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第4章
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国を救った英雄として私は民たちや王族から祝福されることになってしまった。
目立つことが苦手な自分にとってはこれほど恥ずかしいことはない。
捕まった魔族達は皆国へ送還された。
円卓会議に出席していたお父様や国王様たちもその日のうちに帰還され、お父様には昨晩私の活躍を訊き驚きと抱擁して貰えた。
「よくぞ、国ばかりか種族との争い事に発展せずに沈めてくれた。アレーレよ。私は鼻が高いぞ」
喜ぶお父様の顔を見るとなんだか嬉しくなってしまう。
以前のアレーレがどのような振る舞いをしていたのかは分からないが私は素直にその喜ぶお父様を受け入れた。
「私一国の伯爵家の人間として当然のことをしたまでです。皆様方に称賛されるようなことは何も…」
「何を謙遜な事を言っておるのだ。普段の其方であれば大きな声で笑っていたではないか」
そうなの? 私ってそんな高飛車な態度をとっていたのね。
傍らにいたマロンを見つめるとちょこんと頷いた。
ここは高飛車な私を見せるべきかしら。
「おっほっほっほ。お父様の顔に泥を塗るような真似をせずにほっとしておりますわ」
「おお、それでこそ我が娘よ。それより明日国王様よりお褒めの言葉を頂戴することになったぞ。喜べ、アレーレ。其方の祝いの席を設けるそうだ。もしかすると勲章を与えられるかもしれぬ」
そ、そんな事になっちゃったの!?
私はお父様に合わせる形で喜びを表した。
まだアンドレ―様の事も中途半端なままだし、魔力を使い過ぎて身体がだるい。
お父様にそのことを伝えると休む様に言われた。
寝室へ戻りベッドの上の座ってため息をつく。
暫くするとアロンがお風呂に案内すると私の部屋を訪ねて来た。
「お湯加減はいかがでしょう、アレーレ様」
お風呂場でゆったりと肩まで浸かる私にアロンがそう訊ねた。
私は笑顔でこくりと頷き、有難う、と答えた。
私は肩にお湯を掛けながら今日の疲れを取ってからお風呂場を後にした。
「ふぅ~……色々あったけれど、なんだか全然解決していない気がするのは気の所為かしら」
寝室のベッドの上に座り乾ききれない髪の毛をタオルで拭いながらそう呟くとオロバスが何処からともなく現れた。
いつもは風をまき散らしビックリする登場をしていたが、今回はあっさりと登場した。
「アレーレ嬢。本日はお疲れ様でした。魔族の反乱も一旦収まりつつあります」
オロバスは私の前に片膝をついて膝まづいてそう言った。
大事にならずに済んだのね、そうオロバスに言うと黙ったまま頷いた。
可笑しいわね、いつもは喜びながら顔を挙げて私を見つめるのに。
何かあったのかしら。
「オロバス。どうかしたの? いつもの彼方じゃないみたいだけれど」
「……いえ、大丈夫です。それより明日の式典、何卒ご注意ください。私もお傍に居りますが何分……」
歯切れが悪いわね。
明日の国王様との接見でそこまで警戒する必要があるのかしら。
私はオロバスに何かあるのかと尋ねたが彼は何も言わず消えてしまった。
よく分からないがオロバスの言う事を頭の中に入れておこう、私はそう思いながらベッドのに横になり布団を被せて目を瞑った。
明日は国王様との接見かぁ~……。
疲れが溜まっていたのか私は直ぐに夢の中へ落ちていった。
目立つことが苦手な自分にとってはこれほど恥ずかしいことはない。
捕まった魔族達は皆国へ送還された。
円卓会議に出席していたお父様や国王様たちもその日のうちに帰還され、お父様には昨晩私の活躍を訊き驚きと抱擁して貰えた。
「よくぞ、国ばかりか種族との争い事に発展せずに沈めてくれた。アレーレよ。私は鼻が高いぞ」
喜ぶお父様の顔を見るとなんだか嬉しくなってしまう。
以前のアレーレがどのような振る舞いをしていたのかは分からないが私は素直にその喜ぶお父様を受け入れた。
「私一国の伯爵家の人間として当然のことをしたまでです。皆様方に称賛されるようなことは何も…」
「何を謙遜な事を言っておるのだ。普段の其方であれば大きな声で笑っていたではないか」
そうなの? 私ってそんな高飛車な態度をとっていたのね。
傍らにいたマロンを見つめるとちょこんと頷いた。
ここは高飛車な私を見せるべきかしら。
「おっほっほっほ。お父様の顔に泥を塗るような真似をせずにほっとしておりますわ」
「おお、それでこそ我が娘よ。それより明日国王様よりお褒めの言葉を頂戴することになったぞ。喜べ、アレーレ。其方の祝いの席を設けるそうだ。もしかすると勲章を与えられるかもしれぬ」
そ、そんな事になっちゃったの!?
私はお父様に合わせる形で喜びを表した。
まだアンドレ―様の事も中途半端なままだし、魔力を使い過ぎて身体がだるい。
お父様にそのことを伝えると休む様に言われた。
寝室へ戻りベッドの上の座ってため息をつく。
暫くするとアロンがお風呂に案内すると私の部屋を訪ねて来た。
「お湯加減はいかがでしょう、アレーレ様」
お風呂場でゆったりと肩まで浸かる私にアロンがそう訊ねた。
私は笑顔でこくりと頷き、有難う、と答えた。
私は肩にお湯を掛けながら今日の疲れを取ってからお風呂場を後にした。
「ふぅ~……色々あったけれど、なんだか全然解決していない気がするのは気の所為かしら」
寝室のベッドの上に座り乾ききれない髪の毛をタオルで拭いながらそう呟くとオロバスが何処からともなく現れた。
いつもは風をまき散らしビックリする登場をしていたが、今回はあっさりと登場した。
「アレーレ嬢。本日はお疲れ様でした。魔族の反乱も一旦収まりつつあります」
オロバスは私の前に片膝をついて膝まづいてそう言った。
大事にならずに済んだのね、そうオロバスに言うと黙ったまま頷いた。
可笑しいわね、いつもは喜びながら顔を挙げて私を見つめるのに。
何かあったのかしら。
「オロバス。どうかしたの? いつもの彼方じゃないみたいだけれど」
「……いえ、大丈夫です。それより明日の式典、何卒ご注意ください。私もお傍に居りますが何分……」
歯切れが悪いわね。
明日の国王様との接見でそこまで警戒する必要があるのかしら。
私はオロバスに何かあるのかと尋ねたが彼は何も言わず消えてしまった。
よく分からないがオロバスの言う事を頭の中に入れておこう、私はそう思いながらベッドのに横になり布団を被せて目を瞑った。
明日は国王様との接見かぁ~……。
疲れが溜まっていたのか私は直ぐに夢の中へ落ちていった。
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