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散るか枯れるか ~勘助の選択~

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みんなの感想(3件)

堅他不願(かたほかふがん)

 『もののふの一生は一瞬のことである。その一瞬の中でなにを果たすかが大事だ』……今は亡き池波正太郎先生が、『真田太平記(新潮社)』の中でそんな主旨の言葉をとある登場人物に言わせました。
 翻って、本作では老いを意識した勘助の意地と諦観が堅実な筆致で描かれ、まさに一瞬のさなかに名軍師の光と影が吹き抜けた心地です。
 頼山陽に習い、鞭声粛々夜河を渡るべし。

信汰
2019.05.15 信汰

とても嬉しい感想です。
真田太平記でのセリフ、いいですね。
生き様だけでなく、死に様も意識しながら懸命に戦ってきた時代、枯れる前に自ら散ることを選択した勘助を、鮮やかに色付いて散ったモミジになぞらえて描きました。

解除
とむとむ
2019.05.06 とむとむ

すこしずる賢しこくも、最後は散る方を選んだ勘助。
読後感が良かったです。

解除
次郎三郎
2019.05.04 次郎三郎

知恵に少しずつ陰りが見え始める勘助。
馬場信春の謙虚さがとてもいいです。

※信汰さんの話はどれも手頃な長さでサクサク読めていいです。

信汰
2019.05.05 信汰

感想ありがとうございます。
甲陽軍鑑では、勘助と信春が信玄に命ぜられて策を考えているので、それを土台にしています。

>>※信汰さんの話はどれも手頃な長さでサクサク読めていいです。
恐縮です。

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