12 / 30
犯人探求編
11.魔塔主の為政
しおりを挟む
本当であれば近くにいるだろうマラカイに頼んで魔力の回復をするはずが、念のために家に戻らざるを得なかった。少しだけ時間を延長して口づけをしたために。
マラカイの具体的な居場所は知らないため、そのまま私に会いに家に戻られたら、私は学園内に放置になる恐れがあったからだ。
「せんせー、僕せんせーのこと探して、学内10周くらいしたんですよ?なんか途中、先生ってば魔力解放してませんでした?それがぴたっと消えるものだから、どれだけ困惑したか分かってるんですか?ねえ、ねえ」
「いいから早くキスをしろ!!私は今死にかけてるんだ!!」
「もー、先生ってば僕のキスなしに生きていけないド変態なんですから!!だーいすき!!」
むちゅーっという気持ち悪い擬音を口で発しながら、マラカイは私に口づけをする。するとじわりじわりと魔力が満たされ、なんとか動けるようになる。
「ああ、いつまで続くんだろうなこの気持ち悪い習慣。早く解き放たれたい」
「思えば、せんせーが復讐できなければ僕はこうやってずっとぺろぺろ出来るんですね。先生、復讐やめましょうよ!!復讐なんて何も生みませんから!!先生が産むのは僕の赤ちゃんだけ、でしょ?」
「用は済んだから、さっさとこの部屋から出ていけ」
「ええ!?子作りする流れじゃなかったですか~。もう、僕は愛妻家なので尻に敷かれてあげますけれど!」
台風くらいにうるさい奴がやっと部屋から出て行ってくれた。ふう・・・。
なんだかんだであいつは私の嫌がることの最終ラインは越えないでくれるから、それだけは助かる。本当に顔は良い上に魔法の単純な威力も私より遥かに上なのに、どうしてこうやって私に付きまとうのかが謎ではあるが、永遠に理解できそうもないから考えるのはやめよう。
私は寝転がりつつ、先ほどのアウレリウスの様子を思い出す。あれは、想像以上に私に依存をしていた。あの様子では魔塔に押しかけてくる可能性がある。一度期間限定の王族立ち入り禁止令を出しておくべきだろう。この先魔塔には私の死体を戻す予定なのに、現場にいられて不当な疑いを彼に向けられたくない。
・・・半端に姿を出したせいで、逆に傷つけてしまった。どうか、私のことを忘れて幸せに生きてほしい。復讐に燃えるだけの自分が唯一人間的感情を抱けるのは、もうアウレリウスくらいしかいないのだ。
王族が残機を捧げる行為は、平民や貴族よりもどれほど重いことか。王族は常に暗殺、毒殺の脅威にさらされる。そんな中、死んでも大丈夫という保険があるのと無いのとでは、精神的安心感が桁違いなのだ。
けれどアウレリウスは、そんな不安を生涯抱えることになっても私に残機を差し出した。そんな彼への恩の返し方が、私には分からない。
復讐の果てに、もしもあの子に殺されるのであればそれでいいのかもしれない。その先にあの子が英雄となって、皆から称えられるのであれば、それで。
そんなことを思っていると、勢いよく私の自室の扉が開いた。
「ああ!!外した。てっきり僕との口づけに興奮してオナニーしてると思ったんですけれど。くそぉ、せんせーの行動を外すなんて、僕はまだまだですね」
パタンとドアを閉めて去る。マラカイはマラカイでどういう育ち方をしたらあんな風になるんだ。
翌日。
「なあなあ、おチビ。引っ越し終わらんかったんやけど、荷物運び。なんでやと思う?」
「アバラ、ひょっとして髪切った?ちょっと格好いいじゃん」
「全然切っとらんけど!?おまっ、俺を見捨てたからって適当なこと言わんでくれますー!?」
友達面が鬱陶しいから、どっか行ってくれないだろうか。
昨日延期した授業説明会が今日開かれるのだ。何の授業で何をするのかだとか、どんな教師か、また学年が上がるために必要な条件など一気に話がある。日本の大学のようなシステムに近いだろう。
私たち一年生は、とある部屋に入れられていた。けれど、不思議と私とアバラの周辺に人がいない。席に余裕があるわけではないのに、だ。
「あの人たちって、心愛さんを試験中に殴ったんだよね」
「魔法使いが、それも女性を殴るって、恥ずかしくないのかな」
めちゃめちゃ言いふらされてる・・・。
