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23素直になれたら
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※エドワード視点
「わふっ!わふっ!」
元気な声を響かせて、白い大型犬が転がるように駆け回る。
数ヶ月前、雪が積もり所々白かった庭はすっかり春めいていた。新緑の芽吹く青々とした若葉や鮮やかな花々で華麗に彩られている。
その一角、丁寧に刈り整えられた芝の上で、エドワードは白いわんこの相手をしていた。
「おーい、マリウス、遠くに行くなよ」
疾走する白いもふもふに声をかける。本当に分かっているかは不明だが、マリウスは遠くで「わんっ」とひとつ吠えて、また駆け出した。
駆けてゆく白い背中は、遠くに離れて親指ほどの大きさになっている。庭に面した回廊の手すりに頬杖をついて、エドワードはため息を吐いた。
「お前は悩みなんてないんだろうな……」
跳んだり走ったり、全身で喜びを表現するマリウスは至極楽しそうでエドワードは羨ましかった。
フランシーヌが「ドラクレニウス・マリウス・サヴァル」なんて大層な名前をつけたのだが、結局誰も正式名称で呼んでいない。古代の武将がモデルだとフランシーヌは得意げに語っていたが、もふもふ可愛いわんこにはもっと似合いの名前があったろうにと、エドワードは思う。
マカロンとかショコラとか。案を出したら鼻で笑われたけど……。
舌ももつれそうだし、大体フランシーヌ自身が一度も正式名称で呼んだことがないのだ。
エドワードも、正式名称で呼んだことはない。
ミドルネームで呼んでいる。
各方面で各々好きに呼んでいるので、マリウスには複数名前があることになる。それをしっかり理解しているのだから、賢い犬である。
感慨に耽っていると「やけに元気がないじゃないか」と聞き慣れた声に呼びかけられた。
振り向くと、アレクシスが立っていた。
のんびりとした様子で近づいてきたアレクシスは、エドワードに倣って回廊から庭をのぞく。外を走り回るマリウスを見て、驚いた声を上げた。
「なんだっ、あいつ!もうあんなに大きくなったのか」
本心から驚愕している声に、エドワードは思わず笑ってしまった。
久しぶりに見たのなら当然の感想だ。
「わふっ!」
とひと吠え。マリウスが何かを口にくわえて持ってきた。
受け取ると、よだれでぐしょぐしょになった園芸用のスコップだった。
うえ、と横でアレクシスが声を出した。よだれが糸を引いて落ちる。
うん、その気持ちは分からないでもない。
エドワードは苦笑いを浮かべながら、スコップを摘まむようにして受け取る。
期待に満ちた目で見つめてくるマリウスを撫でてやると、マリウスはぶんぶん尻尾を振って、また駆け出した。
今でこそかわいがっているエドワードであるが、はじめはとても複雑な心境であった。マリウスはサリームからフランシーヌに贈られた犬だったのだ。あの、忌々しいサリームからの。
サリームは、執拗に手紙と贈り物を送ってくる。表向き問題になっていない以上、フランシーヌは建前上、返信せざるを得ない。そのやり取りの中で、うっかり犬が好きだと書いてしまったらしい。そうしたら一方的に犬を贈りつけられてきたのだ。
生き物は、さすがに送り返せない。さりとて犬嫌いのゴーシュが許してくれないと、フランシーヌに泣きつかれた。
エドワードが、人肌脱ぐほかなかった。今では荒んだ心を癒してくれる貴重な存在だ。サリームは癪だが、マリウスに罪はない。
マリウスはふわふわの尾を振りながら、通る人通る人、あっちへ、そっちへと愛嬌を振りまいている。一見ただの愛くるしいだけのわんこだが、つい最近、不審者の侵入をしっかり阻止したのだという、意外と仕事のできるわんこでもあった。
「やあ、将軍!今日はご機嫌だな」
通りがかった騎士がマリウスを撫でた。
「将軍?」
エドワードが聞き返すと、騎士は苦笑いを浮かべた。
「ええ、さすがにフルネームでは長すぎますから。我々は将軍とお呼びしているのですよ、閣下と呼ぶ者もいます」
マリウスの長ったらしい名前は、華麗に簡略化されていた。
「フランシーヌが膨れそうだな」
と呟くと隣でアレクシスが吹き出した。
「ありがたい名前なのよっ!」とむくれる顔が容易に想像できた。
「ドラクレニウス~」
突如、聞き慣れたソプラノが響く。
エドワードの心臓が掴まれたようにきゅうとなった。フランシーヌだ。
エドワードが声のする方角を向くのと同時に、マリウスが駆け出す。次いで悲鳴が聞こえた。
「きゃあ」
高い声に驚いて、エドワードは庭に出た。
「わ、ちょ、ドラクレニウス、やめて、やめなさいってばっ」
マリウスがフランシーヌを押し倒して、ペロペロと顔を舐めている。フランシーヌの上で跳んだり跳ねたり、左右に振れる尻尾はちぎれそうなほどだ。
「わぶ、ちょ、本当にちょっと待ってって」
過剰なほどに顔を舐められるフランシーヌは、それでも楽しそうで「きゃあきゃあ」声を上げて笑っている。
あんな風にフランシーヌの笑う顔を見たのは久しぶりな気がした。最近はどこか表情をかげらせていた。婚約の件が彼女を悩ませているのだと、エドワードも気にしていたのだ。
マリウスと楽しげにやり取りする姿を見て、表情を曇らせているのは他でもない自分であると改めて思い知った。
相手がアレクシスだったなら、フランシーヌは笑顔でいられただろうか。
ふと、エドワードは背後のアレクシスを見た。エドワードとアレクシスの目が合うと、アレクシスはため息を一つこぼす。アレクシスはマリウスを顎で指し、にやりと笑った。
「お前もあれくらい素直になれたらいいのにな」
一瞬ぽかんとした後、エドワードはマリウスを見る。フランシーヌの上で、マリウスはまだ喜びを全身で表現している。尻尾を振って、顔を舐めて、跳ねて、撫でてほしいと甘えて。
かあっとエドワードの顔が熱くなった。
「叔父上!!」
思わず叫ぶ。けれど、アレクシスはどこ吹く風。
「混ぜてもらったらどうだ?羨ましいんだろう?」
見透かされたようなことを言われ、エドワードは閉口した。
羨ましい。確かに羨ましい。マリウスのように素直に、フランシーヌを笑わせて、喜ばせることができたなら。婚約に悩むフランシーヌの表情を曇らせることなく、ただ笑顔にすることができたなら。
でも、自分は人間で、マリウスのように無邪気にはいられない。
「ドラクレニウス、もう、重いってば」
フランシーヌの笑い声が庭に響く。マリウスはまだ尻尾を振って、フランシーヌから離れようとしない。
エドワードはもう一度ため息を吐いた。小さく、誰にも聞こえないように。
「お前は本当に、悩みなんてないんだろうな」と呟く。マリウスは「わふっ」と一声吠えて、今度はエドワードの方に駆けてきた。勢いよく飛びついてきたマリウスを、エドワードはよろめきながらも受け止める。
「うわっ、お前、重くなったな」
文句を言いながらも、エドワードはマリウスの頭を撫でた。マリウスは嬉しそうに尻尾を振る。
フランシーヌが立ち上がって、服についた草を払いながら近づいてきた。
「もう、ドラクレニウスったら。エド見てよ、顔がべちょべちょよ」
彼女が笑う。
エドワードの胸が締め付けられるようだった。
「ひどい顔だね」
エドワードは努めて平静を装って答えた。
アレクシスの言葉が頭の中で繰り返される。『お前もあれくらい素直になれたらいいのにな』
素直に。
素直に、この気持ちを伝えられたら。
でも、なんていう?この気持ちの正体をエドワードはまだ掴みあぐねていた。
マリウスとフランシーヌが走り出す。
彼女の笑い声が庭に響く。
エドワードはその光景を、少し離れたところから眺めていた。
___________________
わんこはサモエドをイメージしました。
「わふっ!わふっ!」
元気な声を響かせて、白い大型犬が転がるように駆け回る。
数ヶ月前、雪が積もり所々白かった庭はすっかり春めいていた。新緑の芽吹く青々とした若葉や鮮やかな花々で華麗に彩られている。
その一角、丁寧に刈り整えられた芝の上で、エドワードは白いわんこの相手をしていた。
「おーい、マリウス、遠くに行くなよ」
疾走する白いもふもふに声をかける。本当に分かっているかは不明だが、マリウスは遠くで「わんっ」とひとつ吠えて、また駆け出した。
駆けてゆく白い背中は、遠くに離れて親指ほどの大きさになっている。庭に面した回廊の手すりに頬杖をついて、エドワードはため息を吐いた。
「お前は悩みなんてないんだろうな……」
跳んだり走ったり、全身で喜びを表現するマリウスは至極楽しそうでエドワードは羨ましかった。
フランシーヌが「ドラクレニウス・マリウス・サヴァル」なんて大層な名前をつけたのだが、結局誰も正式名称で呼んでいない。古代の武将がモデルだとフランシーヌは得意げに語っていたが、もふもふ可愛いわんこにはもっと似合いの名前があったろうにと、エドワードは思う。
マカロンとかショコラとか。案を出したら鼻で笑われたけど……。
舌ももつれそうだし、大体フランシーヌ自身が一度も正式名称で呼んだことがないのだ。
エドワードも、正式名称で呼んだことはない。
ミドルネームで呼んでいる。
各方面で各々好きに呼んでいるので、マリウスには複数名前があることになる。それをしっかり理解しているのだから、賢い犬である。
感慨に耽っていると「やけに元気がないじゃないか」と聞き慣れた声に呼びかけられた。
振り向くと、アレクシスが立っていた。
のんびりとした様子で近づいてきたアレクシスは、エドワードに倣って回廊から庭をのぞく。外を走り回るマリウスを見て、驚いた声を上げた。
「なんだっ、あいつ!もうあんなに大きくなったのか」
本心から驚愕している声に、エドワードは思わず笑ってしまった。
久しぶりに見たのなら当然の感想だ。
「わふっ!」
とひと吠え。マリウスが何かを口にくわえて持ってきた。
受け取ると、よだれでぐしょぐしょになった園芸用のスコップだった。
うえ、と横でアレクシスが声を出した。よだれが糸を引いて落ちる。
うん、その気持ちは分からないでもない。
エドワードは苦笑いを浮かべながら、スコップを摘まむようにして受け取る。
期待に満ちた目で見つめてくるマリウスを撫でてやると、マリウスはぶんぶん尻尾を振って、また駆け出した。
今でこそかわいがっているエドワードであるが、はじめはとても複雑な心境であった。マリウスはサリームからフランシーヌに贈られた犬だったのだ。あの、忌々しいサリームからの。
サリームは、執拗に手紙と贈り物を送ってくる。表向き問題になっていない以上、フランシーヌは建前上、返信せざるを得ない。そのやり取りの中で、うっかり犬が好きだと書いてしまったらしい。そうしたら一方的に犬を贈りつけられてきたのだ。
生き物は、さすがに送り返せない。さりとて犬嫌いのゴーシュが許してくれないと、フランシーヌに泣きつかれた。
エドワードが、人肌脱ぐほかなかった。今では荒んだ心を癒してくれる貴重な存在だ。サリームは癪だが、マリウスに罪はない。
マリウスはふわふわの尾を振りながら、通る人通る人、あっちへ、そっちへと愛嬌を振りまいている。一見ただの愛くるしいだけのわんこだが、つい最近、不審者の侵入をしっかり阻止したのだという、意外と仕事のできるわんこでもあった。
「やあ、将軍!今日はご機嫌だな」
通りがかった騎士がマリウスを撫でた。
「将軍?」
エドワードが聞き返すと、騎士は苦笑いを浮かべた。
「ええ、さすがにフルネームでは長すぎますから。我々は将軍とお呼びしているのですよ、閣下と呼ぶ者もいます」
マリウスの長ったらしい名前は、華麗に簡略化されていた。
「フランシーヌが膨れそうだな」
と呟くと隣でアレクシスが吹き出した。
「ありがたい名前なのよっ!」とむくれる顔が容易に想像できた。
「ドラクレニウス~」
突如、聞き慣れたソプラノが響く。
エドワードの心臓が掴まれたようにきゅうとなった。フランシーヌだ。
エドワードが声のする方角を向くのと同時に、マリウスが駆け出す。次いで悲鳴が聞こえた。
「きゃあ」
高い声に驚いて、エドワードは庭に出た。
「わ、ちょ、ドラクレニウス、やめて、やめなさいってばっ」
マリウスがフランシーヌを押し倒して、ペロペロと顔を舐めている。フランシーヌの上で跳んだり跳ねたり、左右に振れる尻尾はちぎれそうなほどだ。
「わぶ、ちょ、本当にちょっと待ってって」
過剰なほどに顔を舐められるフランシーヌは、それでも楽しそうで「きゃあきゃあ」声を上げて笑っている。
あんな風にフランシーヌの笑う顔を見たのは久しぶりな気がした。最近はどこか表情をかげらせていた。婚約の件が彼女を悩ませているのだと、エドワードも気にしていたのだ。
マリウスと楽しげにやり取りする姿を見て、表情を曇らせているのは他でもない自分であると改めて思い知った。
相手がアレクシスだったなら、フランシーヌは笑顔でいられただろうか。
ふと、エドワードは背後のアレクシスを見た。エドワードとアレクシスの目が合うと、アレクシスはため息を一つこぼす。アレクシスはマリウスを顎で指し、にやりと笑った。
「お前もあれくらい素直になれたらいいのにな」
一瞬ぽかんとした後、エドワードはマリウスを見る。フランシーヌの上で、マリウスはまだ喜びを全身で表現している。尻尾を振って、顔を舐めて、跳ねて、撫でてほしいと甘えて。
かあっとエドワードの顔が熱くなった。
「叔父上!!」
思わず叫ぶ。けれど、アレクシスはどこ吹く風。
「混ぜてもらったらどうだ?羨ましいんだろう?」
見透かされたようなことを言われ、エドワードは閉口した。
羨ましい。確かに羨ましい。マリウスのように素直に、フランシーヌを笑わせて、喜ばせることができたなら。婚約に悩むフランシーヌの表情を曇らせることなく、ただ笑顔にすることができたなら。
でも、自分は人間で、マリウスのように無邪気にはいられない。
「ドラクレニウス、もう、重いってば」
フランシーヌの笑い声が庭に響く。マリウスはまだ尻尾を振って、フランシーヌから離れようとしない。
エドワードはもう一度ため息を吐いた。小さく、誰にも聞こえないように。
「お前は本当に、悩みなんてないんだろうな」と呟く。マリウスは「わふっ」と一声吠えて、今度はエドワードの方に駆けてきた。勢いよく飛びついてきたマリウスを、エドワードはよろめきながらも受け止める。
「うわっ、お前、重くなったな」
文句を言いながらも、エドワードはマリウスの頭を撫でた。マリウスは嬉しそうに尻尾を振る。
フランシーヌが立ち上がって、服についた草を払いながら近づいてきた。
「もう、ドラクレニウスったら。エド見てよ、顔がべちょべちょよ」
彼女が笑う。
エドワードの胸が締め付けられるようだった。
「ひどい顔だね」
エドワードは努めて平静を装って答えた。
アレクシスの言葉が頭の中で繰り返される。『お前もあれくらい素直になれたらいいのにな』
素直に。
素直に、この気持ちを伝えられたら。
でも、なんていう?この気持ちの正体をエドワードはまだ掴みあぐねていた。
マリウスとフランシーヌが走り出す。
彼女の笑い声が庭に響く。
エドワードはその光景を、少し離れたところから眺めていた。
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わんこはサモエドをイメージしました。
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