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犯人探求編
13.弟・ロージ
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呪文学の授業を終えると、昼食のために生徒たちがカフェテリアに殺到する。私が掃除をしている間に補習していたアバラも私に合流し、昼食を誘ってきた。
そういえば私は学生時代にあまりカフェテリアを使用しなかったな。そんな時間があったら魔法の練習をしていた。そうやって食べることや寝ることを削ったせいなのか、小説のローゼルアリオンよりも一回り背が低くなった気がする。けれど、寮生活だったので弁当を作る性格でもなければ、どうせカフェテリアに行っても周囲の人間から煙たがられるわで、あの時は仕方がなかったと自分で納得する。
「購買で飯を買うこともできるんやって!なあなあ、行こうや!」
「そうだね」
曰く、人間的生活行為を普段から見せている者のほうが周囲への警戒を解けるという。つまりは食事や買い物といった行動である。私が学園時代に化け物呼ばわりされたのも、そういった行動を見せなかったことの積み重ねかもしれない。確かに飲まず食わずで動いている人間がいたら、つい自分とは異なる生き物でないかと疑ってしまうのが人間の性だものな。
私とアバラは二人で歩いてると、前方にレオがいた。
「あっ、待ってた。良ければ僕もご一緒していいかな」
「おお、レオやん!ええよええよ!飯はみんなで食うのが一番楽しいでな」
そして三人となった私たちは、バイキング形式の料理を取り、席に座る。私は魔塔主になった際に、それまでカフェテリア内にあった身分式と、先着式の二点を改善した。机の種類を等しくし、またできうる限り場所を増やしたのだ。そういうことをした甲斐もあって、こうして遅れても余裕で食事がいただけるのだ。
そうだ、こういう功績もちゃんとアピールしないとな。
「一昔前だったらもっと席数が少なかったらしいから、僕たちはこうして食事をいただけなかったんだってね」
「へー。今の世代でラッキーやわあ」
・・・・・・
・・・・・・・・・それだけなのか!?
もっとこう、「ええ、魔塔主って意外と俺たちのこと考えとるんや・・・ドキ・・・」とかないのか!?
アバラは今の話題を一切引きずらず、黙々と食べていた。私の功績の話が一瞬で終わった。レオも今の話題は全く面白くないのか、ただ黙々とミートパイを咀嚼していた。
「今のカフェテリアの改革は、現魔塔主によってなされたものですよ。失礼」
レオの隣、そして私の眼前に誰かが座る。制服の細工に使われている糸が緑のため2年生と見受けた。水色の短い髪にワインレッドの瞳。前髪をピンでまとめ、四角い眼鏡をかける男。
「初めまして。勝手に話題に割り込んで申し訳ありません。知り合いの話題が出たもので」
ロージ!!
私の実の弟だ。
私は魔法の才能が開花する前に弟に会ったことはない。故に、弟といえど親交は薄い。
闇魔法の適正は生まれながら判別機で知られていたが、魔法そのものは15歳を経て実際に使用することが出来る。地下牢を闇魔法でこじ開けて脱出したころには、私の容姿はこの弟と同様に水色の髪とワインレッドの瞳をするようになった。
故に、幸いにもロージは私の正体に気が付いていないようだ。
「んん?なんかあんたとこのおチビ、気持ち雰囲気似とらん?」
「そんなことないよ!!こらアバラ!!僕みたいな地味ちんちくりんソバカス眼鏡とこの方を比べるなんて、死に値する発言をよくも!!」
「ええ・・・似てるって言っただけでそんな怒る・・・?」
それは怒るだろう。私は正体を隠しているのに、まさかの初見で真相に近づきかけているのだから。本当に、アホというのは存外直感が冴えわたっているため、半端な知識人よりも数段恐ろしい。
一方のレオは、警戒した様子でロージを見る。
「あなたは、生徒会副会長のロージ様ですよね。どうしてこんなところに・・・」
「そちらの肩書を選んでくれるのですね。もう一つの肩書ではなく」
「え?なに?何の話?」
