102 / 124
後日談 片翼をもがれた不死鳥
A6.新しい命
しおりを挟む
「どうしましたか、お二人とも!?同時にティーカップを落とされて!!」
落ちたティーカップに意識を割く余裕はない。私もロギルジョーも、新しい命があるだろうそこに目を向けていた。
「う、う、う、嘘だ!!何故お前にそんなことが分かるんだ!!」
「え!?ひょっとして妊娠されていること、認識されていなかったのですか?」
ライゼル王子曰く、初めて出会った時点でお腹に子供がいることに気が付いていたという。彼は生命探知も得意らしい。そのため、最初はロギルジョーが父親と思ったが、話を聞くに複雑な関係で、困惑していたそうだ。それはそうだ。
「つ、つまり、兄貴の子供がここにいるっていうことか!?俺は叔父になるということか!?」
「アウレリウスの子供・・・?待て、アウレリウスは私の息子で、ここにいるのはあの子の子供?じゃあつまり、私の孫?」
「子供だよ!!あんたはつまりは母親だよ!!・・・にしても、あんたのここ最近の情緒不安定、妊娠初期症状だったっていうことか。急に泣くし怒るし、完全にキャラ崩壊したと思ってたぜ・・・」
い、いつだ。いつやったのが決定打になったのだ。駄目だ。心当たりが多すぎる。あっちにいる間に散々中に出されたんだ。奥は避けても、それで避妊が出来る保証はない。なんなら最終日の夜に至っては、腰を密着させて、好き放題に中出しされた記憶しかない。
「ろ、ロギルジョー。王家は代々胎生か?それとも卵生か?」
「あんたは俺が卵生に見えるのか?」
「お前は胎生に見えるな。でも、アウレリウスは・・・卵生じゃないか?」
刷り込みのように私の後ろをてちてち付いてきたアウレリウス。羽根をしゅばっと渡してくれたアウレリウス。すりすりと私に身を寄せてきたアウレリウス。
「つまり私は、卵を産むのか・・・?私は人間だが、温めるにはどうすればいいのだろうか」
怖い。出産なんて言う未知の世界、あまりにも怖すぎる。私は自分の身を自ら抱きしめ、震えていた。一方のロギルジョーは「胎生に決まってるだろ!」と言いながら私の頭を叩いて突っ込む。
「すると、あのまま馬に乗って旅をしてたら、妊娠してるあんたにとってはかなりまずかったな。最近のやけ酒もやばかった。早めに気が付けてよかったぜ・・・」
全くだ。「アウレリウスと距離を置いて羽根の契約を見届けること」、「ジェルドを見つけること」という二大タスクに、まさか「無事出産すること」が加わるとは。
視線を下におろす。
「私という存在がアウレリウスから黒歴史扱いをされている以上は、無事生まれたとて子供の存在は知らせるわけにもいかんな。この子には父親がいないことになってしまう。それは本当に申し訳なく思う」
「そうだな。兄貴は別の奴を妃にするだろうから、お腹の子は表には出来ねえもんな」
私はお腹をさすりながら落ち込む。生まれてくる子は十中八九、深紅の髪を持って生まれてくるだろう。すると、アークランド関係者に見られた途端に、この子は継承権持ちとして命を狙われることになるだろう。本当に、つらい運命を背負わせることになってしまい、不甲斐ない。
「叔父たんが守ってやるからな・・・!!」
ロギルジョーは私の腹に向かって語り掛ける。気が早いな。顔が近いロギルジョーを押しやり、遠ざけた。
「でも、あんたも兄貴を想って泣いてる場合じゃねえぞ。これからはあんた一人だけの命じゃねえんだから」
「そうだな、本当に」
子供、か。そういえばアウレリウスは、自分に子供が出来た時を考えて、名前を考えていると言っていたな。
「この子は男の子だろうか、女の子だろうか」
「ああ、男の子ですね」
驚いた。ライゼル王子はそこまでわかるのか。男の子は突起物があるからわかりやすいというが、そこまで正確に分かるのもなのか。
