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【第1章 幼馴染み】
第5節 仙
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東京駅へ向かうロビン。道中街灯や建物が倒れている。
「魔獣が現れたか。」
ドゴオオォォォン!
遠くから爆発音が聞こえる。音のするほうを見ると煙が立ち上っている。東京駅の近くだ。
(頼む。持ちこたえていてくれ。)
ロビンは急いでる向かう。
同時刻 東京駅付近…
「くっ!」
アリスは魔獣の攻撃を避ける。人より遥かに大きな体を持つ魔獣を空いてにするアリスは苦しげな声をだす。
「ふぅー、ふぅー。」
(ヤバい…魔力が…もた…な…い。)
アリスは意識が朦朧としてきた。魔獣がトドメを刺そうとしたとき、魔獣の視線がアリスの後ろに向かう。後ろを振り返ると誰かが走ってきた。
「!ロビン!」
「アリス!やっと見つけた。」
ロビンはアリスの前に立つ。
(でかっ。どうなってんだこれ?8~9メートルはあるな。)
ロビンは魔獣の放つ威圧感を肌で感じた。
「この威圧感。上級か。?」
「多分。」
ロビンの質問にアリスが答える。横を見ると負傷した団員や一般市民が数多くいた。
「ここは俺が引き受ける。お前は一般市民や他の団員かの救助を。」
「1人で敵う相手なの?」
「わからん。だけどやるしかない。」
「……わかった。だけど無理はしないでね。」
アリスは念を押して救助にまわる。
(さて、どうしたものか…)
ロビンは上級との戦闘経験はない。
魔道士に階級があるように魔獣にも"危険度"と呼ばれるものがある。上から、
上級→中級→下級
となっている。中級の魔道士で上級に勝てるかと聞かれると首を縦には振れない。討伐報告はあるがかなり少ない。そのうえ同じ上級でも強さにはかなり個体差がある。ロビンが負けるかと言われるとそうとも言えない。個体差があるので相手によっては討伐は可能だ。しかし大半が討伐不可能なものであり、大怪我を負うか最悪殉職する可能性が高い。
「ふぅ。」
ロビンは覚悟を決めて装備を身につけ戦闘態勢に入る。魔獣もそれを見て詠唱を始める。大量の大きな氷柱がロビン目掛けて飛んでくる。氷柱があたったところが凍りつく。
「ちっ、邪魔だ!」
ロビンは自らの拳で氷柱を砕く。かなり脆いため破壊するのは簡単だ。しかし数が多い。
「駄目だ、キリがねぇ。」
(一気に近づくしかないか。)
ロビンは足に力を込め魔獣の近くに飛び込む。魔獣は足を使い反撃する。ロビンはそれを上手く躱す。隙を見て自分の拳で殴りつける。しかし効果はない。
「弱点はどこだ?」
魔獣を見て弱点を探す。しかし魔獣は待ってくれない。すぐに次の攻撃がくる。魔獣が腕を振り下ろす。
ドゴオオォォォン!
凄まじい地響きがあたりを襲う。ロビンはなんとか躱す。
「くっそ、弱点を探す暇もねえか。こうなったら1つずつ潰していくしかねぇ。」
ロビンは果敢に攻める。大量の氷柱と魔獣の手足の攻撃を躱す。攻撃自体は遅いため油断しなければ被弾することはない。しかし弱点を見つけなければ今のロビンに倒すのは難しい。その為時間との勝負になっている。
「あとは頭だけだ。」
ロビンは一通り魔獣の体を攻撃した。しかし効果はない。。残るは部位は頭だけとなった。
「腕をつたえば行けそうだな。」
魔獣は腕を振り下ろす。振り下ろされた腕にロビンは飛び乗りそのまま頭に向かって走り出す。魔獣も負けじと氷柱で反撃する。
「くっ!」
態勢を崩すがすぐに立て直す。肩まで登ってきた。
(あと少し。)
ロビンは魔獣の頭にたどり着いた。すると突然魔獣が暴れだす。ロビンは必死にしがみつく。ロビンを振り落とそうと頭を壁にぶつける。
(痛っって。ヤバい、絶対骨折した。)
ロビンの横腹に激痛が走る。魔獣が暴れるのをやめ詠唱を始めた。下を見るとアリスがさと他の団員が魔法を使い魔獣の気を引いている。
「みんな……サンキュ。」
ロビンは目を閉じ、精神を集中させる。目を開けると手に魔力が集まり不思議なオーラを纏っていた。
(なんだ…これ?)
魔力を纏う…こんなものは見たことない。しかし力がみなぎってくるのを確かに感じた。
(これなら…)
ロビンは拳で魔獣の殴る。
グゲエェァァア!
(効いてる!)
ロビンは連続で攻撃をする。少しずつだが魔獣の動きが鈍くなっている。しかし相手は上級、この程度で負けるはずがない。魔獣は体を震わせる。
「ちょっまっ、ヤベ。」
ロビンが頭から落ちる。魔獣はその隙を逃さず腕を振りロビンを吹き飛ばす。
ドゴオオォォォン!
ロビンの体が建物に衝突し、地面に落ちる。
「ロビン!」
アリスが声をあげる。
「うぅぅ。」
(頭が…痛い…意…識……が。)
魔獣が近づく。腕を振り上げロビン目掛けて振り下ろす。
「くっ…」
ロビンは死を覚悟する。
「……ン。」
「ロ…ン。」
「ロビン。私の可愛いロビン。」
「っっっ。」
ロビンは目を覚ます。
「目が覚めたかい?その怪我だ、休んでおくといい。」
(誰…だ?)
1人の男が魔獣の前に立つ。手には刀を持っている。
「どこへ行こうというんだい?君の相手は僕だよ。」
魔獣は男を避けようとしている。
「まさか……僕の実力を見抜いたのか?流石は上級と言うべきか。」
「だからといって僕の敵ではないけどね。」
男はそう言いながら刀を抜く。銀色の刀身が日の光を反射する。
グルアァァァ!
魔獣が先程よりも強く腕を振り下ろす。今まで以上の地響きがあたりを襲う。建物が崩落し砂煙が立ち上る。煙が消えるとそこに男の姿はなかった。
「消えた?」
魔獣もあたりを見渡す。
「ここだよ。」
声のする方を見ると瓦礫の上に男が立っていた。
(いつの間にそんなところに?早すぎて見えなかった。)
「この被害…上級の称号は伊達じゃないね。」
「だけど少しワンパターンすぎる。」
男は挑発する。魔獣は詠唱し氷柱を飛ばす。
「へぇ、面白いものを持ってるじゃないか。」
男は大量の氷柱をすべて切り捨てた。
「っっっっ!」
ロビンは空いた口が塞がらない。
(なんだこれ……人ができる動きなのか?。)
目の前の光景に呆気にとられる。
「そろそろ終わりにしよう。」
男は刀をしまい魔力を集中させる。刀が不思議なオーラを纏っている。魔獣が殴りかかる。
「ふっっ!」
男が魔獣を斬りつける。しばらく沈黙が続いた。
グゲエェァァアガァァァァァァア!
魔獣の断末魔があたりに響く。魔獣の体が少しづつ塵となった。
「さて、怪我人の治療をしよう。」
「魔獣が現れたか。」
ドゴオオォォォン!
遠くから爆発音が聞こえる。音のするほうを見ると煙が立ち上っている。東京駅の近くだ。
(頼む。持ちこたえていてくれ。)
ロビンは急いでる向かう。
同時刻 東京駅付近…
「くっ!」
アリスは魔獣の攻撃を避ける。人より遥かに大きな体を持つ魔獣を空いてにするアリスは苦しげな声をだす。
「ふぅー、ふぅー。」
(ヤバい…魔力が…もた…な…い。)
アリスは意識が朦朧としてきた。魔獣がトドメを刺そうとしたとき、魔獣の視線がアリスの後ろに向かう。後ろを振り返ると誰かが走ってきた。
「!ロビン!」
「アリス!やっと見つけた。」
ロビンはアリスの前に立つ。
(でかっ。どうなってんだこれ?8~9メートルはあるな。)
ロビンは魔獣の放つ威圧感を肌で感じた。
「この威圧感。上級か。?」
「多分。」
ロビンの質問にアリスが答える。横を見ると負傷した団員や一般市民が数多くいた。
「ここは俺が引き受ける。お前は一般市民や他の団員かの救助を。」
「1人で敵う相手なの?」
「わからん。だけどやるしかない。」
「……わかった。だけど無理はしないでね。」
アリスは念を押して救助にまわる。
(さて、どうしたものか…)
ロビンは上級との戦闘経験はない。
魔道士に階級があるように魔獣にも"危険度"と呼ばれるものがある。上から、
上級→中級→下級
となっている。中級の魔道士で上級に勝てるかと聞かれると首を縦には振れない。討伐報告はあるがかなり少ない。そのうえ同じ上級でも強さにはかなり個体差がある。ロビンが負けるかと言われるとそうとも言えない。個体差があるので相手によっては討伐は可能だ。しかし大半が討伐不可能なものであり、大怪我を負うか最悪殉職する可能性が高い。
「ふぅ。」
ロビンは覚悟を決めて装備を身につけ戦闘態勢に入る。魔獣もそれを見て詠唱を始める。大量の大きな氷柱がロビン目掛けて飛んでくる。氷柱があたったところが凍りつく。
「ちっ、邪魔だ!」
ロビンは自らの拳で氷柱を砕く。かなり脆いため破壊するのは簡単だ。しかし数が多い。
「駄目だ、キリがねぇ。」
(一気に近づくしかないか。)
ロビンは足に力を込め魔獣の近くに飛び込む。魔獣は足を使い反撃する。ロビンはそれを上手く躱す。隙を見て自分の拳で殴りつける。しかし効果はない。
「弱点はどこだ?」
魔獣を見て弱点を探す。しかし魔獣は待ってくれない。すぐに次の攻撃がくる。魔獣が腕を振り下ろす。
ドゴオオォォォン!
凄まじい地響きがあたりを襲う。ロビンはなんとか躱す。
「くっそ、弱点を探す暇もねえか。こうなったら1つずつ潰していくしかねぇ。」
ロビンは果敢に攻める。大量の氷柱と魔獣の手足の攻撃を躱す。攻撃自体は遅いため油断しなければ被弾することはない。しかし弱点を見つけなければ今のロビンに倒すのは難しい。その為時間との勝負になっている。
「あとは頭だけだ。」
ロビンは一通り魔獣の体を攻撃した。しかし効果はない。。残るは部位は頭だけとなった。
「腕をつたえば行けそうだな。」
魔獣は腕を振り下ろす。振り下ろされた腕にロビンは飛び乗りそのまま頭に向かって走り出す。魔獣も負けじと氷柱で反撃する。
「くっ!」
態勢を崩すがすぐに立て直す。肩まで登ってきた。
(あと少し。)
ロビンは魔獣の頭にたどり着いた。すると突然魔獣が暴れだす。ロビンは必死にしがみつく。ロビンを振り落とそうと頭を壁にぶつける。
(痛っって。ヤバい、絶対骨折した。)
ロビンの横腹に激痛が走る。魔獣が暴れるのをやめ詠唱を始めた。下を見るとアリスがさと他の団員が魔法を使い魔獣の気を引いている。
「みんな……サンキュ。」
ロビンは目を閉じ、精神を集中させる。目を開けると手に魔力が集まり不思議なオーラを纏っていた。
(なんだ…これ?)
魔力を纏う…こんなものは見たことない。しかし力がみなぎってくるのを確かに感じた。
(これなら…)
ロビンは拳で魔獣の殴る。
グゲエェァァア!
(効いてる!)
ロビンは連続で攻撃をする。少しずつだが魔獣の動きが鈍くなっている。しかし相手は上級、この程度で負けるはずがない。魔獣は体を震わせる。
「ちょっまっ、ヤベ。」
ロビンが頭から落ちる。魔獣はその隙を逃さず腕を振りロビンを吹き飛ばす。
ドゴオオォォォン!
ロビンの体が建物に衝突し、地面に落ちる。
「ロビン!」
アリスが声をあげる。
「うぅぅ。」
(頭が…痛い…意…識……が。)
魔獣が近づく。腕を振り上げロビン目掛けて振り下ろす。
「くっ…」
ロビンは死を覚悟する。
「……ン。」
「ロ…ン。」
「ロビン。私の可愛いロビン。」
「っっっ。」
ロビンは目を覚ます。
「目が覚めたかい?その怪我だ、休んでおくといい。」
(誰…だ?)
1人の男が魔獣の前に立つ。手には刀を持っている。
「どこへ行こうというんだい?君の相手は僕だよ。」
魔獣は男を避けようとしている。
「まさか……僕の実力を見抜いたのか?流石は上級と言うべきか。」
「だからといって僕の敵ではないけどね。」
男はそう言いながら刀を抜く。銀色の刀身が日の光を反射する。
グルアァァァ!
魔獣が先程よりも強く腕を振り下ろす。今まで以上の地響きがあたりを襲う。建物が崩落し砂煙が立ち上る。煙が消えるとそこに男の姿はなかった。
「消えた?」
魔獣もあたりを見渡す。
「ここだよ。」
声のする方を見ると瓦礫の上に男が立っていた。
(いつの間にそんなところに?早すぎて見えなかった。)
「この被害…上級の称号は伊達じゃないね。」
「だけど少しワンパターンすぎる。」
男は挑発する。魔獣は詠唱し氷柱を飛ばす。
「へぇ、面白いものを持ってるじゃないか。」
男は大量の氷柱をすべて切り捨てた。
「っっっっ!」
ロビンは空いた口が塞がらない。
(なんだこれ……人ができる動きなのか?。)
目の前の光景に呆気にとられる。
「そろそろ終わりにしよう。」
男は刀をしまい魔力を集中させる。刀が不思議なオーラを纏っている。魔獣が殴りかかる。
「ふっっ!」
男が魔獣を斬りつける。しばらく沈黙が続いた。
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