ロージは眼鏡をクイっとした。もう一つの肩書。想像は難しくない。
「魔塔主・ローゼルアリオンの弟という肩書です」
「あの魔塔主の弟ーッ!?」
この場で分かってなかったのアバラ、お前だけだぞ。レオも「うるさいな」という目で見ている。カフェテリアは常に騒がしい場所なので、こいつのせいで注目を引かなかったのは幸いか。
「つまりは敵やん!しっしっ!!」
「・・・という反応を陰でされるのが鬱陶しいので、僕はなるべくこうやって自分からカミングアウトするようにしているんですよ。その方が心象が良いので」
「ほな、お兄ちゃんのこと嫌いなん?なんや、好きでもない人間の弟に生まれたんか。あんたも大変やな・・・」
私は水をズズズと飲みながら、ロージを観察する。
私たち兄弟は、基本的に互いに干渉しない。私は家族から疎まれていたうえに、それもあってか関わらないようにしていたのだ。故に、向こうがこちらをどう思っているかも興味がない。けれども、私の弟で生徒会副会長というのなら、光魔法を使えるくらいにその実力も高いだろう。故に、私を殺した十分な容疑者になる。
動機がないかを探ってみるか。
「始めまして。僕はアリオンと言います。ロージさんは、兄が魔塔主で、なにかいじめられたりしましたか?」
「君も名前で相当苦労したのでは?まあそれはともかく。兄がアレですので、直接手出しは無いものの、陰口から嫌がらせから何から何まで一通り経験しました。ええ、生徒会長のアウレリウス殿下が保護してくれるまで、ね」
淡々と、事実だけを語る。
その発言に、何の温度も感じなかった。もう何度も傷ついて、その果てに諦めたのだろう。それもその原因は私にある。私という強大な存在に太刀打ちできないのなら、その弟でうっぷんを晴らす。
・・・もう少し、兄として気を使ってあげればよかっただろうか。死んだ今だからそう思う。
「僕の学年は貴方達より一つ上の二年になるのですが、私は二年の現首席なんですよ。ですが、ジェルド様には補佐として選んで頂けませんでした。ここ数年に出来たジンクスに、彼の補佐になったものは主席卒業が出来るというものがあるのですが、僕の代では誰も選ばれず。・・・ええ、原因は兄でしょうね。未だに怒りがこみ上げる」
そんなジンクスがあったのか・・・。
だから立木心愛はジェルドの補佐に立候補した。けれど私が奪ってしまった。そしてロージも私のせいで権利を失う。
「自分のせいで」という事実を何度も突き付けられて、ただただやるせない気分だ。私が生きていたということは、それほど罪だったのだろうか。
「けれど、アウレリウス殿下が僕を拾ってくれて生徒会に入れてくれた。それ以降は平穏に過ごせています。あの方は、本当に心の拾い方だ。あの兄のことも尊敬しているようで、加えて常に目下の者にも優しい。本当に、未来の玉座にふさわしいお方だよ」
「分かる~。あの会長さん、めっちゃええ人やさかい」
それには私も同意する。本当にいい子に育った。あの子が子供の頃に私からは雑に扱われたというのに、そのことすら恩義を感じてくれるような子だ。
「・・・けれど、何故か昨日から会長の顔色が悪いんです。事情を聴いても『大丈夫』としか言ってくれなくて。生徒会には授業免除があるのだけれど、会長は必ず授業に参加しているんだ。けれど、今日はずっと休んでて、何があったのか心配なんですよ」
それは・・・。もう心当たりしかない。私の昨日の邂逅が原因だ。あの子を傷つけるつもりじゃなかったのに、言い回しの下手な私は結果的に彼の心に傷をつけた。
「うーん、それは心配やなあ。なんか最近変わったこととかあったんかなあ。嫌いな奴に会ったとか。いやまあ、あの腐れ魔塔主にも敬意を払う大聖人に嫌いな奴はおらんよなあ」
「いや、殿下にも苦手は人はいます。ジェルド教授です」
「えーッ!!なんで、確かに厳しそうやけど、成績優秀者には優しそうやん!」
「そう、殿下の代ではジェルド教授は当然殿下を補佐にしたらしいのだけど、呪文学の授業終わりの殿下はいつも機嫌が悪いんですよ。まあ、僕程度ではあの方の心は分かりませんがね」
元婚約者殿とアウレリウスの仲が悪い・・・?
