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フィランダーside
出来るだけの全て*
しおりを挟む彼女の中にはち切れんばかりに猛った自らを沈めていく。指で随分と広げたとはいえ、やはり彼女の中は狭くて、
「イッ!ぁあ!」
彼女の顔が痛みに歪んだ。
どうやらもともと俺のモノは普通より少し大きいらしい。娼婦ですら最初は痛がる者もいたくらいだ。しかも、今のコイツは彼女に煽られたせいで史上初ではないかと言うくらいに大きくなっている。
申し訳ない、と思いながらそれを素直に話すと、彼女はなぜか少しホッとしたように息を吐いた。
出来るだけ痛みを感じさせないようにしよう。そう思って腰を進めようとしたところで、腰をゾクゾクと這う感触に、俺は動きを止めた。
彼女の指が、俺の脇腹から腰のラインをつっと撫でたのだ。
その指の動きが、また扇情的で、、、。
「っ、、、よせっ、、ミリィ」
やっとの思いで彼女の名を呼べば、少し恥ずかしそうな顔でサッと手を引こうとした。
君は、、、どれだけ魔性の女なんだ!
思わず彼女の引き掛けた手首を捕まえて、そのままの勢いで彼女を最奥まで貫いた。
痛かっただろう彼女は声もだせずに、びくりと腰をのけぞらせた。痛みを耐えるように閉じた瞳の端には涙が浮いている。
可愛そうな事をしてしまったが、、あおる彼女も問題だと思う。
「はぁ、っ、、すまない、、頼むから煽るな。なるべく痛くしたくない」
涙を指で拭って、そう伝えると、薄っすら瞳を開いた彼女が、ゆっくりと息を吐いて、そして僅かに微笑んだ。
しばらく彼女の中をゆっくり出入りして、痛みが引いてきたのを見計らって、抽送を開始した。
動かす度に彼女から漏れる声は、甘くて、淫らで俺の脳を溶かすのではないかと思うくらい愛しかったし、吸い付くように絡みついてくる彼女の中は熱くて蕩けそうだった。
そんな状況で限界まで膨れ上がっていた俺のモノは、そう長くは持たなくて、すぐに限界がきた。
一度果てたそれを彼女の中から引き摺り出して、かぶせていた避妊具を乱暴に取り払って、全く硬さを失わないそれに新しいものを手早くつけて、、、また彼女の中に戻った。
「あぁっ、、ん、はぁあんっ」
グズグズに蕩け切った彼女の中は、今度はすぐに俺を迎え入れて、そして彼女の腰がぴくりぴくりと揺れた。
今のでイッたらしい。中も痙攣するようにきゅんきゅんと俺を締め上げた。
ゆっくりと抽送を再開する。
だめっ!と彼女が呟いたけれど、、、俺はそれを無視した。
「ぁ、ああん、ぁあ、だめぇ!やめて!今はっ今はだめ!ぁあああンっ、、あっ、、おね、がぃっ」
ビクンビクンと彼女の腰が跳ね、背をくねらせて逃げようとするから、その腰を押さえて、少し角度を変えて最奥を擦り上げる。
「きゃぁっ!ぁっ、ぁああああーーー!!」
抱えていた脚をピンと伸ばして痙攣させて、彼女はシーツを固く握りしめてイッた。
ふるりとこちらに押し付けるように揺れた彼女の乳房と快感で立ち上がっている頂きが、ことさらに愛おしくて、その一つにむしゃぶりつく。
「ぁあああん!っあはぁ、や、ぁ、休ませてぇっっ!ぁああン」
ガクガクと腰を揺らせて、イヤイヤと首を振る彼女はすごく乱れて。
昔から知っている凛とした彼女とは違った一面に、俺のモノが、また大きく反応した。
多分彼女もそれに気づいたのだろう。ギュギュっと彼女の中がそれを確認するかのように締まった。
なんだかんだ言いながら、どうやら彼女も俺を求めて、離す気がないのは分かった。
それが感情でなく、身体がそうさせているという事も理解している。
きっと後々虚しくなる事は分かってはいる。
だけど、今だけ、今だけは彼女の全てが欲しくて、俺の全てを彼女に注ぎたかった。
ゆっくりと腰を動かして、彼女から引き抜いて、そして一気に奥に貫いた。
彼女が高い悲鳴を上げて、肩に爪を立てた。
痕を残して欲しい、、、消えないくらいの痕。
彼女を抱いたという証が、欲しかった。
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