56 / 196
第一章
28 認可局
しおりを挟む
「すみません。さっきの人ですよね」
橋の上でポツネンと立ったまま、川を見下ろしていた女性を見つけ、玲那は声をかけた。
「あ、店の前にいた、」
「これ、落としませんでしたか?」
「私のです! ありがとうございます。あの時、切れてしまったんだわ」
どうやらブレスレットだったらしい。器用に結び直して、腕に付けた。その手は染色をする手なのか、指先が焦茶色に滲んでいたり、爪の中が赤や青に染まっていたりした。染色の職人をしているのかもしれない。糸も自分で染めたのだろうか。
「ごめんなさいね。さっきは、助けてもらったのに。あの、騎士の方と一緒にいたでしょう。だから、驚いてしまって」
女性はフェルナンに驚いて逃げてしまったようだ。討伐隊騎士の姿は、やはり恐ろしいらしい。
「いい人ですけれど」
「でも、あの人は、領主の手下でしょう?」
騎士なのだから、手下と言うだろうか。領主の下で働いていれば、そう呼ばれるのかもしれない。
討伐隊騎士であると色眼鏡で見られるのだろう。良い人たちなのに。
「あのお店で、何かあったんですか?」
聞いても力になれないかもしれないが、気落ちしているならば誰かに吐き出した方がいい。川を見つめているなど、とてもではないが放っておけない。飛び込んでも大怪我をするような高さではないが、それでも悲壮な表情を浮かべていた。
女性は我慢をしていたのか、ぽろりと頬に涙を落とした。途端、ぼろぼろと涙を流しはじめたのだ。
女性の名前は、エミリー。年齢は二十代半ばくらい。栗色の髪を肩まで伸ばしており、前髪が顔にかからないように、ハーフアップでまとめていた。青い髪紐の先に石がついていて、かわいらしい。腕の紐といい、おしゃれな人のようだ。
エミリーは一年目の駆け出し職人で、やっと商品を扱ってくれるお店に出会えたのに、先ほど急に契約を切ると一方的に言われた。同じ物を作る職人が他におり、その人の方が腕は良いからという理由だった。
「私が作ったものと、同じ商品だったの。私の商品なのに」
「商品を盗まれたってことですか?」
「案を盗まれたの。私の案を誰かが盗んで、商品化したのよ。新人だからって、盗んでも問題ないと思っているんだわ。売れていなかった頃はそんなことされなかったけれど、私の商品が軌道に入ったからって、認可局に送った案を、横流ししたのよ」
「にんか、きょく、ですか?」
「あなた、どこからきたの? この国の人じゃないの?」
急に言われて、つい体を強張らせる。その言葉はこちらではメジャーな言葉なようだ。他国から来たことを説明すると、他の国にない制度なのかと、逆に聞かれてしまった。
「商品などを作って売るのに、認可を得る場所があるの。新しい商品ができたら必ず登録して、その登録がされたら店に物を置けるようになる。この国で決められていることよ」
商品登録。誰がどんな物を考案し、製作したか。そして、どの店で売るかを登録するそうだ。特許の登録に似たようなものだろうか。装飾品だけでなく、製作物には必ず登録が必要で、食品なども例外ではない。その許可を得ないと罰金が科せられた。
特許登録に税金を課しているようだ。商品の種類、価値や使用頻度よって登録料が変わる。そして、その商品を別の者が売る場合も、許可がいる。
Aさんが新しい商品を考案し、製作した。認可局に商品登録費を払い商品登録し、販売場所も登録して、販売許可を得る。
BさんがそのAさんの商品を売る場合、販売許可が必要になる。認可局に販売許可費を支払うと、その数パーセントがAさんに支払われる。
新商品を作った者には、マージンが支払われることになるのだ。認可局への登録費が高額ならば、当然の権利ということだろう。販売者は販売権利を得なければ物が売れないのだから、売れ筋によってはかなりの利益が出る。この領土だけの話ではないからだ。
エミリーが言うには、その認可局に盗人がおり、エミリーが登録したはずの商品案が認可局に登録されておらず、別名で登録がなされ、販売がされていたそうだ。商品を売る店も登録しているが、その店で商品が売られていたのである。
そうなると、認可局にいる盗人と店が共謀して行っていることになる。その売り上げは、エミリーに還元されることはない。
「それじゃ、登録自体を引き下げたりできないんですか?」
「受け付けてくれなかったわ。私が登録に行ったのに、そんな登録にはなっていないからと。でも、登録料は私が払っているわけじゃないの。最初から、盗む気だったのよ」
