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047 性欲>罪悪感
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「霧島君、それって……」
真紀は顔を引きつらせた。
「大人なんだから分かるだろ?」
悠人は真紀の左手を掴み、自らの股間に当てる。
次の瞬間、彼は強烈なビンタを食らった。
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかいないさ」
悠人はぶたれた頬を押さえながら、これまでと変わらぬ調子で話す。
「俺は先生に頼まれてリーダーを引き受けたんだ。そして、俺のおかげで調達任務の安全性が格段に増した。そのお礼を求めたっておかしくないだろ?」
「だからって……こんなのおかしい……」
「まぁ嫌なら別にいいよ」
真紀は「え?」と固まる。
「皆が納得するような案を出さず、奉仕もしてくれないって言うなら、この話はここで終わりだ。交渉が決裂したということで帰ってもらう」
「……!」
「俺はそれでもいいけど、そうなったら困るのは先生だよ? 今を逃せば二度と和解のチャンスはない。百歩譲って先生や教頭はそれでいいかもしれないけど、他の人はどうかな? お腹を空かせた生徒たちがいるんじゃないの? ようやくこの争いが終わると思って喜んでいるんじゃないの?」
「そんな……」
「決めるのは先生だよ」
悠人は真紀の肩に腕を回してソファにもたれる。
「……霧島君、私が本当は味方だって知っているでしょ?」
「もちろん」
「なら、どうしてこんなことするの?」
真紀は今にも泣きそうな顔で尋ねる。
「単純な話さ――俺の脳は性欲という名の寄生虫に支配されている」
悠人にも罪悪感という感情は存在している。
実際、今の彼は少なからず罪悪感を抱いていた。
悠人にとって、真紀は「すごくいい先生」だ。
東谷の件では自分の側について抗議してくれた。
これほどまともな教師は見たことない。
だから申し訳なく思う。
胸が痛むし、できれば笑っていてほしい。
それでも彼は抑えきれなかった。
体の奥底から湧き上がる無尽蔵の性欲を。
ヤりたいという衝動を。
性欲と罪悪感のどちらが強いか。
それは天秤にかけるまでもなく明白だった。
「本当に……皆を説得してくれるんだよね……?」
「それは約束しよう」
「あと、このことは誰にも言わないでね」
「それは約束できない」
「なんで……!」
「なにかの拍子に口を滑らす可能性がある。だから、努力義務の範疇で、できるだけ言わないようにする、ということであれば約束しよう」
「……分かったわ」
真紀は折れた。
予想外の展開過ぎて頭の回転が著しく鈍っている。
「それじゃあ先生、よろしく」
悠人はソファの背もたれに両肘を置いた。
脚を開いてずっしりと構える。
「…………」
真紀は隣から悠人のズボンに手を掛ける。
だが。
「違う違う、正面に跪いてやってよ」
「うっ……」
真紀に拒否権はない。
言われたとおり悠人の前に跪いてズボンのベルトを外した。
ズボンを脱がし、続いてパンツも下ろす。
ギンギンに勃起したペニスが姿を現した。
(え、なにこの大きさ……!)
