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4 ーあっちこっちー
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「アミューズメントパークじゃないし。天文台だし。空に月二個なんてないし。とりあえず日本語しゃべってよ。何言ってるのかわかんないのよ!」
感情のまま怒鳴りつけた時だった。耳をつんざく異音が届いた。
織姫が、さっと片手を腰にある剣らしきものに伸ばした。
織姫、剣持ってるよ。
従者たちも驚きに槍を構えた。彦星は剣などの武器は持っていない。女子のように袖を口元に当てて、おろおろしている。
音は鳴り響いた。
そのせいで、意味のわからない場所に連れてこられたストレスを爆発させる。正確にはさせた気持ちが、一瞬に萎えた。
アラームだ。
「ああ、今日、優くんゲストー。見るつもりだったから、録画予約してないのにー」
リュックを無造作に開けて、スマフォを取り出す。すると音が大音量になって、織姫は剣を抜きそうになった。ちらりと銀のものが見えた。
「こんなんで剣とか抜くの!?ただのアラームだし!」
この時間にアラームをかけていただけだ。
ただし、気づかないと意味がないため、鐘を叩きつける音のアラームで、大音量だと中々けたたましい音がする。
カンカンカンカン続くのを止めたが、織姫はまだ剣を手にしている。
抜く気なのか、手が添えられたままだ。
「…ただの音なんだけど」
言っても通じないだろうか。
相手が呪文を唱えているのならば、自分の言葉も相手にとっては呪文だろう。
なので、ちょっといたずら心で別の音を出してみた。
今度は、ビビビと言う連続音だ。
急な音に、織姫はびくりと肩を震わして、剣を抜く手に力を入れた。
アラームごときにその様子だ。
それが何を意味するのか、理音は考えたくないと、アラームを止めた。
今日日、スマフォを見たことがないと言う人間は、日本にいるのだろうか。
いたとしても、アラーム音がどこから出ているか、わかるものではないだろうか。
機械音なのだから、自然で鳴っているわけではない。それくらい気づくものだろう、
日本であれば。
否、月が二個見える場所は、日本ではない。
ならば、一体ここはどこだと言うのだろう。
織姫は理音に特に何か言うでもなく、彦星に何か呟いて外へ出ていった。代わりに入ってきた従者たちがおそるおそる近づきつつ、別の場所に移動しようと促してくる。
理音はそれに流れることにした。どちらにしても逃げられない。何より、逃げてどこに行けばいいのかもわからない。
建物を出て渡り廊下を通り、別の建物に入り込む。それを続けて次の建物に入ると、今度は女性たちが理音を迎えた。
織姫、再びだ。
ただし、こちらにいる織姫は本当の女性だろう。間違っても喉仏はない。
男の織姫よりもずっと体が華奢で、着ている着物も少し薄手だった。重ねも少なく、見た感じは羽織二枚だ。
女性たちの着物も美しい柄が描かれていたが、男の織姫に比べて小物や装飾がない。
男の織姫の着物が、厚着で華美で豪奢すぎだった。それをかんがみると、あの男の織姫は身分が高いのかもしれない。
案内された建物は、やはり朱色を基調とした建物で、黒の柱に白の壁が生える作りだった。
側にはまた庭がある。これもまた広大な庭で、走ってもかなりの距離があるのが伺えた。
池や橋があるのはデフォルトか、やはりどこか日本庭園のようで、けれど何かが違うように思えた。
それほど日本庭園に詳しいわけではないので、何が違うのか言い表せないが、とにかく違うように思えるのだ。
橋や四阿のデザインが、艶やかな色を使っているからだろうか。日本庭園でも朱色の橋はあるだろうが、それよりももっとデザインが細かいのかもしれない。柱の頭に被せられた兜のような金具のこしらえが、やたらと目に入る。
そうして、一つの部屋に通された。
何坪ぐらいだろうか。自分の部屋よりずっと広い。家のリビングより広い部屋だ。そこに、細かい模様が施された机や椅子、花の飾られた調度品が並べられている。
部屋に入るとバタンと扉を閉められた。閉じ込められたのかもしれない。
それに驚きはしなかった。何せ、まず初めに逃亡している。
「はあ」
リュックを下ろすと、どすんと椅子に座った。木の椅子だ。その背もたれがまた細かい細工で、つい指でなぞった。
何と言うのか、透し彫り?
幾何学模様の透し彫りとは、民芸細工を見ているようだ。
理音は、立ち上がってゆっくりと部屋を見回した。
窓があるが、そこは格子の施された窓だ。開くのかもしれないが、今は開けるのはやめた。奥に部屋があるので、そちらに意識がいった。
奥の部屋は寝所らしく、天蓋から布が垂れ下がっている。
「お姫様仕様…」
冗談抜きにそう思えた。
天井から吊るされた、灯篭らしき明かり入れも装飾が細かい。地面に敷かれた布も、誰かの為にしつらえた部屋に思えた。
それとも、客人をもてなす部屋は、女性好きのする花柄使用なのだろうか。
言葉もわからない相手に客人もないだろうが。それでも、理音にすればとてもいい部屋だった。
部屋の中を見終えて手持ち無沙汰になると、リュックからスマフォを取り出した。
何もすることがなければつい見てしまうのだが、今回は違う。連絡するすべが必要なのだ。
が、それでスマフォが使えると思うなかれ。もちろん圏外で用をなさない。
「まあ、そうだよね」
納得がいかないが、使えないものは使えないのだ。
仕方なくリュックから荷物を取り出す。
着替えとお菓子と水と充電器とタブレットと、細かく言えば歯磨きセットとタオルとティッシュとリップなどの小物。財布に定期。
そして、落ち着いて考える。
考えても答えは出ない。出るわけがない。
試しにタブレットを開いてみる。
Wi-Fiが使えないため、インターネット環境は使用不可。
インターネットが繋がらなければ、調べ物もできない。もちろん、地図も動かない。
役立たずだ。
インターネットを使わなくても動くアプリはあっただろうか。
メモとか音楽とか、そういったものは使えるが、基本調べる関係は全てダメだ。
ラジオも聴けない、ニュースも見れない。
星見用のアプリは、インターネットを使わなくても使用ができるのを思い出して、それを立ち上げた。
このアプリは、方向さえわかれば星の位置を教えてくれるわけなのだが。
「方向が、だめかな…」
方位磁針がおかしくなっているようだ。それもそうだろう。GPSが使えないのだ。
これでは星見のアプリは使えない。
前に使った位置で止まっているのか、星が見えはするが、それが確実な方向ではなさそうだった。
あと使えそうなのは、翻訳アプリだ。
これは言った言葉を録音して文字で翻訳してくれるもので、短文に使えるものだった。ここが例えばどこかの国で、多言語機能のついたこのアプリを使用すれば、一体どこの言葉なのかわかるだろう。
だが、こんな場所では使える気がしない。
冷静に考えても、あの月二個を見て、ここはおかしな場所だと理解した。
するしかなかった。
よほど特殊なVFXで、空に向かってピクチャーマッピングでもすれば、月が二個になるくらい容易いだろうか。
それがどんな角度でも見られ、壁ではなく空に対してでも可能であれば、ここはきっとアミューズメントパークだ。
例え、自分以外に客がいなくとも。
「そんなわけないっつの」
過程として、気を失ってその間にどこかへ連れられたとして、あの月だけは表現できないのだ。
せめてここがどこなのか知りたい。けれど言葉が通じない。
一体、誰が自分の問いに答えてくれるのだろうか。
感情のまま怒鳴りつけた時だった。耳をつんざく異音が届いた。
織姫が、さっと片手を腰にある剣らしきものに伸ばした。
織姫、剣持ってるよ。
従者たちも驚きに槍を構えた。彦星は剣などの武器は持っていない。女子のように袖を口元に当てて、おろおろしている。
音は鳴り響いた。
そのせいで、意味のわからない場所に連れてこられたストレスを爆発させる。正確にはさせた気持ちが、一瞬に萎えた。
アラームだ。
「ああ、今日、優くんゲストー。見るつもりだったから、録画予約してないのにー」
リュックを無造作に開けて、スマフォを取り出す。すると音が大音量になって、織姫は剣を抜きそうになった。ちらりと銀のものが見えた。
「こんなんで剣とか抜くの!?ただのアラームだし!」
この時間にアラームをかけていただけだ。
ただし、気づかないと意味がないため、鐘を叩きつける音のアラームで、大音量だと中々けたたましい音がする。
カンカンカンカン続くのを止めたが、織姫はまだ剣を手にしている。
抜く気なのか、手が添えられたままだ。
「…ただの音なんだけど」
言っても通じないだろうか。
相手が呪文を唱えているのならば、自分の言葉も相手にとっては呪文だろう。
なので、ちょっといたずら心で別の音を出してみた。
今度は、ビビビと言う連続音だ。
急な音に、織姫はびくりと肩を震わして、剣を抜く手に力を入れた。
アラームごときにその様子だ。
それが何を意味するのか、理音は考えたくないと、アラームを止めた。
今日日、スマフォを見たことがないと言う人間は、日本にいるのだろうか。
いたとしても、アラーム音がどこから出ているか、わかるものではないだろうか。
機械音なのだから、自然で鳴っているわけではない。それくらい気づくものだろう、
日本であれば。
否、月が二個見える場所は、日本ではない。
ならば、一体ここはどこだと言うのだろう。
織姫は理音に特に何か言うでもなく、彦星に何か呟いて外へ出ていった。代わりに入ってきた従者たちがおそるおそる近づきつつ、別の場所に移動しようと促してくる。
