転生をきっかけに今世を謳歌したい!

リディアナ

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婚約するようです

包囲網?

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お互い何も言わないことからあたりは沈黙で静まり返る

気付いた時にはアランは居なく
お茶会と訳されたユーリのきまぐれは静かなものだった。

「さて…」一息つくようにユーリは言葉を発しカップをソーサラーに置く

あ、来る。の事かなと思い姿勢を正し続きを促す

「頭のいい君なら察していると思うが、今日君を呼んだの件なんだが」

「え、ついで?」
思わず速攻で突っ込んだのはしょうがないはずだ

「先日の僕を狙った襲撃者なのだが」

「あ、無視なのですね」

「襲撃者なのだが…」

「無視なのですね」

「…」

「…ゴメンナサイ」

ニッコリと微笑まれたのですかさず謝る

「奴らの正体は未だに掴めてはいない。あの後、捜査範囲を広げたが結局手がかりとなるモノすら無かった」

「…そうですか」

ある程度は分かっていた。あの時仲間と思わしき人影すら無かったからだ

だけど、それでもあそこには多くの騎士がいた事からわずかながらも期待はしていた。
だからこそ、ユーリから直接聞いた事実だけはどうにも納得し難いものである

沈黙が再び辺りを覆う、しばらく考えに耽っているとユーリが口を開く

「君にもう一度謝りたいと思っていたんだ」

そう言うと席を立ち私の座る椅子の横に来た、思わず反射で私も立つ

「え…って…ちょっ!?」

彼は片膝付き私を見上げるような形で私の手をとる

「君のようなか弱くはないが女の子にあのような惨い所を見せてしまったこと心より謝罪する」

「え、なんか前半要らないところありましたよね」

「ほんとに、すまないと思ってる。ただ、わかって欲しい。僕の立場上、あんな出来事は日常茶飯事とは言わないが少なくはない。それを警戒しなかった僕の責任だ」

「やっぱり無視なのですね」

「だけど、これからはあんな怖い目に合わせないと誓うよ」

「もう突っ込まないです…」

「だから、これからも僕とは長い付き合いになるしどうか嫌わないでね?」

「やっぱり色々突っ込みたいよ…」

そこで、ふと思い出す

        「頭のいい君なら察していると思うが、今日君を呼んだの件なんだが」

        「だから、これからも僕とは長い付き合いになるしどうか嫌わないでね?」

…え

「あの、ユーリ」

嫌な予感…とでも言うのか未だに片膝つく彼に問いかける

「先程からなんだか意味深な事を仰られて居るみたいなのですが」

私は見逃さなかった、私が言った瞬間ニヤリと彼の口角が上がったことを


「ふふっ…どういう事だと思う?」

…え、やだ…これなんか…分かるけど言いたくないです

「…ワカラナイデス」

言いたくないからこそ分からないと言ったがカタコトになってしまう

「なら、改めて言うね」

「いや、まってください。言わなくても大丈夫です」

遮ったことが不敬?そんなの知るもんじゃない。大体彼からも非公式と言われたんだ。

「くくっ…」

その笑いで考えが当たってるのではないかとまた身を強ばらず

「…嘘でしょ」

思わず漏れた声に彼はニコリと微笑み返しただけでその先は言いはしなかった。

今はいない、陛下の元にいるであろう父に助けを求めたことは間違ってないはず…
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