それは真紀の彼氏とは比較にならないサイズだった。
太さと長さの両方で格が違う。
そのせいなのか、ペニスから漂うオスの臭いも段違いだった。
眩暈を起こしそうなほどに強烈だ。
不覚にも膣が疼いた。
「まずは裏筋を舐めてもらおうかな」
「…………」
真紀は何も言わずに顔を前に出す。
眼前には反り返るペニス。
「れろ……」
恐る恐ると舌を出して舐める。
「おほぉ」
悠人の口から快楽の声が漏れる。
「いいよ先生、その調子。綺麗にしてくれ」
「んっ……」
両手を床に突いて犬のようにペニスを舐める真紀。
「やっぱり先生に舐めさせると満足感が違うなぁ。なんだろ、いつもより欲求が満たされる感じがするんだよね」
「…………」
「どう? 俺のチンポ、彼氏のより大きい?」
「別に……! 知らない、そんなの……!」
精一杯の強がりだ。
「まぁ口でどう言おうが顔を見れば分かるんだけどな。それよりそろそろ咥えてくれよ」
「あむっ…………」
真紀は亀頭を口に含んだ。
あまりにも大きすぎて顎が外れそうになる。
「あ、そうだ。先生、スマホを持ってるよね?」
「――!」
真紀の目がカッと開く。
悠人がハメ撮りを提案すると思ったのだ。
「もしかして撮影したがると思った? それもいいけど違うよ。彼氏の写真が見たいんだ」
「なんで……?」
咥えるのやめて尋ねる。
すると。
「おいおい、なに勝手に中断してるんだ。ダメじゃないか」
悠人によって強引に咥えさせられてしまう。
後頭部を掴まれ、無理矢理、喉の奥までペニスを突っ込まれた。
「ゴヴォ! ゲヴォ!」
突然のことで真紀は咽せた。
当然ながら悠人は気にも留めなかった。
お決まりのパターンだ。
「スマホを渡してくれないと皆を説得しないよ?」
「んんんーっ!」
悠人にそう言われると、真紀には従う以外の選択肢が無かった。
タイトスカートのポケットからスマホを取り出して悠人に渡す。
「おいおい、顔認証があるじゃないか」
悠人はスマホを真紀に向けた。
ペニスをしゃぶっている状態でもロックが解除される。
「えーっと、彼氏の写真は……」
スマホの写真フォルダを漁る悠人。
一緒くたに保存されていたが、どれが彼氏かはすぐに分かった。
ツーショット写真が大量に出てきたからだ。
「この人が彼氏かー。美優の言っていた通りイケメンだな」
真紀の彼氏は、絵に描いたような爽やかイケメンだった。
彼女と並んだらまさに美男美女だ。
「こんな彼氏がいるのに他の男のチンポをしゃぶるとか先生も悪いなぁ」
ニヤニヤする悠人。
そんな彼を、真紀は恨めしげな目で睨む。
「すげー反抗的な目。いいね、そういう目が好きなんだ、俺」
悠人はいつもより興奮していた。
真紀が乗り気ではないため肉体的な刺激は過去最低レベルなのだが、一方で精神的な刺激は過去に味わったことのないものだった。
10歳近く年の離れた大人の女を滅茶苦茶にしている……それによる支配欲の満たされ具合がたまらない。
そのせいだろうか、悠人は珍しいことを口にした。
「俺だけ気持ち良くなってもダメだな」
射精の寸前でフェラを中断する悠人。
真紀の口からペニスを抜き、おもむろに立ち上がった。
そのまま壁際のタンスに向かって歩き出す。
「霧島君、何を……」
「たしか梨紗子がこの辺にあるって……お、あったあった」
悠人はタンスの中からある物を取り出した。
「これで先生も気持ち良くなろうぜ」
「――!」
そう言って彼が掲げたのはバイブだ。
奇しくも悠人のペニスに酷似した巨根仕様の代物。
「い、いらない。私は結構よ」
「結構かどうかは俺が決めるんだよ」
「きゃっ!」
悠人は真紀の服を掴んで四つん這いにさせる。
「そのまま動くなよ」
「いや、やめて霧島君、お願いだから……いやぁ!」
悠人はやめることなく続けた。
真紀のスカートをめくり、パンストを破ったのだ。
パンツをずらしてバイブを膣に当てる。
「おいおい先生、濡れているじゃねぇか」
驚くことに真紀の膣は濡れていた。
溢れる愛液がバイブをテカテカにするくらいに。
「濡れてなんか……!」
「いや、ビショビショだぞ。これなら問題なく入るぜ」
ほら、とバイブを挿入する悠人。
電源を入れたことで、バイブが「ヴィーン」と唸っている。
真紀の膣内でぐにょぐにょと動いていた。
「ああああっ! なんで、なんでぇ!」
真紀には濡れている理由が分からなかった。
しかし、悠人の言う通り彼女の膣は濡れている。
それも盛大に。
「さっき喉の奥にイチモツを突っ込まれたからかもなぁ。女ってマジで犯されそうになったら防衛反応で膣が濡れるらしいぜ」
悠人はソファに座り、フェラを再開させた。
「バイブが抜けないよう、左手でしっかり押さえていろよ」
「んっ……んっ……んっ……」
フェラをしながら感じる真紀。
(お願い……! 早くイッて……! イッてよ!)
