25 / 39
25 奴隷狩りに遭遇した
しおりを挟む
アイーダさん達の冒険者ギルドを飛び出してから、森に潜みながら移動を続けていた。
今後の為には冒険者ランクを上げた方がいいから、大きめの核をいくつか納品しないといけない。
それだと、拠点の町からは少し離れないと大型の魔獣はいない。
身を隠す意味で、ちょうどいいタイミングだと、大型狙いでその地を探していた。
極力人に会うことを避けて歩みを進めて、食べ物を補充するためだけに、途中で見つけた小さな村に立ち寄った。
そして、自分の運の悪さを呪いたくなった。
とても運の悪い事に、その村がたまたま奴隷狩りに襲われていたから。
怪我をしたくないから無駄な抵抗をするまでもなく、あっという間に村人に混ざって拘束されていると、
「お前がちょうどいいな」
戦利品を見回していた、いつお風呂に入ったのか分からないような男に顔をしかめる。
そいつが目の前に立ったから余計に不快だった。
森に籠もっている私ですら、水浴びしたりと小綺麗にはしているのに、リシュアの時ですらルゥと一緒に綺麗でいるように心がけていたよ!
「俺?」
目の前の男に、現実逃避から意識を戻す。
奴隷狩りの野盗は、男のふりをした私を上から下まで見て、気持ちの悪い笑みを向けてきた。
「ちょうどお前みたいな見た目の奴を、依頼主が探しているんだ。何でも、どこかのお貴族様のお嬢様が逃げだしたらしい。ほら、こんな感じの」
ピラっと、似顔絵を目の前に出してきた。
あー……
私だ……
村人さん、たまたまでも巻き込んでごめんなさい。
「俺は、男だ」
でも、もちろんその子とは関係ないと、アピールする。
「そこはどうでもいいんだよ。用事があるのは、首から上だ」
おおう。
生死問わずで、首だけ持っていく気なのね。
男達は仕事が上手くいきそうだと、ニヤニヤしている。
野盗の数は9人。
縛るのに骨が折れそうってだけで、どうにかできそうではあった。
村人も一か所に集められているのは幸いだ。
魔法からもれた誰かに見られなくてすむ。
早速ストップの魔法をかけて、隠し持っていたナイフで縄を切った。
魔法の持続時間が延びているのはいいけど、自分よりも大きな男達を縄で拘束していく作業がやっぱり大変だった。
そして全員縛り終えて、床に転がる野盗を眺める。
よし。
魔法の効果が継続されている今のうちに、できるだけ早くこの場から離れたい。
村の人の拘束は解いたので、後はここの村人が煮るなり焼くなり好きにするだろう。
私の死体を必要としていたとは認めたくないけど、そうなら、もう、本当にいい加減に諦めてくれないかな?
私の死体を見たいのは、誰なんだろう……
子爵家が一番あり得るだろうけど。
死んだって事を、誰かに納得させたい?
この間の騎士らしき人達と、あの奴隷狩りの連中の依頼者はまた別なのかなと移動しながら考えていた。
今後の為には冒険者ランクを上げた方がいいから、大きめの核をいくつか納品しないといけない。
それだと、拠点の町からは少し離れないと大型の魔獣はいない。
身を隠す意味で、ちょうどいいタイミングだと、大型狙いでその地を探していた。
極力人に会うことを避けて歩みを進めて、食べ物を補充するためだけに、途中で見つけた小さな村に立ち寄った。
そして、自分の運の悪さを呪いたくなった。
とても運の悪い事に、その村がたまたま奴隷狩りに襲われていたから。
怪我をしたくないから無駄な抵抗をするまでもなく、あっという間に村人に混ざって拘束されていると、
「お前がちょうどいいな」
戦利品を見回していた、いつお風呂に入ったのか分からないような男に顔をしかめる。
そいつが目の前に立ったから余計に不快だった。
森に籠もっている私ですら、水浴びしたりと小綺麗にはしているのに、リシュアの時ですらルゥと一緒に綺麗でいるように心がけていたよ!
「俺?」
目の前の男に、現実逃避から意識を戻す。
奴隷狩りの野盗は、男のふりをした私を上から下まで見て、気持ちの悪い笑みを向けてきた。
「ちょうどお前みたいな見た目の奴を、依頼主が探しているんだ。何でも、どこかのお貴族様のお嬢様が逃げだしたらしい。ほら、こんな感じの」
ピラっと、似顔絵を目の前に出してきた。
あー……
私だ……
村人さん、たまたまでも巻き込んでごめんなさい。
「俺は、男だ」
でも、もちろんその子とは関係ないと、アピールする。
「そこはどうでもいいんだよ。用事があるのは、首から上だ」
おおう。
生死問わずで、首だけ持っていく気なのね。
男達は仕事が上手くいきそうだと、ニヤニヤしている。
野盗の数は9人。
縛るのに骨が折れそうってだけで、どうにかできそうではあった。
村人も一か所に集められているのは幸いだ。
魔法からもれた誰かに見られなくてすむ。
早速ストップの魔法をかけて、隠し持っていたナイフで縄を切った。
魔法の持続時間が延びているのはいいけど、自分よりも大きな男達を縄で拘束していく作業がやっぱり大変だった。
そして全員縛り終えて、床に転がる野盗を眺める。
よし。
魔法の効果が継続されている今のうちに、できるだけ早くこの場から離れたい。
村の人の拘束は解いたので、後はここの村人が煮るなり焼くなり好きにするだろう。
私の死体を必要としていたとは認めたくないけど、そうなら、もう、本当にいい加減に諦めてくれないかな?
私の死体を見たいのは、誰なんだろう……
子爵家が一番あり得るだろうけど。
死んだって事を、誰かに納得させたい?
この間の騎士らしき人達と、あの奴隷狩りの連中の依頼者はまた別なのかなと移動しながら考えていた。
11
あなたにおすすめの小説
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~
岡暁舟
恋愛
100年に一度の確率で、令嬢に宿るとされる、聖なる魂。これを授かった令嬢は聖女と認定され、無条件で時の皇帝と婚約することになる。そして、その魂を引き当てたのが、この私、エミリー・バレットである。
本来ならば、私が皇帝と婚約することになるのだが、どういうわけだか、偽物の聖女を名乗る不届き者がいるようだ。その名はジューン・バレット。私の妹である。
別にどうしても皇帝と婚約したかったわけではない。でも、妹に裏切られたと思うと、少し癪だった。そして、既に二人は一夜を過ごしてしまったそう!ジューンの笑顔と言ったら……ああ、憎たらしい!
そんなこんなで、いよいよ私に名誉挽回のチャンスが回ってきた。ここで私が聖女であることを証明すれば……。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
婚約破棄イベントが壊れた!
秋月一花
恋愛
学園の卒業パーティー。たった一人で姿を現した私、カリスタ。会場内はざわつき、私へと一斉に視線が集まる。
――卒業パーティーで、私は婚約破棄を宣言される。長かった。とっても長かった。ヒロイン、頑張って王子様と一緒に国を持ち上げてね!
……って思ったら、これ私の知っている婚約破棄イベントじゃない!
「カリスタ、どうして先に行ってしまったんだい?」
おかしい、おかしい。絶対におかしい!
国外追放されて平民として生きるつもりだったのに! このままだと私が王妃になってしまう! どうしてそうなった、ヒロイン王太子狙いだったじゃん!
2021/07/04 カクヨム様にも投稿しました。
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる