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11① ーデュパール公爵夫人ー
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「バラチア公爵が焦る姿を見たのは初めてだわ」
馬車の中でデュパール公爵夫人はどこか寂しげに呟く。
クラウディオは確かに焦っただろう。まさかのセレスティーヌがクラウディオの想い人の馬車に乗る。
何が起きるのか、恐れているに違いない。デュパール公爵夫人の馬車に乗ると頷いた時のあのクラウディオの驚愕した顔。心の中で謝っておく。
(ごめんなさいー。でも、話を聞きたかったのよ。クラウディオには聞けないし)
「私が夫人の馬車に同乗するので、心配したのでしょう。私が噛みつくとでも思っているのでは?」
冗談で言ってみたが、クラウディオは本気でそう思っていそうだ。バラチア公爵夫人、デュパール公爵夫人に噛みつき行為。新聞の号外が出そうだ。
「ドレスが汚れてしまいましたから、衆目が気になったのでしょう。しかしデュパール公爵夫人と同じ馬車に乗るなら、あのまま待っていろと思われたに違いありません。後ほど旦那様より謝罪が入るでしょうが、先にお礼を申し上げます。何度も助けていただきありがとうございます」
「あなたを気にしていたのよ。気付かなかったの?」
「セレスティーヌをですか?」
「人ごとみたいに言うのね」
つい名前で言ってしまい、軽く笑って流しておく。クラウディオが気にしたのは、デュパール公爵夫人が大怪我をしないかだけだろう。
デュパール公爵夫人は不思議そうにフィオナを見つめた。
「その顔、彼を嫌いになってしまったの?」
そんなに嫌そうな顔でもしていただろうか。フィオナは両頬を上げた。
好きも嫌いもないし、関わりたくないと思っているだけなのだが、避ける態度が嫌っているように見えてしまったかもしれない。
しかし、セレスティーヌがクラウディオと離婚したら、この人はどうするのだろう。
聞いたらさすがに失礼か。既に嫁いでいる人に聞くのは性格が悪い。
「最近は良い関係を築いています。姉の子の相手もしようとしてくださってますし」
アロイスにはギャン泣きされているが、一応対応しようと試みている。嘘ではない。
「ですが、前科がありますので、なにかしでかしたりしないか、気が気ではないのでしょう」
「……今のあなたならば、そうそう失敗はしないと思うわ」
「そうでしょうか?」
デュパール公爵夫人はセレスティーヌがクラウディオと上手くいくことを願っているようだ。本心で思っているのだろう。素敵な女性だと思う。
(それに比べて、セレスティーヌは……)
彼女はクラウディオとデュパール公爵夫人に接点ができることを激しく嫌がりそうだ。デュパール公爵夫人にその気はなくとも、セレスティーヌは激怒するに違いない。
嫉妬以上のやっかみを、セレスティーヌはクラウディオの前で隠しもしない。
クラウディオが心配して当然か。彼の好きな人を傷付けるとなったら、セレスティーヌはさらに嫌悪される。
(でも、この機会に色々聞きたいわ……)
こちらのことを話せる身分の高い者は貴重だ。フィオナは話を変えることにした。
「少々質問してもよろしいですか。デュパール公爵夫人には全く関係のないことなのですが、教えていただきたいことがあるのです」
「構わないわ。なにかしら?」
「私に声を掛けてくる者はほとんどいないのですが、待っている間に声を掛けてきた方がおりまして。その方の名を思い出せずにいるのです。茶色髪に切れ長の真っ赤な目をした、若い男性なのですが」
「赤い目ならば、エルネスト様ではなくて? エルネスト・サルヴェール公爵子息」
「サルヴェール公爵子息……。そうですか。ありがとうございます。話し掛けられたのですが、内容の意味が分からなかったので、どなたかと間違えているかと思ったのです。また会う機会はあるかしら」
「いつの間にかいらっしゃる方だから。ただ、バラチア公爵が参加する催しにはあまり現れないと思うけれど……」
デュパール公爵夫人は少しだけ沈黙した。なにか気になることでもあるだろうか。
「どういった方なのでしょう」
「バラチア公爵とサルヴェール公爵子息は年が近いから、なにかと比べられるの。エルネスト様は子供の頃の怪我が原因で剣が持てないせいで、世間からは少し下に見られる傾向があるわ。そのせいか、バラチア公爵家はサルヴェール公爵家とはあまり交流がないのよ」
「サルヴェール公爵子息がクラウディオと比べられたくないから、ということですか?」
「どちらかというと、父親のサルヴェール公爵ね。子供たちが比べられることを好んでいないから、エルネスト様も彼に関わらないようにしているというところかしら」
それはとてもきな臭い。サルヴェール公爵子息はクラウディオと比べられるのを避けているわけだ。
「恨みでもあるのでしょうか……」
「どうかしら。エルネスト様がバラチア公爵に失礼を働いたことはないと思うわ。サルヴェール公爵は……、なのだけれどね」
では、父親がクラウディオを嫌っているということか。
だから息子のエルネストがセレスティーヌに近付いたのか?
