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ナイアシンの街
まだ倒せない
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宿で一泊をした一行は翌日リトスの資料読み漁りに付き合うこととなった。
読み漁りに付き合うことにより全員が知識を共有できるとリトスの説得により隆は嫌々ながらも文字の多い資料をめくっては読み上げていく。
「アスモディアンは日に弱い種族が多く、死の街は一年中雲がかかっている…へぇ、意図的に雲を操ることなんてできるんだな」
「雨は降らないけどね。数十年前に私のいた村で雨が降らないからってバカが雲を操ろうとしたら雷降ってきて森が火事になりかけたことはあるけど」
「マジか…じゃあ死の街は年がら年中雷降ってるのか」
「そ、それはないと思うでござるよ?拙者も実際に行ったことはないでござるが毎日雷が降り注いでいたら今頃死の街はなくなっているでござる」
(だとしたら何者かがそういう種類の雲を生み出しているということになるね)
「雲を生み出すってすごいよな。学校で習ったけどあれって水蒸気の塊みたいなもんだろ?」
隆にふと視線が集まる。
「ん?どうしたんだ?」
「雲って…魔法で生み出すものじゃないの?」
「いやまぁそれもあると思うぞ?だけど雨が降る雲っていうのは熱によって蒸発した水分が空に行って、それが固まったものが雲っていうのは習ったな」
「じゃ、じゃあ外に水を撒けば雲になるでござるか?」
「それはないだろ。雲っていうのは大量の水分がないと作れないんだよ。それこそ湖とか海が近くにない場所は雨は降らないな」
「へぇ~隆って意外に博識なんだね」
「んなことねえよ。俺がいた世界じゃ当たり前だっただけだ。そういや俺のいた世界での科学の進歩とここの世界の科学の進歩ってやっぱり全然違うよな。その分こっちは魔法があるから差を埋めてる以上のことはあるが」
今更改めて異世界に来たということを感じる隆。
自身は魔法が使えないがそれを差し引いても前にいた世界よりは充実しているのだと周りの仲間を見て思うのだった。
それから三時間ほどすると山のようにあった資料は全て読み終えてしまい、家主から昼飯を頂いて家を出ることにした。
「それで、これからどうするんだ?このまま死の街に行っても俺は構わないんだが」
「いや、このメンバーじゃ全滅するのが目に見えてる。ほら、隆と私しか覚えてないけど私ら一回全滅してるんだよね。だから…」
(だから?)
「仲間を増やしに伝説の魔法使いがいるっていうパントテンっていう町に行こうと思う」
「パントテンでござるか。確かに伝説の魔法使いがいるとは聞いたことがあるでござるが…何十年前の情報でござるか?」
「七十年前」
「その魔法使いエルフでなければもう死んでるでござるな」
「だろうな…孫でもいりゃ話は別だろうが大体その孫が落ちこぼれだったり覚醒するまで時間かかるようなやつが大半だから期待できそうにねえな」
言いたい放題の二人だがリトスは余裕そうな笑みを浮かべている。
「生死については安心していいよ二人共。その魔法使いはエルフ!知ってのとおりエルフは外交関係に超がつくほど消極的だけど同族にはその分すごく優しいから!」
「フラグにしか聞こえねえ…」
(僕は町に行くことに賛成かな。何もしないより行動したほうがいいと思うし)
「まぁ…そりゃそうだが…」
「そうと決まれば早速町に行こっか。隆、ここからパントテンの町までどれくらいある?」
隆が地図を開き、パントテンという名前の町を探す。
近くにあるか探すが無い。
まさかとは思いリトスのいた村の周辺探しても無く、安心する。
「…なくね?」
「いやないことないでしょ。結構大きな町だって聞いたからすぐに分かるよ」
「大きな町?」
「あ、ここでござるよ」
ライナが指をさしたのはここから遥か東にある広がる海に書かれた島。
その名もパンテトン島。
「島じゃねーか!どうやってここまで行くんだよ!」
「あっれー…おかしいな。聞いた話じゃ町だって聞いたんだけど」
(海の近くまで行くのも長いし島までも大分あるね。森何個分あるんだろう)
一行が一週間以上かかって抜けられた森の広さとは比べ物にならない距離にある島。
船や浮遊魔法、馬車もない一行が目指してもたどり着けない場所であることは明らかだった。
「ど、どうしよっかな…海に行くまでに何かある?」
隆が地図を見直すと町や村は多くあった。
その中でも一際目立つのが「ピリドキ」という大きな町。
地図に大きく城が書かれており、いかにその城が大きいのかが分かる。
