーを頂くことにした。
朝食をしませ、部屋に戻ろうとしたときお父様が私に声を掛けた。
「アレーレ。これから国王の接見の事なのだが、王子との婚儀の件、其方どうするつもりだ?」
そう言えば、私ったらアンドレ―様との婚約についてまだ中途半端なままだった。
どうしよう、アンドレ―様に何も伝えていないというのに…。
「そ、そうでした。どうしましょう……」
「其方が決めればよい。私はどちらにせよ、其方の決めたことを支持するつもりだ」
お父様はそう言って食堂を後にした。
中途半端なままじゃいけないのは分かっているけれど、一体どうしたらいいのかしら。
私は部屋に戻る道中そのことを考えていた。
王子との婚約か、アンドレ―様との婚約か、どちらを選べばいいのか……。
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