「なにか、気になっていることでもあるの?」
「声を掛けられて戸惑っただけです。あの、……また夫人とお話をする機会をいただいてもよろしいですか? 正直なところ、話ができる方がおりませんので」
「もちろんよ。構わないわ」
デュパール公爵夫人は驚きながらも大きく頷いた。セレスティーヌがそんなことを言うとは思わなかったのだろうが、嫌がらずに承諾してくれてフィオナも安堵する。
「……やはり、あなた、変わったわね」
改めて別人であることを感じたか、微かに吐息をついた。
フィオナはあの男を調べる必要がある。聞ける相手がいるに越したことはないし、手立てを選んでいるような状況ではない。
「好きに生きようと思っただけです」
フィオナの言葉にデュパール公爵夫人は一瞬驚いて見せたが、柔らかい微笑みを浮かべた。
馬車の中でデュパール公爵夫人はどこか寂しげに呟く。
クラウディオは確かに焦っただろう。まさかのセレスティーヌがクラウディオの想い人の馬車に乗る。
何が起きるのか、恐れているに違いない。デュパール公爵夫人の馬車に乗ると頷いた時のあのクラウディオの驚愕した顔。心の中で謝っておく。
(ごめんなさいー。でも、話を聞きたかったのよ。クラウディオには聞けないし)
「私が夫人の馬車に同乗するので、心配したのでしょう。私が噛みつくとでも思っているのでは?」
冗談で言ってみたが、クラウディオは本気でそう思っていそうだ。バラチア公爵夫人、デュパール公爵夫人に噛みつき行為。新聞の号外が出そうだ。
「ドレスが汚れてしまいましたから、衆目が気になったのでしょう。しかしデュパール公爵夫人と同じ馬車に乗るなら、あのまま待っていろと思われたに違いありません。後ほど旦那様より謝罪が入るでしょうが、先にお礼を申し上げます。何度も助けていただきありがとうございます」
「あなたを気にしていたのよ。気付かなかったの?」
「セレスティーヌをですか?」
「人ごとみたいに言うのね」
つい名前で言ってしまい、軽く笑って流しておく。クラウディオが気にしたのは、デュパール公爵夫人が大怪我をしないかだけだろう。
デュパール公爵夫人は不思議そうにフィオナを見つめた。
「その顔、彼を嫌いになってしまったの?」
そんなに嫌そうな顔でもしていただろうか。フィオナは両頬を上げた。
好きも嫌いもないし、関わりたくないと思っているだけなのだが、避ける態度が嫌っているように見えてしまったかもしれない。
しかし、セレスティーヌがクラウディオと離婚したら、この人はどうするのだろう。
聞いたらさすがに失礼か。既に嫁いでいる人に聞くのは性格が悪い。
「最近は良い関係を築いています。姉の子の相手もしようとしてくださってますし」
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「……今のあなたならば、そうそう失敗はしないと思うわ」
「そうでしょうか?」
デュパール公爵夫人はセレスティーヌがクラウディオと上手くいくことを願っているようだ。本心で思っているのだろう。素敵な女性だと思う。
(それに比べて、セレスティーヌは……)
彼女はクラウディオとデュパール公爵夫人に接点ができることを激しく嫌がりそうだ。デュパール公爵夫人にその気はなくとも、セレスティーヌは激怒するに違いない。
嫉妬以上のやっかみを、セレスティーヌはクラウディオの前で隠しもしない。
クラウディオが心配して当然か。彼の好きな人を傷付けるとなったら、セレスティーヌはさらに嫌悪される。
(でも、この機会に色々聞きたいわ……)
こちらのことを話せる身分の高い者は貴重だ。フィオナは話を変えることにした。
「少々質問してもよろしいですか。デュパール公爵夫人には全く関係のないことなのですが、教えていただきたいことがあるのです」
「構わないわ。なにかしら?」
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「赤い目ならば、エルネスト様ではなくて? エルネスト・サルヴェール公爵子息」
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「いつの間にかいらっしゃる方だから。ただ、バラチア公爵が参加する催しにはあまり現れないと思うけれど……」
デュパール公爵夫人は少しだけ沈黙した。なにか気になることでもあるだろうか。
「どういった方なのでしょう」
「バラチア公爵とサルヴェール公爵子息は年が近いから、なにかと比べられるの。エルネスト様は子供の頃の怪我が原因で剣が持てないせいで、世間からは少し下に見られる傾向があるわ。そのせいか、バラチア公爵家はサルヴェール公爵家とはあまり交流がないのよ」
「サルヴェール公爵子息がクラウディオと比べられたくないから、ということですか?」
「どちらかというと、父親のサルヴェール公爵ね。子供たちが比べられることを好んでいないから、エルネスト様も彼に関わらないようにしているというところかしら」
それはとてもきな臭い。サルヴェール公爵子息はクラウディオと比べられるのを避けているわけだ。
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「どうかしら。エルネスト様がバラチア公爵に失礼を働いたことはないと思うわ。サルヴェール公爵は……、なのだけれどね」
では、父親がクラウディオを嫌っているということか。
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「もちろんよ。構わないわ」
デュパール公爵夫人は驚きながらも大きく頷いた。セレスティーヌがそんなことを言うとは思わなかったのだろうが、嫌がらずに承諾してくれてフィオナも安堵する。
「……やはり、あなた、変わったわね」
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