(やけに大きい城だね。トロルが住んでるみたいだ)
「ピリドキの城主『ドゥダー』が住んでる城のことね。城下町もかなり大きいし純粋なヒューマンしか住んでない町だから仲間雇うにはいい場所かもね」
「ピリキドっていうと条約結ぶ前の魔王との戦いで積極的に参加していたでござるな。そういえば今回はまだ動いていないでござるな」
「魔王の方がまだ動いてねえからじゃねえか?んじゃ次に目指す場所はピリキドでいいな?」
頷く三人を確認すると隆は街の出口へと歩み始めた。
歩いていると隆が行った黒いテントがまだあり、隆は占いの内容を思い出す。
(ピンクの恋沙汰っていうのは終わった…次は赤で炎に気をつけるようにって言ってたな。どこが燃えるのかってとこまでは見えなかったらしいが燃えるとしたらあそこしかねえよな。緑と黒に関しちゃ今考えることでもねえし…)
もう一度行って仲間の未来も見てもらおうかと考えたが、余計な混乱を起しても嫌なので素通りをすることにした。
その頃、黒いテントの中ではアメジストが占い師の格好をして隆を待っていた。
そして布が開き、中に入ってきたのは全く知らない獣人の男だった。
「街の人から聞いたんだけどここって占いする場所でしょ?俺旅人だからちょっと占ってくれない?お金は多めに出すからさ?」
「ああ、占ってあげるよ。じゃあまずこの水晶を見てごらん?」
男が水晶を見つめると水晶の色は変わらず、文句を言おうと顔を上げようとすると不意に首を掴まれて顔面に強烈な打撃が入った。
それもただの打撃ではなく、アメジストの拳は体から発する熱によって千度を超える熱に覆われていた。
ことはもちろん無事ではなく、アメジストが投げ捨てると既に息をしていない。
「あーこれで何人目だよー。あの人間来ないじゃん」
殺した男を霧状にして消滅させるアメジスト。
外から誰かが入ってくる音がするとすぐさま椅子に座り、「お入りください」と優しそうな声で話す。
中に入ってきたのは同じ魔王の部下でリトスを魔王の部下にならないかと誘った男。
「ありゃ、エルフの勧誘に失敗したカーネリアンじゃん」
「はは、あの男に負けたやつが言うかよ。それよりアメジスト、あいつらこの街出たけど追いかけなくていいのかァ?」
笑いかけるカーネリアンに呆然とするアメジスト。
しばらくしてから「んなわけないじゃん!」と叫び、霧になって去っていった。
「あいつ…本当に人の話最後まで聞かないな。行き先教えてやろうと思ったのになァ…さて、俺も動くとするかね」
読み漁りに付き合うことにより全員が知識を共有できるとリトスの説得により隆は嫌々ながらも文字の多い資料をめくっては読み上げていく。
「アスモディアンは日に弱い種族が多く、死の街は一年中雲がかかっている…へぇ、意図的に雲を操ることなんてできるんだな」
「雨は降らないけどね。数十年前に私のいた村で雨が降らないからってバカが雲を操ろうとしたら雷降ってきて森が火事になりかけたことはあるけど」
「マジか…じゃあ死の街は年がら年中雷降ってるのか」
「そ、それはないと思うでござるよ?拙者も実際に行ったことはないでござるが毎日雷が降り注いでいたら今頃死の街はなくなっているでござる」
(だとしたら何者かがそういう種類の雲を生み出しているということになるね)
「雲を生み出すってすごいよな。学校で習ったけどあれって水蒸気の塊みたいなもんだろ?」
隆にふと視線が集まる。
「ん?どうしたんだ?」
「雲って…魔法で生み出すものじゃないの?」
「いやまぁそれもあると思うぞ?だけど雨が降る雲っていうのは熱によって蒸発した水分が空に行って、それが固まったものが雲っていうのは習ったな」
「じゃ、じゃあ外に水を撒けば雲になるでござるか?」
「それはないだろ。雲っていうのは大量の水分がないと作れないんだよ。それこそ湖とか海が近くにない場所は雨は降らないな」
「へぇ~隆って意外に博識なんだね」
「んなことねえよ。俺がいた世界じゃ当たり前だっただけだ。そういや俺のいた世界での科学の進歩とここの世界の科学の進歩ってやっぱり全然違うよな。その分こっちは魔法があるから差を埋めてる以上のことはあるが」
今更改めて異世界に来たということを感じる隆。
自身は魔法が使えないがそれを差し引いても前にいた世界よりは充実しているのだと周りの仲間を見て思うのだった。
それから三時間ほどすると山のようにあった資料は全て読み終えてしまい、家主から昼飯を頂いて家を出ることにした。
「それで、これからどうするんだ?このまま死の街に行っても俺は構わないんだが」
「いや、このメンバーじゃ全滅するのが目に見えてる。ほら、隆と私しか覚えてないけど私ら一回全滅してるんだよね。だから…」
(だから?)
「仲間を増やしに伝説の魔法使いがいるっていうパントテンっていう町に行こうと思う」
「パントテンでござるか。確かに伝説の魔法使いがいるとは聞いたことがあるでござるが…何十年前の情報でござるか?」
「七十年前」
「その魔法使いエルフでなければもう死んでるでござるな」
「だろうな…孫でもいりゃ話は別だろうが大体その孫が落ちこぼれだったり覚醒するまで時間かかるようなやつが大半だから期待できそうにねえな」
言いたい放題の二人だがリトスは余裕そうな笑みを浮かべている。
「生死については安心していいよ二人共。その魔法使いはエルフ!知ってのとおりエルフは外交関係に超がつくほど消極的だけど同族にはその分すごく優しいから!」
「フラグにしか聞こえねえ…」
(僕は町に行くことに賛成かな。何もしないより行動したほうがいいと思うし)
「まぁ…そりゃそうだが…」
「そうと決まれば早速町に行こっか。隆、ここからパントテンの町までどれくらいある?」
隆が地図を開き、パントテンという名前の町を探す。
近くにあるか探すが無い。
まさかとは思いリトスのいた村の周辺探しても無く、安心する。
「…なくね?」
「いやないことないでしょ。結構大きな町だって聞いたからすぐに分かるよ」
「大きな町?」
「あ、ここでござるよ」
ライナが指をさしたのはここから遥か東にある広がる海に書かれた島。
その名もパンテトン島。
「島じゃねーか!どうやってここまで行くんだよ!」
「あっれー…おかしいな。聞いた話じゃ町だって聞いたんだけど」
(海の近くまで行くのも長いし島までも大分あるね。森何個分あるんだろう)
一行が一週間以上かかって抜けられた森の広さとは比べ物にならない距離にある島。
船や浮遊魔法、馬車もない一行が目指してもたどり着けない場所であることは明らかだった。
「ど、どうしよっかな…海に行くまでに何かある?」
隆が地図を見直すと町や村は多くあった。
その中でも一際目立つのが「ピリドキ」という大きな町。
地図に大きく城が書かれており、いかにその城が大きいのかが分かる。
(やけに大きい城だね。トロルが住んでるみたいだ)
「ピリドキの城主『ドゥダー』が住んでる城のことね。城下町もかなり大きいし純粋なヒューマンしか住んでない町だから仲間雇うにはいい場所かもね」
「ピリキドっていうと条約結ぶ前の魔王との戦いで積極的に参加していたでござるな。そういえば今回はまだ動いていないでござるな」
「魔王の方がまだ動いてねえからじゃねえか?んじゃ次に目指す場所はピリキドでいいな?」
頷く三人を確認すると隆は街の出口へと歩み始めた。
歩いていると隆が行った黒いテントがまだあり、隆は占いの内容を思い出す。
(ピンクの恋沙汰っていうのは終わった…次は赤で炎に気をつけるようにって言ってたな。どこが燃えるのかってとこまでは見えなかったらしいが燃えるとしたらあそこしかねえよな。緑と黒に関しちゃ今考えることでもねえし…)
もう一度行って仲間の未来も見てもらおうかと考えたが、余計な混乱を起しても嫌なので素通りをすることにした。
その頃、黒いテントの中ではアメジストが占い師の格好をして隆を待っていた。
そして布が開き、中に入ってきたのは全く知らない獣人の男だった。
「街の人から聞いたんだけどここって占いする場所でしょ?俺旅人だからちょっと占ってくれない?お金は多めに出すからさ?」
「ああ、占ってあげるよ。じゃあまずこの水晶を見てごらん?」
男が水晶を見つめると水晶の色は変わらず、文句を言おうと顔を上げようとすると不意に首を掴まれて顔面に強烈な打撃が入った。
それもただの打撃ではなく、アメジストの拳は体から発する熱によって千度を超える熱に覆われていた。
ことはもちろん無事ではなく、アメジストが投げ捨てると既に息をしていない。
「あーこれで何人目だよー。あの人間来ないじゃん」
殺した男を霧状にして消滅させるアメジスト。
外から誰かが入ってくる音がするとすぐさま椅子に座り、「お入りください」と優しそうな声で話す。
中に入ってきたのは同じ魔王の部下でリトスを魔王の部下にならないかと誘った男。
「ありゃ、エルフの勧誘に失敗したカーネリアンじゃん」
「はは、あの男に負けたやつが言うかよ。それよりアメジスト、あいつらこの街出たけど追いかけなくていいのかァ?」
笑いかけるカーネリアンに呆然とするアメジスト。
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