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婚約するようです
回避
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ーーー恋に恋してるのです!
高らかに言ったその言葉が今ではとても懐かしく思える
それ位時が経ったかと錯覚しそうほど辺りは静まり返っていた
薔薇の庭園は美しくその甘い香りが当たりを包む中、私とユーリはそこに居た
未だにドヤ顔をしている私に彼はクスリと笑って細長い指先で私の頬をスルリと撫でた
「認めないならそれはそれで構わないんだ、だけどこれだけは言える。僕は何をしようが君を逃がす気はない」
それだけは忘れないでね?
付け足したその言葉に他にもなにか言われた気がするが覚えてはいない
「ユリア…殿下とのお話はどうだったんだ?」
気遣うように聞いてきた父に、何故かことの詳細を話す気には慣れず
「いえ、特になんともありませんでした」
「そうか…」
部屋に戻りますと言って部屋に戻ると
私ひとりでは大き過ぎるほどのベットに身を沈めた
ーー正直、怖い…なんで?どうして?
私が彼に愛を囁かれる理由が分からない…
ーー恋をしてる?むしろ、あれは恋なんかではない…
そんな気がするだけだけど…
ーーじゃあ、あれはなに?
…そう、あれは…
ーー執着
…どうして、なんで私なの?
考えても考えても何も分からず、そもそも何を考えればいいのかもわからなくなってきた
何もやる気が起きない…
身体が疲れているのであろう。自然と瞼が重くなってきたのでそれに逆らうことなくユリアは眠りについた
ーーコンコン
「ん…っん…?」
ーーコンコン ユリア様?お客様がお見えです
お客様…?私に?
「どなたがいらしたの?」
家庭教師をして頂いてるドモン先生です
「え、…なにかあったのかな…すぐに行くので下がってください」
了承の返事を聞くと急いで身支度を整える
今日は授業の日でもないはず…
んー…なんだろう
応接の間に居るであろうと向かうと案の定、師であるドモンがいた
「ドモン先生?どうかなされたのですか?」
入ると同時に声を掛けるとドモンは席に座るようにと促したので従った
「急な話にはなるがな…実は、以前行った複合魔法の事なんだがそなた、もっと深く学びたいとは思わぬか?」
「え、私がですか?」
ほんとに急な誘いにびっくりとしてると
そうじゃ、と相槌をうちドモンは先を続けた
「ユリア…そなたもあと2年すれば学園に入ることになるだろう?その前に複合魔法の基盤の部分だけでも教えてやりたくてな、偶然にもこの前成功させたようだしな…そなたも、もう少し大人になり安定したら、わしの手助け無くともひとりで使うことができるだろう」
ドモンは一息つく為にいつの間にか出されていたお茶を飲んだ
「だが、今でも相当な量の魔力を持っているそなたならきっとわし以上にその力を奮うこともできるだろう…」
ーーその道は厳しいがな
言いたいことは言ったのか口を閉ざし私を見つめる
私は…どうしたいんだろう
確かに習えるなら習いたいとは思う
だけど、私の中のなにかがそれを否定している。
まだ、10歳の私からすれば将来の事などまだまだ先のこと、だから本心に従うとすれば、もちろんその答えは、是である
だけど、この歳でそのような力を手にするなど正に賭け事と同じくらい危険だとも分かるからこそ色々と考えてしまう
返事をしなくてはと口を開けるがそれが声になること無く、ただ少し考えなさいと言って帰っていったドモンの背を見続けることだけが私にできたことだった
「ユリアはまた何か悩んでるのかしら?」
優しい香りに包み込まれたと思ったらその正体は母であるリリアナがユリアをギュッと、抱きしめていた
「母様…」
「貴女も大変ね…でも、前に言った通りなの、精一杯悩んで自分が納得する答えを出しなさいな。その答えが何であれ、ケヨンもわたくしもちゃんと助けてあげるのだから」
私が納得……私はどうしたいのだろう…
魔法を魔術を学ぶのはとても楽しい、
……あれ?
「答えは出たようね~」
そうだよ…私は楽しいと思ってるんだ
ドモン先生から魔法や魔術を習うことを
なら、答えなんて決まってて悩む必要なんてないんだ
「お母様!私、、、学びたいです複合魔法のこと!!」
それに、ユーリのことも…
「えぇ。」
「あと…私にはまだ結婚とか婚約とかは考えれません…だけど私が断ることによってなにか不利益が起こるなら私は何も言いません!!けど…けど…本心はよく分からないままで婚約はしたくないです!」
「…えぇ、それが貴女の出した答えならわたくしは反対しませんわ」
そうと決まったら…
「わたし、ドモン先生に伝えてきます!!」
バンっと普段ならしないが気持ちが高ぶってるわたしは周りの目など気にせずドモンの背を追う
ちょうど屋敷の門を潜ろうとするドモンの背を見つけると先生!!と大声を出した
「…その顔は決まったみたいじゃのー」
ドモン先生はユーリのことも知ってるのではないかと思ってしまう
だってようやく決心したかと言わんばかりの顔つきでわたしの頭を撫でるから
「先生っ!わたし…学びたいです!!複合魔法のこと、厳しい道になることはわかってます!けど、けど…他ならぬドモン先生が教えてくれるのなら学びたいです!」
きっと、色々悩んでて…だからこそ
わたしは自分が悩んでたことを自分で解決したいと思って…それで力を求めているのではないかと思う。悪い気はしない
どうしてかって?
決まってるじゃない…ドモン先生に教えて貰えるのもあるけど一番の理由は…
勉学を理由にユーリと距離を置けるから!!
ーーそして、2年の歳月が経ち
ユリアが魔法学園に入学する日は夜明けと共に訪れる…
ーーーーーーーーーー
学園編に進めたいと思ったら何故かグタグタに…じ、次回から学園編です(震え声)
感想お待ちしてます!
一部修正しました!
主人公の年齢が6歳となっていたので10歳に訂正しました!ありがとうございます!
高らかに言ったその言葉が今ではとても懐かしく思える
それ位時が経ったかと錯覚しそうほど辺りは静まり返っていた
薔薇の庭園は美しくその甘い香りが当たりを包む中、私とユーリはそこに居た
未だにドヤ顔をしている私に彼はクスリと笑って細長い指先で私の頬をスルリと撫でた
「認めないならそれはそれで構わないんだ、だけどこれだけは言える。僕は何をしようが君を逃がす気はない」
それだけは忘れないでね?
付け足したその言葉に他にもなにか言われた気がするが覚えてはいない
「ユリア…殿下とのお話はどうだったんだ?」
気遣うように聞いてきた父に、何故かことの詳細を話す気には慣れず
「いえ、特になんともありませんでした」
「そうか…」
部屋に戻りますと言って部屋に戻ると
私ひとりでは大き過ぎるほどのベットに身を沈めた
ーー正直、怖い…なんで?どうして?
私が彼に愛を囁かれる理由が分からない…
ーー恋をしてる?むしろ、あれは恋なんかではない…
そんな気がするだけだけど…
ーーじゃあ、あれはなに?
…そう、あれは…
ーー執着
…どうして、なんで私なの?
考えても考えても何も分からず、そもそも何を考えればいいのかもわからなくなってきた
何もやる気が起きない…
身体が疲れているのであろう。自然と瞼が重くなってきたのでそれに逆らうことなくユリアは眠りについた
ーーコンコン
「ん…っん…?」
ーーコンコン ユリア様?お客様がお見えです
お客様…?私に?
「どなたがいらしたの?」
家庭教師をして頂いてるドモン先生です
「え、…なにかあったのかな…すぐに行くので下がってください」
了承の返事を聞くと急いで身支度を整える
今日は授業の日でもないはず…
んー…なんだろう
応接の間に居るであろうと向かうと案の定、師であるドモンがいた
「ドモン先生?どうかなされたのですか?」
入ると同時に声を掛けるとドモンは席に座るようにと促したので従った
「急な話にはなるがな…実は、以前行った複合魔法の事なんだがそなた、もっと深く学びたいとは思わぬか?」
「え、私がですか?」
ほんとに急な誘いにびっくりとしてると
そうじゃ、と相槌をうちドモンは先を続けた
「ユリア…そなたもあと2年すれば学園に入ることになるだろう?その前に複合魔法の基盤の部分だけでも教えてやりたくてな、偶然にもこの前成功させたようだしな…そなたも、もう少し大人になり安定したら、わしの手助け無くともひとりで使うことができるだろう」
ドモンは一息つく為にいつの間にか出されていたお茶を飲んだ
「だが、今でも相当な量の魔力を持っているそなたならきっとわし以上にその力を奮うこともできるだろう…」
ーーその道は厳しいがな
言いたいことは言ったのか口を閉ざし私を見つめる
私は…どうしたいんだろう
確かに習えるなら習いたいとは思う
だけど、私の中のなにかがそれを否定している。
まだ、10歳の私からすれば将来の事などまだまだ先のこと、だから本心に従うとすれば、もちろんその答えは、是である
だけど、この歳でそのような力を手にするなど正に賭け事と同じくらい危険だとも分かるからこそ色々と考えてしまう
返事をしなくてはと口を開けるがそれが声になること無く、ただ少し考えなさいと言って帰っていったドモンの背を見続けることだけが私にできたことだった
「ユリアはまた何か悩んでるのかしら?」
優しい香りに包み込まれたと思ったらその正体は母であるリリアナがユリアをギュッと、抱きしめていた
「母様…」
「貴女も大変ね…でも、前に言った通りなの、精一杯悩んで自分が納得する答えを出しなさいな。その答えが何であれ、ケヨンもわたくしもちゃんと助けてあげるのだから」
私が納得……私はどうしたいのだろう…
魔法を魔術を学ぶのはとても楽しい、
……あれ?
「答えは出たようね~」
そうだよ…私は楽しいと思ってるんだ
ドモン先生から魔法や魔術を習うことを
なら、答えなんて決まってて悩む必要なんてないんだ
「お母様!私、、、学びたいです複合魔法のこと!!」
それに、ユーリのことも…
「えぇ。」
「あと…私にはまだ結婚とか婚約とかは考えれません…だけど私が断ることによってなにか不利益が起こるなら私は何も言いません!!けど…けど…本心はよく分からないままで婚約はしたくないです!」
「…えぇ、それが貴女の出した答えならわたくしは反対しませんわ」
そうと決まったら…
「わたし、ドモン先生に伝えてきます!!」
バンっと普段ならしないが気持ちが高ぶってるわたしは周りの目など気にせずドモンの背を追う
ちょうど屋敷の門を潜ろうとするドモンの背を見つけると先生!!と大声を出した
「…その顔は決まったみたいじゃのー」
ドモン先生はユーリのことも知ってるのではないかと思ってしまう
だってようやく決心したかと言わんばかりの顔つきでわたしの頭を撫でるから
「先生っ!わたし…学びたいです!!複合魔法のこと、厳しい道になることはわかってます!けど、けど…他ならぬドモン先生が教えてくれるのなら学びたいです!」
きっと、色々悩んでて…だからこそ
わたしは自分が悩んでたことを自分で解決したいと思って…それで力を求めているのではないかと思う。悪い気はしない
どうしてかって?
決まってるじゃない…ドモン先生に教えて貰えるのもあるけど一番の理由は…
勉学を理由にユーリと距離を置けるから!!
ーーそして、2年の歳月が経ち
ユリアが魔法学園に入学する日は夜明けと共に訪れる…
ーーーーーーーーーー
学園編に進めたいと思ったら何故かグタグタに…じ、次回から学園編です(震え声)
感想お待ちしてます!
一部修正しました!
主人公の年齢が6歳となっていたので10歳に訂正しました!ありがとうございます!
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