入学2日目でこんなに人から避けられるということあるんだ。いやまあ、私の時も凄い噂が立っていたから学生時代はこれくらいは避けられたが、闇魔法を抜きにこんなに避けられるってアバラ凄いな。この状態は流石に予想外だったようで、アバラはちょっと泣いていた。
そんな周囲の視線を気にせず、一人の少年が近寄ってきて隣に座る。
「アバラ、君も魔塔主のことを散々言ってただろう。情報の裏も取らないで。なら、自分が何を言われても、文句を言う筋合いはないでしょ。自分だってやったんだから」
「レオ!」
心愛と組んでいた秀才の少年・レオだ。レオの登場に、アバラは腕を組んで少し強がる。
「いやあ、でもさ。魔塔主は悪いことをたくさんして俺たちを苦しめとるやん?でも俺のやったことは試験として当然の行動やし。それをいちいち根に持つようなら、この学園にそもそも適してないってことやんか」
「じゃあ、教えてほしいんだけど、魔塔主って具体的にどんな悪いことをしたの?」
「それは・・・色々や、色々。みんな言っとるし。例えば、そう、夜間の行動制限とか。あれのせいで俺は荷運びを中断させられたからなあ」
「じゃあ、どうして夜間の行動制限をしたんだろうね魔塔主は。それは、夜になると、この校舎は危なくなるという事情でもあったんじゃない?」
レオの予想は大正解。この校舎は、幽霊が出る。それもただの幽霊じゃない。悪霊が出るのだ。故に安全の確認が取れるまで生徒は外出禁止にしたのだが、天文学系統の生徒からバッシングを受けた。けれど安全性には代えられず、私は規則を断行した。
アバラは自分の分が悪いのを悟ると、いっそ開き直り始める。
「ふーん、お前あれやろ。魔塔主信者っていうやつやろ。世間と違う意見持ってる自分が格好いいって思う奴」
「残念だけど僕は中立かな。今君を追求したのと同様に、魔塔主にも批判点は多いから」
先ほどまで私の味方のようなレオは、けれど一瞬で手のひらを返した。突然のことに私とアバラも目を丸くする。
「そう、その理由は今君に魔塔主の批判点を聞いたとき、君からの反論が曖昧だったことだよ。世間は僕のように考えられる人間じゃない。だというのに、魔塔主はその説明を毎回怠っている。故に、規則の必要性が僕らにはいまいちわかっていないんだ」
それは・・・確かにそうかもしれない。とはいえ私は発布する際に理由と根拠を付けているはずだが、少々難しい言葉を使っているのか、大体理解されずに終わっている気がする。
「そもそも為政者というのは、下々の人間から真っ先に疑われる立場にあるはずなんだよ。だって、万が一為政者が狂人だったら僕らの生活も狂ってしまうからね。けれど魔塔主は、そこの言語化を端折ってしまっていた。だから、皆が悪意に解するのだってしょうがないんだ。為政者のことを常に善意で持って解釈するなんてやつ、直接やり取りしている奴か信者でもない限りありえないんだから」
なるほど、面白い視点だ。確かに私は「これをしたらみんなもわかってくれるだろう」と、驕っていたかもしれない。動機に皆の幸せを祈る愛があったとて、伝わらなければ意味がない。
私はレオに向き直る。
「ありがとう、レオ。面白い視点だったよ。君が今際の際になったときには、また改めてお礼をさせてほしい」
「なんで僕の死の直前に今のお礼を?ま、まあ、面白いって言ってもらえるのは嬉しいけど」
「俺は全然分からんかったけどな。結局こいつは誰の味方なんや・・・?」
そうして話しているが、案の定私たちの周辺を避けるように、皆は座っていた。アバラはこの状況にまだ落ち込んでいた。
「お前らも俺から離れとき。避けられとるから、お前らも友達無くすで・・・」
「いや?逆に余計なのが寄ってこないから僕は嬉しいよ」
「うん、僕も」
「あれ?俺のこと魔除けか何かと思われてる・・・?」
でも、アバラは少しだけ嬉しそうにしていた。そして教師ががやってきて、各科目の説明をしていった。いよいよ学園での授業が始まる。
マラカイの具体的な居場所は知らないため、そのまま私に会いに家に戻られたら、私は学園内に放置になる恐れがあったからだ。
