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28 ー囮ー
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もう大丈夫だ。
シェインは他の部屋で待機していたティオ達にセウの目覚めを告げ、今回の被害を話し合いながら夜を過ごした。
襲われたのはセウだけでなく、ユタや他の大聖騎士団も同じだった。他にも被害があり、ティオは神妙な面持ちでユタの説明を聞いていた。
ユタはロンのおかげか怪我はなく、シェインから事情を聞いた。噛み付くように睨みながら聞いていたが、ドイメの町でロンに出会った時、シェインがいたことにいたくショックを受けていた。
無論、そのことでティオにからかわれて、二重に落ち込んでいた。
薬はロンの調薬により最大限に威力を発揮した。
一日経てばセウは食事も口にし、話も随分できるようになった。
時折訪れるティオ達は、ロンに睨み付けられながら、薬師達の動きや輸入された植物の運び場所などをセウから聞き、最後まで睨まれ続けて苦笑いをしながら部屋を出ていった。
シェインは外に出たきり戻ってきていない。
部屋を取られた大聖騎士団達は、集合場所を変更してどこへやら行ってしまった。
「生死を彷徨ったんだから、もうちょっと気を使ってほっといてくれればいいのに」
ぶつぶつ呟きながらロンは調合した薬をカップに入れると、ベッドに座ったままのセウに手渡した。顔色は随分良くなったが、まだ動ける状態ではないのだ。
ベッドに腰掛けて熱を計る為に額に手をあてては、苦味に顔をゆがめるセウに笑いかけた。
「髪、その姿だと結構長くなるんだな」
今更ながらセウはロンの黒髪に興味津々だ。
ロンが女の姿になるのは夜。朝にはすぐ薬を飲んでしまうので、後ろに垂らした髪の長さまでまじまじと見ないのだろう。胸まで流れた黒髪は女の姿の時だけだ。
指にからめてはといて、ロンは小さく笑った。
「これは私も分からない。シェインにも薬を飲ませたけど、彼も結構伸びてたからね。物凄い美人になって、物凄く複雑だったけど」
「随分仲が良くなったんだな」
「ここに来るまで、全く、何も、これっぽっちも、さっぱり教えてもらえなかったんだよ。全然!」
「豹に変身なんて俺も聞いた事がなかったよ。まあ、彼も色々あるから、俺が聞く話じゃなかっただろうしな。でもあの時ばかりは教えてほしかった」
セウはがっかりと肩を下ろした。色々事情があるのはセウにも教えていないのか。
「俺も色々、黙ってて悪かったな」
「そうですよ。反省しなさい」
「‥そんなことないよ。とか言わないの?」
「言うと思うの?」
胸をはってはっきりきっぱり言うロンに、セウは分かっていると切なそうに頷いた。
「終わったら全部話そうと思ってたんだ」
「いつ終わるの」
「ええーっと…」
顔を背ける姿が情けない。全く言う気がなかったと言っても過言ではなかろう。
「アリア様がああなってしまって、せめてアンヘル様がどうなったか調べている内に、昔の仲間のつてでティオ殿へお会いできて、それで…」
しどろもどろの声は本当に情けない。ロンの射る様な視線に耐えきれず、目があっては顔を背けた。
「アンヘル…お父さん、捜してくれたの?」
「アンヘル様は病で一緒に連れることはできなかった。それが心残りで、もしもアリア様の逃亡を見逃したと捌かれていたらと思ったから、菩提を弔えたらと考えたんだ。だが、…悪かった本当に、これも黙ってて、俺」
顔を覆いながらセウは頭を膝にうめた。
「はっきり言えっ!」
唸る声にロンがぴしゃりと言い放って、セウはうめた顔を向ける。
目を合わす勇気がないと目を瞑ってセウは言った。
「アンヘル様、生きているんだ」
ロンが目を見開いたまま止まった。
「アリア様がアンヘル様の元に戻ってくるのを考えて、マルディンがアンヘル様を幽閉していたんだ。だが、ティオ殿が暗躍して頂いたおかげで、幽閉と言う形の保護をされて。…ロン?」
「セウ…」
ロンはぷるぷると震えだした。
「何でもっと早く言わないんだよっ!」
胸ぐらを掴んで怒鳴り付けられて、セウこそ驚きに息を止めた。
ロンは怒り心頭だ。ぎりぎりしまる首に揺らされた首はもげそうになって、悪い、ほんとに、を途切れ途切れ言っている。
「悪かった、ロン。こんなに長く経って、お前にこんなことを教えるなんて」
耳元に伸びてきたセウの腕。涙に濡れたロンを引き寄せるとその胸に抱いた。溢れる涙に嗚咽が混じって、ロンは声をあげて泣いた。
今までセウに我慢してきた何もかもを吐き出すように、ロンは泣き続けた。
「幽閉されていることになっているから、簡単には会いに行けないんだが、ティオ殿が会える日を考慮してくれる。それまで、もう少し我慢してくれ」
抱き締められた背中は熱くて、ロンは縋るようにセウの胸にしがみついた。
「私ね、セウに言いたいことがあるの」
「言いたいこと?」
「うん。すごく大切なこと。ずっと言おうと思ってた」
もう決心はついた。
「あのね」
私ー、
「すみません。入ります」
ノック音がロンの言葉を遮ると、フードをかぶったシェインが扉を開いた。ベッドに座ったまま二人が振り向いたのを見て、シェインは一度言葉を飲み込んだ。けれどすぐに口を開いて、セウに向かって言った。
「ロンをお借りできますか。彼女の力を借りたいと、ティオが」
ロンとセウは顔を見合わせた。
「薬師の力を借りたいってことか。ロン、行ってくれるか?」
「やだって言ったら、セウが困るでしょ」
セウは肩を竦めた。
「シェイン、ロンガニアを頼むよ。突っ走るとどこまでも行くから、紐でもつけて連れてってくれ」
シェインは遠慮気に笑うと扉を閉めて、ロンにはにべもなくそのまま外に出た。
「防御用の薬と傷の薬、沢山置いてくから何かある前に使って。使い方覚えてるよね?」
「ああ。分かってる。気を付けてな」
ベッドからおりて扉を開けるとセウを振り返った。
セウは軽く笑って手を振って見送る。それに答えて外に出ると、シェインが壁に寄り掛かって待っていた。彼は久しぶりに会ったのに能面のままだ。
「ロンガニア、だって」
フードを渡されて不機嫌にそれをかぶり、鞄を肩にかけると、ロンはもっと不機嫌なシェインを仰いだ。
「ロンガニアをよろしくね。シェイン」
「何だよ」
「もう男の姿にならなくていいよ。女の私をよろしくね。ってこと。あの分じゃ部屋戻った時にはもういないわ」
前をすたすた歩いてロンはため息混じりに言った。
シェインが、まさか?と怪訝な顔をする。
「まだ、歩けないんだろう?」
「歩けなくても歩くのあの人は!だから防御用の薬大量に渡したの!もー、ほんと、腹立つ腹立つ腹立つー。そんな警戒しなくったって私が家を出るよっ」
すごく大切なこと、言おうと思ってた。そんな言葉を伝えただけで、ロンガニアをよろしくー。だ。頭の回転も早ければ逃げるのも早い。
そんなだからこちらも気を使ってしまって、心の奥底で変にぎくしゃくしてしまうのではないか。
「腹立つのは俺だ。まざまざ繋がってるの見せつけて、セウに付きっきりだろうが」
「それで部屋にあんまり来なかったの?」
ぽそりと言った言葉に、シェインは図星だと顔を背けた。随分と子供な反応にロンは苦笑した。意外にもシェインにやきもちなんて言葉があるのだ。
「シェインって…大人のふりしてただけなんだねえ」
しみじみ言うと、シェインは当分の間立ち直れなかった。
ロンとシェインが訪れたのはまた別の隠れ家で、ここは城から少し離れた所だった。セウとロンで店の部屋を占領したせいで場所を変えたのだ。
しかし今度の隠れ家は店の隠し部屋とは全く雰囲気の違う、高級な匂いがそこら中からする部屋だった。
裏口から入った家は四階建てで、広間に飾られた花器は身体が入るくらい大きい。ここの家人か胸元の開いたドレスを着た、いやに色気のある婦人に部屋へ案内された。
「お、来たね。早速だけどロンちゃんに頼みたいことがあってね」
ニコニコ笑いはすこぶる危険だ。嫌な予感を胸に感じて、ロンはティオのお付きの人が引いてくれた椅子へ座った。シェインは扉の側に立って部屋に侵入する者を確認した。
「実は君に、アリアの娘として囮になってほしいんだ」
「アリアの娘として…?」
「そう。アリアの娘が薬師として生きていると知ったら、マルディンが放っておくはずないからね」
嫌な予感は適中だ。ロンは眉を潜めた。
血が繋がっているだけで力を完全に遺伝したわけではない。マルディンが恐れる力をロンが持っていると考えるだろうか?
「アリアの娘だと名乗っても、そんな重要なことには思えませんけど」
「大丈夫、シェインもつけるから」
ティオの笑い顔から牙が出ているように見えた。
アリアの娘とパンドラを盗んだ男のタッグは、さぞかし追いがいがあるだろう。
シェインは他の部屋で待機していたティオ達にセウの目覚めを告げ、今回の被害を話し合いながら夜を過ごした。
襲われたのはセウだけでなく、ユタや他の大聖騎士団も同じだった。他にも被害があり、ティオは神妙な面持ちでユタの説明を聞いていた。
ユタはロンのおかげか怪我はなく、シェインから事情を聞いた。噛み付くように睨みながら聞いていたが、ドイメの町でロンに出会った時、シェインがいたことにいたくショックを受けていた。
無論、そのことでティオにからかわれて、二重に落ち込んでいた。
薬はロンの調薬により最大限に威力を発揮した。
一日経てばセウは食事も口にし、話も随分できるようになった。
時折訪れるティオ達は、ロンに睨み付けられながら、薬師達の動きや輸入された植物の運び場所などをセウから聞き、最後まで睨まれ続けて苦笑いをしながら部屋を出ていった。
シェインは外に出たきり戻ってきていない。
部屋を取られた大聖騎士団達は、集合場所を変更してどこへやら行ってしまった。
「生死を彷徨ったんだから、もうちょっと気を使ってほっといてくれればいいのに」
ぶつぶつ呟きながらロンは調合した薬をカップに入れると、ベッドに座ったままのセウに手渡した。顔色は随分良くなったが、まだ動ける状態ではないのだ。
ベッドに腰掛けて熱を計る為に額に手をあてては、苦味に顔をゆがめるセウに笑いかけた。
「髪、その姿だと結構長くなるんだな」
今更ながらセウはロンの黒髪に興味津々だ。
ロンが女の姿になるのは夜。朝にはすぐ薬を飲んでしまうので、後ろに垂らした髪の長さまでまじまじと見ないのだろう。胸まで流れた黒髪は女の姿の時だけだ。
指にからめてはといて、ロンは小さく笑った。
「これは私も分からない。シェインにも薬を飲ませたけど、彼も結構伸びてたからね。物凄い美人になって、物凄く複雑だったけど」
「随分仲が良くなったんだな」
「ここに来るまで、全く、何も、これっぽっちも、さっぱり教えてもらえなかったんだよ。全然!」
「豹に変身なんて俺も聞いた事がなかったよ。まあ、彼も色々あるから、俺が聞く話じゃなかっただろうしな。でもあの時ばかりは教えてほしかった」
セウはがっかりと肩を下ろした。色々事情があるのはセウにも教えていないのか。
「俺も色々、黙ってて悪かったな」
「そうですよ。反省しなさい」
「‥そんなことないよ。とか言わないの?」
「言うと思うの?」
胸をはってはっきりきっぱり言うロンに、セウは分かっていると切なそうに頷いた。
「終わったら全部話そうと思ってたんだ」
「いつ終わるの」
「ええーっと…」
顔を背ける姿が情けない。全く言う気がなかったと言っても過言ではなかろう。
「アリア様がああなってしまって、せめてアンヘル様がどうなったか調べている内に、昔の仲間のつてでティオ殿へお会いできて、それで…」
しどろもどろの声は本当に情けない。ロンの射る様な視線に耐えきれず、目があっては顔を背けた。
「アンヘル…お父さん、捜してくれたの?」
「アンヘル様は病で一緒に連れることはできなかった。それが心残りで、もしもアリア様の逃亡を見逃したと捌かれていたらと思ったから、菩提を弔えたらと考えたんだ。だが、…悪かった本当に、これも黙ってて、俺」
顔を覆いながらセウは頭を膝にうめた。
「はっきり言えっ!」
唸る声にロンがぴしゃりと言い放って、セウはうめた顔を向ける。
目を合わす勇気がないと目を瞑ってセウは言った。
「アンヘル様、生きているんだ」
ロンが目を見開いたまま止まった。
「アリア様がアンヘル様の元に戻ってくるのを考えて、マルディンがアンヘル様を幽閉していたんだ。だが、ティオ殿が暗躍して頂いたおかげで、幽閉と言う形の保護をされて。…ロン?」
「セウ…」
ロンはぷるぷると震えだした。
「何でもっと早く言わないんだよっ!」
胸ぐらを掴んで怒鳴り付けられて、セウこそ驚きに息を止めた。
ロンは怒り心頭だ。ぎりぎりしまる首に揺らされた首はもげそうになって、悪い、ほんとに、を途切れ途切れ言っている。
「悪かった、ロン。こんなに長く経って、お前にこんなことを教えるなんて」
耳元に伸びてきたセウの腕。涙に濡れたロンを引き寄せるとその胸に抱いた。溢れる涙に嗚咽が混じって、ロンは声をあげて泣いた。
今までセウに我慢してきた何もかもを吐き出すように、ロンは泣き続けた。
「幽閉されていることになっているから、簡単には会いに行けないんだが、ティオ殿が会える日を考慮してくれる。それまで、もう少し我慢してくれ」
抱き締められた背中は熱くて、ロンは縋るようにセウの胸にしがみついた。
「私ね、セウに言いたいことがあるの」
「言いたいこと?」
「うん。すごく大切なこと。ずっと言おうと思ってた」
もう決心はついた。
「あのね」
私ー、
「すみません。入ります」
ノック音がロンの言葉を遮ると、フードをかぶったシェインが扉を開いた。ベッドに座ったまま二人が振り向いたのを見て、シェインは一度言葉を飲み込んだ。けれどすぐに口を開いて、セウに向かって言った。
「ロンをお借りできますか。彼女の力を借りたいと、ティオが」
ロンとセウは顔を見合わせた。
「薬師の力を借りたいってことか。ロン、行ってくれるか?」
「やだって言ったら、セウが困るでしょ」
セウは肩を竦めた。
「シェイン、ロンガニアを頼むよ。突っ走るとどこまでも行くから、紐でもつけて連れてってくれ」
シェインは遠慮気に笑うと扉を閉めて、ロンにはにべもなくそのまま外に出た。
「防御用の薬と傷の薬、沢山置いてくから何かある前に使って。使い方覚えてるよね?」
「ああ。分かってる。気を付けてな」
ベッドからおりて扉を開けるとセウを振り返った。
セウは軽く笑って手を振って見送る。それに答えて外に出ると、シェインが壁に寄り掛かって待っていた。彼は久しぶりに会ったのに能面のままだ。
「ロンガニア、だって」
フードを渡されて不機嫌にそれをかぶり、鞄を肩にかけると、ロンはもっと不機嫌なシェインを仰いだ。
「ロンガニアをよろしくね。シェイン」
「何だよ」
「もう男の姿にならなくていいよ。女の私をよろしくね。ってこと。あの分じゃ部屋戻った時にはもういないわ」
前をすたすた歩いてロンはため息混じりに言った。
シェインが、まさか?と怪訝な顔をする。
「まだ、歩けないんだろう?」
「歩けなくても歩くのあの人は!だから防御用の薬大量に渡したの!もー、ほんと、腹立つ腹立つ腹立つー。そんな警戒しなくったって私が家を出るよっ」
すごく大切なこと、言おうと思ってた。そんな言葉を伝えただけで、ロンガニアをよろしくー。だ。頭の回転も早ければ逃げるのも早い。
そんなだからこちらも気を使ってしまって、心の奥底で変にぎくしゃくしてしまうのではないか。
「腹立つのは俺だ。まざまざ繋がってるの見せつけて、セウに付きっきりだろうが」
「それで部屋にあんまり来なかったの?」
ぽそりと言った言葉に、シェインは図星だと顔を背けた。随分と子供な反応にロンは苦笑した。意外にもシェインにやきもちなんて言葉があるのだ。
「シェインって…大人のふりしてただけなんだねえ」
しみじみ言うと、シェインは当分の間立ち直れなかった。
ロンとシェインが訪れたのはまた別の隠れ家で、ここは城から少し離れた所だった。セウとロンで店の部屋を占領したせいで場所を変えたのだ。
しかし今度の隠れ家は店の隠し部屋とは全く雰囲気の違う、高級な匂いがそこら中からする部屋だった。
裏口から入った家は四階建てで、広間に飾られた花器は身体が入るくらい大きい。ここの家人か胸元の開いたドレスを着た、いやに色気のある婦人に部屋へ案内された。
「お、来たね。早速だけどロンちゃんに頼みたいことがあってね」
ニコニコ笑いはすこぶる危険だ。嫌な予感を胸に感じて、ロンはティオのお付きの人が引いてくれた椅子へ座った。シェインは扉の側に立って部屋に侵入する者を確認した。
「実は君に、アリアの娘として囮になってほしいんだ」
「アリアの娘として…?」
「そう。アリアの娘が薬師として生きていると知ったら、マルディンが放っておくはずないからね」
嫌な予感は適中だ。ロンは眉を潜めた。
血が繋がっているだけで力を完全に遺伝したわけではない。マルディンが恐れる力をロンが持っていると考えるだろうか?
「アリアの娘だと名乗っても、そんな重要なことには思えませんけど」
「大丈夫、シェインもつけるから」
ティオの笑い顔から牙が出ているように見えた。
アリアの娘とパンドラを盗んだ男のタッグは、さぞかし追いがいがあるだろう。
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