いや、アウレリウスからジェルドへ苦手意識があるというわけで、双方が不仲というわけではないのか。それにしても、あの人懐っこいアウレリウスが?確かに妙な話ではある。
色々と考えていると、カフェテリアの中の喧騒は、やがて驚きの色を含んで大きくなる。
「ん?なんやうるさいな。誰か有名人でも来たんか?」
私は有名人なぞに興味はないので、食べ途中の食事をさらえる。レオも何があったのか、この中で身長のあるアバラの返答を待っている。
「栗毛と赤毛が見えるなあ。あれ、聖女さんと王子様か?なんか、腕組んで歩いとるな」
「腕を組んでる?もっとよく見なよ、たぶんそれ、あの性悪女が勝手にもたれかかってるとかじゃない?」
「ああ、言われてみれば。王子様の方は引きはがそうとしとるな。あれ、こっちくるで?」
ふう、ご馳走様。アウレリウスの交友関係にまで口出すつもりはない。どうせあの聖女も諸共殺す予定だから。けれど、もしアウレリウスに親しい友人や恋人がいれば、そいつらは対象外にしてあげよう。個人的には、アウレリウスが原作のように心愛を愛する場合も止めはしないものの、正直見る目は無いなとは思うけれど。
「アリオン、昨日の件なのだけれど、少し時間を借りてもいいかな?」
纏わりつく心愛を引きはがし、衆目を集めながら、私に話しかけるアウレリウスがいた。
そういえば私は学生時代にあまりカフェテリアを使用しなかったな。そんな時間があったら魔法の練習をしていた。そうやって食べることや寝ることを削ったせいなのか、小説のローゼルアリオンよりも一回り背が低くなった気がする。けれど、寮生活だったので弁当を作る性格でもなければ、どうせカフェテリアに行っても周囲の人間から煙たがられるわで、あの時は仕方がなかったと自分で納得する。
「購買で飯を買うこともできるんやって!なあなあ、行こうや!」
「そうだね」
曰く、人間的生活行為を普段から見せている者のほうが周囲への警戒を解けるという。つまりは食事や買い物といった行動である。私が学園時代に化け物呼ばわりされたのも、そういった行動を見せなかったことの積み重ねかもしれない。確かに飲まず食わずで動いている人間がいたら、つい自分とは異なる生き物でないかと疑ってしまうのが人間の性だものな。
私とアバラは二人で歩いてると、前方にレオがいた。
「あっ、待ってた。良ければ僕もご一緒していいかな」
「おお、レオやん!ええよええよ!飯はみんなで食うのが一番楽しいでな」
そして三人となった私たちは、バイキング形式の料理を取り、席に座る。私は魔塔主になった際に、それまでカフェテリア内にあった身分式と、先着式の二点を改善した。机の種類を等しくし、またできうる限り場所を増やしたのだ。そういうことをした甲斐もあって、こうして遅れても余裕で食事がいただけるのだ。
そうだ、こういう功績もちゃんとアピールしないとな。
「一昔前だったらもっと席数が少なかったらしいから、僕たちはこうして食事をいただけなかったんだってね」
「へー。今の世代でラッキーやわあ」
・・・・・・
・・・・・・・・・それだけなのか!?
もっとこう、「ええ、魔塔主って意外と俺たちのこと考えとるんや・・・ドキ・・・」とかないのか!?
アバラは今の話題を一切引きずらず、黙々と食べていた。私の功績の話が一瞬で終わった。レオも今の話題は全く面白くないのか、ただ黙々とミートパイを咀嚼していた。
「今のカフェテリアの改革は、現魔塔主によってなされたものですよ。失礼」
レオの隣、そして私の眼前に誰かが座る。制服の細工に使われている糸が緑のため2年生と見受けた。水色の短い髪にワインレッドの瞳。前髪をピンでまとめ、四角い眼鏡をかける男。
「初めまして。勝手に話題に割り込んで申し訳ありません。知り合いの話題が出たもので」
ロージ!!
私の実の弟だ。
私は魔法の才能が開花する前に弟に会ったことはない。故に、弟といえど親交は薄い。
闇魔法の適正は生まれながら判別機で知られていたが、魔法そのものは15歳を経て実際に使用することが出来る。地下牢を闇魔法でこじ開けて脱出したころには、私の容姿はこの弟と同様に水色の髪とワインレッドの瞳をするようになった。
故に、幸いにもロージは私の正体に気が付いていないようだ。
「んん?なんかあんたとこのおチビ、気持ち雰囲気似とらん?」
「そんなことないよ!!こらアバラ!!僕みたいな地味ちんちくりんソバカス眼鏡とこの方を比べるなんて、死に値する発言をよくも!!」
「ええ・・・似てるって言っただけでそんな怒る・・・?」
それは怒るだろう。私は正体を隠しているのに、まさかの初見で真相に近づきかけているのだから。本当に、アホというのは存外直感が冴えわたっているため、半端な知識人よりも数段恐ろしい。
一方のレオは、警戒した様子でロージを見る。
「あなたは、生徒会副会長のロージ様ですよね。どうしてこんなところに・・・」
「そちらの肩書を選んでくれるのですね。もう一つの肩書ではなく」
「え?なに?何の話?」
ロージは眼鏡をクイっとした。もう一つの肩書。想像は難しくない。
「魔塔主・ローゼルアリオンの弟という肩書です」
「あの魔塔主の弟ーッ!?」