「すると、『ラークウィル』、という名前はどうかと言っていたな」
星辰の祝祭で、もし男の子だったらラークウィルという名前がいいと言っていたのを思い出す。
あの子が考えた名前をそのまま使うと、いずれは危険かもしれない。けれど、この子の父親から貰えるだろう唯一のプレゼントだと思うと、私はその意を汲みたい。優しく腹を撫でた。
「おいおい、まずは無事に出産することが大事だぜ。はー・・・。俺が叔父になるのか・・・」
滅茶苦茶興奮している。ライゼル王子は、そんな私たちを優しく見守っていた。おそらく、この件は口を閉ざしてくれるのだろう。だというのに、最初は交渉決裂と言って申し訳なくなる。
私達は談義を終え、一度宿に戻り荷物を取りに行くことにする。王子曰く、明後日から授業を始めるとのことだ。
男性が妊娠しても、女性よりも筋肉がある関係で腹はまだまだ目立つことは無いらしい。ただ、やはり男性が妊娠すると膨らんだ腹に視線を集めやすいため、腹帯のようなものを手渡された。これを付けていると、腹が出ている部分が異空間に収納できるらしい。つまり、平らに見えるし、腹を気にせず寝ることもできる。福祉の充実がすさまじいな、この国。
「順調に育てば、12月が出産予定日なんだってよ」
細かい手配はライゼルが請け負ってくれるとのことで、とりあえず私は明日からの準備をする。早速今日から大賢者リオンの授業の宣伝をしているそうだ。
そう、リオン。身を隠している私の名前は、しばらくの間リオンになる。
「ローゼルが取れ、ついにアも取れてしまった。仕方がないとはいえ、最終的に私の名前はンに縮みそうだな」
「俺も、生徒としてここにしばらく通うことにするぜ。とりあえずこれからはリオン先生って呼ぶからな」
同様に私も、ここにいる間は「ロギル」と呼ぶことにした。
身を隠している状態だが、女装はやめにしておく。どうせ声までは隠せないため、遅かれ早かれ性別はばれるだろう。
「なあなあ、一緒に学校を見て回らねえか?新築だし、探検してみてえ!!」
年相応の男子らしく、ロギルジョーは目を輝かせている。王族ではあるが、こいつもまだ10代。冒険心は抑えられないのだろう。
「ふむ、一理あるな。どれ、いくか」
「おう!」
割り当てられた部屋を出ると教室に出て、さらにそこから出ると廊下が広がっていた。この学校では制服はないため、各々が着たい服を着ている。
「私服かー。でも俺は、元の魔法学園の制服のほうが好きだったな。毎日何を着ていくか考えなくていいから楽だったんだよな」
「そこに気が付けるとは、お前センスいいな」
その日に何を着ていくかを考えるのにも、人間は体力を使うものである。故に、制服とは、朝に考えるべき思考を一つ取り除ける素晴らしいシステムと言える。この良さが、中々伝わらない物なのだ凡人には。
すれ違う生徒たちは、私たちを見て驚いた顔をする。そして、近くの友人となにやらぼそぼそと喋る。私はそのようなことをされるのは日常茶飯事だったために気にせず歩くが、ロギルジョーは驚く。
「なんか俺たち、目立ってね?」
「お前の髪が半端に赤いから目立つんだろ」
「いや、視線はあんたと俺、半々な気がするぜ?」
ひそひそと喋っている連中に目をやると、パッと目を逸らす。
「悪口だな。気にするな。私にとっては生まれてこの方日常茶飯事だ」
「でもさー。ちょっと頬を染めてない?ほれ」
ほれと言われても。ロギルジョーが指を指した方向を見ると、男子生徒らしき面々と目が合う。すると目を背け、どこかへ行ってしまった。
「見ただろ。私を見ると大抵の奴は呪いが怖くて、絶対に目を逸らすんだ。私はにらめっこ強者の男だぞ」
「いや、頬が紅潮してただろ。あれは、あんたの容姿が綺麗だから見惚れてたんだよ」
・・・き・・・・?
「綺麗・・・?」
「アークランドではあんたは恐怖の大王だったが、そういう前情報さえ抜いてみてみれば、綺麗な部類なんだよ」
「私が、綺麗?」
そういえば、ここが小説だと気が付いたときに、鏡を見た時の自分の顔が綺麗だとは確かに思った記憶がある。ただ、それ以上に毒々しい上に、自分の結末の方に気がとられていた。
「そうか。私は綺麗なんだな」
「自分で言うなよ。にしても悲しいよな。見た目が良いっていうのは人生におけるアドバンテージになるはずなのに、あんたの場合、全く役に立たっていないもんな」
人間というのは、中身がクソでも外見がよければ異性にモテるものである。外見が良いのにモテませんということはよっぽどない。そのよっぽどのことが私には起きていた、と。
「なんかさ。あんた、生まれる国を間違えた可能性あるよな」
「私もそんな気がしてきた」
このエデンリーフに生まれていれば、殺されることもなく、闇魔法も個性として受け入れられていたかもしれない。周囲から嫌われて過ごすこともなかったかもしれない。
「でも、アウレリウスに会えた。それだけでアークランドには価値がある」
「その兄貴に刺客を差し向けられているのに?・・・・・・悪かったよ!!泣くなって!!」
その事実を思い出すたびにハラハラと涙がこぼれる。感情にふりまわされるこの感じ。これが妊娠初期症状なのか・・・。
「しばらくはここを拠点に頑張ろうぜ?な?さすがの兄貴も、他国まで簡単に刺客は送り込めねえんだからよ」
アークランドにはこれから平民が力を持つ時代がやってくるが、しかしすぐにというわけにはいかない。しばらくはアウレリウスが王として動かすが、やがて議会が開かれるようになり、あの子の権力は分けられていくだろう。
現状は貴族が大きく間引かれ、結果的に王の権威が増しているだけの状態だ。
とはいえ、エデンリーフにまで人を送り込むことは、統制領ガイストといがみ合っている現状では出来ない。そう、この時の私たちは楽観視していた。
落ちたティーカップに意識を割く余裕はない。私もロギルジョーも、新しい命があるだろうそこに目を向けていた。
「う、う、う、嘘だ!!何故お前にそんなことが分かるんだ!!」
「え!?ひょっとして妊娠されていること、認識されていなかったのですか?」
ライゼル王子曰く、初めて出会った時点でお腹に子供がいることに気が付いていたという。彼は生命探知も得意らしい。そのため、最初はロギルジョーが父親と思ったが、話を聞くに複雑な関係で、困惑していたそうだ。それはそうだ。
「つ、つまり、兄貴の子供がここにいるっていうことか!?俺は叔父になるということか!?」
「アウレリウスの子供・・・?待て、アウレリウスは私の息子で、ここにいるのはあの子の子供?じゃあつまり、私の孫?」
「子供だよ!!あんたはつまりは母親だよ!!・・・にしても、あんたのここ最近の情緒不安定、妊娠初期症状だったっていうことか。急に泣くし怒るし、完全にキャラ崩壊したと思ってたぜ・・・」
い、いつだ。いつやったのが決定打になったのだ。駄目だ。心当たりが多すぎる。あっちにいる間に散々中に出されたんだ。奥は避けても、それで避妊が出来る保証はない。なんなら最終日の夜に至っては、腰を密着させて、好き放題に中出しされた記憶しかない。
「ろ、ロギルジョー。王家は代々胎生か?それとも卵生か?」
「あんたは俺が卵生に見えるのか?」
「お前は胎生に見えるな。でも、アウレリウスは・・・卵生じゃないか?」
刷り込みのように私の後ろをてちてち付いてきたアウレリウス。羽根をしゅばっと渡してくれたアウレリウス。すりすりと私に身を寄せてきたアウレリウス。