「せんせー、僕せんせーのこと探して、学内10周くらいしたんですよ?なんか途中、先生ってば魔力解放してませんでした?それがぴたっと消えるものだから、どれだけ困惑したか分かってるんですか?ねえ、ねえ」
「いいから早くキスをしろ!!私は今死にかけてるんだ!!」
「もー、先生ってば僕のキスなしに生きていけないド変態なんですから!!だーいすき!!」
むちゅーっという気持ち悪い擬音を口で発しながら、マラカイは私に口づけをする。するとじわりじわりと魔力が満たされ、なんとか動けるようになる。
「ああ、いつまで続くんだろうなこの気持ち悪い習慣。早く解き放たれたい」
「思えば、せんせーが復讐できなければ僕はこうやってずっとぺろぺろ出来るんですね。先生、復讐やめましょうよ!!復讐なんて何も生みませんから!!先生が産むのは僕の赤ちゃんだけ、でしょ?」
「用は済んだから、さっさとこの部屋から出ていけ」
「ええ!?子作りする流れじゃなかったですか~。もう、僕は愛妻家なので尻に敷かれてあげますけれど!」
台風くらいにうるさい奴がやっと部屋から出て行ってくれた。ふう・・・。
なんだかんだであいつは私の嫌がることの最終ラインは越えないでくれるから、それだけは助かる。本当に顔は良い上に魔法の単純な威力も私より遥かに上なのに、どうしてこうやって私に付きまとうのかが謎ではあるが、永遠に理解できそうもないから考えるのはやめよう。
私は寝転がりつつ、先ほどのアウレリウスの様子を思い出す。あれは、想像以上に私に依存をしていた。あの様子では魔塔に押しかけてくる可能性がある。一度期間限定の王族立ち入り禁止令を出しておくべきだろう。この先魔塔には私の死体を戻す予定なのに、現場にいられて不当な疑いを彼に向けられたくない。
・・・半端に姿を出したせいで、逆に傷つけてしまった。どうか、私のことを忘れて幸せに生きてほしい。復讐に燃えるだけの自分が唯一人間的感情を抱けるのは、もうアウレリウスくらいしかいないのだ。
王族が残機を捧げる行為は、平民や貴族よりもどれほど重いことか。王族は常に暗殺、毒殺の脅威にさらされる。そんな中、死んでも大丈夫という保険があるのと無いのとでは、精神的安心感が桁違いなのだ。
けれどアウレリウスは、そんな不安を生涯抱えることになっても私に残機を差し出した。そんな彼への恩の返し方が、私には分からない。
復讐の果てに、もしもあの子に殺されるのであればそれでいいのかもしれない。その先にあの子が英雄となって、皆から称えられるのであれば、それで。
そんなことを思っていると、勢いよく私の自室の扉が開いた。
「ああ!!外した。てっきり僕との口づけに興奮してオナニーしてると思ったんですけれど。くそぉ、せんせーの行動を外すなんて、僕はまだまだですね」
パタンとドアを閉めて去る。マラカイはマラカイでどういう育ち方をしたらあんな風になるんだ。
翌日。
「なあなあ、おチビ。引っ越し終わらんかったんやけど、荷物運び。なんでやと思う?」
「アバラ、ひょっとして髪切った?ちょっと格好いいじゃん」
「全然切っとらんけど!?おまっ、俺を見捨てたからって適当なこと言わんでくれますー!?」
友達面が鬱陶しいから、どっか行ってくれないだろうか。
昨日延期した授業説明会が今日開かれるのだ。何の授業で何をするのかだとか、どんな教師か、また学年が上がるために必要な条件など一気に話がある。日本の大学のようなシステムに近いだろう。
私たち一年生は、とある部屋に入れられていた。けれど、不思議と私とアバラの周辺に人がいない。席に余裕があるわけではないのに、だ。
「あの人たちって、心愛さんを試験中に殴ったんだよね」
「魔法使いが、それも女性を殴るって、恥ずかしくないのかな」
めちゃめちゃ言いふらされてる・・・。
入学2日目でこんなに人から避けられるということあるんだ。いやまあ、私の時も凄い噂が立っていたから学生時代はこれくらいは避けられたが、闇魔法を抜きにこんなに避けられるってアバラ凄いな。この状態は流石に予想外だったようで、アバラはちょっと泣いていた。
そんな周囲の視線を気にせず、一人の少年が近寄ってきて隣に座る。
「アバラ、君も魔塔主のことを散々言ってただろう。情報の裏も取らないで。なら、自分が何を言われても、文句を言う筋合いはないでしょ。自分だってやったんだから」
「レオ!」
心愛と組んでいた秀才の少年・レオだ。レオの登場に、アバラは腕を組んで少し強がる。
「いやあ、でもさ。魔塔主は悪いことをたくさんして俺たちを苦しめとるやん?でも俺のやったことは試験として当然の行動やし。それをいちいち根に持つようなら、この学園にそもそも適してないってことやんか」
「じゃあ、教えてほしいんだけど、魔塔主って具体的にどんな悪いことをしたの?」
「それは・・・色々や、色々。みんな言っとるし。例えば、そう、夜間の行動制限とか。あれのせいで俺は荷運びを中断させられたからなあ」
「じゃあ、どうして夜間の行動制限をしたんだろうね魔塔主は。それは、夜になると、この校舎は危なくなるという事情でもあったんじゃない?」
レオの予想は大正解。この校舎は、幽霊が出る。それもただの幽霊じゃない。悪霊が出るのだ。故に安全の確認が取れるまで生徒は外出禁止にしたのだが、天文学系統の生徒からバッシングを受けた。けれど安全性には代えられず、私は規則を断行した。
アバラは自分の分が悪いのを悟ると、いっそ開き直り始める。
「ふーん、お前あれやろ。魔塔主信者っていうやつやろ。世間と違う意見持ってる自分が格好いいって思う奴」
「残念だけど僕は中立かな。今君を追求したのと同様に、魔塔主にも批判点は多いから」
先ほどまで私の味方のようなレオは、けれど一瞬で手のひらを返した。突然のことに私とアバラも目を丸くする。
「そう、その理由は今君に魔塔主の批判点を聞いたとき、君からの反論が曖昧だったことだよ。世間は僕のように考えられる人間じゃない。だというのに、魔塔主はその説明を毎回怠っている。故に、規則の必要性が僕らにはいまいちわかっていないんだ」
それは・・・確かにそうかもしれない。とはいえ私は発布する際に理由と根拠を付けているはずだが、少々難しい言葉を使っているのか、大体理解されずに終わっている気がする。
「そもそも為政者というのは、下々の人間から真っ先に疑われる立場にあるはずなんだよ。だって、万が一為政者が狂人だったら僕らの生活も狂ってしまうからね。けれど魔塔主は、そこの言語化を端折ってしまっていた。だから、皆が悪意に解するのだってしょうがないんだ。為政者のことを常に善意で持って解釈するなんてやつ、直接やり取りしている奴か信者でもない限りありえないんだから」
なるほど、面白い視点だ。確かに私は「これをしたらみんなもわかってくれるだろう」と、驕っていたかもしれない。動機に皆の幸せを祈る愛があったとて、伝わらなければ意味がない。
私はレオに向き直る。
「ありがとう、レオ。面白い視点だったよ。君が今際の際になったときには、また改めてお礼をさせてほしい」
「なんで僕の死の直前に今のお礼を?ま、まあ、面白いって言ってもらえるのは嬉しいけど」
「俺は全然分からんかったけどな。結局こいつは誰の味方なんや・・・?」
そうして話しているが、案の定私たちの周辺を避けるように、皆は座っていた。アバラはこの状況にまだ落ち込んでいた。
「お前らも俺から離れとき。避けられとるから、お前らも友達無くすで・・・」
「いや?逆に余計なのが寄ってこないから僕は嬉しいよ」
「うん、僕も」
「あれ?俺のこと魔除けか何かと思われてる・・・?」
でも、アバラは少しだけ嬉しそうにしていた。そして教師ががやってきて、各科目の説明をしていった。いよいよ学園での授業が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱えて、離縁をつきつけ家を出た。
そこで待っていたのは、
最悪の出来事――
けれど同時に、人生の転機だった。
夫は、愛人と好きに生きればいい。
けれど、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
彼女が選び直す人生と、
辿り着く本当の幸せの行方とは。
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる