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終章 空色の君を思う
88.黎明戦争②
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この戦争ではクリアすべき課題が多い。
一点目にして最重要事項。学園の守りを維持すること。軍部は学園を落とすことで、将来的に反対勢力となるだろう貴族の力を削ごうとしている。また「聖盾のアウレリウス」が学園にいるというのに陥落したとなれば、王家の威信も失墜するだろう。
二点目。学園内に潜んでいる軍関係者を制圧すること。つまりはロキだ。こんな激戦の地にどうして彼がいるかというと、スパイとして防衛設備を破壊して回るため。また、この戦争について、戦後にスカルノス家が世間から疑われたときの保険にもなる。
三点目。軍部の最重要アジトを制圧すること。とはいえ、初手での破壊はなるべく避けなくてはいけない。まずは確実な証拠を確保する。以前三人で潜入したときは証拠を奪えば計画の形が変わる恐れがあったが、すでにことが起こっている以上は敵は走り切る必要がある。ならばもう強引な手段で、証拠品を奪っても差し支えない。これはマラカイが担当する。
四点目。そうして奪った証拠品で告発すること。これは第二王子であるロギルジョーが担当する。関与した貴族を根こそぎ裁く。そうして事を表沙汰にし、徹底的に叩くのだ。
「すると、僕がどれだけスピーディーに動けるかで話が変わってきますね~。先生、そろそろ動いても大丈夫ですか?あ、エッチの話じゃありませんよ!先生の変態!!」
「うるさい!!戦争中だぞ、とっとと行け!!」
以前に情報収取の為に潜入したアジトだ。内部マッピングをマラカイは受け取っており、まずは証拠を保有している場所に転移してしまえばいい。
「もーせんせってばこんな危ないところに僕一人で単騎潜入させるんですから!」
「破壊においてお前以上に信頼している奴はいない。お前なら余裕だろ?」
「はい!!」
マラカイは念話を切った。そして腕をまくる。
「さて。転移で証拠品を一気に確保した後は絶対に抵抗されますよねー。こんな地下で乱闘なんてしたら、潜入した僕はとっても危ないでしょうにね。なのに僕を差し向けるなんて、先生は本当にサディストだなあ」
地図は頭の中に入っている。故に躊躇い無く、マラカイは一気にとんだ。
厳重に囲われたエリアには、軍人たちが忙しなく動いていた。故に、反応が遅れる。金髪の侵入者が、一瞬でこの場所に入ったことを。
マラカイはその隙を見逃さない。おそらく軍人たちが今まさに手に持っているだろう書面ほど重要であると判断し、風魔法で巻き上げる。そして転移。
「ふむふむ、本棚の書籍も、貴族の繋がりが書いてあるって先生言ってましたっけ。いただき!!」
本棚ごと王宮へ転移。
なお、転移先はロギルジョーの自室である。今頃紙吹雪と大量の書籍が彼の部屋には積まれていることだろう。マラカイはロギルジョーのことを知らないが、何故だか妙に気に食わないためにすっきりした。
「よし!証拠品移転完了!ここは今から僕がぶっ壊しまーす!!」
「侵入者だ!!殺せ!!」
不意打ちを受けたにもかかわらず、訓練は受けているようですぐに正気に戻る軍部の面々。警報機が鳴り響き、ドアから新たな敵が押し寄せてくる。
「わあ、楽だなあ!僕から出向かわなくていいんですから!!」
近接戦闘を得意とするものがマラカイにナイフで切りかかる。接近戦に持ち込んで詠唱の時間を潰し、やがて後方の魔法師が仕留める。突然の戦いにも関わず、ちゃんと訓練を積んでいる。
「相手は変人で有名な魔塔主だ!!油断はするな!!」
「おっと、危ないなあ」
連携を取って間を詰め、魔法を使わせない。魔法使いは元来、後衛が主軸となる。詠唱の時間があるために、前衛は向いていないのだ。故に、魔法使いは相手とどれだけ距離を取れるか、もしくは近接戦闘が出来るかで生存率が変わってくる。
しかしここにいるマラカイは、近接戦闘が得意かと問われれば、あくまで彼の長所はそこではない。
「うーん、これは僕も分が悪いかなあ」
「魔塔の腑抜けが!軍を侮るな!!」
魔塔とは異なり、軍部には非魔法使いも揃っている。故に、力において必ずしも魔塔こそが最強というわけではない。
が。
「残念だけれど、僕は破壊であれば詠唱スキップ出来るんですよ?」
無詠唱。それはあのローゼルアリオンすらたどり着けなかった境地。
マラカイは指をパチンと弾き、爆発魔法の起点を頭上に作った。
何の脈絡もなく巻き起こる破壊。起爆地点は地下だというのにその威力は地上まで届き、ぽっかりと空いた天井の穴から、天の光はこの部屋にまで降り注ぐ。
当然そんな場所で放てば、この空間にいる人間たちもただでは済まない。爆発を受けて致命傷を受けただろう幹部は、白い守りを持っていたのか、何とかその場で蘇生する。けれど、白いお守りは、持ち主の命を助ける代わりに、最も愛した人間を生贄にする。そう、彼らの大事な家族は、今頃灰となって命を落としたことだろう。
「息子が・・・!!おのれ・・・!!」
「自業自得ですけどね。家族が大事なら、そもそもなんでそんなものを持っていたんですかねー。結局一番はわが身の可愛さってことでしょー?ああ、醜い」
軍部にだって魔法に長けた者は多いだろう。けれど、ここまで格が違うのを目の当たりにするのは初めてだ。故に、心が折れる。あれは天災だ。人間が挑んでいいものではない。
「降参は受付けてやれって聞いてますからね。僕のせんせーに厳命されてるから確認しますが、降参する人いますかー?」
すると驚くことにほぼ全員がのろのろと手を挙げた。マラカイは先ほどの爆発を放つ際に、自分の攻撃に音の魔法を上乗せした。すると、実際の破壊よりも派手なように認識してしまうため、人間の心には恐怖が大きく刻まれる。誰だって、大きい音とは、本能で怖いものなのだ。壊すことに特化しているマラカイだからこそ、それをよく熟知していた。
そう、ここに立つ男は、処刑人なのだ。
けれど一人だけ、あきらめずに立ち上がる男がいた。
「あれえ、以前どっかであったことありますー?」
「・・・ああ。覚えてくれていて光栄だ」
彼は、中間試験で立木心愛を攫った暗部組織のリーダー格だった男。そしてあの時に逃がした人物だ。
「ああ駄目だ、やっぱ思い出せないや。僕ってばせんせーのプロフィールしか暗記しようって気になれなくてー。それで何度もお叱り受けたんですよね~」
「・・・俺はお前とローゼルアリオンによって多大な精神ダメージを受けたのだけれどな。けれど、その悪夢もここで終わる。お前は俺が倒してやる」
天井は突き抜けており、崩れた場所からここにパラパラと石が雪崩れ込む。しかし、全てが壊れているわけではない。男はマラカイの頭上の土を硬化させ、棘のように真下に突き刺した。
マラカイはとっさによけたものの、かわしきれず、肩を損傷する。その隙を見逃さず、男は大量に土を硬化させ、マラカイの動きを誘導した。
「すっげ、あの魔塔主を追い詰めてる!!」
「いけるんじゃねえか!?」
一方のマラカイはというと。
ただ無表情だった。
焦るわけでも攻撃の機会をうかがっているわけでもない。ただの無表情。
「一手目は面白いって思ったんですけどねー。見飽きたなあ。つまんないなあ。本当に、人間の魔法使いってどいつもこいつもつまらない。いつも同じ手で粘ろうとする」
男には算段があった。マラカイを棘で誘導し、やがて周囲を土魔法で覆って閉じ込め、圧死させる。アジトのポイントに、自分が作った圧死の罠がある。本当に使うことになるとは思わなかったが、自爆装置の一つとして用意しておいたものだ。
けれど。
「はい」
マラカイは棘を風魔法で破壊した。そう、風魔法で。
風魔法だって人を殺せるくらいには強い。けれど、硬化の土魔法に襲われて使うような魔法ではない。風圧にだって限界はあるのだから。
分かりやすく言うと、完全におちょくっている。
男は声が震えるのを隠し、相手に質問を投げかける。
「お前、ローゼルアリオンに弟子入りしたんだよな?なぜだ?実際に両方に相対した俺だからわかる。あの男より、お前の方が強い。無詠唱だって、あの男にはできなかった」
「ええ、弟子入りする前から詠唱スキップは出来ましたよ~。でも~先生から沢山教わることに意義があるんですよ~」
ローゼルアリオンは高速詠唱が使えたが、教わるまでもなくマラカイは無詠唱が出来た。そう、そんな人物が自分の元に弟子入りしてきて、優しく接せられる師匠が果たしてこの世にいるだろうか。完全に馬鹿にしているとしか思えない。
「だから奴隷入りを志願したんです!!僕って賢いでしょ!!えっへん!!」
「何を言ってるんだ?お前」
「あーあーありきたりな反応。本当魔法使いってつまらないなあ」
今度はお守りともどもこの場の全員を封じられるように、氷魔法アジトそのものを凍らせる。マラカイの足元を起点に、巨大な氷塊が生成される。
「よし、アジト一つ目制圧完了!次にいこーっと!!せんせー!!聞こえてますかー!!僕今から二つ目行きますよ!!ああ、僕、戦いがとっても怖いなあ。先生から元気づけが欲しいなあ!!」
この破壊王を従えることが出来たローゼルアリオンとは何者なのか。居合わせた面々は氷に閉ざされながらも、心に思ったという。
一点目にして最重要事項。学園の守りを維持すること。軍部は学園を落とすことで、将来的に反対勢力となるだろう貴族の力を削ごうとしている。また「聖盾のアウレリウス」が学園にいるというのに陥落したとなれば、王家の威信も失墜するだろう。
二点目。学園内に潜んでいる軍関係者を制圧すること。つまりはロキだ。こんな激戦の地にどうして彼がいるかというと、スパイとして防衛設備を破壊して回るため。また、この戦争について、戦後にスカルノス家が世間から疑われたときの保険にもなる。
三点目。軍部の最重要アジトを制圧すること。とはいえ、初手での破壊はなるべく避けなくてはいけない。まずは確実な証拠を確保する。以前三人で潜入したときは証拠を奪えば計画の形が変わる恐れがあったが、すでにことが起こっている以上は敵は走り切る必要がある。ならばもう強引な手段で、証拠品を奪っても差し支えない。これはマラカイが担当する。
四点目。そうして奪った証拠品で告発すること。これは第二王子であるロギルジョーが担当する。関与した貴族を根こそぎ裁く。そうして事を表沙汰にし、徹底的に叩くのだ。
「すると、僕がどれだけスピーディーに動けるかで話が変わってきますね~。先生、そろそろ動いても大丈夫ですか?あ、エッチの話じゃありませんよ!先生の変態!!」
「うるさい!!戦争中だぞ、とっとと行け!!」
以前に情報収取の為に潜入したアジトだ。内部マッピングをマラカイは受け取っており、まずは証拠を保有している場所に転移してしまえばいい。
「もーせんせってばこんな危ないところに僕一人で単騎潜入させるんですから!」
「破壊においてお前以上に信頼している奴はいない。お前なら余裕だろ?」
「はい!!」
