転生をきっかけに今世を謳歌したい!

リディアナ

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学園に行くようです

再開

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冊子に書かれた予定より通りの時間帯から始まった入学式、新入生、そして在校生達は学園長であるマクシアン先生の挨拶を聞いていた。

「あー…だるっ」

隣からアランの声が聞こえたがその内容に思わず彼を見た

「ちょ、流石にそれは無いのです…」

彼にとっても晴れ舞台とも言える入学式によりによってこの男はだるって!!

「はぁ…マクシアン学園長の長話ってホントだったんだな…」

彼の口から漏れたその言葉はきっと彼の兄であるこの国の王太子、ユーリから聞いたことであろう。

そういえば、私も昔ユーリから無駄に学園長の話は長くて眠くなる…とか聞いた覚えあるなぁ…

そんなことを思っているうちに学園長が壇上の椅子に腰を掛けようしたのを見て、慌てて意識を切り替えた

「続いては在校生挨拶」
進行役の先生のセリフと共に立ち上がり在校生が礼をすると同時に礼をした

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生一同皆さんのご入学を心よりお待ちしてました…」

そう言って私達にお祝いの言葉をくれた彼は在校生の…えっと確か冊子には暁?の一員と聞いていた。

ーー暁

それはこの学園で生徒達の模範となれる文武に長けた者達が集まる学園の統治者?とも言える組織だそうだ。

この学園の方針的に生徒の生徒による生徒の為だけの…っとも簡単に言えば放任主義な学園らしい

王立学園それでいいのか…

「~っ……で…~…~~す。在校生代表暁所属マルス・リッヒラ・バーンズ」

彼が再び礼をしたのに合わせて礼をする

あれ?在校生代表の挨拶ってことは次は…

「新入生代表挨拶、新入生代表アラン・ジス・ラージェネ」

紹介と共に隣にいたアランが立ち上がった
流石と言うべきか彼はやる時はやるらしく先ほどの怠けてた表情など感じさせぬほど横顔は凛々しく、代表として挨拶を行うために壇上へと上がった

周囲の特に貴族の令嬢たちがきゃーと声を上げている。

まぁ、アランの中身はまだしも外見は整ってるし王子だもんね…人気なのも頷けるわ…

「在校生の皆様、本日はこのような素晴らしい入学式を行って頂いたことにここにいる新入生を代表して礼を言おう。我々は常にこの誉れ高き王立魔法学園の名に恥じぬように日々精進して行くことをお約束します」

ところどころ、敬語…というかなんか言いたいことはあるが彼は噛むことなく代表としての挨拶を終えた


舞台から降りて隣の席に座る彼に小さくお疲れと言うと、おうと返事がきた

「えー続いては国王陛…え、王太子殿下の挨拶!?」

進行役の先生の焦り声がマイクを通して会場に広がる

「え……アラン今、私聞こえないはずの単語が聞こえたのだけど…」

幻聴かしら?と首を傾げるとアランは頭を抑えて、やっぱり来るんですねと訳の分からない事を言っている

「え、ちょ、アラン!?いま、先生…王太…しって…」

…王太子ってことは……え…嘘でしょ
どうしてくる、、、キャァぁぁぁぁ!!

「っ…るさい!!」アランは耳を抑えているし…

って、どうしてこんなに煩い…「新入生の諸君入学おめでとう」

マイクを通して広がるその声に周囲の音はぴたっと止まる

「国王陛下が多忙な為、本日その名代としてここにお祝いの挨拶にきました。
丁度少し前に卒業したばかりだか変な気もしますが…クスっ」

目が合った…と思ったのは気のせいと思いたいがどうやらそうではないらしい。
何故なら今も彼は…ユーリはこちらを見てその笑みを深めているから

「改めて、ユーリアス・エンデ・ラージェネです…この度の入学は~……~~」

突然の王太子の登場に周囲は興奮しているが、はしたなく表立って騒ぐ人は居ないようである、さっきの登場はまぁ驚くよね…うん

「見てるな…」

アランは遠い目をするかのようにユーリに目線を向けポツリと呟いた

「アラン…私今、すごく寒気がするのよ、風かしら?早退ってありかしら?」

早口で言うと彼に救いを求めるかのように視線を向けた

ーーゾワッ

「頼むからこっちを見るな…俺は死にたくないんだ、黙って兄上見ておけ」

私の視線などまるでものともせずアランはまっすぐとユーリを見ている。その顔には複雑そうな心情を窺えた






ユーリの挨拶が終わると在校生の校歌を聴きそのまま入学式は一部を除き平穏に幕を閉じたのだった


ーーーーーーーーーー
新キャラぁぁぁぁ!!

さぁ、どんなキャラにして行きましょう…ぐへへ…っ笑

ありがとうございました!
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