「つまり私は、卵を産むのか・・・?私は人間だが、温めるにはどうすればいいのだろうか」
怖い。出産なんて言う未知の世界、あまりにも怖すぎる。私は自分の身を自ら抱きしめ、震えていた。一方のロギルジョーは「胎生に決まってるだろ!」と言いながら私の頭を叩いて突っ込む。
「すると、あのまま馬に乗って旅をしてたら、妊娠してるあんたにとってはかなりまずかったな。最近のやけ酒もやばかった。早めに気が付けてよかったぜ・・・」
全くだ。「アウレリウスと距離を置いて羽根の契約を見届けること」、「ジェルドを見つけること」という二大タスクに、まさか「無事出産すること」が加わるとは。
視線を下におろす。
「私という存在がアウレリウスから黒歴史扱いをされている以上は、無事生まれたとて子供の存在は知らせるわけにもいかんな。この子には父親がいないことになってしまう。それは本当に申し訳なく思う」
「そうだな。兄貴は別の奴を妃にするだろうから、お腹の子は表には出来ねえもんな」
私はお腹をさすりながら落ち込む。生まれてくる子は十中八九、深紅の髪を持って生まれてくるだろう。すると、アークランド関係者に見られた途端に、この子は継承権持ちとして命を狙われることになるだろう。本当に、つらい運命を背負わせることになってしまい、不甲斐ない。
「叔父たんが守ってやるからな・・・!!」
ロギルジョーは私の腹に向かって語り掛ける。気が早いな。顔が近いロギルジョーを押しやり、遠ざけた。
「でも、あんたも兄貴を想って泣いてる場合じゃねえぞ。これからはあんた一人だけの命じゃねえんだから」
「そうだな、本当に」
子供、か。そういえばアウレリウスは、自分に子供が出来た時を考えて、名前を考えていると言っていたな。
「この子は男の子だろうか、女の子だろうか」
「ああ、男の子ですね」
驚いた。ライゼル王子はそこまでわかるのか。男の子は突起物があるからわかりやすいというが、そこまで正確に分かるのもなのか。
「すると、『ラークウィル』、という名前はどうかと言っていたな」
星辰の祝祭で、もし男の子だったらラークウィルという名前がいいと言っていたのを思い出す。
あの子が考えた名前をそのまま使うと、いずれは危険かもしれない。けれど、この子の父親から貰えるだろう唯一のプレゼントだと思うと、私はその意を汲みたい。優しく腹を撫でた。
「おいおい、まずは無事に出産することが大事だぜ。はー・・・。俺が叔父になるのか・・・」
滅茶苦茶興奮している。ライゼル王子は、そんな私たちを優しく見守っていた。おそらく、この件は口を閉ざしてくれるのだろう。だというのに、最初は交渉決裂と言って申し訳なくなる。
私達は談義を終え、一度宿に戻り荷物を取りに行くことにする。王子曰く、明後日から授業を始めるとのことだ。
男性が妊娠しても、女性よりも筋肉がある関係で腹はまだまだ目立つことは無いらしい。ただ、やはり男性が妊娠すると膨らんだ腹に視線を集めやすいため、腹帯のようなものを手渡された。これを付けていると、腹が出ている部分が異空間に収納できるらしい。つまり、平らに見えるし、腹を気にせず寝ることもできる。福祉の充実がすさまじいな、この国。
「順調に育てば、12月が出産予定日なんだってよ」
細かい手配はライゼルが請け負ってくれるとのことで、とりあえず私は明日からの準備をする。早速今日から大賢者リオンの授業の宣伝をしているそうだ。
そう、リオン。身を隠している私の名前は、しばらくの間リオンになる。
「ローゼルが取れ、ついにアも取れてしまった。仕方がないとはいえ、最終的に私の名前はンに縮みそうだな」
「俺も、生徒としてここにしばらく通うことにするぜ。とりあえずこれからはリオン先生って呼ぶからな」
