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犯人探求編
26.魔塔の主の訃報
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大広間は、美しい秋の花が頭上に咲き誇り、生徒達はなぜ自分たちがここに呼ばれたのか、誰もが困惑していた。
私は生徒会に選ばれたため、今は一般生徒達とは別の場所にいる。
私の立つこの生徒会席は、とても良い。会場のすべてが見渡せるから。
「・・・会長、いませんね。どうしたんでしょうか」
「あら、本当ね。そういえば、会長ではなく王子として、先生に呼ばれていたけれど・・・」
「王子として?変な話ね」
・・・アウレリウスはここにはいない。ひょっとしたら、別口で情報を受け取っているのかもしれない。まあ、ここで聞いた場合、倒れる可能性もあったから、幸いか。会が終わり次第、すぐに見に行こう。
さて、死の公表による新鮮なリアクションは一度きり。その間に、一瞬の表情変化を覚えておかなければならない。
アバラとレオは、私の居場所を視認して笑顔で手を振ってくる。とはいえアバラのその表情には疲れが見えており、この学園から去る覚悟をしている者の表情だ。
ジェルド達教授陣は、集合の目的が分かっていないようで、生徒の手前取り繕ってはいるものの困惑しているように見える。
副会長で今、私の隣にいる弟ロージは、会長なしで大丈夫なのかと焦っていた。
誰一人、これから始まる発表を予想だにしていない。
やがて、緊急集会は始まった。
金髪の美しい男、マラカイが壇上に立つ。会場の視線は彼に釘付けになった、
今集まっている生徒たちにとって、マラカイは入学式で爆発騒ぎを起こした男という記憶が新しいだろう。少々会場がざわめいた。
けれど、しゃべり始めることを察し、静かになる。
「はい、皆さん!僕の名前はマラカイ。初めましてー!!」
初めましてではない。ここにいるほぼ全員が入学式でのお前の悪行を忘れていないぞ。
「さて、どうして僕がここに呼ばれたかというと、この度、新魔塔主として就任したからですね!前魔塔主・ローゼルアリオンから遺言を受け取り、この度この学園の理事長も僕となりましたー!!」
遺言。
その言葉に騒然となる。それは、死んだ者が生きている者に残す言葉だ。
「そう、我らが魔塔主は何者かに光の短剣で背後から刺され、命を落としました」
その言葉に会場はシン・・・となった。動揺、そして言葉の理解。
やがて、直後。爆発するような歓声が起こる。
・・・歓声?
大聖堂は生徒たちのはしゃぐ声で満ち、つい寸前に訃報があったと思えないほどに盛り上がりを見せていた。
(私は、ここまで死を喜ばれることをした覚えはないぞ!!)
喜ぶ生徒たちは、いかに校則がクソだったか愚痴を言いあい、互いに抱き合って喜びを分かち合う。
(違う、今はそんな血も涙もないクソ生徒どもを気にしている場合じゃない!!訃報の発表は、得難い貴重な犯人捜しの情報源になるからだ!!)
犯人だったら驚きではなく、困惑するはずだ。殺した相手がどうしてこのタイミングで発表されたのか、というように。まあ、私の生きている噂が既に流れているだろうから少し状況は変わるかもしれないが、実際の状況と酷似するようにマラカイには喋ってもらったのだ。
校長は、案の定悲しそうな表情をしていた。
元婚約者・ジェルドは、マラカイをじっと見ている。
弟・ロージは驚きの表情をしていたが、やがてジェルドに視線をやる。
アバラやレオ、中間考査のあの時、一緒にいた男女四名は、湧き上がる会場に怒りの表情を向けていた。
マラカイは、そんな会場をゴミを見るような目で観察をする。学園に絶対に攻撃するなという厳命通り、マラカイは何もしない。けれど、その目には静かに殺気がこもっていた。そしてちらりと私を見る。やがて、目をつむり、打ち合わせ通りに次の話題に移る。
「前魔塔主・ローゼルアリオンの遺言には、一学年の退学既定の撤廃が書かれていたため、僕はその意思を継いで撤廃することにしました~。さすがに一年で実力を測るのは時期尚早なんだって。よかったね一部の人~」