登録料は高額で、新人の職人が登録するには手が届かない額だ。大抵の職人はすでに誰かが登録し商品となっている物を作る。その傍ら、新しい商品を考えるのだ。その商品を売れると考えた店が、職人の腕を担保とし、登録費を支払う。
「登録料を払って売れなければ、店の負担になるでしょう? だから、職人はほとんど無給で働かされるの。住処も与えられるし、食事も出してくれるけれどね。でも、そんな職人になりたくないから、売り上げの何割かを渡す代わり、登録料を払ってほしいって契約をしたのよ」
しかし、登録はエミリーになっていない。契約していても反故にされた。エミリーはまったくお金をもらえず、店を追い出されたのだ。
エミリーを階段上から突き落とした男。あの男がいた店である。
「そんなの、まかり通るんですか……」
あまりにもひどすぎる。認可局に文句を言っても、共犯ではどうにもならない。それを訴える場所もないのだ。
「職人なんて、何人もいると思っているのよ。私が作った商品は、一つしかないのに」
エミリーは嗚咽を漏らして泣き出した。なんと言えばいいのか。解決策を講じるには、玲那はこの世界のことを知らなすぎた。
そんな店があるのならば、新しく商品を考えても同じような目に遭うかもしれない。
製品を売るには店が必要だ。
「路上販売してる人いましたけど、どの道でも使っていいんですか?」
卵を売っているのだから路上販売は可能だ。その場合、どの道を使い、卵を売る、と登録するのだろうか。
「そんなことないわ。店の前なんて無理だし、人の家の前も、その建物の持ち主の許可が必要よ。広場は、市場が立つから使える時間はないし、公共のものとされるから無理よ」
「卵とか売ってる道は?」
「あれは貧民層の卵売りでしょう? 普通ならば市場で売っているわ。貧民層は目溢しされていることが多いのよ。ただし、いきなり蹴られても文句は言えないわね」
市場があるのか。それは行ってみたい。それはともかく、いきなり蹴られる。の意味がわからない。税金を払わずに卵を売っているからか。警察レベルが低すぎではなかろうか。
「あなた本当にこの国の人じゃないのね。警備なんて、その辺をたむろって酒でも飲んでいるだけよ。警備が何をしてくれるって言うの。認可局だって、聖女が大量の物を作ったから、そんな制度ができたのよ」
「聖女? なぜそこに、聖女が出てくるんです??」
橋の上でポツネンと立ったまま、川を見下ろしていた女性を見つけ、玲那は声をかけた。
「あ、店の前にいた、」
「これ、落としませんでしたか?」
「私のです! ありがとうございます。あの時、切れてしまったんだわ」
どうやらブレスレットだったらしい。器用に結び直して、腕に付けた。その手は染色をする手なのか、指先が焦茶色に滲んでいたり、爪の中が赤や青に染まっていたりした。染色の職人をしているのかもしれない。糸も自分で染めたのだろうか。
「ごめんなさいね。さっきは、助けてもらったのに。あの、騎士の方と一緒にいたでしょう。だから、驚いてしまって」
女性はフェルナンに驚いて逃げてしまったようだ。討伐隊騎士の姿は、やはり恐ろしいらしい。
「いい人ですけれど」
「でも、あの人は、領主の手下でしょう?」
騎士なのだから、手下と言うだろうか。領主の下で働いていれば、そう呼ばれるのかもしれない。
討伐隊騎士であると色眼鏡で見られるのだろう。良い人たちなのに。
「あのお店で、何かあったんですか?」
聞いても力になれないかもしれないが、気落ちしているならば誰かに吐き出した方がいい。川を見つめているなど、とてもではないが放っておけない。飛び込んでも大怪我をするような高さではないが、それでも悲壮な表情を浮かべていた。
女性は我慢をしていたのか、ぽろりと頬に涙を落とした。途端、ぼろぼろと涙を流しはじめたのだ。
女性の名前は、エミリー。年齢は二十代半ばくらい。栗色の髪を肩まで伸ばしており、前髪が顔にかからないように、ハーフアップでまとめていた。青い髪紐の先に石がついていて、かわいらしい。腕の紐といい、おしゃれな人のようだ。
エミリーは一年目の駆け出し職人で、やっと商品を扱ってくれるお店に出会えたのに、先ほど急に契約を切ると一方的に言われた。同じ物を作る職人が他におり、その人の方が腕は良いからという理由だった。
「私が作ったものと、同じ商品だったの。私の商品なのに」
「商品を盗まれたってことですか?」
「案を盗まれたの。私の案を誰かが盗んで、商品化したのよ。新人だからって、盗んでも問題ないと思っているんだわ。売れていなかった頃はそんなことされなかったけれど、私の商品が軌道に入ったからって、認可局に送った案を、横流ししたのよ」
「にんか、きょく、ですか?」
「あなた、どこからきたの? この国の人じゃないの?」
急に言われて、つい体を強張らせる。その言葉はこちらではメジャーな言葉なようだ。他国から来たことを説明すると、他の国にない制度なのかと、逆に聞かれてしまった。
「商品などを作って売るのに、認可を得る場所があるの。新しい商品ができたら必ず登録して、その登録がされたら店に物を置けるようになる。この国で決められていることよ」
商品登録。誰がどんな物を考案し、製作したか。そして、どの店で売るかを登録するそうだ。特許の登録に似たようなものだろうか。装飾品だけでなく、製作物には必ず登録が必要で、食品なども例外ではない。その許可を得ないと罰金が科せられた。
特許登録に税金を課しているようだ。商品の種類、価値や使用頻度よって登録料が変わる。そして、その商品を別の者が売る場合も、許可がいる。
Aさんが新しい商品を考案し、製作した。認可局に商品登録費を払い商品登録し、販売場所も登録して、販売許可を得る。
BさんがそのAさんの商品を売る場合、販売許可が必要になる。認可局に販売許可費を支払うと、その数パーセントがAさんに支払われる。
新商品を作った者には、マージンが支払われることになるのだ。認可局への登録費が高額ならば、当然の権利ということだろう。販売者は販売権利を得なければ物が売れないのだから、売れ筋によってはかなりの利益が出る。この領土だけの話ではないからだ。
エミリーが言うには、その認可局に盗人がおり、エミリーが登録したはずの商品案が認可局に登録されておらず、別名で登録がなされ、販売がされていたそうだ。商品を売る店も登録しているが、その店で商品が売られていたのである。
そうなると、認可局にいる盗人と店が共謀して行っていることになる。その売り上げは、エミリーに還元されることはない。
「それじゃ、登録自体を引き下げたりできないんですか?」
「受け付けてくれなかったわ。私が登録に行ったのに、そんな登録にはなっていないからと。でも、登録料は私が払っているわけじゃないの。最初から、盗む気だったのよ」
登録料は高額で、新人の職人が登録するには手が届かない額だ。大抵の職人はすでに誰かが登録し商品となっている物を作る。その傍ら、新しい商品を考えるのだ。その商品を売れると考えた店が、職人の腕を担保とし、登録費を支払う。
「登録料を払って売れなければ、店の負担になるでしょう? だから、職人はほとんど無給で働かされるの。住処も与えられるし、食事も出してくれるけれどね。でも、そんな職人になりたくないから、売り上げの何割かを渡す代わり、登録料を払ってほしいって契約をしたのよ」
しかし、登録はエミリーになっていない。契約していても反故にされた。エミリーはまったくお金をもらえず、店を追い出されたのだ。
エミリーを階段上から突き落とした男。あの男がいた店である。
「そんなの、まかり通るんですか……」
あまりにもひどすぎる。認可局に文句を言っても、共犯ではどうにもならない。それを訴える場所もないのだ。
「職人なんて、何人もいると思っているのよ。私が作った商品は、一つしかないのに」
エミリーは嗚咽を漏らして泣き出した。なんと言えばいいのか。解決策を講じるには、玲那はこの世界のことを知らなすぎた。
そんな店があるのならば、新しく商品を考えても同じような目に遭うかもしれない。
製品を売るには店が必要だ。
「路上販売してる人いましたけど、どの道でも使っていいんですか?」
卵を売っているのだから路上販売は可能だ。その場合、どの道を使い、卵を売る、と登録するのだろうか。
「そんなことないわ。店の前なんて無理だし、人の家の前も、その建物の持ち主の許可が必要よ。広場は、市場が立つから使える時間はないし、公共のものとされるから無理よ」
「卵とか売ってる道は?」
「あれは貧民層の卵売りでしょう? 普通ならば市場で売っているわ。貧民層は目溢しされていることが多いのよ。ただし、いきなり蹴られても文句は言えないわね」
市場があるのか。それは行ってみたい。それはともかく、いきなり蹴られる。の意味がわからない。税金を払わずに卵を売っているからか。警察レベルが低すぎではなかろうか。
「あなた本当にこの国の人じゃないのね。警備なんて、その辺をたむろって酒でも飲んでいるだけよ。警備が何をしてくれるって言うの。認可局だって、聖女が大量の物を作ったから、そんな制度ができたのよ」
「聖女? なぜそこに、聖女が出てくるんです??」
150
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる