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ピリキド
投げた武器の行く末
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隆は非常に困っていた。
記憶では昨日、リュックを枕にして女性三人とは別に寝ていたはずなのに起きてみるとリトスが自分の体を枕にして寝ている。
このまま起こせば久しぶりに自分の首が飛ぶだろうし、自然に起きても同じようなことが起きるのは予知能力がなくても分かる。
隆は枕にしていたリュックをゆっくりとリトスの頭の下に動かした。
「よし」
「よくないでござるよ。拙者とラルア殿はとっくに起きているでござる」
二人が起きた時には既にリトスは隆を枕にして寝ていたということで腹が立ったライナが叩き起そうとしたがラルアが引き止めてそのまま寝かせていた。
それを聞いた隆はリトスの医師でこうなったのだと思い、リトスを起こすとリトスは眠そうに目をこすって伸びをする。
「ふわぁ…私の杖どこ?」
(僕が持ってるよ。はい)
「ありがと。それじゃあ今日もピリキドに向かおっか」
「地図の距離があってれば今日の夕方くらいには着きそうだな、っていっても着いたらすぐに宿屋探すことになるんだろうけどな」
「何日も水浴びせずに野宿よりマシでござるよ。戦闘になっていないのであまり汗はかいてないでござるがさっぱりしたいでござる」
そんなことを話しながらピリキドに向かって歩く一行。
リトスは昨日の夜魔王からアメジストという魔王の部下がこちらに向かってきているというのを聞いているのでなるべくピリキドへの到着を遅らせたいが、下手に事情を説明すると猛抗議されるだろう。
迂回するルートも思いつかずどうしようかと悩んでいると都合のいい人攫いらしき集団が「ここらへんに弱そうなやついないかな」と話している声が聞こえ、遠くからこちらに向かってきていた。
戦闘に入ればラルアが瞬殺するのだろうが一秒でも長くピリキドに入るのを遅らせれば悪党の犠牲などどうでもいい。
まだ隆達は気づいておらず、ここでうまく仕掛けておけば鉢合わせになって「なぜ気がつかなかった」となることもない。
リトスは三人に一度立ち止まるように言い、耳に神経を集中させる。
自分の武器を投げて届く距離を計算し、頭領的な人物が中心にいるだろうと判断してから先頭にいる人物に当たるように空高く回転させるように武器を投げた。
「めっちゃ飛んだなー。鍛えてたのか?」
「いや、全然。こんなに飛んで自分でもびっくりしてる」
リトスからしても予想外の出来事だった。
地上から見えなくなるほど武器を空高く投げられるほど鍛えていないはずだった。
金力を上げる魔法も覚えていなければかけられた覚えもない。
(ちなみに聞くけど何に向かって投げたんだい?)
「声からして人攫いの集団かな。まだ見えてないけどそれっぽい言葉が聞こえたの」
「人攫いでござるか。純粋なヒューマンばかりのピリキドの近くにいるなんて珍しいでござるな」
「それもそうだね。…ん。ちょっと待って何か聞こえる」
耳を澄ますと「隊長!しっかりしてください!」という声や「襲撃か!」といった声が聞こえる。
「どうだ?誰かに当たったのか?」
「うん。本当は先頭の雑魚に当てて様子を見たかったんだけど頭領に当たったみたい」
「すげえじゃねえか!武器が当たったの初めてじゃねえか!?」
「一言余計だよ!とりあえずこれで統率とれなくなっただろうし仕掛けるよ!」
声のする方に走る一行。
やがて鎧を着た十人程の集団が見え、隆が足を止めた。
「どうしたでござるか?」
「な、なあリトス…お前が投げたのって人攫いの頭領だよな…」
「うん。それがどうかしたの?」
「俺のいた世界での偏見だと信じたいんだが人攫いっていうのはあんなに鎧をガッチリ着て腰に剣を携えてる集団じゃなくてもっと軽装なんだよな…」
「あはは、それは隆の世界での人攫いでござろう?こちらの世界での人攫いはアスモディアンを相手にすることがあるからああいう格好も珍しくないでござるよ」
「そ…そうだよな!俺の勘違いだよな!足を止めさせて悪かったな!さっさとボコボコにしちまおうぜ!」
隆が殴りかかろうとしたその時。
「隊長を殺したのは貴様らか!どういう意図か知らんが仇はとらせてもらうぞ!」
隆は確信した。
今自分たちが襲っているのは人攫いなどという悪党の集団ではない。
だがもう遅かった。拳は鎧を打ち砕き、兵士を殴り飛ばしていた。
ライナは自分の尻尾で鎧を貫通させて兵士の体を突き破り、ラルアは蔦を這わせて動きを止めつつ嬲り殺しにし、リトスも敵の体に飛び乗って的確に急所を刺していた。
戦闘を止めることなど最早できず、振り下ろされる剣を砕いて兵士の顔面を素早く殴った。
戦闘は数分で終わり、リトス達が喜んでいる中隆は一人だけ膝を地につけて落ち込んだ。
「どうしたのでござるか?今日のお昼ご飯が腐っていたのでござるか?」
声をかけてくるライナに思わず苦笑いをする隆。
「それだったらもっと良かっただろうよ…聞いて驚くなよ。俺達が殺したそこらへんの死体、全部ピリキドの兵士だぞ」
「え?でもさっき隆殿は…」
「隊長って言葉で確信した。人攫いが隊長って言葉を使うことはそうそうないだろ。それに信頼関係もかなり良くなきゃ『仇』なんて出ないだろうよ」
隆の言葉はもちろんリトスの耳に届いていた。
これがバレたらピリキドに入ることはできない。
そう考えたリトスはラルアに死体や鎧を全て吸収するようにお願いするとラスアはすぐさま吸収を始めた。
「さて、証拠も消えるしこれで大丈夫だね」
「大丈夫じゃねえだろ!俺らが今やってるの反逆だからな!」
「いいのいいの。時間が経てば騒動になるだろうけどそこまでピリキドに滞在する予定ないからバレなきゃ大丈夫」
「お前な…」
ラルアの吸収が終わるまで少し時間がかかるため武器の手入れをする三人。
隆の武器はまだあまり使っていないため新品同然で手入れをする必要はあまりなく、リトスの武器の手入れを手伝っていた。
「それにしてもエルフが使うにしては珍しい武器だよな」
「村でも私しか使ってないからね。この武器は殺した侵入者から貰ったものだし、その前は皆が使ってるような弓とナイフ使ってたよ」
「これがそのナイフ」と言って隆に渡したのは包丁のように刃の部分が大きいナイフだった。錆びている部分はほとんどなく、しかしよく見るとあまり研いでいない。
「これ…ナイフなのか」
「ナイフだよ。緊急時以外は使わないしうまく切れないからあげようか?」
「切れないのは研いでないからだと思うんだが…貰えるなら貰っておく」
「じゃあ拙者からも手裏剣をプレゼントするでござる!」
「使い方分からねえし危ねえから遠慮しとく」
ラルアの吸収が終わり、武器の手入れを終わらせると、そのときを待っていたかのように高笑いが草原に響いた。
「見つけた!やっと見つけたぞ!」
あまりの声の大きさに耳を塞ぐ一行。
そして一行の目の前に亜空間が開き、二本の角を生やした筋肉質の女性が現れた。
「誰だお前!?」
「教えて欲しいなら教えてあげる!私は魔王の幹部が一人アメジスト!得意技は変化だ!そして隆!お前は殺せなくても泣いて詫びるくらいにはいためつけてやる!」
隆達が驚く中、リトスだけ「やっときたか」という表情で彼女を見ていたのだった。
記憶では昨日、リュックを枕にして女性三人とは別に寝ていたはずなのに起きてみるとリトスが自分の体を枕にして寝ている。
このまま起こせば久しぶりに自分の首が飛ぶだろうし、自然に起きても同じようなことが起きるのは予知能力がなくても分かる。
隆は枕にしていたリュックをゆっくりとリトスの頭の下に動かした。
「よし」
「よくないでござるよ。拙者とラルア殿はとっくに起きているでござる」
二人が起きた時には既にリトスは隆を枕にして寝ていたということで腹が立ったライナが叩き起そうとしたがラルアが引き止めてそのまま寝かせていた。
それを聞いた隆はリトスの医師でこうなったのだと思い、リトスを起こすとリトスは眠そうに目をこすって伸びをする。
「ふわぁ…私の杖どこ?」
(僕が持ってるよ。はい)
「ありがと。それじゃあ今日もピリキドに向かおっか」
「地図の距離があってれば今日の夕方くらいには着きそうだな、っていっても着いたらすぐに宿屋探すことになるんだろうけどな」
「何日も水浴びせずに野宿よりマシでござるよ。戦闘になっていないのであまり汗はかいてないでござるがさっぱりしたいでござる」
そんなことを話しながらピリキドに向かって歩く一行。
リトスは昨日の夜魔王からアメジストという魔王の部下がこちらに向かってきているというのを聞いているのでなるべくピリキドへの到着を遅らせたいが、下手に事情を説明すると猛抗議されるだろう。
迂回するルートも思いつかずどうしようかと悩んでいると都合のいい人攫いらしき集団が「ここらへんに弱そうなやついないかな」と話している声が聞こえ、遠くからこちらに向かってきていた。
戦闘に入ればラルアが瞬殺するのだろうが一秒でも長くピリキドに入るのを遅らせれば悪党の犠牲などどうでもいい。
まだ隆達は気づいておらず、ここでうまく仕掛けておけば鉢合わせになって「なぜ気がつかなかった」となることもない。
リトスは三人に一度立ち止まるように言い、耳に神経を集中させる。
自分の武器を投げて届く距離を計算し、頭領的な人物が中心にいるだろうと判断してから先頭にいる人物に当たるように空高く回転させるように武器を投げた。
「めっちゃ飛んだなー。鍛えてたのか?」
「いや、全然。こんなに飛んで自分でもびっくりしてる」
リトスからしても予想外の出来事だった。
地上から見えなくなるほど武器を空高く投げられるほど鍛えていないはずだった。
金力を上げる魔法も覚えていなければかけられた覚えもない。
(ちなみに聞くけど何に向かって投げたんだい?)
「声からして人攫いの集団かな。まだ見えてないけどそれっぽい言葉が聞こえたの」
「人攫いでござるか。純粋なヒューマンばかりのピリキドの近くにいるなんて珍しいでござるな」
「それもそうだね。…ん。ちょっと待って何か聞こえる」
耳を澄ますと「隊長!しっかりしてください!」という声や「襲撃か!」といった声が聞こえる。
「どうだ?誰かに当たったのか?」
「うん。本当は先頭の雑魚に当てて様子を見たかったんだけど頭領に当たったみたい」
「すげえじゃねえか!武器が当たったの初めてじゃねえか!?」
「一言余計だよ!とりあえずこれで統率とれなくなっただろうし仕掛けるよ!」
声のする方に走る一行。
やがて鎧を着た十人程の集団が見え、隆が足を止めた。
「どうしたでござるか?」
「な、なあリトス…お前が投げたのって人攫いの頭領だよな…」
「うん。それがどうかしたの?」
「俺のいた世界での偏見だと信じたいんだが人攫いっていうのはあんなに鎧をガッチリ着て腰に剣を携えてる集団じゃなくてもっと軽装なんだよな…」
「あはは、それは隆の世界での人攫いでござろう?こちらの世界での人攫いはアスモディアンを相手にすることがあるからああいう格好も珍しくないでござるよ」
「そ…そうだよな!俺の勘違いだよな!足を止めさせて悪かったな!さっさとボコボコにしちまおうぜ!」
隆が殴りかかろうとしたその時。
「隊長を殺したのは貴様らか!どういう意図か知らんが仇はとらせてもらうぞ!」
隆は確信した。
今自分たちが襲っているのは人攫いなどという悪党の集団ではない。
だがもう遅かった。拳は鎧を打ち砕き、兵士を殴り飛ばしていた。
ライナは自分の尻尾で鎧を貫通させて兵士の体を突き破り、ラルアは蔦を這わせて動きを止めつつ嬲り殺しにし、リトスも敵の体に飛び乗って的確に急所を刺していた。
戦闘を止めることなど最早できず、振り下ろされる剣を砕いて兵士の顔面を素早く殴った。
戦闘は数分で終わり、リトス達が喜んでいる中隆は一人だけ膝を地につけて落ち込んだ。
「どうしたのでござるか?今日のお昼ご飯が腐っていたのでござるか?」
声をかけてくるライナに思わず苦笑いをする隆。
「それだったらもっと良かっただろうよ…聞いて驚くなよ。俺達が殺したそこらへんの死体、全部ピリキドの兵士だぞ」
「え?でもさっき隆殿は…」
「隊長って言葉で確信した。人攫いが隊長って言葉を使うことはそうそうないだろ。それに信頼関係もかなり良くなきゃ『仇』なんて出ないだろうよ」
隆の言葉はもちろんリトスの耳に届いていた。
これがバレたらピリキドに入ることはできない。
そう考えたリトスはラルアに死体や鎧を全て吸収するようにお願いするとラスアはすぐさま吸収を始めた。
「さて、証拠も消えるしこれで大丈夫だね」
「大丈夫じゃねえだろ!俺らが今やってるの反逆だからな!」
「いいのいいの。時間が経てば騒動になるだろうけどそこまでピリキドに滞在する予定ないからバレなきゃ大丈夫」
「お前な…」
ラルアの吸収が終わるまで少し時間がかかるため武器の手入れをする三人。
隆の武器はまだあまり使っていないため新品同然で手入れをする必要はあまりなく、リトスの武器の手入れを手伝っていた。
「それにしてもエルフが使うにしては珍しい武器だよな」
「村でも私しか使ってないからね。この武器は殺した侵入者から貰ったものだし、その前は皆が使ってるような弓とナイフ使ってたよ」
「これがそのナイフ」と言って隆に渡したのは包丁のように刃の部分が大きいナイフだった。錆びている部分はほとんどなく、しかしよく見るとあまり研いでいない。
「これ…ナイフなのか」
「ナイフだよ。緊急時以外は使わないしうまく切れないからあげようか?」
「切れないのは研いでないからだと思うんだが…貰えるなら貰っておく」
「じゃあ拙者からも手裏剣をプレゼントするでござる!」
「使い方分からねえし危ねえから遠慮しとく」
ラルアの吸収が終わり、武器の手入れを終わらせると、そのときを待っていたかのように高笑いが草原に響いた。
「見つけた!やっと見つけたぞ!」
あまりの声の大きさに耳を塞ぐ一行。
そして一行の目の前に亜空間が開き、二本の角を生やした筋肉質の女性が現れた。
「誰だお前!?」
「教えて欲しいなら教えてあげる!私は魔王の幹部が一人アメジスト!得意技は変化だ!そして隆!お前は殺せなくても泣いて詫びるくらいにはいためつけてやる!」
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