アバラは、自分のことだとわかり、体をピクリと震わせた。けれど、そこに喜びの表情はない。訃報を前にして、素直に喜べないのだろう。
「次に、皆の喜んでいる通り、夜間の外出を解禁しまーす。曰く、『この縛りの意図が分からぬ君たちに、このルールは贅沢すぎる』とのことでーす」
喜び半分、私の挑発に対する怒りが半分。
「あ、学力主義は変わりません!!僕が魔塔主になってもみんな頑張って勉強するんだぞ☆」
これにはブーイング。
ちっ、仕方がないだろう。この学力主義は今まさに魔力に困っている私には最高のルールなんだ。悔しければ魔塔の主になって制度を変えろ。
「そして最後に、『自分の墓は紫紺の森の一角に作ること』。みんな~。前魔塔主のお墓参りに行ってあげてね~。じゃあ、今日から新魔塔主兼理事長のマラカイをよ・ろ・し・くぅ!!」
軽く手を振り、そしてマラカイは壇上から去る。あまりにふざけまくった喋り方に、ジェルドは顔が引きつっていた。
さて、最後の墓についてだが、これはもうマラカイとは非常に揉めた。これ以上ないくらい揉めた。何故なら、私の死体を本当に墓の下に埋めるからだ。
『やだ!!僕はこの先生の体を修復したんですよ!?それをまた刺すってどういうことですか!?』
『そうじゃないと、訃報の内容に矛盾が出るからだ』
第一に、刺されて死んだはずの私の死体が綺麗でどうする。
そして第二に、私は、犯人には罪の意識で苦しんでいてほしい。
仮に自分が人を殺したとして、心臓を刺したとしよう。そいつがもし数か月ずれたタイミングに、別の死因で発表されたら、自分だったらどう思うか。
きっと、「自分が殺したのは幻覚で、自分は殺人を犯していないんだ!!」と、いうように記憶を修正しないだろうか?
故に、死体を損壊することにしても、私は魔塔の殺人現場でもう一度自分の体を刺し直し、転がしておいた。そしてそれをマラカイが発見したという茶番だ。
次に埋めることについても揉めたが、これはまあ、マラカイが私の死体を可愛がっているのが心の底から気持ち悪いのでという事情だ。あいつに添い寝を一週間続けることでなんとか説得できた。
墓参りに来る面々も、重要な情報になる。故に、実際に作って場所をこうして宣伝したのだ。
集会はこうして、これまでにないくらいの盛り上がりを見せて幕を閉じた。
「なあ、墓の場所は紫紺の森にあるって言ってたよな!!肝試しで探して破壊しにいこうぜ~!!」
「おいおい、せめて落書きにしておけよ~!!前魔塔主がかわいそうだろ~!!」
集会から戻る面々はそうして軽口をたたきあう。
私は、急いでアウレリウスに会わなくては。
けれどアウレリウスの自室はもぬけの殻で、生徒会室にもいない。周辺の人間に尋ねるが誰も知らないようだ。
「会長、いませんね。僕も探しているんですが、兄が死んだのがよほどショックだったかもしれませんね」
「墓の場所は会場にいた人間しか知らないはずだから、そっちにはいないと思うんですけどね・・・」
と、言いつつも、私はふとロージのことが気になった。
「副会長は、お兄さんが亡くなって悲しくはないのですか・・・?」
「いいえ、兄とは接点がないどころか、あの人のせいでと思うばかりの人生でしたので」
何とも冷たい家族関係か。なお、私の実家は私の死体を引き受けるのに件に関して、首を横に振った。魔塔側で適当に処分してほしいとのこと。故に、葬式などなにもなく、土に埋められて雑に終わった。
そして、アウレリウスを探すために私はロージの元を後にする。
アウレリウスは一体どこにいるのか。学園中の探せるところを探したが見当たらなかった。
・・・いやまて、推理しよう。
アウレリウス視点では、私が死ぬのはおかしいはずなんだ。何故なら、不死鳥の守りという残機を渡しているはずだから。すると、彼は残機のほうを探しに行くはず。
そもそも私はどうして紫紺の森で復活した?
それは、アウレリウスが紫紺の森を復活地点に指定したからではないか?
死体の周辺での残機の起動は危ないから避けるのは当然だ。何故なら、王族は基本的に暗殺者を警戒する。だというのにその場で復活してしまってはまた殺されるだけなんだ。だから、残機は遠くで動き出すに越したことは無い。
アウレリウスがどうして紫紺の森を選んだかは知らないが、まあ少なくとも私を恨む人間は国中にいるから、まだ魔物のほうが安全と考えたのだろう。すると、あの子は永遠に見つからないものを探して、森の中を彷徨っている。
私は紫紺の森に向けて走り出した。
私は生徒会に選ばれたため、今は一般生徒達とは別の場所にいる。
私の立つこの生徒会席は、とても良い。会場のすべてが見渡せるから。
「・・・会長、いませんね。どうしたんでしょうか」
「あら、本当ね。そういえば、会長ではなく王子として、先生に呼ばれていたけれど・・・」
「王子として?変な話ね」
・・・アウレリウスはここにはいない。ひょっとしたら、別口で情報を受け取っているのかもしれない。まあ、ここで聞いた場合、倒れる可能性もあったから、幸いか。会が終わり次第、すぐに見に行こう。
さて、死の公表による新鮮なリアクションは一度きり。その間に、一瞬の表情変化を覚えておかなければならない。
アバラとレオは、私の居場所を視認して笑顔で手を振ってくる。とはいえアバラのその表情には疲れが見えており、この学園から去る覚悟をしている者の表情だ。
ジェルド達教授陣は、集合の目的が分かっていないようで、生徒の手前取り繕ってはいるものの困惑しているように見える。
副会長で今、私の隣にいる弟ロージは、会長なしで大丈夫なのかと焦っていた。
誰一人、これから始まる発表を予想だにしていない。
やがて、緊急集会は始まった。
金髪の美しい男、マラカイが壇上に立つ。会場の視線は彼に釘付けになった、
今集まっている生徒たちにとって、マラカイは入学式で爆発騒ぎを起こした男という記憶が新しいだろう。少々会場がざわめいた。
けれど、しゃべり始めることを察し、静かになる。
「はい、皆さん!僕の名前はマラカイ。初めましてー!!」
初めましてではない。ここにいるほぼ全員が入学式でのお前の悪行を忘れていないぞ。
「さて、どうして僕がここに呼ばれたかというと、この度、新魔塔主として就任したからですね!前魔塔主・ローゼルアリオンから遺言を受け取り、この度この学園の理事長も僕となりましたー!!」
遺言。
その言葉に騒然となる。それは、死んだ者が生きている者に残す言葉だ。
「そう、我らが魔塔主は何者かに光の短剣で背後から刺され、命を落としました」
その言葉に会場はシン・・・となった。動揺、そして言葉の理解。
やがて、直後。爆発するような歓声が起こる。
・・・歓声?
大聖堂は生徒たちのはしゃぐ声で満ち、つい寸前に訃報があったと思えないほどに盛り上がりを見せていた。
(私は、ここまで死を喜ばれることをした覚えはないぞ!!)
喜ぶ生徒たちは、いかに校則がクソだったか愚痴を言いあい、互いに抱き合って喜びを分かち合う。
(違う、今はそんな血も涙もないクソ生徒どもを気にしている場合じゃない!!訃報の発表は、得難い貴重な犯人捜しの情報源になるからだ!!)
犯人だったら驚きではなく、困惑するはずだ。殺した相手がどうしてこのタイミングで発表されたのか、というように。まあ、私の生きている噂が既に流れているだろうから少し状況は変わるかもしれないが、実際の状況と酷似するようにマラカイには喋ってもらったのだ。
校長は、案の定悲しそうな表情をしていた。
元婚約者・ジェルドは、マラカイをじっと見ている。
弟・ロージは驚きの表情をしていたが、やがてジェルドに視線をやる。
アバラやレオ、中間考査のあの時、一緒にいた男女四名は、湧き上がる会場に怒りの表情を向けていた。
マラカイは、そんな会場をゴミを見るような目で観察をする。学園に絶対に攻撃するなという厳命通り、マラカイは何もしない。けれど、その目には静かに殺気がこもっていた。そしてちらりと私を見る。やがて、目をつむり、打ち合わせ通りに次の話題に移る。
「前魔塔主・ローゼルアリオンの遺言には、一学年の退学既定の撤廃が書かれていたため、僕はその意思を継いで撤廃することにしました~。さすがに一年で実力を測るのは時期尚早なんだって。よかったね一部の人~」
アバラは、自分のことだとわかり、体をピクリと震わせた。けれど、そこに喜びの表情はない。訃報を前にして、素直に喜べないのだろう。
「次に、皆の喜んでいる通り、夜間の外出を解禁しまーす。曰く、『この縛りの意図が分からぬ君たちに、このルールは贅沢すぎる』とのことでーす」
喜び半分、私の挑発に対する怒りが半分。
「あ、学力主義は変わりません!!僕が魔塔主になってもみんな頑張って勉強するんだぞ☆」
これにはブーイング。
ちっ、仕方がないだろう。この学力主義は今まさに魔力に困っている私には最高のルールなんだ。悔しければ魔塔の主になって制度を変えろ。
「そして最後に、『自分の墓は紫紺の森の一角に作ること』。みんな~。前魔塔主のお墓参りに行ってあげてね~。じゃあ、今日から新魔塔主兼理事長のマラカイをよ・ろ・し・くぅ!!」
軽く手を振り、そしてマラカイは壇上から去る。あまりにふざけまくった喋り方に、ジェルドは顔が引きつっていた。
さて、最後の墓についてだが、これはもうマラカイとは非常に揉めた。これ以上ないくらい揉めた。何故なら、私の死体を本当に墓の下に埋めるからだ。
『やだ!!僕はこの先生の体を修復したんですよ!?それをまた刺すってどういうことですか!?』
『そうじゃないと、訃報の内容に矛盾が出るからだ』
第一に、刺されて死んだはずの私の死体が綺麗でどうする。
そして第二に、私は、犯人には罪の意識で苦しんでいてほしい。
仮に自分が人を殺したとして、心臓を刺したとしよう。そいつがもし数か月ずれたタイミングに、別の死因で発表されたら、自分だったらどう思うか。
きっと、「自分が殺したのは幻覚で、自分は殺人を犯していないんだ!!」と、いうように記憶を修正しないだろうか?
故に、死体を損壊することにしても、私は魔塔の殺人現場でもう一度自分の体を刺し直し、転がしておいた。そしてそれをマラカイが発見したという茶番だ。
次に埋めることについても揉めたが、これはまあ、マラカイが私の死体を可愛がっているのが心の底から気持ち悪いのでという事情だ。あいつに添い寝を一週間続けることでなんとか説得できた。
墓参りに来る面々も、重要な情報になる。故に、実際に作って場所をこうして宣伝したのだ。
集会はこうして、これまでにないくらいの盛り上がりを見せて幕を閉じた。
「なあ、墓の場所は紫紺の森にあるって言ってたよな!!肝試しで探して破壊しにいこうぜ~!!」
「おいおい、せめて落書きにしておけよ~!!前魔塔主がかわいそうだろ~!!」
集会から戻る面々はそうして軽口をたたきあう。
私は、急いでアウレリウスに会わなくては。
けれどアウレリウスの自室はもぬけの殻で、生徒会室にもいない。周辺の人間に尋ねるが誰も知らないようだ。
「会長、いませんね。僕も探しているんですが、兄が死んだのがよほどショックだったかもしれませんね」
「墓の場所は会場にいた人間しか知らないはずだから、そっちにはいないと思うんですけどね・・・」
と、言いつつも、私はふとロージのことが気になった。
「副会長は、お兄さんが亡くなって悲しくはないのですか・・・?」
「いいえ、兄とは接点がないどころか、あの人のせいでと思うばかりの人生でしたので」
何とも冷たい家族関係か。なお、私の実家は私の死体を引き受けるのに件に関して、首を横に振った。魔塔側で適当に処分してほしいとのこと。故に、葬式などなにもなく、土に埋められて雑に終わった。
そして、アウレリウスを探すために私はロージの元を後にする。
アウレリウスは一体どこにいるのか。学園中の探せるところを探したが見当たらなかった。
・・・いやまて、推理しよう。
アウレリウス視点では、私が死ぬのはおかしいはずなんだ。何故なら、不死鳥の守りという残機を渡しているはずだから。すると、彼は残機のほうを探しに行くはず。
そもそも私はどうして紫紺の森で復活した?
それは、アウレリウスが紫紺の森を復活地点に指定したからではないか?
死体の周辺での残機の起動は危ないから避けるのは当然だ。何故なら、王族は基本的に暗殺者を警戒する。だというのにその場で復活してしまってはまた殺されるだけなんだ。だから、残機は遠くで動き出すに越したことは無い。
アウレリウスがどうして紫紺の森を選んだかは知らないが、まあ少なくとも私を恨む人間は国中にいるから、まだ魔物のほうが安全と考えたのだろう。すると、あの子は永遠に見つからないものを探して、森の中を彷徨っている。
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