同様に私も、ここにいる間は「ロギル」と呼ぶことにした。
身を隠している状態だが、女装はやめにしておく。どうせ声までは隠せないため、遅かれ早かれ性別はばれるだろう。
「なあなあ、一緒に学校を見て回らねえか?新築だし、探検してみてえ!!」
年相応の男子らしく、ロギルジョーは目を輝かせている。王族ではあるが、こいつもまだ10代。冒険心は抑えられないのだろう。
「ふむ、一理あるな。どれ、いくか」
「おう!」
割り当てられた部屋を出ると教室に出て、さらにそこから出ると廊下が広がっていた。この学校では制服はないため、各々が着たい服を着ている。
「私服かー。でも俺は、元の魔法学園の制服のほうが好きだったな。毎日何を着ていくか考えなくていいから楽だったんだよな」
「そこに気が付けるとは、お前センスいいな」
その日に何を着ていくかを考えるのにも、人間は体力を使うものである。故に、制服とは、朝に考えるべき思考を一つ取り除ける素晴らしいシステムと言える。この良さが、中々伝わらない物なのだ凡人には。
すれ違う生徒たちは、私たちを見て驚いた顔をする。そして、近くの友人となにやらぼそぼそと喋る。私はそのようなことをされるのは日常茶飯事だったために気にせず歩くが、ロギルジョーは驚く。
「なんか俺たち、目立ってね?」
「お前の髪が半端に赤いから目立つんだろ」
「いや、視線はあんたと俺、半々な気がするぜ?」
ひそひそと喋っている連中に目をやると、パッと目を逸らす。
「悪口だな。気にするな。私にとっては生まれてこの方日常茶飯事だ」
「でもさー。ちょっと頬を染めてない?ほれ」
ほれと言われても。ロギルジョーが指を指した方向を見ると、男子生徒らしき面々と目が合う。すると目を背け、どこかへ行ってしまった。
「見ただろ。私を見ると大抵の奴は呪いが怖くて、絶対に目を逸らすんだ。私はにらめっこ強者の男だぞ」
「いや、頬が紅潮してただろ。あれは、あんたの容姿が綺麗だから見惚れてたんだよ」
・・・き・・・・?
「綺麗・・・?」
「アークランドではあんたは恐怖の大王だったが、そういう前情報さえ抜いてみてみれば、綺麗な部類なんだよ」
「私が、綺麗?」
そういえば、ここが小説だと気が付いたときに、鏡を見た時の自分の顔が綺麗だとは確かに思った記憶がある。ただ、それ以上に毒々しい上に、自分の結末の方に気がとられていた。
「そうか。私は綺麗なんだな」
「自分で言うなよ。にしても悲しいよな。見た目が良いっていうのは人生におけるアドバンテージになるはずなのに、あんたの場合、全く役に立たっていないもんな」
人間というのは、中身がクソでも外見がよければ異性にモテるものである。外見が良いのにモテませんということはよっぽどない。そのよっぽどのことが私には起きていた、と。
「なんかさ。あんた、生まれる国を間違えた可能性あるよな」
「私もそんな気がしてきた」
このエデンリーフに生まれていれば、殺されることもなく、闇魔法も個性として受け入れられていたかもしれない。周囲から嫌われて過ごすこともなかったかもしれない。
「でも、アウレリウスに会えた。それだけでアークランドには価値がある」
「その兄貴に刺客を差し向けられているのに?・・・・・・悪かったよ!!泣くなって!!」
その事実を思い出すたびにハラハラと涙がこぼれる。感情にふりまわされるこの感じ。これが妊娠初期症状なのか・・・。
「しばらくはここを拠点に頑張ろうぜ?な?さすがの兄貴も、他国まで簡単に刺客は送り込めねえんだからよ」
アークランドにはこれから平民が力を持つ時代がやってくるが、しかしすぐにというわけにはいかない。しばらくはアウレリウスが王として動かすが、やがて議会が開かれるようになり、あの子の権力は分けられていくだろう。
現状は貴族が大きく間引かれ、結果的に王の権威が増しているだけの状態だ。
とはいえ、エデンリーフにまで人を送り込むことは、統制領ガイストといがみ合っている現状では出来ない。そう、この時の私たちは楽観視していた。
5
あなたにおすすめの小説
ラストダンスは僕と
中屋沙鳥
BL
ブランシャール公爵令息エティエンヌは三男坊の気楽さから、領地で植物の品種改良をして生きるつもりだった。しかし、第二王子パトリックに気に入られて婚約者候補になってしまう。側近候補と一緒にそれなりに仲良く学院に通っていたが、ある日聖女候補の男爵令嬢アンヌが転入してきて……/王子×公爵令息/異世界転生を匂わせていますが、作品中では明らかになりません。完結しました。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
【完結】星に焦がれて
白(しろ)
BL
気付いたら八年間囲われてた話、する? わんこ執着攻め×鈍感受け
「お、前、いつから…?」
「最初からだよ。初めて見た時から俺はお前のことが好きだった」
僕、アルデバラン・スタクにはどうしても敵わない男がいた。
家柄も、センスも、才能も、全てを持って生まれてきた天才、シリウス・ルーヴだ。
僕たちは十歳の頃王立の魔法学園で出会った。
シリウスは天才だ。だけど性格は無鉄砲で無計画で大雑把でとにかく甘えた、それに加えて我儘と来た。それに比べて僕は冷静で落ち着いていて、体よりも先に頭が働くタイプだったから気が付けば周りの大人たちの策略にはめられてシリウスの世話係を任されることになっていた。
二人組を作る時も、食事の時も、部屋だって同じのまま十八で学園を卒業する年まで僕たちは常に一緒に居て──そしてそれは就職先でも同じだった。
配属された辺境の地でも僕はシリウスの世話を任され、日々を慌ただしく過ごしていたそんなある日、国境の森に魔物が発生した。それを掃討すべく現場に向かうと何やら魔物の様子がおかしいことに気が付く。
その原因を突き止めたシリウスが掃討に当たったのだが、魔物の攻撃を受けてしまい重傷を負ってしまう。
初めて見るシリウスの姿に僕は動揺し、どうしようもなく不安だった。目を覚ますまでの間何をしていていも気になっていた男が三日振りに目を覚ました時、異変が起きた。
「…シリウス?」
「アルはさ、優しいから」
背中はベッドに押し付けられて、目の前には見たことが無い顔をしたシリウスがいた。
いつだって一等星のように煌めいていた瞳が、仄暗い熱で潤んでいた。とても友人に向ける目では、声では無かった。
「──俺のこと拒めないでしょ?」
おりてきた熱を拒む術を、僕は持っていなかった。
その日を境に、僕たちの関係は変わった。でも、僕にはどうしてシリウスがそんなことをしたのかがわからなかった。
これは気付かないうちに八年間囲われて、向けられている愛の大きさに気付かないまますったもんだする二人のお話。
ルピナスの花束
キザキ ケイ
BL
王宮の片隅に立つ図書塔。そこに勤める司書のハロルドは、変わった能力を持っていることを隠して生活していた。
ある日、片想いをしていた騎士ルーファスから呼び出され、告白を受ける。本来なら嬉しいはずの出来事だが、ハロルドは能力によって「ルーファスが罰ゲームで自分に告白してきた」ということを知ってしまう。
想う相手に嘘の告白をされたことへの意趣返しとして、了承の返事をしたハロルドは、なぜかルーファスと本物の恋人同士になってしまい───。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる