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後日談 片翼をもがれた不死鳥
A12.平穏
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「リオン先生!今日の授業の、ここについて質問してもいいですか!!」
「あ、私も!リオン先生!!」
「ああ、順番に答えていくから並べ」
今日も授業は無事終わり、生徒達は私に律義に会話をしていく。ここにもだいぶ慣れたもので、人懐っこい人間が多いこの学校では、積極的に私に絡んでくる生徒が多い。中には「みんなで遊びに行きましょうよ~」と誘ってくる女子生徒もいた。断ると、「も~そんなのだから先生ってば、恋人いないでしょ~」とからかってどこかに行った。軽口ではあるが、不思議と気分は害さない。
「リオン先生。今、お時間よろしいでしょうか」
「ライゼル王子か。ああ、どうした」
質問の生徒を返しきり、代わりにライゼル王子が、こちらにやってくる。
「ご出産のお話なのですが、担当する者が到着しました」
「は?予定日までまだあるぞ?」
「いえいえ、担当医がそんなギリギリにやってくるわけにはいきませんよ」
それはそうか。妊娠中は経過など確認することも沢山あるからな。
「すると・・・イヴリン嬢か?」
「はい、いまこの学校にお越しになられています」
「私のために他国に数か月滞在することになるのは、心苦しいな」
「短期留学ということで話を通しているとのことです」
ロギルジョーの説得に負け、なんとかイヴリン嬢が担当する旨は納得した。故に、渋々だがライゼル王子の言葉にうなずく。
王子に案内され、学校の応接室に通される。すると、久々に会うイヴリン嬢が座っていた。
「アリオン君!あ、ここではリオン君でしたわね。お久しぶりですわ!この度はわたくしを頼りにしてくださって、本当に嬉しいですの!」
綺麗な緑の髪が、興奮と共に揺れる。私の正体がローゼルアリオンと知ってなお、変わらない態度で接してくれるのはありがたい。
「こちらこそ、ここまで来て申し訳ないな」
「いえいえ、一度他国を見てみたいと思っておりましたの。口実が出来て本当に嬉しいですわ!」
これ、これである。相手の心情に負担を着せない、この気配り。本当に完璧な淑女である。
そんな彼女に私は出産の担当をお任せするのか?やはりチェンジを希望したいな。
「あちらの学園に居た時から、リオン君のお産はわたくしが担当するつもりでしたのよ。ですから、ご安心ください」
「そ、そそ、そうだな。頼りにしているよ・・・」
「イヴリン様だけではなく、私も担当しますので、よろしくお願いします」
私の隣にいたライゼル王子も、そう告げる。王子が分娩を担当!?高貴な身分の人間が!?!?どどど、どういう状況だ!?!?
「私は光魔法を使えますので、万が一の時に対応できるのです。特に男性の出産は本当に何があるかわかりませんから」
「しかし、私の体は光魔法の回復は通りにくい。以前大怪我を負った際に二人係で回復魔法を使ってもらったことがあったが、効かなかったぞ」
ドレイヴン教授と戦った後に、足がぐちゃぐちゃになった事件である。マラカイとジェルドが回復をしてくれたが、しかし治らなかったせいでしばらくの間は介護生活を余儀なくされていた。
「いえ、それは光に適性の無いものがやった場合です。私のような適正者でしたら闇魔法の適正持ちの方でも問題ないと、我が王家の秘蔵の書に記載されておりました。それこそ産後の重体でも、私がいればすぐに日常に復帰できますよ」
「それは凄いな」
私の体は光の攻撃だけ通って、何故か回復は跳ね除けるため、本当に不便だったのだ。多分、この世界は闇魔法の使い手を排斥しようという抑制力でもあるのだろう。解せぬ。
やがてイヴリン嬢は私に向き直った。
「リオン君は愛の逃避行の最中と聞いております。ですので、弟にも内緒で来たのですよ?」
「レオなら、黙ってくれそうな気がするけどな」
「いいえ、駄目です。あの子の心情は陛下寄りです。リオン君の場所を突き止め次第、必ず陛下にご報告が行くでしょう」
イヴリン嬢のその言葉に驚く。レオが、私ではなくアウレリウス寄り?
「ええ。あの子はリオン君が妃になることにこだわっておりました。わたくしも貴方様が陛下と御結婚されることを望んでおりましたが、レオの場合は政治的観点です。ですので、王宮で政治について学びながら、リオン君の捜索では指揮を執っています」
これは、驚いた。確かに昔、レオからは王妃になってほしいという話を持ち掛けられたことを覚えている。しかし、ここまで本気だったとは。
・・・レオの誤解を解きたい。アウレリウスの本心は、黒歴史の私を始末することで、妃になる道などもうどこにもないという事実を。
「ですので、この学校にもレオはやってくるでしょう。けれど絶対に信用しませんように。話は通じないと思った方がいいでしょう」
「ああ、忠告誠に感謝する」
「でも、政治さえなければわたくしとしましても、本当はリオン君にはすぐお戻りになってもらってお妃様になってほしいのですよ?ですがリオン君ってば、逃げて陛下を焦らすんですから・・・。そっちに協力したほうが燃え上がりますの・・・」
後半は聞こえなかったことにする。
ともかく、イヴリン嬢がここに来なければ、私もアバラもレオにホイホイ情報を漏らしていたところだった。念話でロギルジョーに急ぎレオについての情報を伝達すると、早速アバラに伝えてくれたようだ。
それにしても、アウレリウス、マラカイ、レオのように学園で信頼していた仲間が次々と対立関係に陥っていくとは。いやまあ、マラカイはなんとかこっちの陣営に修正出来はしたが。
「レオだけではなく、ロージ君も捜索隊に加わっております」
「ロージ!!お前もか!!」
兄弟の和解は成立したはずだろうが!!いやまあ、あいつはアウレリウスに信頼を寄せていたな。はあ・・・。人間というのは普段培った信頼が窮地に力を発揮するというが、こうまで私に牙を向けてくるとはなあ・・・。
これが妊娠中でなく、かつジェルドの捜索をしていなければ、もっとアークランドから距離を稼いだりしていたのにな。本当にままならない状況だ。
会話は終わり、そのままイヴリン嬢によって診察を受ける。お腹の子は無事、すくすく育っているようだった。
「ロージ会長、ご無沙汰しております」
「レオ君ですか。こちらこそお久しぶりです」
王宮の一角。レオとロージはローゼルアリオン捜索に協力していた。魔力の探知とは知らない間柄では難しく、故に双方ともアリオンと関係が深いということで直々に王から任命されてのことだ。
学園は復興中で、ロージの会長という身分は外では通らない話。けれどレオは、そんな身分が下になるロージに、変わらず敬意をもって接する。
「エデンリーフ国境での地割れは、やはり兄さんが関わっているのでしょうか」
「可能性はあります。エデンリーフ側がやけに静かであるせいで、一枚噛んでいる可能性は高いでしょう。仮に僕がエデンリーフ側であれば、怪しすぎるアークランドに説明要求をしますから」
エデンリーフにそれほどの高名な魔法使いはいない。そしてそれが国境近くで発生したのなら、疑うべきは隣国。だというのにエデンリーフは何もしていない。
つまり、何かを隠している。
「マラカイ殿がふらっと行って暴れた線もありますが、あの人が他国で暴れるなんて理由、やはりどうしてもアリオン絡みになります。陛下もそれを睨んで書状を出したのでしょう」
「今は統制領ガイストと睨みあっている最中ですから、陛下も大変でしょうにね。全く、こんな時に兄さんがいればガイストにも圧がかけられただろうに、あの人はどこを放浪しているのでしょうか」
レオもロージも、てっきり学園でのごたごたが終わった暁にはアリオンが王の片翼となってくれると期待していたのに、ある日突然失踪したのだ。以来、アウレリウスの様子は、あまりにも別人のように様変わりする。
優しく誰にでも朗らかだったアウレリウスは、他国で「狂王」と呼ばれることを擁護できないほど、憔悴していた。
「ロギルジョーをアリオン失踪の手引き者として、生死問わずの捜索をしているけれど、友人としては彼も守ってあげたいと思ってます」
「ええ、きっと兄さんが王宮に戻ってきてさえくれれば、僕たちは元の温かい関係に戻れますから。頑張りましょう」
二人がそのように結論付けていると、どこからか兵士が走ってくる。表情は切羽詰まっており、焦っている様子だ。レオとロージは、何を言うことも無く尋常ならざる事態を察知してその兵士についていく。
行き先は、王の執務室。
「失礼します!緊急の伝令が入りましたッ!!」
書類仕事をしていたアウレリウスの目は、静かに兵士に向けられる。感情のこもらない目だ。
「何事だ」
「統制領ガイストが、エデンリーフ王国に先遣隊を送ったとの情報が入りました!!」
レオとロージは息をのむ。先遣隊。敵情視察のために送られる兵のこと。つまり、戦争が起ころうとしている。
そしてここまでの情報が正しければ、エデンリーフにはおそらく、あの人がいる。戦争が起これば、非常に危うい。
しかしアウレリウスは微かに笑った。まるで、この時を待っていたかのように。
「あ、私も!リオン先生!!」
「ああ、順番に答えていくから並べ」
今日も授業は無事終わり、生徒達は私に律義に会話をしていく。ここにもだいぶ慣れたもので、人懐っこい人間が多いこの学校では、積極的に私に絡んでくる生徒が多い。中には「みんなで遊びに行きましょうよ~」と誘ってくる女子生徒もいた。断ると、「も~そんなのだから先生ってば、恋人いないでしょ~」とからかってどこかに行った。軽口ではあるが、不思議と気分は害さない。
「リオン先生。今、お時間よろしいでしょうか」
「ライゼル王子か。ああ、どうした」
質問の生徒を返しきり、代わりにライゼル王子が、こちらにやってくる。
「ご出産のお話なのですが、担当する者が到着しました」
「は?予定日までまだあるぞ?」
「いえいえ、担当医がそんなギリギリにやってくるわけにはいきませんよ」
それはそうか。妊娠中は経過など確認することも沢山あるからな。
「すると・・・イヴリン嬢か?」
「はい、いまこの学校にお越しになられています」
「私のために他国に数か月滞在することになるのは、心苦しいな」
「短期留学ということで話を通しているとのことです」
ロギルジョーの説得に負け、なんとかイヴリン嬢が担当する旨は納得した。故に、渋々だがライゼル王子の言葉にうなずく。
王子に案内され、学校の応接室に通される。すると、久々に会うイヴリン嬢が座っていた。
「アリオン君!あ、ここではリオン君でしたわね。お久しぶりですわ!この度はわたくしを頼りにしてくださって、本当に嬉しいですの!」
綺麗な緑の髪が、興奮と共に揺れる。私の正体がローゼルアリオンと知ってなお、変わらない態度で接してくれるのはありがたい。
「こちらこそ、ここまで来て申し訳ないな」
「いえいえ、一度他国を見てみたいと思っておりましたの。口実が出来て本当に嬉しいですわ!」
これ、これである。相手の心情に負担を着せない、この気配り。本当に完璧な淑女である。
そんな彼女に私は出産の担当をお任せするのか?やはりチェンジを希望したいな。
「あちらの学園に居た時から、リオン君のお産はわたくしが担当するつもりでしたのよ。ですから、ご安心ください」
「そ、そそ、そうだな。頼りにしているよ・・・」
「イヴリン様だけではなく、私も担当しますので、よろしくお願いします」
私の隣にいたライゼル王子も、そう告げる。王子が分娩を担当!?高貴な身分の人間が!?!?どどど、どういう状況だ!?!?
「私は光魔法を使えますので、万が一の時に対応できるのです。特に男性の出産は本当に何があるかわかりませんから」
「しかし、私の体は光魔法の回復は通りにくい。以前大怪我を負った際に二人係で回復魔法を使ってもらったことがあったが、効かなかったぞ」
ドレイヴン教授と戦った後に、足がぐちゃぐちゃになった事件である。マラカイとジェルドが回復をしてくれたが、しかし治らなかったせいでしばらくの間は介護生活を余儀なくされていた。
「いえ、それは光に適性の無いものがやった場合です。私のような適正者でしたら闇魔法の適正持ちの方でも問題ないと、我が王家の秘蔵の書に記載されておりました。それこそ産後の重体でも、私がいればすぐに日常に復帰できますよ」
「それは凄いな」
私の体は光の攻撃だけ通って、何故か回復は跳ね除けるため、本当に不便だったのだ。多分、この世界は闇魔法の使い手を排斥しようという抑制力でもあるのだろう。解せぬ。
やがてイヴリン嬢は私に向き直った。
「リオン君は愛の逃避行の最中と聞いております。ですので、弟にも内緒で来たのですよ?」
「レオなら、黙ってくれそうな気がするけどな」
「いいえ、駄目です。あの子の心情は陛下寄りです。リオン君の場所を突き止め次第、必ず陛下にご報告が行くでしょう」
イヴリン嬢のその言葉に驚く。レオが、私ではなくアウレリウス寄り?
「ええ。あの子はリオン君が妃になることにこだわっておりました。わたくしも貴方様が陛下と御結婚されることを望んでおりましたが、レオの場合は政治的観点です。ですので、王宮で政治について学びながら、リオン君の捜索では指揮を執っています」
これは、驚いた。確かに昔、レオからは王妃になってほしいという話を持ち掛けられたことを覚えている。しかし、ここまで本気だったとは。
・・・レオの誤解を解きたい。アウレリウスの本心は、黒歴史の私を始末することで、妃になる道などもうどこにもないという事実を。
「ですので、この学校にもレオはやってくるでしょう。けれど絶対に信用しませんように。話は通じないと思った方がいいでしょう」
「ああ、忠告誠に感謝する」
「でも、政治さえなければわたくしとしましても、本当はリオン君にはすぐお戻りになってもらってお妃様になってほしいのですよ?ですがリオン君ってば、逃げて陛下を焦らすんですから・・・。そっちに協力したほうが燃え上がりますの・・・」
後半は聞こえなかったことにする。
ともかく、イヴリン嬢がここに来なければ、私もアバラもレオにホイホイ情報を漏らしていたところだった。念話でロギルジョーに急ぎレオについての情報を伝達すると、早速アバラに伝えてくれたようだ。
それにしても、アウレリウス、マラカイ、レオのように学園で信頼していた仲間が次々と対立関係に陥っていくとは。いやまあ、マラカイはなんとかこっちの陣営に修正出来はしたが。
「レオだけではなく、ロージ君も捜索隊に加わっております」
「ロージ!!お前もか!!」
兄弟の和解は成立したはずだろうが!!いやまあ、あいつはアウレリウスに信頼を寄せていたな。はあ・・・。人間というのは普段培った信頼が窮地に力を発揮するというが、こうまで私に牙を向けてくるとはなあ・・・。
これが妊娠中でなく、かつジェルドの捜索をしていなければ、もっとアークランドから距離を稼いだりしていたのにな。本当にままならない状況だ。
会話は終わり、そのままイヴリン嬢によって診察を受ける。お腹の子は無事、すくすく育っているようだった。
「ロージ会長、ご無沙汰しております」
「レオ君ですか。こちらこそお久しぶりです」
王宮の一角。レオとロージはローゼルアリオン捜索に協力していた。魔力の探知とは知らない間柄では難しく、故に双方ともアリオンと関係が深いということで直々に王から任命されてのことだ。
学園は復興中で、ロージの会長という身分は外では通らない話。けれどレオは、そんな身分が下になるロージに、変わらず敬意をもって接する。
「エデンリーフ国境での地割れは、やはり兄さんが関わっているのでしょうか」
「可能性はあります。エデンリーフ側がやけに静かであるせいで、一枚噛んでいる可能性は高いでしょう。仮に僕がエデンリーフ側であれば、怪しすぎるアークランドに説明要求をしますから」
エデンリーフにそれほどの高名な魔法使いはいない。そしてそれが国境近くで発生したのなら、疑うべきは隣国。だというのにエデンリーフは何もしていない。
つまり、何かを隠している。
「マラカイ殿がふらっと行って暴れた線もありますが、あの人が他国で暴れるなんて理由、やはりどうしてもアリオン絡みになります。陛下もそれを睨んで書状を出したのでしょう」
「今は統制領ガイストと睨みあっている最中ですから、陛下も大変でしょうにね。全く、こんな時に兄さんがいればガイストにも圧がかけられただろうに、あの人はどこを放浪しているのでしょうか」
レオもロージも、てっきり学園でのごたごたが終わった暁にはアリオンが王の片翼となってくれると期待していたのに、ある日突然失踪したのだ。以来、アウレリウスの様子は、あまりにも別人のように様変わりする。
優しく誰にでも朗らかだったアウレリウスは、他国で「狂王」と呼ばれることを擁護できないほど、憔悴していた。
「ロギルジョーをアリオン失踪の手引き者として、生死問わずの捜索をしているけれど、友人としては彼も守ってあげたいと思ってます」
「ええ、きっと兄さんが王宮に戻ってきてさえくれれば、僕たちは元の温かい関係に戻れますから。頑張りましょう」
二人がそのように結論付けていると、どこからか兵士が走ってくる。表情は切羽詰まっており、焦っている様子だ。レオとロージは、何を言うことも無く尋常ならざる事態を察知してその兵士についていく。
行き先は、王の執務室。
「失礼します!緊急の伝令が入りましたッ!!」
書類仕事をしていたアウレリウスの目は、静かに兵士に向けられる。感情のこもらない目だ。
「何事だ」
「統制領ガイストが、エデンリーフ王国に先遣隊を送ったとの情報が入りました!!」
レオとロージは息をのむ。先遣隊。敵情視察のために送られる兵のこと。つまり、戦争が起ころうとしている。
そしてここまでの情報が正しければ、エデンリーフにはおそらく、あの人がいる。戦争が起これば、非常に危うい。
しかしアウレリウスは微かに笑った。まるで、この時を待っていたかのように。
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