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トロルの森
謎の少女
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アスモディアン領地に高くそびえる世界樹は大地を伝って世界中の様々な生き物や植物、鉱石に魔力を与える。その世界樹に近づけば近づくほど世界樹の与える魔力は多くなり、世界樹の近くに生息しているアスモディアンは単体で山をも破壊できる力を持つという。
「ラルア殿は世界樹から生まれたのでござるか…それなら今こうして話を出来るのは不思議ではないでござるな」
「いや、私と初めて会ったときこの子は話せなかった。とある盗賊のアジトで魔力を含んだ鉱石を片っ端から食べて話せるようになったんだけど…隆と話してた時もカタコトだったって言ってたね」
「うーむ。なら世界樹ではなく、世界樹の近くに生えていた木から生まれたという可能性は無いでごらんか?」
(無いと思う。僕が生まれた木の周りには草一本生えてなかった)
「だろうね。そもそもアスモディアン領地に植物は生えないし」
アスモディアン領地には瘴気が漂っており、植物が生えず特殊な装備をしていないヒューマンだと一分も経たずに狂気に陥ってしまう。エルフが領地に入った前例が無くどうなるのかは不明だがきれいな空気を好むエルフにとっては少なくともいい影響はないだろうと言われている。
「拙者はアスモディアン領地のことをよく知らないから推測で語っているのでござるが…実際どういう所なのでござるか?拙者のイメージとしてはヒューマンを貪り食べているようなイメージしかないのでござるが…」
「そうだね…私も本で読んだ知識しかないから絶対にそうだとは言えないけど概ね合ってるんじゃない?隆も食われかけたって言ってるし」
「それもそうでござるな」と笑うライナ。アスモディアンであるラルアは半ば馬鹿にされている気がして否定しようとしたが数日前にヒューマンを吸収したことを思い出した。
「おや、話していたらいつの間にか外が真っ暗になっていたでござる。では拙者は寝るでござるー」
(僕もそうするよ)
「うん。二人共おやすみ」
二人が眠りに入ってしばらく経ち、静かになった部屋でリトスは眠れずにいた。
不安があるわけでも、明日が楽しみでもないが何故か意識が落ちずにいた。
「眠れない…」
ベッドから起き上がり、杖を持って宿屋を出ると外は足音一つせず、たまに吹く風がリトスの髪を揺らす。
「ふんふーんふーん♪」
誰もいないことをいいことに小さな声で鼻歌を歌い、宿屋の場所を間違えない程度に散歩を始めた。
立ち止まってその場で杖を回してみたり、自分の武器を変えてみようかと思考したりと様々なことをして一人の時間を楽しんだ。
「さて、そろそろ戻らないと道が分からなくなるね」
来た道を戻り、宿屋のすぐ近くまで戻ると黒いフードをかぶった少女が立っていた。
リトスは匂いで気がついていたが、気がつかないふりをして素通りをしようとする。
「止まれ」
重く、逆らえないような声で少女は言葉を放つ。
「気づいているのじゃろ?人に会ったら挨拶をしろと親から教わらなかったか?」
「少なくとも…目に映らなくてもヤバいと分かるような少女と会話をしろとは教わらなかったかな…」
匂いは普通であって放った声がヒューマンの少女と変わらなくてもリトスは直感的に危険な人物だと感じた。腰に手を当てるが武器は宿屋に置いてきてしまい、木でできた杖はとても武器にはなりそうになかった。
「まぁそう身構えるでない。妾もお前を殺そうと貴様の目の前に現れたわけではないからの。どうじゃ、これから妾と酒でも飲まぬか?」
「私はいいけど…あなたは大丈夫なの?」
「妾を声で判断するでない。こう見えて貴様より長く生きている自信はあるぞ。貴様の目には映らぬであろうがな」
「それはビックリだね。敬語使ったほうがいい?」
「勝手にしろ。では妾についてこい」
わざと地面を蹴ってどこかに行く少女。リトスは恐る恐るついて行くと徐々に触れる風の感覚が変わっていくを感じた。
踏む土も石に変わり、少女がドアは軽いドアを開くと入るように促す。
ドアの向こうからは誰かがいるという気配は感じず、仄かにアルコールの匂いが漂う。
「妾の休憩室のようなものじゃ。座れ」
少女が叩いた椅子に座り、しばらくすると目の前の机にコップが置かれ、お酒が注がれる。
「ほれ、飲んでみろ」
「先に聞いておくけど…」
「毒は入っておらん。そんな風情のないことは雑魚のすることじゃ」
「それじゃあ…」
ゆっくりと口に運ぶとぶどうの甘さと苦さが口の中に広がり、それと同時に体中に魔力が入っていくのが分かる。
「すごいお酒…」
「そうじゃろ、その酒は特殊な造り方でな。今ここにいないがアメジストが造っておる」
そう言って少女は自分のコップに注いで勢いよく飲んでいく。
そして飲み干したコップを机に置くとリトスの名前を呼んだ。
「名前知られたんだ。私も有名になっちゃったね」
「ふん、名前も知らぬエルフと一緒に酒を飲もうとするわけがなかろう?」
「私も初対面で名前も知らない人とあまり飲みたくないなぁ」
アルコールが回っているのか緊張がほぐれて密かに笑い始める。
「それもそうじゃな、ならば妾の名前を言っておこう。妾はティアマト。貴様は薄々感じていると思うが形はヒューマンだがれっきとしたアスモディアンじゃ」
「しかも全く違うところに移動できる魔法が使える高等アスモディアン。私の種族じゃ知ってても誰も使えなかったなぁ」
「そりゃそうじゃろうな。アスモディアンの中でも空間移動ができるのは数えられるほどじゃからな」
「へぇ、でもそんな高等アスモディアン様が一体何で私なんかと一緒にお酒?お酒を造ったアメジストっていうお仲間さんと一緒でもよかったんじゃない?」
「いいや、貴様でないとダメだったんじゃ。ほれ、今日宿屋でアスモディアン領地とアスモディアンについて話しておったじゃろ?」
「聞き耳立ててたんだー。あっ、お酒ありがとう。それがどうかしたの?」
「貴様は知識だけで妾達の領地に入ってきたことはないんじゃろ?じゃったらその足で領地に入って妾達が普段どんな生活をしているのかを見るがよい」
「興味ないなー。魔王の城に行くのに死の街は通らなきゃいけないけどあそこに住んでるやつらなんて超がつくほど好戦的だって書いてあったよ。現に隆が襲われて食われそうになったわけなんだし。っぷはぁー!」
リトスの顔はみるみるうちに赤くなっていき、それでも泥酔とまで入っていない。
「いい飲みっぷりじゃな!ほかの種族を襲うのは一部の過激派じゃよ。種族によって何も食べなくても生きていけるものやヒューマンのように飲み食いしなければ生きていけない輩もいる。過激派はほとんど後者じゃな」
「へぇー。詳しいね」
「そりゃそうじゃ!何せ妾は魔王じゃからな!!」
突然立ち上がり、誇るように拳を胸に叩く少女。
「……へぇー」
無反応を装うリトスだが、ショックで酔いがさめて脳内の危険信号がサイレンでは済まない程度に警報を鳴らしていた。
「ラルア殿は世界樹から生まれたのでござるか…それなら今こうして話を出来るのは不思議ではないでござるな」
「いや、私と初めて会ったときこの子は話せなかった。とある盗賊のアジトで魔力を含んだ鉱石を片っ端から食べて話せるようになったんだけど…隆と話してた時もカタコトだったって言ってたね」
「うーむ。なら世界樹ではなく、世界樹の近くに生えていた木から生まれたという可能性は無いでごらんか?」
(無いと思う。僕が生まれた木の周りには草一本生えてなかった)
「だろうね。そもそもアスモディアン領地に植物は生えないし」
アスモディアン領地には瘴気が漂っており、植物が生えず特殊な装備をしていないヒューマンだと一分も経たずに狂気に陥ってしまう。エルフが領地に入った前例が無くどうなるのかは不明だがきれいな空気を好むエルフにとっては少なくともいい影響はないだろうと言われている。
「拙者はアスモディアン領地のことをよく知らないから推測で語っているのでござるが…実際どういう所なのでござるか?拙者のイメージとしてはヒューマンを貪り食べているようなイメージしかないのでござるが…」
「そうだね…私も本で読んだ知識しかないから絶対にそうだとは言えないけど概ね合ってるんじゃない?隆も食われかけたって言ってるし」
「それもそうでござるな」と笑うライナ。アスモディアンであるラルアは半ば馬鹿にされている気がして否定しようとしたが数日前にヒューマンを吸収したことを思い出した。
「おや、話していたらいつの間にか外が真っ暗になっていたでござる。では拙者は寝るでござるー」
(僕もそうするよ)
「うん。二人共おやすみ」
二人が眠りに入ってしばらく経ち、静かになった部屋でリトスは眠れずにいた。
不安があるわけでも、明日が楽しみでもないが何故か意識が落ちずにいた。
「眠れない…」
ベッドから起き上がり、杖を持って宿屋を出ると外は足音一つせず、たまに吹く風がリトスの髪を揺らす。
「ふんふーんふーん♪」
誰もいないことをいいことに小さな声で鼻歌を歌い、宿屋の場所を間違えない程度に散歩を始めた。
立ち止まってその場で杖を回してみたり、自分の武器を変えてみようかと思考したりと様々なことをして一人の時間を楽しんだ。
「さて、そろそろ戻らないと道が分からなくなるね」
来た道を戻り、宿屋のすぐ近くまで戻ると黒いフードをかぶった少女が立っていた。
リトスは匂いで気がついていたが、気がつかないふりをして素通りをしようとする。
「止まれ」
重く、逆らえないような声で少女は言葉を放つ。
「気づいているのじゃろ?人に会ったら挨拶をしろと親から教わらなかったか?」
「少なくとも…目に映らなくてもヤバいと分かるような少女と会話をしろとは教わらなかったかな…」
匂いは普通であって放った声がヒューマンの少女と変わらなくてもリトスは直感的に危険な人物だと感じた。腰に手を当てるが武器は宿屋に置いてきてしまい、木でできた杖はとても武器にはなりそうになかった。
「まぁそう身構えるでない。妾もお前を殺そうと貴様の目の前に現れたわけではないからの。どうじゃ、これから妾と酒でも飲まぬか?」
「私はいいけど…あなたは大丈夫なの?」
「妾を声で判断するでない。こう見えて貴様より長く生きている自信はあるぞ。貴様の目には映らぬであろうがな」
「それはビックリだね。敬語使ったほうがいい?」
「勝手にしろ。では妾についてこい」
わざと地面を蹴ってどこかに行く少女。リトスは恐る恐るついて行くと徐々に触れる風の感覚が変わっていくを感じた。
踏む土も石に変わり、少女がドアは軽いドアを開くと入るように促す。
ドアの向こうからは誰かがいるという気配は感じず、仄かにアルコールの匂いが漂う。
「妾の休憩室のようなものじゃ。座れ」
少女が叩いた椅子に座り、しばらくすると目の前の机にコップが置かれ、お酒が注がれる。
「ほれ、飲んでみろ」
「先に聞いておくけど…」
「毒は入っておらん。そんな風情のないことは雑魚のすることじゃ」
「それじゃあ…」
ゆっくりと口に運ぶとぶどうの甘さと苦さが口の中に広がり、それと同時に体中に魔力が入っていくのが分かる。
「すごいお酒…」
「そうじゃろ、その酒は特殊な造り方でな。今ここにいないがアメジストが造っておる」
そう言って少女は自分のコップに注いで勢いよく飲んでいく。
そして飲み干したコップを机に置くとリトスの名前を呼んだ。
「名前知られたんだ。私も有名になっちゃったね」
「ふん、名前も知らぬエルフと一緒に酒を飲もうとするわけがなかろう?」
「私も初対面で名前も知らない人とあまり飲みたくないなぁ」
アルコールが回っているのか緊張がほぐれて密かに笑い始める。
「それもそうじゃな、ならば妾の名前を言っておこう。妾はティアマト。貴様は薄々感じていると思うが形はヒューマンだがれっきとしたアスモディアンじゃ」
「しかも全く違うところに移動できる魔法が使える高等アスモディアン。私の種族じゃ知ってても誰も使えなかったなぁ」
「そりゃそうじゃろうな。アスモディアンの中でも空間移動ができるのは数えられるほどじゃからな」
「へぇ、でもそんな高等アスモディアン様が一体何で私なんかと一緒にお酒?お酒を造ったアメジストっていうお仲間さんと一緒でもよかったんじゃない?」
「いいや、貴様でないとダメだったんじゃ。ほれ、今日宿屋でアスモディアン領地とアスモディアンについて話しておったじゃろ?」
「聞き耳立ててたんだー。あっ、お酒ありがとう。それがどうかしたの?」
「貴様は知識だけで妾達の領地に入ってきたことはないんじゃろ?じゃったらその足で領地に入って妾達が普段どんな生活をしているのかを見るがよい」
「興味ないなー。魔王の城に行くのに死の街は通らなきゃいけないけどあそこに住んでるやつらなんて超がつくほど好戦的だって書いてあったよ。現に隆が襲われて食われそうになったわけなんだし。っぷはぁー!」
リトスの顔はみるみるうちに赤くなっていき、それでも泥酔とまで入っていない。
「いい飲みっぷりじゃな!ほかの種族を襲うのは一部の過激派じゃよ。種族によって何も食べなくても生きていけるものやヒューマンのように飲み食いしなければ生きていけない輩もいる。過激派はほとんど後者じゃな」
「へぇー。詳しいね」
「そりゃそうじゃ!何せ妾は魔王じゃからな!!」
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