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本編前のエピソード
雲の行き先 63 おまけのオススメ 下
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使用人はヘヒュニに確認を取ってから、茶を注ぐ。リュゼーは身動き一つせず、それを受ける。使用人が離れると、ヘヒュニへと体を向ける。
「リュゼーと申します」
快活に述べてから、リュゼーは杯を口に持っていく。
「知っておる」
リュゼーの後ろでラギリが笑う。
「この国の若者なら、相手を煽てる言葉のひとつでも出しますが、自分の名前を告げる。お国柄でしょうね」
ウィーリーも笑い返す。
二人の会話でリュゼーの手が止まると、ヘヒュニが手を振る。気にするなというので、そのまま杯に口を付ける。しまった、という表情を崩さないように注意を払う。思った通りだ。
リュゼーは目を丸くして驚く。
「これはもしかして、フランクリンにあるアッサンプルで栽培されている、ヴェーデではないですか?」
デゴジは眉をピクリと動かす。
「しっかりと花の香りがします。ヴェーデは値段の割に味が良くないなどと聞きますが、それを聞く度にこの者は本当のヴェーデを知らないのだなと心の中で笑ってしまいます」
ヴェーデ、ヴェーデとうるさいが、ベーデではなくヴェーデとのことだ。この茶は、発音も厳しいらしい。
今日知ったのだから当然だが、花の香りがする茶など飲んだことがない。花の香りというので楽しみだったが、言われれば確かにという程度であった。
それよりも飲んだ後に口の中に広がる感じが、蜜を楽しむために萼の部分から花を吸った時と似ている。この世には面白いものがあるものだ。
「やはりこの時期に飲むヴェーデが、一番美味しいですね」
旬はヴェーデ、間違いない。師が言っていた。この時期は、土地の貴族がこぞって飲むらしい。あまりに飲むために、他の地域へはほとんど流通しないのだとか。
「そなたはヴェーデを知っているのか?」
「はい。とはいってもデポネルに立ち寄ると聞いたあとに、色々と調べた内のひとつだとご承知下さい」
時間がないと、師は他の茶については教えてくれなかった。その読みも見事に的中する。
「飲んだことがあるような口ぶりだったが?」
リュゼーは恥ずかしそうに、口元を軽く歪める。そのまま俯き加減で下を見る。その隙に次を考える。
師の話をそのまま使うとこうなってしまう。これが難しい。
「ありますが、硬葉を火で炙り、無理やり匂いを強めたような品です。比べるのがおこがましい程に、これほどまで高級な物ではありませんでした。そのあまりの旨さに、口が変になってしまいました」
「味が分かるなら、この茶の味に驚くだろうな。そうなってもおかしくない」
「知識を体験が上まり、今でも感動しています」
リュゼーはひとの目を引くように杯を見詰める。
しかし、口にした茶は確かに美味い。旨みとはこういったものなのだろうと、口の中に残る風味からそれを感じられる。後から現れる花の香りも良い。茶、ひとつでこれほど美味いと感じたことはない。
引きつけたデゴジの視線に、リュゼーは自然と合わせる。
「ひとつお聞きしますが、ヴェーデは樹齢が高く自然のまま成長させたものが良いと言われていますが、もしやこの品はそういったものなのですか?」
これだけ美味ければ間違いないだろう。ヴェーデは採れる場所も重要になってくる。
「それもよく知っているな。それも標高の高い所で育てられたもので、少ない葉に旨みを溜め込んでいる」
「ゆっくりと成長したものは味が良くなるとお聞きしています。これほどまでとは思いませんでした」
リュゼーは香りを楽しんでから、茶を口にする。
茶を好きな人はそうやって飲むらしい。香りと味が楽しめて、理に適っている。
「茶の中には熟成させて香りと味を深めるものもありますが、このヴェーデから香り立つ花の香りは時間と共に失われていきます。ここまで香りが残っているとは、詰んだその日に手を加え大切に保管された証拠です」
「先ほどインテリジ殿から伺った箱が良さそうで、楽しみではある。君ほどの知識がある者が勧める品だ。よければ自然と広まるだろう」
デゴジはインテリジに目配せをする。
「品の数が幾ら増えようと、確実にお届けします。お茶を楽しむ人が増えるお手伝いをするのが、楽しみでなりません」
お任せ下さいと、インテリジは笑顔で見返す。
二人の会話姿をみて安心した。
箱とヴェーデの話は前後させてしまったが、これ以外に師から教わったものはない。あとは小噺にもならない、品や地名についてだけが残されている。託された仕事はこれで終わりだと思う。
見ると、使用人たちも次を気にしている。聞いた順序では、長テーブルへの挨拶が終わると話の中心は丸テーブルに移るはずだ。
もうすぐこの場から、離れることになるだろう。
「ウタニュ様には、山育ちの私が両親に送った品の中から、評判の良かった物をお贈りいたします。日持ちする品ばかりですので、気に入った物があれば近くの港からお取り寄せください」
師ならこれぐらいは言うだろう。
「贔屓にしているところはない。荷はエルメウス家に頼めばよいのだな」
ウタニュが視線を送るとリュゼーの代わりとばかりに、ディレクが微笑んでそれに応える。
気は済んだか? と、ヘヒュニはウィーリーと目を合わせる。
「まだ見習いの立場だと説明を受けたが、エルメウス家に選ばれただけのことはある、ということだな。楽しめたぞ」
ヘヒュニのその言葉を受けて、リュゼーはウィーリーの後ろまで下がる。
「——ありがとうございました」
リュゼーはウィーリーに伝える。ウィーリーは微かに肩を揺らしてそれに応え、その場をしめに入る。
その後、丸テーブルに戻ったあとは、師と共にチャントール様のお側にいた。
酒を注ぎに人が来ると、「こいつは飲めませんので、代わりに私がいただきます」と、上機嫌な師が酒を注いでもらっていた。チャントール様宛なのに、勘違いをした振りをして注いでもらったりしていた。とにかく酒を飲んだ。
席を用意されていない、名を呼ばれていないエルメウス家の者の中で唯ひとり酒を飲める立場の師は、同僚の冷ややかな目を気にせずにその後も飲み続けた。
新しい酒を注がれる度に嬉しそうに師は笑い、背中を強く叩いてきたから孝行はできたと思う。
弱くなるどころか強くなる一方の背中の痛みを感じながら、酔っ払うとはこういうことなのだなと、深く酔っていくドロフの姿を見てリュゼーは学ぶ。
「リュゼーと申します」
快活に述べてから、リュゼーは杯を口に持っていく。
「知っておる」
リュゼーの後ろでラギリが笑う。
「この国の若者なら、相手を煽てる言葉のひとつでも出しますが、自分の名前を告げる。お国柄でしょうね」
ウィーリーも笑い返す。
二人の会話でリュゼーの手が止まると、ヘヒュニが手を振る。気にするなというので、そのまま杯に口を付ける。しまった、という表情を崩さないように注意を払う。思った通りだ。
リュゼーは目を丸くして驚く。
「これはもしかして、フランクリンにあるアッサンプルで栽培されている、ヴェーデではないですか?」
デゴジは眉をピクリと動かす。
「しっかりと花の香りがします。ヴェーデは値段の割に味が良くないなどと聞きますが、それを聞く度にこの者は本当のヴェーデを知らないのだなと心の中で笑ってしまいます」
ヴェーデ、ヴェーデとうるさいが、ベーデではなくヴェーデとのことだ。この茶は、発音も厳しいらしい。
今日知ったのだから当然だが、花の香りがする茶など飲んだことがない。花の香りというので楽しみだったが、言われれば確かにという程度であった。
それよりも飲んだ後に口の中に広がる感じが、蜜を楽しむために萼の部分から花を吸った時と似ている。この世には面白いものがあるものだ。
「やはりこの時期に飲むヴェーデが、一番美味しいですね」
旬はヴェーデ、間違いない。師が言っていた。この時期は、土地の貴族がこぞって飲むらしい。あまりに飲むために、他の地域へはほとんど流通しないのだとか。
「そなたはヴェーデを知っているのか?」
「はい。とはいってもデポネルに立ち寄ると聞いたあとに、色々と調べた内のひとつだとご承知下さい」
時間がないと、師は他の茶については教えてくれなかった。その読みも見事に的中する。
「飲んだことがあるような口ぶりだったが?」
リュゼーは恥ずかしそうに、口元を軽く歪める。そのまま俯き加減で下を見る。その隙に次を考える。
師の話をそのまま使うとこうなってしまう。これが難しい。
「ありますが、硬葉を火で炙り、無理やり匂いを強めたような品です。比べるのがおこがましい程に、これほどまで高級な物ではありませんでした。そのあまりの旨さに、口が変になってしまいました」
「味が分かるなら、この茶の味に驚くだろうな。そうなってもおかしくない」
「知識を体験が上まり、今でも感動しています」
リュゼーはひとの目を引くように杯を見詰める。
しかし、口にした茶は確かに美味い。旨みとはこういったものなのだろうと、口の中に残る風味からそれを感じられる。後から現れる花の香りも良い。茶、ひとつでこれほど美味いと感じたことはない。
引きつけたデゴジの視線に、リュゼーは自然と合わせる。
「ひとつお聞きしますが、ヴェーデは樹齢が高く自然のまま成長させたものが良いと言われていますが、もしやこの品はそういったものなのですか?」
これだけ美味ければ間違いないだろう。ヴェーデは採れる場所も重要になってくる。
「それもよく知っているな。それも標高の高い所で育てられたもので、少ない葉に旨みを溜め込んでいる」
「ゆっくりと成長したものは味が良くなるとお聞きしています。これほどまでとは思いませんでした」
リュゼーは香りを楽しんでから、茶を口にする。
茶を好きな人はそうやって飲むらしい。香りと味が楽しめて、理に適っている。
「茶の中には熟成させて香りと味を深めるものもありますが、このヴェーデから香り立つ花の香りは時間と共に失われていきます。ここまで香りが残っているとは、詰んだその日に手を加え大切に保管された証拠です」
「先ほどインテリジ殿から伺った箱が良さそうで、楽しみではある。君ほどの知識がある者が勧める品だ。よければ自然と広まるだろう」
デゴジはインテリジに目配せをする。
「品の数が幾ら増えようと、確実にお届けします。お茶を楽しむ人が増えるお手伝いをするのが、楽しみでなりません」
お任せ下さいと、インテリジは笑顔で見返す。
二人の会話姿をみて安心した。
箱とヴェーデの話は前後させてしまったが、これ以外に師から教わったものはない。あとは小噺にもならない、品や地名についてだけが残されている。託された仕事はこれで終わりだと思う。
見ると、使用人たちも次を気にしている。聞いた順序では、長テーブルへの挨拶が終わると話の中心は丸テーブルに移るはずだ。
もうすぐこの場から、離れることになるだろう。
「ウタニュ様には、山育ちの私が両親に送った品の中から、評判の良かった物をお贈りいたします。日持ちする品ばかりですので、気に入った物があれば近くの港からお取り寄せください」
師ならこれぐらいは言うだろう。
「贔屓にしているところはない。荷はエルメウス家に頼めばよいのだな」
ウタニュが視線を送るとリュゼーの代わりとばかりに、ディレクが微笑んでそれに応える。
気は済んだか? と、ヘヒュニはウィーリーと目を合わせる。
「まだ見習いの立場だと説明を受けたが、エルメウス家に選ばれただけのことはある、ということだな。楽しめたぞ」
ヘヒュニのその言葉を受けて、リュゼーはウィーリーの後ろまで下がる。
「——ありがとうございました」
リュゼーはウィーリーに伝える。ウィーリーは微かに肩を揺らしてそれに応え、その場をしめに入る。
その後、丸テーブルに戻ったあとは、師と共にチャントール様のお側にいた。
酒を注ぎに人が来ると、「こいつは飲めませんので、代わりに私がいただきます」と、上機嫌な師が酒を注いでもらっていた。チャントール様宛なのに、勘違いをした振りをして注いでもらったりしていた。とにかく酒を飲んだ。
席を用意されていない、名を呼ばれていないエルメウス家の者の中で唯ひとり酒を飲める立場の師は、同僚の冷ややかな目を気にせずにその後も飲み続けた。
新しい酒を注がれる度に嬉しそうに師は笑い、背中を強く叩いてきたから孝行はできたと思う。
弱くなるどころか強くなる一方の背中の痛みを感じながら、酔っ払うとはこういうことなのだなと、深く酔っていくドロフの姿を見てリュゼーは学ぶ。
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