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犯人探求編
20.詰問②
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「立木さんの言う通り、僕は生徒会長の手紙の仲介をしています。けれど、僕と生徒会長の共通の知り合いの仲介をしていただけです。立木さんはその立場を妬み、あまつさえ手紙を奪おうとしました」
先ほどまで犯人を断定するようにこちらを見ていたジェルドは、その疑いの視線を同時に立木心愛にも向ける。通常人というのは、一度疑った相手を別に矛先を向けるのは難しい。けれど、学生時代にこいつは私の証拠を公平に集めていた。
そう、固定観念に固まった相手ではない。私は今だけ、元婚約者殿を信じよう。
「そ、そんなことしていません!なんで私がこんなのに嫉妬なんて・・・」
「いえ、周囲の人に立木さんの動向の確認をお願いします。おそらく、僕が去った後に立木さんが動いたという証言が出るはずです。仮に僕が立木さんに危害を加えるつもりなら、順序が逆にならないとおかしい」
私を責めるためのこの場は、段々と停滞の色を見せ始める。しかし、押し返すまでには至らないだろう。何か一手が欲しい、そう思っていた丁度その時、廊下から誰かがぱたぱたと走ってきた。そして思いっきりドアが開かれ、誰かが勢いよく入ってきた。
「おチビ!!冤罪で捕まったって聞いたけどほんまか!?やめてや、こいつはそんな悪事をするような奴とちゃうで!!」
アバラ・・・。
私はこいつに雑な扱いをしていたにもかかわらず、こいつは私の窮地を聞きつけて駆けつけてくれたのか。これまで勝手に仲間意識を持たれていたことを鬱陶しく思っていたが、だというのにこいつは心配してやってきてくれた。
後ろにはひょこりとレオもいた。
「勝手に入って申し訳ございません。けれど、アウレリウス生徒会長からアリオンは呼ばれて、先に場を離れていたことの証言は出来ます。おそらく、他の面々も見ていたでしょう」
「うるさいわね、あんたもそいつらも洗脳の可能性があるでしょう!?そもそも、現場に残っていた闇魔法の痕跡だってどう説明するのよ!」
「ふむ・・・。確かに立木君は紛れもなく聖女であるから、彼女に闇魔法を使うことは出来んからなあ」
「本当にそうでしょうか?」
私は疑問を呈する。本当に聖女に闇魔法は使えないのだろうか。
これまでの私はあらゆる根も葉もない噂に苦しめられてきた。やってないことをでっちあげられ、それを証明することを要求されたことだってある。
いわゆる、悪魔の証明だ。私は人生でこれを何度要求されてきただろう。
立木心愛はそれを使って今回私に勝負を挑んできた。なら、悪魔の証明のプロの私が仕返しすればいい。
「聖女が闇魔法を使えばそれは顰蹙を買うでしょう。すると、歴代の聖女はたとえ使う能力があっても、人目を気にして当然使えなかったはずです。なら、立木さんもそうなのでは?本当は使えるけれど、人目に付かないところでしか使わない。いえ、現に私は立木さんに拷問魔法を行使されましたので使えると主張します。立木さんは、よければ闇魔法が使えないことを証明していただけたら幸いです」
正しくはアウレリウスが心愛に向けて拷問魔法を使用したのだが、事実をすり替える。そして立木心愛は記憶を改竄されているため、反論は出来ない。
聖女寄りの校長はどうやって私が犯人というオチに持っていくか悩み、ジェルドは心愛に厳しい目を向ける。一方アバラは「そうだー!!」と言っているが、こういう単純な男の声援というのは、裏がないから大いに助けになる。
「ふむ・・・そうはいうけどなあ。じゃあ仮に立木君が闇魔法を行使したとして、君はどうやって逃れたんだい」
「本音を言いますと、立木さん程度の魔法、僕は完封できます。闇魔法の行使を察知し、こちらからは浮遊魔法を使用したのです。丁度習いたての」
「な、誰が誰を完封できるって!?笑わせないで!!」
