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【第14章 《王》】
第1節 災厄の目覚め
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「なにが起ころうとしているんだ?!」
ロビンは祭壇から溢れる光に顔を覆う。
「これだけはわかる。絶対やばいことになる。気をつけろ!」
玖羽は2人に警告する。祭壇が突如として爆発する。
「うわっ!」
美桜は爆風で壁に吹き飛ばされる。
「美桜!」
「私は大丈夫!」
祭壇のほうを見ると、祭壇があった場所に"黒い炎"が漂っていた。黒い炎は激しく燃え上がる。
「遂に……遂に……この時を何年待ち侘びた。」
黒い炎から声が聞こえる。黒い炎はこちらの姿を観察するように動き回る。
「ふむ……お前が"太陽の人"か。」
黒い炎はロビンの前に止まると、炎の中から目を現す。人間と同じように2つある。ロビンは恐怖を感じて後ろに下がる。
「お前……誰だ?」
ロビンの言葉から恐怖心が感じられた。
「我が名はニグレード。貴様らが《王》と呼ぶ者だ。」
3人は目を丸くする。
(これが……《王》なのか?こんな……炎が?わかることは……今まで戦ってきたどの魔獣よりも……こいつは遥かに強い!)
玖羽はニグレードから感じる異質な気配を警戒する。手にはしっかり短剣を握り、戦闘の態勢はできている。
「ほほう、我を前にしても武器を捨てないか。その覚悟だけは認めてやろう。だが……」
玖羽は壁に打ち付けられる。
「ぐっ………」
3人には何が起きたのか分からなかった。
「幼いな。我を倒せるほどの実力は持っていない。これでは相手にならん。」
ニグレードは遺跡に結界を張る。
「なんだ……これは?」
「この結界は生物の外部との接触を"完全に"遮断する。逃げることもできなければ、助けを呼ぶこともできない。」
2人は武器を構える。
「俺が隙を作る。お前は攻撃に転じてくれ!」
「わかったわ!」
2人はニグレードの左右から攻撃を仕掛ける。
「ふん、何をするかと思えば。」
ニグレードは2人を炎で囲う。
「さて、ここからどうする?」
「どうするって……こうするんだよ!」
ロビンは黒い炎の隙間を器用にくぐり抜ける。
「体の扱いは中々だ。だが、そんなものでは我に触れることだなどできぬ。」
ニグレードはロビンにむかって黒い炎を螺旋状に放つ。
「炎は俺には効かない……ぜ?」
ロビンは体に違和感を感じる。
(あれ?体に力が入らない。)
「貴様は黒い炎の性質を知らないようだな。」
ニグレードがロビンの頭上に迫る。黒い炎を集約して放とうとしている。
「させない!」
美桜が間に割って入り、結界を張る。
「ふん!」
ニグレードは黒い炎を光線のようにして放つ。
「ぐあぁぁ!」
「あぁぁ!」
2人は空間の端に吹き飛ばされる。
「黒い炎は相手の耐性や結界等の防御魔法の一切を無視して相手に干渉できる。つまり、防ぐことは不可能だ。」
(おいおい……冗談きついぜ。防御不可の攻撃とか聞いたことねえよ……その上、もろに喰らったら大怪我は免れない。どうすりゃいいんだか…)
ロビンはゆっくりと立ち上がると、ニグレードのほうを見る。
「まだ立つか。もう少し弱らせる必要があるようだな。」
(玖羽と美桜は……まだ無理か。一応威力を軽減してはいるみたいだな。あいつらが回復するまで堪えるくらいはできそうだ。)
「九尾、格上相手だがいけるか?」
「俺はいつでも準備できている。」
「ふっ……ありがとよ。」
ロビンは刀を構えると、九尾を憑依させる。
「さぁてニグレードさんよぉ。第2ラウンドといこうぜ。」
ロビンはニグレードを挑発する。
「貴様、後悔するなよ。」
ニグレードは空間に黒い炎を充満させる。
「けほっ……呼吸が。」
ロビンは口を手で覆う。
「あいつをどうやって倒すつもりだ?見た感じ、魔法以外の攻撃は効かないように思えるが?」
「倒すつもりはねえよ。時間を稼げればそれでいい。」
ロビンはニグレードの背後に回り込む。
「もらった!」
刀をニグレードに突き刺すが、手応えが全く感じられない。
「終わりか?」
ニグレードはロビンを睨んで威圧する。
「目の前のことにだけ気を取られるなよ。」
「何を言って……」
ロビンの真下から黒い炎が噴出する。
「がっ……?!」
「ふむ……耐性の所為かは知らんが効果が薄いな。普通の人間がもろに受けた場合は即死するはずなのだが。」
「即死……だと?」
ロビンは黒い炎に包まれた体をゆっくり起こす。
「でも耐性があるんなら問題ないんだろ?」
「それだけならいいがな。」
ニグレードは不穏な言葉を放つ。ロビンはニグレードに斬りかかる。避けられても次の攻撃に移る。
「ちょろちょろちょろちょろ……動き回んな!蛇かお前は?!」
「油断するなよ。奴が何を考えているかが分からん。こうして逃げ回っている間も何か小細工をしているやもしれん。」
「その通りだ。」
ニグレードは急に動きを止めると、辺りに無数の魔法陣を生成する。
「こいつはどうやって避ける?」
魔法陣からロビンにむかって黒い炎が光線状に放たれる。
(マズイ……この状態だと避けられない……)
ロビンは苦し紛れに刀を振る。黒い炎は青い光によって払われる。
「?!」
「また?!」
ニグレードは目を丸くする。
(まさか…………この人間が?)
「いや、ありえるか。」
ニグレードは小さな声で呟く。
(なんなんだ、あの青い光は?)
ロビンは青い光に困惑するが、ニグレードの隙を逃さない。
「はぁ!」
ニグレードは刀を受け止める。
「油断したと思うか?思ったのなら残念だな。」
ニグレードは黒い炎を自身に集めだす。ロビンは離れようとするが、ニグレードが刀を離さない。
「てめっ!」
「油断したのはお前だったな!」
ニグレードは黒い炎の塊をロビンにむかって叩き落とす。
「……っあ……」
ロビンは地面に倒れていた。全身に火傷のような痛みが走る。しかし、表面に火傷のような跡はない。
(なんだ……これ?体が痛い……いや、熱い……)
「どうだ?内側から相手を徐々に破壊する、これが黒い炎だ。」
ロビンは体を起こそうとするが、体中に激痛が走り、動かすことができない。ニグレードは自身の一部の炎をロビンに伸ばす。
「ちょっと待ちな。」
玖羽がニグレードを呼び止める。
「お前の好きにはさせねえぜ。そいつから離れてもらおうか。」
「貴様に何ができる?耐性を持っているこいつでもこのざまだ。貴様の命など簡単に刈り取れる。」
「それは戦わない理由にならないな。生きるか死ぬかは関係ない。俺の役割は、ロビンを守ることなんだからな。」
玖羽は短剣を握ってニグレードに飛びかかる。
ロビンは祭壇から溢れる光に顔を覆う。
「これだけはわかる。絶対やばいことになる。気をつけろ!」
玖羽は2人に警告する。祭壇が突如として爆発する。
「うわっ!」
美桜は爆風で壁に吹き飛ばされる。
「美桜!」
「私は大丈夫!」
祭壇のほうを見ると、祭壇があった場所に"黒い炎"が漂っていた。黒い炎は激しく燃え上がる。
「遂に……遂に……この時を何年待ち侘びた。」
黒い炎から声が聞こえる。黒い炎はこちらの姿を観察するように動き回る。
「ふむ……お前が"太陽の人"か。」
黒い炎はロビンの前に止まると、炎の中から目を現す。人間と同じように2つある。ロビンは恐怖を感じて後ろに下がる。
「お前……誰だ?」
ロビンの言葉から恐怖心が感じられた。
「我が名はニグレード。貴様らが《王》と呼ぶ者だ。」
3人は目を丸くする。
(これが……《王》なのか?こんな……炎が?わかることは……今まで戦ってきたどの魔獣よりも……こいつは遥かに強い!)
玖羽はニグレードから感じる異質な気配を警戒する。手にはしっかり短剣を握り、戦闘の態勢はできている。
「ほほう、我を前にしても武器を捨てないか。その覚悟だけは認めてやろう。だが……」
玖羽は壁に打ち付けられる。
「ぐっ………」
3人には何が起きたのか分からなかった。
「幼いな。我を倒せるほどの実力は持っていない。これでは相手にならん。」
ニグレードは遺跡に結界を張る。
「なんだ……これは?」
「この結界は生物の外部との接触を"完全に"遮断する。逃げることもできなければ、助けを呼ぶこともできない。」
2人は武器を構える。
「俺が隙を作る。お前は攻撃に転じてくれ!」
「わかったわ!」
2人はニグレードの左右から攻撃を仕掛ける。
「ふん、何をするかと思えば。」
ニグレードは2人を炎で囲う。
「さて、ここからどうする?」
「どうするって……こうするんだよ!」
ロビンは黒い炎の隙間を器用にくぐり抜ける。
「体の扱いは中々だ。だが、そんなものでは我に触れることだなどできぬ。」
ニグレードはロビンにむかって黒い炎を螺旋状に放つ。
「炎は俺には効かない……ぜ?」
ロビンは体に違和感を感じる。
(あれ?体に力が入らない。)
「貴様は黒い炎の性質を知らないようだな。」
ニグレードがロビンの頭上に迫る。黒い炎を集約して放とうとしている。
「させない!」
美桜が間に割って入り、結界を張る。
「ふん!」
ニグレードは黒い炎を光線のようにして放つ。
「ぐあぁぁ!」
「あぁぁ!」
2人は空間の端に吹き飛ばされる。
「黒い炎は相手の耐性や結界等の防御魔法の一切を無視して相手に干渉できる。つまり、防ぐことは不可能だ。」
(おいおい……冗談きついぜ。防御不可の攻撃とか聞いたことねえよ……その上、もろに喰らったら大怪我は免れない。どうすりゃいいんだか…)
ロビンはゆっくりと立ち上がると、ニグレードのほうを見る。
「まだ立つか。もう少し弱らせる必要があるようだな。」
(玖羽と美桜は……まだ無理か。一応威力を軽減してはいるみたいだな。あいつらが回復するまで堪えるくらいはできそうだ。)
「九尾、格上相手だがいけるか?」
「俺はいつでも準備できている。」
「ふっ……ありがとよ。」
ロビンは刀を構えると、九尾を憑依させる。
「さぁてニグレードさんよぉ。第2ラウンドといこうぜ。」
ロビンはニグレードを挑発する。
「貴様、後悔するなよ。」
ニグレードは空間に黒い炎を充満させる。
「けほっ……呼吸が。」
ロビンは口を手で覆う。
「あいつをどうやって倒すつもりだ?見た感じ、魔法以外の攻撃は効かないように思えるが?」
「倒すつもりはねえよ。時間を稼げればそれでいい。」
ロビンはニグレードの背後に回り込む。
「もらった!」
刀をニグレードに突き刺すが、手応えが全く感じられない。
「終わりか?」
ニグレードはロビンを睨んで威圧する。
「目の前のことにだけ気を取られるなよ。」
「何を言って……」
ロビンの真下から黒い炎が噴出する。
「がっ……?!」
「ふむ……耐性の所為かは知らんが効果が薄いな。普通の人間がもろに受けた場合は即死するはずなのだが。」
「即死……だと?」
ロビンは黒い炎に包まれた体をゆっくり起こす。
「でも耐性があるんなら問題ないんだろ?」
「それだけならいいがな。」
ニグレードは不穏な言葉を放つ。ロビンはニグレードに斬りかかる。避けられても次の攻撃に移る。
「ちょろちょろちょろちょろ……動き回んな!蛇かお前は?!」
「油断するなよ。奴が何を考えているかが分からん。こうして逃げ回っている間も何か小細工をしているやもしれん。」
「その通りだ。」
ニグレードは急に動きを止めると、辺りに無数の魔法陣を生成する。
「こいつはどうやって避ける?」
魔法陣からロビンにむかって黒い炎が光線状に放たれる。
(マズイ……この状態だと避けられない……)
ロビンは苦し紛れに刀を振る。黒い炎は青い光によって払われる。
「?!」
「また?!」
ニグレードは目を丸くする。
(まさか…………この人間が?)
「いや、ありえるか。」
ニグレードは小さな声で呟く。
(なんなんだ、あの青い光は?)
ロビンは青い光に困惑するが、ニグレードの隙を逃さない。
「はぁ!」
ニグレードは刀を受け止める。
「油断したと思うか?思ったのなら残念だな。」
ニグレードは黒い炎を自身に集めだす。ロビンは離れようとするが、ニグレードが刀を離さない。
「てめっ!」
「油断したのはお前だったな!」
ニグレードは黒い炎の塊をロビンにむかって叩き落とす。
「……っあ……」
ロビンは地面に倒れていた。全身に火傷のような痛みが走る。しかし、表面に火傷のような跡はない。
(なんだ……これ?体が痛い……いや、熱い……)
「どうだ?内側から相手を徐々に破壊する、これが黒い炎だ。」
ロビンは体を起こそうとするが、体中に激痛が走り、動かすことができない。ニグレードは自身の一部の炎をロビンに伸ばす。
「ちょっと待ちな。」
玖羽がニグレードを呼び止める。
「お前の好きにはさせねえぜ。そいつから離れてもらおうか。」
「貴様に何ができる?耐性を持っているこいつでもこのざまだ。貴様の命など簡単に刈り取れる。」
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