マラカイは念話を切った。そして腕をまくる。
「さて。転移で証拠品を一気に確保した後は絶対に抵抗されますよねー。こんな地下で乱闘なんてしたら、潜入した僕はとっても危ないでしょうにね。なのに僕を差し向けるなんて、先生は本当にサディストだなあ」
地図は頭の中に入っている。故に躊躇い無く、マラカイは一気にとんだ。
厳重に囲われたエリアには、軍人たちが忙しなく動いていた。故に、反応が遅れる。金髪の侵入者が、一瞬でこの場所に入ったことを。
マラカイはその隙を見逃さない。おそらく軍人たちが今まさに手に持っているだろう書面ほど重要であると判断し、風魔法で巻き上げる。そして転移。
「ふむふむ、本棚の書籍も、貴族の繋がりが書いてあるって先生言ってましたっけ。いただき!!」
本棚ごと王宮へ転移。
なお、転移先はロギルジョーの自室である。今頃紙吹雪と大量の書籍が彼の部屋には積まれていることだろう。マラカイはロギルジョーのことを知らないが、何故だか妙に気に食わないためにすっきりした。
「よし!証拠品移転完了!ここは今から僕がぶっ壊しまーす!!」
「侵入者だ!!殺せ!!」
不意打ちを受けたにもかかわらず、訓練は受けているようですぐに正気に戻る軍部の面々。警報機が鳴り響き、ドアから新たな敵が押し寄せてくる。
「わあ、楽だなあ!僕から出向かわなくていいんですから!!」
近接戦闘を得意とするものがマラカイにナイフで切りかかる。接近戦に持ち込んで詠唱の時間を潰し、やがて後方の魔法師が仕留める。突然の戦いにも関わず、ちゃんと訓練を積んでいる。
「相手は変人で有名な魔塔主だ!!油断はするな!!」
「おっと、危ないなあ」
連携を取って間を詰め、魔法を使わせない。魔法使いは元来、後衛が主軸となる。詠唱の時間があるために、前衛は向いていないのだ。故に、魔法使いは相手とどれだけ距離を取れるか、もしくは近接戦闘が出来るかで生存率が変わってくる。
しかしここにいるマラカイは、近接戦闘が得意かと問われれば、あくまで彼の長所はそこではない。
「うーん、これは僕も分が悪いかなあ」
「魔塔の腑抜けが!軍を侮るな!!」
魔塔とは異なり、軍部には非魔法使いも揃っている。故に、力において必ずしも魔塔こそが最強というわけではない。
が。
「残念だけれど、僕は破壊であれば詠唱スキップ出来るんですよ?」
無詠唱。それはあのローゼルアリオンすらたどり着けなかった境地。
マラカイは指をパチンと弾き、爆発魔法の起点を頭上に作った。
何の脈絡もなく巻き起こる破壊。起爆地点は地下だというのにその威力は地上まで届き、ぽっかりと空いた天井の穴から、天の光はこの部屋にまで降り注ぐ。
当然そんな場所で放てば、この空間にいる人間たちもただでは済まない。爆発を受けて致命傷を受けただろう幹部は、白い守りを持っていたのか、何とかその場で蘇生する。けれど、白いお守りは、持ち主の命を助ける代わりに、最も愛した人間を生贄にする。そう、彼らの大事な家族は、今頃灰となって命を落としたことだろう。
「息子が・・・!!おのれ・・・!!」
「自業自得ですけどね。家族が大事なら、そもそもなんでそんなものを持っていたんですかねー。結局一番はわが身の可愛さってことでしょー?ああ、醜い」
軍部にだって魔法に長けた者は多いだろう。けれど、ここまで格が違うのを目の当たりにするのは初めてだ。故に、心が折れる。あれは天災だ。人間が挑んでいいものではない。
「降参は受付けてやれって聞いてますからね。僕のせんせーに厳命されてるから確認しますが、降参する人いますかー?」
すると驚くことにほぼ全員がのろのろと手を挙げた。マラカイは先ほどの爆発を放つ際に、自分の攻撃に音の魔法を上乗せした。すると、実際の破壊よりも派手なように認識してしまうため、人間の心には恐怖が大きく刻まれる。誰だって、大きい音とは、本能で怖いものなのだ。壊すことに特化しているマラカイだからこそ、それをよく熟知していた。
そう、ここに立つ男は、処刑人なのだ。
けれど一人だけ、あきらめずに立ち上がる男がいた。
「あれえ、以前どっかであったことありますー?」
「・・・ああ。覚えてくれていて光栄だ」
彼は、中間試験で立木心愛を攫った暗部組織のリーダー格だった男。そしてあの時に逃がした人物だ。
「ああ駄目だ、やっぱ思い出せないや。僕ってばせんせーのプロフィールしか暗記しようって気になれなくてー。それで何度もお叱り受けたんですよね~」
「・・・俺はお前とローゼルアリオンによって多大な精神ダメージを受けたのだけれどな。けれど、その悪夢もここで終わる。お前は俺が倒してやる」
天井は突き抜けており、崩れた場所からここにパラパラと石が雪崩れ込む。しかし、全てが壊れているわけではない。男はマラカイの頭上の土を硬化させ、棘のように真下に突き刺した。
マラカイはとっさによけたものの、かわしきれず、肩を損傷する。その隙を見逃さず、男は大量に土を硬化させ、マラカイの動きを誘導した。
「すっげ、あの魔塔主を追い詰めてる!!」
「いけるんじゃねえか!?」
一方のマラカイはというと。
ただ無表情だった。
焦るわけでも攻撃の機会をうかがっているわけでもない。ただの無表情。
「一手目は面白いって思ったんですけどねー。見飽きたなあ。つまんないなあ。本当に、人間の魔法使いってどいつもこいつもつまらない。いつも同じ手で粘ろうとする」
男には算段があった。マラカイを棘で誘導し、やがて周囲を土魔法で覆って閉じ込め、圧死させる。アジトのポイントに、自分が作った圧死の罠がある。本当に使うことになるとは思わなかったが、自爆装置の一つとして用意しておいたものだ。
けれど。
「はい」
マラカイは棘を風魔法で破壊した。そう、風魔法で。
風魔法だって人を殺せるくらいには強い。けれど、硬化の土魔法に襲われて使うような魔法ではない。風圧にだって限界はあるのだから。
分かりやすく言うと、完全におちょくっている。
男は声が震えるのを隠し、相手に質問を投げかける。
「お前、ローゼルアリオンに弟子入りしたんだよな?なぜだ?実際に両方に相対した俺だからわかる。あの男より、お前の方が強い。無詠唱だって、あの男にはできなかった」
「ええ、弟子入りする前から詠唱スキップは出来ましたよ~。でも~先生から沢山教わることに意義があるんですよ~」
ローゼルアリオンは高速詠唱が使えたが、教わるまでもなくマラカイは無詠唱が出来た。そう、そんな人物が自分の元に弟子入りしてきて、優しく接せられる師匠が果たしてこの世にいるだろうか。完全に馬鹿にしているとしか思えない。
「だから奴隷入りを志願したんです!!僕って賢いでしょ!!えっへん!!」
「何を言ってるんだ?お前」
「あーあーありきたりな反応。本当魔法使いってつまらないなあ」
今度はお守りともどもこの場の全員を封じられるように、氷魔法アジトそのものを凍らせる。マラカイの足元を起点に、巨大な氷塊が生成される。
「よし、アジト一つ目制圧完了!次にいこーっと!!せんせー!!聞こえてますかー!!僕今から二つ目行きますよ!!ああ、僕、戦いがとっても怖いなあ。先生から元気づけが欲しいなあ!!」
この破壊王を従えることが出来たローゼルアリオンとは何者なのか。居合わせた面々は氷に閉ざされながらも、心に思ったという。
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