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第15話 苦情係、マルコ・ピーターズの報告
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「あ、いたいた、アニーさーん!」
城から歩いて出てきたアニーさんに呼びかける。
すぐに気付いてこちらに駆け寄ってきてくれたから、知りたいであろうことを、即、報告した。
それが僕の役目だ。
「アリアナさん、無事に国に着いたそうですよー」
「本当ですか?良かった……」
アニーさんは心底安堵したように、ホッと息を吐いた。
いくらアリアナさんとは言え、いきなり国外退去処分だから、それは心配だよね。
それにしても、怖かったなぁ。
シスラ公爵様直々に連絡してきて。
僕、通話機越しでもビクビクしていたよ。
姪の事が心配とは言っても、僕に怒鳴っても仕方がないよー。
「あ、それと、アニーさんに伝言がありますよ。アリアナさんと、ライオネル様から」
うん、うん。
それを伝えた途端に、パッと表情が明るくなったから良かった。
アニーさん、お姉さんのことも、婚約者さんのことも大好きだもんね。
ライオネル様も、ご自分の婚約者が心配だからって、僕にくどくどと愚痴らなくてもいいのに。
それで、アニー様に会えなくて寂しいものだから、わりと近くにいる僕に八つ当たりを始めるし。
地味だけど、連絡係って、大変なんだよー。
感情に任せて喋る人達を宥めて、用件を聞き出してまとめなければならないから。
「ライオネル様の伝言としては、交渉事は僕に任せて、アニーさんは一度国に戻ってきてって。迎えが明日にも到着するから準備しててねーって。後のことは、僕が一任されたよ。それから、アリアナさんは、諦めたわけじゃないから、焦らずにやろうって」
それだけで、アニーさんには真意が伝わるようだ。
少しだけ涙ぐんでいた。
御両親と同じ病で亡くなる人をこれ以上出したくないって、アニーさんの願いだもんね。
僕の権限がある程度融通がきいたら良かったのだけど、最後通告みたいな場面にならないと一任されないからなぁ。
まぁ、こんな事、誰も予測できないよね。
それだけ、この国が愚かってことだよ。
城から歩いて出てきたアニーさんに呼びかける。
すぐに気付いてこちらに駆け寄ってきてくれたから、知りたいであろうことを、即、報告した。
それが僕の役目だ。
「アリアナさん、無事に国に着いたそうですよー」
「本当ですか?良かった……」
アニーさんは心底安堵したように、ホッと息を吐いた。
いくらアリアナさんとは言え、いきなり国外退去処分だから、それは心配だよね。
それにしても、怖かったなぁ。
シスラ公爵様直々に連絡してきて。
僕、通話機越しでもビクビクしていたよ。
姪の事が心配とは言っても、僕に怒鳴っても仕方がないよー。
「あ、それと、アニーさんに伝言がありますよ。アリアナさんと、ライオネル様から」
うん、うん。
それを伝えた途端に、パッと表情が明るくなったから良かった。
アニーさん、お姉さんのことも、婚約者さんのことも大好きだもんね。
ライオネル様も、ご自分の婚約者が心配だからって、僕にくどくどと愚痴らなくてもいいのに。
それで、アニー様に会えなくて寂しいものだから、わりと近くにいる僕に八つ当たりを始めるし。
地味だけど、連絡係って、大変なんだよー。
感情に任せて喋る人達を宥めて、用件を聞き出してまとめなければならないから。
「ライオネル様の伝言としては、交渉事は僕に任せて、アニーさんは一度国に戻ってきてって。迎えが明日にも到着するから準備しててねーって。後のことは、僕が一任されたよ。それから、アリアナさんは、諦めたわけじゃないから、焦らずにやろうって」
それだけで、アニーさんには真意が伝わるようだ。
少しだけ涙ぐんでいた。
御両親と同じ病で亡くなる人をこれ以上出したくないって、アニーさんの願いだもんね。
僕の権限がある程度融通がきいたら良かったのだけど、最後通告みたいな場面にならないと一任されないからなぁ。
まぁ、こんな事、誰も予測できないよね。
それだけ、この国が愚かってことだよ。
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