今すぐにでもこの地獄から解放されたい。
そう思った真紀だが。
「んぐっ!」
なんと彼女のほうが先にイッてしまった。
奥まで突き立てられたバイブにやられてしまう。
そしてそのことを悠人に気づかれてしまった。
「俺より先にイクとかありえないだろ」
「ご、ごめんなさい……」
「いや、ダメだ。これは罰が必要だな」
「罰って……」
「決まっているだろ?」
悠人はフェラを中断させ、真紀を立たせた。
強引にベッドまで引っ張る。
「そんな! それだけはやめて! 霧島君!」
真紀は悠人が何を企んでいるのか分かった。
「いいや、これは先にイッた罰だ」
悠人は真紀をベッドに押し倒した。
左腕で彼女の背中を押さえつつ、右手でバイブを引っこ抜く。
「先生だってオモチャよりホンモノがいいだろ?」
そう言うと、悠人は自らのペニスを真紀の膣に挿入した。
「あああああああああああああっ!」
真紀の嬌声が部屋に響く。
「いい声だ。とても嫌がっている風には見えないな」
「やめて霧島君! お願いだから、やめて! やめてよぉ!」
「本当に嫌ならもっと抵抗しろよ。ほら、動きやすくしてやる」
悠人は左腕を真紀の背中から離した。
両手で彼女の腰を掴んで後ろからひたすら犯す。
「いやっ! ああっ! あんっ! はんっ! やぁっ!」
真紀の声が艶やかになっていく。
抵抗することなく掛け布団を掴んで喘いでいる。
「どうした先生、やめてほしいんじゃないのか? オラ! オラ!」
「ああああっ! あああああっ! ん! あっ!」
もはや「嫌」という言葉すら発せない真紀。
(どうしてなの……! こんなのダメなはずなのに……! 無理矢理されているはずなのに……! 何で彼とのセックスより気持ちいいのぉ……!)
真紀は自分の反応が信じられなかった。
こんな堂々たるレイプで気持ち良くなってはいけない。
どれだけそう思っても、実際には気持ち良くてたまらなかった。
今までに味わったことのない強烈な快楽が全身を支配している。
「先生もいい人ぶっているだけで本当は酷い人間だったんだなぁ。彼氏さんが知ったらショックを受けると思うぜ」
「違……! 違うのぉ……! そんなんじゃ……ないぃぃぃぃ!」
真紀が何度目かの絶頂に達しようとする。
ところが。
「そうか、そんなんじゃないのか」
突然、悠人が止まった。
「え……?」
虚ろな目で振り返る真紀。
「先生が酷い人間じゃないなら、こんなことをするのは可哀想だと思ってな。だからやめるよ。ごめんね」
悠人はペニスを抜き、ベッドに寝転んだ。
「…………」
真紀は何も言えない。
「ほら、出て行きなよ先生。あ、皆にはちゃんと説得するから安心していいよ」
悠人はベッドで仰向きになったまま動かない。
「…………」
「どうしたの?」
「……分かってるくせに」
「何が?」
「…………ってよ……」
「聞こえないなぁ」
「ヤッてよ……! 最後まで……!」
ダメだと分かっていても、真紀は抗えなかった。
悠人のペニスで絶頂に達したいという欲求に。
気がつくと、彼女は悠人に跨がっていた。
「……あうっ」
真紀は愛液まみれのペニスを掴み、自らの手で膣に挿入させた。
(きたぁ……!)
他では味わえない快感だ。
膣内を埋め尽くすペニスの感覚がたまらない。
「あーあ、ヤッちゃったね、先生」
「言わないで。お願いだから、何も言わないで」
もう止まらない。
真紀は悠人の胸に両手を突いて腰を振る。
子宮を亀頭に押しつけてグリグリすると意識が飛びかけた。
気持ち良すぎてたまらない。
「先生がその気なら俺も遠慮なく楽しめるな!」
悠人はニヤリと笑って動き出した。
騎乗位をやめさせてポジションを交代する。
真紀を仰向けに寝かせた――正常位だ。
「ああああっ! あんっ! ああああ! 霧島君っ!」
「気持ちいいだろ、先生! 素直に言ってみろよ!」
「気持ちいい! 気持ちいいのぉ!」
「彼氏とどっちがいい?」
「霧島君の! 霧島君がいいぃいいいい!」
「なら膣内に出してもいいよな!?」
「――! それは……ダメ……」
「ダメじゃないだろうがよ!」
「ああああああああああああああああっ!」
悠人は迷わず膣内射精を決めた。
溜めに溜めただけあって尋常ならざる量が放出される。
悠人セレクション最高金賞を受賞するレベルだ。
「すご……いぃ……」
真紀は大の字になって動かない。
否、動けなかった。
「あー、気持ちよかったぁ!」
悠人は真紀の隣に寝転んだ。
いつもならお掃除フェラをさせるが今回は違っていた。
それよりも真紀と話したかったのだ。
体を彼女のほうに向ける。
「なぁ先生」
「はぁ……はぁ……」
真紀は乱れる呼吸を整えながら悠人を見る。
白のブラウスは汗でぐっしょりしていた。
「後悔してる? 俺にリーダーを頼んだこと」
「してるよ」
真紀は「でも」と続けた。
「最善の選択だと思ったし、今でもそう思ってる。もし過去に戻れるとしても、また霧島君にお願いすると思う」
「レイプされたのに?」
「ううん、レイプはされていないよ。たしかに最初は無理矢理だったけど、最後は私も受け入れていたから。霧島君の言うとおり、私っていい人ぶっているだけで本当は酷い女みたい」
「あれはセックスの最中で気分がノッているから言っただけだ。本気じゃない」
「でも真実だから。気づかせられたよ、自分の醜い本性に」
真紀は体を起こすと、自分の意思でお掃除フェラを始めた。
「俺は違うと思うけど、先生の本性が醜くても別にいいや」
「んっ……んっ……」
悠人は真紀の頭を撫でながら天井を眺める。
「あー気持ちいい。なぁ先生、また今度ヤラせてよ」
ダメ元で誘う悠人。
さすがに厳しいと思ったのだが。
「気が向いたらね」
真紀は「ダメ」とは言わなかった。
※本サイトでの連載はこれで終了します。
続きはノクターンノベルズでお読みください。
https://novel18.syosetu.com/n8877it/
真紀は顔を引きつらせた。
「大人なんだから分かるだろ?」
悠人は真紀の左手を掴み、自らの股間に当てる。
次の瞬間、彼は強烈なビンタを食らった。
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかいないさ」
悠人はぶたれた頬を押さえながら、これまでと変わらぬ調子で話す。
「俺は先生に頼まれてリーダーを引き受けたんだ。そして、俺のおかげで調達任務の安全性が格段に増した。そのお礼を求めたっておかしくないだろ?」
「だからって……こんなのおかしい……」
「まぁ嫌なら別にいいよ」
真紀は「え?」と固まる。
「皆が納得するような案を出さず、奉仕もしてくれないって言うなら、この話はここで終わりだ。交渉が決裂したということで帰ってもらう」
「……!」
「俺はそれでもいいけど、そうなったら困るのは先生だよ? 今を逃せば二度と和解のチャンスはない。百歩譲って先生や教頭はそれでいいかもしれないけど、他の人はどうかな? お腹を空かせた生徒たちがいるんじゃないの? ようやくこの争いが終わると思って喜んでいるんじゃないの?」
「そんな……」
「決めるのは先生だよ」
悠人は真紀の肩に腕を回してソファにもたれる。
「……霧島君、私が本当は味方だって知っているでしょ?」
「もちろん」
「なら、どうしてこんなことするの?」
真紀は今にも泣きそうな顔で尋ねる。
「単純な話さ――俺の脳は性欲という名の寄生虫に支配されている」
悠人にも罪悪感という感情は存在している。
実際、今の彼は少なからず罪悪感を抱いていた。
悠人にとって、真紀は「すごくいい先生」だ。
東谷の件では自分の側について抗議してくれた。
これほどまともな教師は見たことない。
だから申し訳なく思う。
胸が痛むし、できれば笑っていてほしい。
それでも彼は抑えきれなかった。
体の奥底から湧き上がる無尽蔵の性欲を。
ヤりたいという衝動を。
性欲と罪悪感のどちらが強いか。
それは天秤にかけるまでもなく明白だった。
「本当に……皆を説得してくれるんだよね……?」
「それは約束しよう」
「あと、このことは誰にも言わないでね」
「それは約束できない」
「なんで……!」
「なにかの拍子に口を滑らす可能性がある。だから、努力義務の範疇で、できるだけ言わないようにする、ということであれば約束しよう」
「……分かったわ」
真紀は折れた。
予想外の展開過ぎて頭の回転が著しく鈍っている。
「それじゃあ先生、よろしく」
悠人はソファの背もたれに両肘を置いた。
脚を開いてずっしりと構える。
「…………」
真紀は隣から悠人のズボンに手を掛ける。
だが。
「違う違う、正面に跪いてやってよ」
「うっ……」
真紀に拒否権はない。
言われたとおり悠人の前に跪いてズボンのベルトを外した。
ズボンを脱がし、続いてパンツも下ろす。
ギンギンに勃起したペニスが姿を現した。
(え、なにこの大きさ……!)
それは真紀の彼氏とは比較にならないサイズだった。
太さと長さの両方で格が違う。
そのせいなのか、ペニスから漂うオスの臭いも段違いだった。
眩暈を起こしそうなほどに強烈だ。
不覚にも膣が疼いた。
「まずは裏筋を舐めてもらおうかな」
「…………」
真紀は何も言わずに顔を前に出す。
眼前には反り返るペニス。
「れろ……」
恐る恐ると舌を出して舐める。
「おほぉ」
悠人の口から快楽の声が漏れる。
「いいよ先生、その調子。綺麗にしてくれ」
「んっ……」
両手を床に突いて犬のようにペニスを舐める真紀。
「やっぱり先生に舐めさせると満足感が違うなぁ。なんだろ、いつもより欲求が満たされる感じがするんだよね」
「…………」
「どう? 俺のチンポ、彼氏のより大きい?」
「別に……! 知らない、そんなの……!」
精一杯の強がりだ。
「まぁ口でどう言おうが顔を見れば分かるんだけどな。それよりそろそろ咥えてくれよ」
「あむっ…………」
真紀は亀頭を口に含んだ。
あまりにも大きすぎて顎が外れそうになる。
「あ、そうだ。先生、スマホを持ってるよね?」
「――!」
真紀の目がカッと開く。
悠人がハメ撮りを提案すると思ったのだ。
「もしかして撮影したがると思った? それもいいけど違うよ。彼氏の写真が見たいんだ」
「なんで……?」
咥えるのやめて尋ねる。
すると。
「おいおい、なに勝手に中断してるんだ。ダメじゃないか」
悠人によって強引に咥えさせられてしまう。
後頭部を掴まれ、無理矢理、喉の奥までペニスを突っ込まれた。
「ゴヴォ! ゲヴォ!」
突然のことで真紀は咽せた。
当然ながら悠人は気にも留めなかった。
お決まりのパターンだ。
「スマホを渡してくれないと皆を説得しないよ?」
「んんんーっ!」
悠人にそう言われると、真紀には従う以外の選択肢が無かった。
タイトスカートのポケットからスマホを取り出して悠人に渡す。
「おいおい、顔認証があるじゃないか」
悠人はスマホを真紀に向けた。
ペニスをしゃぶっている状態でもロックが解除される。
「えーっと、彼氏の写真は……」
スマホの写真フォルダを漁る悠人。
一緒くたに保存されていたが、どれが彼氏かはすぐに分かった。
ツーショット写真が大量に出てきたからだ。
「この人が彼氏かー。美優の言っていた通りイケメンだな」
真紀の彼氏は、絵に描いたような爽やかイケメンだった。
彼女と並んだらまさに美男美女だ。
「こんな彼氏がいるのに他の男のチンポをしゃぶるとか先生も悪いなぁ」
ニヤニヤする悠人。
そんな彼を、真紀は恨めしげな目で睨む。
「すげー反抗的な目。いいね、そういう目が好きなんだ、俺」
悠人はいつもより興奮していた。
真紀が乗り気ではないため肉体的な刺激は過去最低レベルなのだが、一方で精神的な刺激は過去に味わったことのないものだった。
10歳近く年の離れた大人の女を滅茶苦茶にしている……それによる支配欲の満たされ具合がたまらない。
そのせいだろうか、悠人は珍しいことを口にした。
「俺だけ気持ち良くなってもダメだな」
射精の寸前でフェラを中断する悠人。
真紀の口からペニスを抜き、おもむろに立ち上がった。
そのまま壁際のタンスに向かって歩き出す。
「霧島君、何を……」
「たしか梨紗子がこの辺にあるって……お、あったあった」
悠人はタンスの中からある物を取り出した。
「これで先生も気持ち良くなろうぜ」
「――!」
そう言って彼が掲げたのはバイブだ。
奇しくも悠人のペニスに酷似した巨根仕様の代物。
「い、いらない。私は結構よ」
「結構かどうかは俺が決めるんだよ」
「きゃっ!」
悠人は真紀の服を掴んで四つん這いにさせる。
「そのまま動くなよ」
「いや、やめて霧島君、お願いだから……いやぁ!」
悠人はやめることなく続けた。
真紀のスカートをめくり、パンストを破ったのだ。
パンツをずらしてバイブを膣に当てる。
「おいおい先生、濡れているじゃねぇか」
驚くことに真紀の膣は濡れていた。
溢れる愛液がバイブをテカテカにするくらいに。
「濡れてなんか……!」
「いや、ビショビショだぞ。これなら問題なく入るぜ」
ほら、とバイブを挿入する悠人。
電源を入れたことで、バイブが「ヴィーン」と唸っている。
真紀の膣内でぐにょぐにょと動いていた。
「ああああっ! なんで、なんでぇ!」
真紀には濡れている理由が分からなかった。
しかし、悠人の言う通り彼女の膣は濡れている。
それも盛大に。
「さっき喉の奥にイチモツを突っ込まれたからかもなぁ。女ってマジで犯されそうになったら防衛反応で膣が濡れるらしいぜ」
悠人はソファに座り、フェラを再開させた。
「バイブが抜けないよう、左手でしっかり押さえていろよ」
「んっ……んっ……んっ……」
フェラをしながら感じる真紀。
(お願い……! 早くイッて……! イッてよ!)
今すぐにでもこの地獄から解放されたい。
そう思った真紀だが。
「んぐっ!」
なんと彼女のほうが先にイッてしまった。
奥まで突き立てられたバイブにやられてしまう。
そしてそのことを悠人に気づかれてしまった。
「俺より先にイクとかありえないだろ」
「ご、ごめんなさい……」
「いや、ダメだ。これは罰が必要だな」
「罰って……」
「決まっているだろ?」
悠人はフェラを中断させ、真紀を立たせた。
強引にベッドまで引っ張る。
「そんな! それだけはやめて! 霧島君!」
真紀は悠人が何を企んでいるのか分かった。
「いいや、これは先にイッた罰だ」
悠人は真紀をベッドに押し倒した。
左腕で彼女の背中を押さえつつ、右手でバイブを引っこ抜く。
「先生だってオモチャよりホンモノがいいだろ?」
そう言うと、悠人は自らのペニスを真紀の膣に挿入した。
「あああああああああああああっ!」
真紀の嬌声が部屋に響く。
「いい声だ。とても嫌がっている風には見えないな」
「やめて霧島君! お願いだから、やめて! やめてよぉ!」
「本当に嫌ならもっと抵抗しろよ。ほら、動きやすくしてやる」
悠人は左腕を真紀の背中から離した。
両手で彼女の腰を掴んで後ろからひたすら犯す。
「いやっ! ああっ! あんっ! はんっ! やぁっ!」
真紀の声が艶やかになっていく。
抵抗することなく掛け布団を掴んで喘いでいる。
「どうした先生、やめてほしいんじゃないのか? オラ! オラ!」
「ああああっ! あああああっ! ん! あっ!」
もはや「嫌」という言葉すら発せない真紀。
(どうしてなの……! こんなのダメなはずなのに……! 無理矢理されているはずなのに……! 何で彼とのセックスより気持ちいいのぉ……!)
真紀は自分の反応が信じられなかった。
こんな堂々たるレイプで気持ち良くなってはいけない。
どれだけそう思っても、実際には気持ち良くてたまらなかった。
今までに味わったことのない強烈な快楽が全身を支配している。
「先生もいい人ぶっているだけで本当は酷い人間だったんだなぁ。彼氏さんが知ったらショックを受けると思うぜ」
「違……! 違うのぉ……! そんなんじゃ……ないぃぃぃぃ!」
真紀が何度目かの絶頂に達しようとする。
ところが。
「そうか、そんなんじゃないのか」
突然、悠人が止まった。
「え……?」
虚ろな目で振り返る真紀。
「先生が酷い人間じゃないなら、こんなことをするのは可哀想だと思ってな。だからやめるよ。ごめんね」
悠人はペニスを抜き、ベッドに寝転んだ。
「…………」
真紀は何も言えない。
「ほら、出て行きなよ先生。あ、皆にはちゃんと説得するから安心していいよ」
悠人はベッドで仰向きになったまま動かない。
「…………」
「どうしたの?」
「……分かってるくせに」
「何が?」
「…………ってよ……」
「聞こえないなぁ」
「ヤッてよ……! 最後まで……!」
ダメだと分かっていても、真紀は抗えなかった。
悠人のペニスで絶頂に達したいという欲求に。
気がつくと、彼女は悠人に跨がっていた。
「……あうっ」
真紀は愛液まみれのペニスを掴み、自らの手で膣に挿入させた。
(きたぁ……!)
他では味わえない快感だ。
膣内を埋め尽くすペニスの感覚がたまらない。
「あーあ、ヤッちゃったね、先生」
「言わないで。お願いだから、何も言わないで」
もう止まらない。
真紀は悠人の胸に両手を突いて腰を振る。
子宮を亀頭に押しつけてグリグリすると意識が飛びかけた。
気持ち良すぎてたまらない。
「先生がその気なら俺も遠慮なく楽しめるな!」
悠人はニヤリと笑って動き出した。
騎乗位をやめさせてポジションを交代する。
真紀を仰向けに寝かせた――正常位だ。
「ああああっ! あんっ! ああああ! 霧島君っ!」
「気持ちいいだろ、先生! 素直に言ってみろよ!」
「気持ちいい! 気持ちいいのぉ!」
「彼氏とどっちがいい?」
「霧島君の! 霧島君がいいぃいいいい!」
「なら膣内に出してもいいよな!?」
「――! それは……ダメ……」
「ダメじゃないだろうがよ!」
「ああああああああああああああああっ!」
悠人は迷わず膣内射精を決めた。
溜めに溜めただけあって尋常ならざる量が放出される。
悠人セレクション最高金賞を受賞するレベルだ。
「すご……いぃ……」
真紀は大の字になって動かない。
否、動けなかった。
「あー、気持ちよかったぁ!」
悠人は真紀の隣に寝転んだ。
いつもならお掃除フェラをさせるが今回は違っていた。
それよりも真紀と話したかったのだ。
体を彼女のほうに向ける。
「なぁ先生」
「はぁ……はぁ……」
真紀は乱れる呼吸を整えながら悠人を見る。
白のブラウスは汗でぐっしょりしていた。
「後悔してる? 俺にリーダーを頼んだこと」
「してるよ」
真紀は「でも」と続けた。
「最善の選択だと思ったし、今でもそう思ってる。もし過去に戻れるとしても、また霧島君にお願いすると思う」
「レイプされたのに?」
「ううん、レイプはされていないよ。たしかに最初は無理矢理だったけど、最後は私も受け入れていたから。霧島君の言うとおり、私っていい人ぶっているだけで本当は酷い女みたい」
「あれはセックスの最中で気分がノッているから言っただけだ。本気じゃない」
「でも真実だから。気づかせられたよ、自分の醜い本性に」
真紀は体を起こすと、自分の意思でお掃除フェラを始めた。
「俺は違うと思うけど、先生の本性が醜くても別にいいや」
「んっ……んっ……」
悠人は真紀の頭を撫でながら天井を眺める。
「あー気持ちいい。なぁ先生、また今度ヤラせてよ」
ダメ元で誘う悠人。
さすがに厳しいと思ったのだが。
「気が向いたらね」
真紀は「ダメ」とは言わなかった。
※本サイトでの連載はこれで終了します。
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