この場で分かってなかったのアバラ、お前だけだぞ。レオも「うるさいな」という目で見ている。カフェテリアは常に騒がしい場所なので、こいつのせいで注目を引かなかったのは幸いか。
「つまりは敵やん!しっしっ!!」
「・・・という反応を陰でされるのが鬱陶しいので、僕はなるべくこうやって自分からカミングアウトするようにしているんですよ。その方が心象が良いので」
「ほな、お兄ちゃんのこと嫌いなん?なんや、好きでもない人間の弟に生まれたんか。あんたも大変やな・・・」
私は水をズズズと飲みながら、ロージを観察する。
私たち兄弟は、基本的に互いに干渉しない。私は家族から疎まれていたうえに、それもあってか関わらないようにしていたのだ。故に、向こうがこちらをどう思っているかも興味がない。けれども、私の弟で生徒会副会長というのなら、光魔法を使えるくらいにその実力も高いだろう。故に、私を殺した十分な容疑者になる。
動機がないかを探ってみるか。
「始めまして。僕はアリオンと言います。ロージさんは、兄が魔塔主で、なにかいじめられたりしましたか?」
「君も名前で相当苦労したのでは?まあそれはともかく。兄がアレですので、直接手出しは無いものの、陰口から嫌がらせから何から何まで一通り経験しました。ええ、生徒会長のアウレリウス殿下が保護してくれるまで、ね」
淡々と、事実だけを語る。
その発言に、何の温度も感じなかった。もう何度も傷ついて、その果てに諦めたのだろう。それもその原因は私にある。私という強大な存在に太刀打ちできないのなら、その弟でうっぷんを晴らす。
・・・もう少し、兄として気を使ってあげればよかっただろうか。死んだ今だからそう思う。
「僕の学年は貴方達より一つ上の二年になるのですが、私は二年の現首席なんですよ。ですが、ジェルド様には補佐として選んで頂けませんでした。ここ数年に出来たジンクスに、彼の補佐になったものは主席卒業が出来るというものがあるのですが、僕の代では誰も選ばれず。・・・ええ、原因は兄でしょうね。未だに怒りがこみ上げる」
そんなジンクスがあったのか・・・。
だから立木心愛はジェルドの補佐に立候補した。けれど私が奪ってしまった。そしてロージも私のせいで権利を失う。
「自分のせいで」という事実を何度も突き付けられて、ただただやるせない気分だ。私が生きていたということは、それほど罪だったのだろうか。
「けれど、アウレリウス殿下が僕を拾ってくれて生徒会に入れてくれた。それ以降は平穏に過ごせています。あの方は、本当に心の拾い方だ。あの兄のことも尊敬しているようで、加えて常に目下の者にも優しい。本当に、未来の玉座にふさわしいお方だよ」
「分かる~。あの会長さん、めっちゃええ人やさかい」
それには私も同意する。本当にいい子に育った。あの子が子供の頃に私からは雑に扱われたというのに、そのことすら恩義を感じてくれるような子だ。
「・・・けれど、何故か昨日から会長の顔色が悪いんです。事情を聴いても『大丈夫』としか言ってくれなくて。生徒会には授業免除があるのだけれど、会長は必ず授業に参加しているんだ。けれど、今日はずっと休んでて、何があったのか心配なんですよ」
それは・・・。もう心当たりしかない。私の昨日の邂逅が原因だ。あの子を傷つけるつもりじゃなかったのに、言い回しの下手な私は結果的に彼の心に傷をつけた。
「うーん、それは心配やなあ。なんか最近変わったこととかあったんかなあ。嫌いな奴に会ったとか。いやまあ、あの腐れ魔塔主にも敬意を払う大聖人に嫌いな奴はおらんよなあ」
「いや、殿下にも苦手は人はいます。ジェルド教授です」
「えーッ!!なんで、確かに厳しそうやけど、成績優秀者には優しそうやん!」
「そう、殿下の代ではジェルド教授は当然殿下を補佐にしたらしいのだけど、呪文学の授業終わりの殿下はいつも機嫌が悪いんですよ。まあ、僕程度ではあの方の心は分かりませんがね」
元婚約者殿とアウレリウスの仲が悪い・・・?
いや、アウレリウスからジェルドへ苦手意識があるというわけで、双方が不仲というわけではないのか。それにしても、あの人懐っこいアウレリウスが?確かに妙な話ではある。
色々と考えていると、カフェテリアの中の喧騒は、やがて驚きの色を含んで大きくなる。
「ん?なんやうるさいな。誰か有名人でも来たんか?」
私は有名人なぞに興味はないので、食べ途中の食事をさらえる。レオも何があったのか、この中で身長のあるアバラの返答を待っている。
「栗毛と赤毛が見えるなあ。あれ、聖女さんと王子様か?なんか、腕組んで歩いとるな」
「腕を組んでる?もっとよく見なよ、たぶんそれ、あの性悪女が勝手にもたれかかってるとかじゃない?」
「ああ、言われてみれば。王子様の方は引きはがそうとしとるな。あれ、こっちくるで?」
ふう、ご馳走様。アウレリウスの交友関係にまで口出すつもりはない。どうせあの聖女も諸共殺す予定だから。けれど、もしアウレリウスに親しい友人や恋人がいれば、そいつらは対象外にしてあげよう。個人的には、アウレリウスが原作のように心愛を愛する場合も止めはしないものの、正直見る目は無いなとは思うけれど。
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