理音はそれに流れることにした。どちらにしても逃げられない。何より、逃げてどこに行けばいいのかもわからない。
建物を出て渡り廊下を通り、別の建物に入り込む。それを続けて次の建物に入ると、今度は女性たちが理音を迎えた。
織姫、再びだ。
ただし、こちらにいる織姫は本当の女性だろう。間違っても喉仏はない。
男の織姫よりもずっと体が華奢で、着ている着物も少し薄手だった。重ねも少なく、見た感じは羽織二枚だ。
女性たちの着物も美しい柄が描かれていたが、男の織姫に比べて小物や装飾がない。
男の織姫の着物が、厚着で華美で豪奢すぎだった。それをかんがみると、あの男の織姫は身分が高いのかもしれない。
案内された建物は、やはり朱色を基調とした建物で、黒の柱に白の壁が生える作りだった。
側にはまた庭がある。これもまた広大な庭で、走ってもかなりの距離があるのが伺えた。
池や橋があるのはデフォルトか、やはりどこか日本庭園のようで、けれど何かが違うように思えた。
それほど日本庭園に詳しいわけではないので、何が違うのか言い表せないが、とにかく違うように思えるのだ。
橋や四阿のデザインが、艶やかな色を使っているからだろうか。日本庭園でも朱色の橋はあるだろうが、それよりももっとデザインが細かいのかもしれない。柱の頭に被せられた兜のような金具のこしらえが、やたらと目に入る。
そうして、一つの部屋に通された。
何坪ぐらいだろうか。自分の部屋よりずっと広い。家のリビングより広い部屋だ。そこに、細かい模様が施された机や椅子、花の飾られた調度品が並べられている。
部屋に入るとバタンと扉を閉められた。閉じ込められたのかもしれない。
それに驚きはしなかった。何せ、まず初めに逃亡している。
「はあ」
リュックを下ろすと、どすんと椅子に座った。木の椅子だ。その背もたれがまた細かい細工で、つい指でなぞった。
何と言うのか、透し彫り?
幾何学模様の透し彫りとは、民芸細工を見ているようだ。
理音は、立ち上がってゆっくりと部屋を見回した。
窓があるが、そこは格子の施された窓だ。開くのかもしれないが、今は開けるのはやめた。奥に部屋があるので、そちらに意識がいった。
奥の部屋は寝所らしく、天蓋から布が垂れ下がっている。
「お姫様仕様…」
冗談抜きにそう思えた。
天井から吊るされた、灯篭らしき明かり入れも装飾が細かい。地面に敷かれた布も、誰かの為にしつらえた部屋に思えた。
それとも、客人をもてなす部屋は、女性好きのする花柄使用なのだろうか。
言葉もわからない相手に客人もないだろうが。それでも、理音にすればとてもいい部屋だった。
部屋の中を見終えて手持ち無沙汰になると、リュックからスマフォを取り出した。
何もすることがなければつい見てしまうのだが、今回は違う。連絡するすべが必要なのだ。
が、それでスマフォが使えると思うなかれ。もちろん圏外で用をなさない。
「まあ、そうだよね」
納得がいかないが、使えないものは使えないのだ。
仕方なくリュックから荷物を取り出す。
着替えとお菓子と水と充電器とタブレットと、細かく言えば歯磨きセットとタオルとティッシュとリップなどの小物。財布に定期。
そして、落ち着いて考える。
考えても答えは出ない。出るわけがない。
試しにタブレットを開いてみる。
Wi-Fiが使えないため、インターネット環境は使用不可。
インターネットが繋がらなければ、調べ物もできない。もちろん、地図も動かない。
役立たずだ。
インターネットを使わなくても動くアプリはあっただろうか。
メモとか音楽とか、そういったものは使えるが、基本調べる関係は全てダメだ。
ラジオも聴けない、ニュースも見れない。
星見用のアプリは、インターネットを使わなくても使用ができるのを思い出して、それを立ち上げた。
このアプリは、方向さえわかれば星の位置を教えてくれるわけなのだが。
「方向が、だめかな…」
方位磁針がおかしくなっているようだ。それもそうだろう。GPSが使えないのだ。
これでは星見のアプリは使えない。
前に使った位置で止まっているのか、星が見えはするが、それが確実な方向ではなさそうだった。
あと使えそうなのは、翻訳アプリだ。
これは言った言葉を録音して文字で翻訳してくれるもので、短文に使えるものだった。ここが例えばどこかの国で、多言語機能のついたこのアプリを使用すれば、一体どこの言葉なのかわかるだろう。
だが、こんな場所では使える気がしない。
冷静に考えても、あの月二個を見て、ここはおかしな場所だと理解した。
するしかなかった。
よほど特殊なVFXで、空に向かってピクチャーマッピングでもすれば、月が二個になるくらい容易いだろうか。
それがどんな角度でも見られ、壁ではなく空に対してでも可能であれば、ここはきっとアミューズメントパークだ。
例え、自分以外に客がいなくとも。
「そんなわけないっつの」
過程として、気を失ってその間にどこかへ連れられたとして、あの月だけは表現できないのだ。
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