いい、どうせアウレリウスのために一度生徒会に入るつもりだったのだ。ここでビッグマウスせずしていつするんだ。
「じゃあ、立木君とアウレリウス君が眠っていたのは何故かな?ああ、アウレリウス君はいまだに昏睡状態なので、まだ彼の事情聴取を出来ていないのは申し訳ないのだがね」
校長のこちらを疑う問いかけに、私は最初から考えていた答えを口にする。
「魔塔主が現れました。立木さんの闇魔法の行使を感知したのでしょう。あたり一帯に気絶魔法を放ちました。魔塔主がそこからどうして立ち去ったのかは知りませんが、生徒会長が起き次第、魔塔主の目撃の確認をしてみてください。それで僕の無実が証明できるはずです」
私の発言した「魔塔主」、という言葉に校長が納得の空気を帯びる。
ローゼルアリオン、この名は恐れられていて、何をしでかすか分からないというレッテルを貼られている。今だけはその悪名が役に立つ。
なら、それを逆手に取ってしまえばいい。
けれど、この策には一つ致命的な穴がある。
それは、この場にローゼルアリオンの殺人犯がいた場合。その場合は犯人が私の主張が嘘であることを見抜くだろう。
だが、仮にここに殺人犯がいたとして、私の論説が嘘であることを主張すること自体は出来ない。何故なら、訃報はまだ発表されていない。故に、殺人犯しか知り得ない私の死の情報を盾にすることは出来ないからだ。
魔塔主の単語に誰もが驚き、固まって、黙り込む。魔塔主の存在が禁忌の話題だからか、それとも自身が魔塔主を殺した殺人犯だからか。それは今の私には分からない。
ジェルドがかろうじて口を開いた。
「・・・本当に、魔塔主だったか?見間違いじゃなかったか?」
「ですので、生徒会長にも確認をお願いします。ひょっとしたら僕が見たのは誰かが作った幻覚かもしれませんが、生徒会長もまた魔塔主が現れて僕たちを気絶させていった証言はしてくれますから」
「いやでも、あの魔塔主殿くらいの凄腕でない限り、あたり一帯を気絶させるという芸当は出来んよ」
校長は私の意を汲み、聖女を庇うために魔塔主のせいという流れに着地させようとしている。初めて私の悪い噂が役に立った瞬間だな。突然現れて闇魔法を行使したと言っても、勝手に納得されるのだから。
ジェルドは突然の新情報に頭痛がするのか、頭を抑える。
「・・・もういい、この件は我々で判断するには情報が少なすぎる上、水掛け論にしかならない」
「なんでよ!だって、状況証拠から考えて、こいつが犯人としか考えられないのに!」
「立木。この件は突き詰めればお前の首を絞めると私は警告する。手紙の件はこいつの様子からするに本当なのだろう。すると、手紙を奪おうとしたのはどっちか、生徒会長に聞けばいいからな。さすれば、どちらが先制攻撃したかは一目瞭然になるだろう」
うぐ、と心愛はうろたえる。
ジェルドは優しく心愛を諭しているが、その目は完全に犯罪者を見る目になっていた。これまでこの元婚約者殿とは会話が通じないとは思っていたが、けれど固定観念にとらわれることなく私の話を最後まで聞いてくれた。これが話が通じない教師だったら何を言っても無駄だったろう。
素直に感謝しよう。
けれど聖女の立場が彼女を守るため、この件はここで手打ちになる。
しかして今回は、立木心愛の完敗だ。
互いに真実を混ぜた嘘で戦うという無茶苦茶な論戦だったが、なんとかアウレリウスと私のこの生活を守ることが出来た。ほっと溜息をついていると、アバラが嬉しそうに近づいてわしゃわしゃと私の髪を乱してきた。レオも心配そうにこちらに寄ってきた。こいつらの乱入が無ければ、場の空気はリセットされず、相手の主張を押しかえすことが難しかっただろう。
仕方ない、今日だけは許してやる。
しかし。
立木心愛は、それでも負けが認められないようでわなわなと体を震わす。そして、ポケットから白いハンカチを取り出した。そして私の顔に向けてハンカチを投げつける。投げつける場所も手袋でないことも色々おかしい気はするが、これはいわゆる、決闘を挑むという意思表示だ。
顔にかかったハンカチは、やがて下にひらりと落ちる。
「拾いなさいよ」
先ほどの私の発言の、お前程度自分なら完封できるという発言に自尊心を傷つけられたのだろう。
「あんたに、戦いを挑む。次の中間考査、どちらが優れているか決めようじゃないの」
立木心愛は、完全に私を敵と判断した。
先ほどまで犯人を断定するようにこちらを見ていたジェルドは、その疑いの視線を同時に立木心愛にも向ける。通常人というのは、一度疑った相手を別に矛先を向けるのは難しい。けれど、学生時代にこいつは私の証拠を公平に集めていた。
そう、固定観念に固まった相手ではない。私は今だけ、元婚約者殿を信じよう。
「そ、そんなことしていません!なんで私がこんなのに嫉妬なんて・・・」
「いえ、周囲の人に立木さんの動向の確認をお願いします。おそらく、僕が去った後に立木さんが動いたという証言が出るはずです。仮に僕が立木さんに危害を加えるつもりなら、順序が逆にならないとおかしい」
私を責めるためのこの場は、段々と停滞の色を見せ始める。しかし、押し返すまでには至らないだろう。何か一手が欲しい、そう思っていた丁度その時、廊下から誰かがぱたぱたと走ってきた。そして思いっきりドアが開かれ、誰かが勢いよく入ってきた。
「おチビ!!冤罪で捕まったって聞いたけどほんまか!?やめてや、こいつはそんな悪事をするような奴とちゃうで!!」
アバラ・・・。
私はこいつに雑な扱いをしていたにもかかわらず、こいつは私の窮地を聞きつけて駆けつけてくれたのか。これまで勝手に仲間意識を持たれていたことを鬱陶しく思っていたが、だというのにこいつは心配してやってきてくれた。
後ろにはひょこりとレオもいた。
「勝手に入って申し訳ございません。けれど、アウレリウス生徒会長からアリオンは呼ばれて、先に場を離れていたことの証言は出来ます。おそらく、他の面々も見ていたでしょう」
「うるさいわね、あんたもそいつらも洗脳の可能性があるでしょう!?そもそも、現場に残っていた闇魔法の痕跡だってどう説明するのよ!」
「ふむ・・・。確かに立木君は紛れもなく聖女であるから、彼女に闇魔法を使うことは出来んからなあ」
「本当にそうでしょうか?」
私は疑問を呈する。本当に聖女に闇魔法は使えないのだろうか。
これまでの私はあらゆる根も葉もない噂に苦しめられてきた。やってないことをでっちあげられ、それを証明することを要求されたことだってある。
いわゆる、悪魔の証明だ。私は人生でこれを何度要求されてきただろう。
立木心愛はそれを使って今回私に勝負を挑んできた。なら、悪魔の証明のプロの私が仕返しすればいい。
「聖女が闇魔法を使えばそれは顰蹙を買うでしょう。すると、歴代の聖女はたとえ使う能力があっても、人目を気にして当然使えなかったはずです。なら、立木さんもそうなのでは?本当は使えるけれど、人目に付かないところでしか使わない。いえ、現に私は立木さんに拷問魔法を行使されましたので使えると主張します。立木さんは、よければ闇魔法が使えないことを証明していただけたら幸いです」
正しくはアウレリウスが心愛に向けて拷問魔法を使用したのだが、事実をすり替える。そして立木心愛は記憶を改竄されているため、反論は出来ない。
聖女寄りの校長はどうやって私が犯人というオチに持っていくか悩み、ジェルドは心愛に厳しい目を向ける。一方アバラは「そうだー!!」と言っているが、こういう単純な男の声援というのは、裏がないから大いに助けになる。
「ふむ・・・そうはいうけどなあ。じゃあ仮に立木君が闇魔法を行使したとして、君はどうやって逃れたんだい」
「本音を言いますと、立木さん程度の魔法、僕は完封できます。闇魔法の行使を察知し、こちらからは浮遊魔法を使用したのです。丁度習いたての」
「な、誰が誰を完封できるって!?笑わせないで!!」
いい、どうせアウレリウスのために一度生徒会に入るつもりだったのだ。ここでビッグマウスせずしていつするんだ。
「じゃあ、立木君とアウレリウス君が眠っていたのは何故かな?ああ、アウレリウス君はいまだに昏睡状態なので、まだ彼の事情聴取を出来ていないのは申し訳ないのだがね」
校長のこちらを疑う問いかけに、私は最初から考えていた答えを口にする。
「魔塔主が現れました。立木さんの闇魔法の行使を感知したのでしょう。あたり一帯に気絶魔法を放ちました。魔塔主がそこからどうして立ち去ったのかは知りませんが、生徒会長が起き次第、魔塔主の目撃の確認をしてみてください。それで僕の無実が証明できるはずです」
私の発言した「魔塔主」、という言葉に校長が納得の空気を帯びる。
ローゼルアリオン、この名は恐れられていて、何をしでかすか分からないというレッテルを貼られている。今だけはその悪名が役に立つ。
なら、それを逆手に取ってしまえばいい。
けれど、この策には一つ致命的な穴がある。
それは、この場にローゼルアリオンの殺人犯がいた場合。その場合は犯人が私の主張が嘘であることを見抜くだろう。
だが、仮にここに殺人犯がいたとして、私の論説が嘘であることを主張すること自体は出来ない。何故なら、訃報はまだ発表されていない。故に、殺人犯しか知り得ない私の死の情報を盾にすることは出来ないからだ。
魔塔主の単語に誰もが驚き、固まって、黙り込む。魔塔主の存在が禁忌の話題だからか、それとも自身が魔塔主を殺した殺人犯だからか。それは今の私には分からない。
ジェルドがかろうじて口を開いた。
「・・・本当に、魔塔主だったか?見間違いじゃなかったか?」
「ですので、生徒会長にも確認をお願いします。ひょっとしたら僕が見たのは誰かが作った幻覚かもしれませんが、生徒会長もまた魔塔主が現れて僕たちを気絶させていった証言はしてくれますから」
「いやでも、あの魔塔主殿くらいの凄腕でない限り、あたり一帯を気絶させるという芸当は出来んよ」
校長は私の意を汲み、聖女を庇うために魔塔主のせいという流れに着地させようとしている。初めて私の悪い噂が役に立った瞬間だな。突然現れて闇魔法を行使したと言っても、勝手に納得されるのだから。
ジェルドは突然の新情報に頭痛がするのか、頭を抑える。
「・・・もういい、この件は我々で判断するには情報が少なすぎる上、水掛け論にしかならない」
「なんでよ!だって、状況証拠から考えて、こいつが犯人としか考えられないのに!」
「立木。この件は突き詰めればお前の首を絞めると私は警告する。手紙の件はこいつの様子からするに本当なのだろう。すると、手紙を奪おうとしたのはどっちか、生徒会長に聞けばいいからな。さすれば、どちらが先制攻撃したかは一目瞭然になるだろう」
うぐ、と心愛はうろたえる。
ジェルドは優しく心愛を諭しているが、その目は完全に犯罪者を見る目になっていた。これまでこの元婚約者殿とは会話が通じないとは思っていたが、けれど固定観念にとらわれることなく私の話を最後まで聞いてくれた。これが話が通じない教師だったら何を言っても無駄だったろう。
素直に感謝しよう。
けれど聖女の立場が彼女を守るため、この件はここで手打ちになる。
しかして今回は、立木心愛の完敗だ。
互いに真実を混ぜた嘘で戦うという無茶苦茶な論戦だったが、なんとかアウレリウスと私のこの生活を守ることが出来た。ほっと溜息をついていると、アバラが嬉しそうに近づいてわしゃわしゃと私の髪を乱してきた。レオも心配そうにこちらに寄ってきた。こいつらの乱入が無ければ、場の空気はリセットされず、相手の主張を押しかえすことが難しかっただろう。
仕方ない、今日だけは許してやる。
しかし。
立木心愛は、それでも負けが認められないようでわなわなと体を震わす。そして、ポケットから白いハンカチを取り出した。そして私の顔に向けてハンカチを投げつける。投げつける場所も手袋でないことも色々おかしい気はするが、これはいわゆる、決闘を挑むという意思表示だ。
顔にかかったハンカチは、やがて下にひらりと落ちる。
「拾いなさいよ」
先ほどの私の発言の、お前程度自分なら完封できるという発言に自尊心を傷つけられたのだろう。
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