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15 加護
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私の不安を紛らわそうとしてくれているお二人に、尋ねられた事はお答えしていました。
「私、本当は、ハーバートさんの妻となるために、ここに来ました。国から、ハーバートさんの功績が認められて、高位貴族から、妻を娶るようにと……私は、出来が悪くて、婚約破棄されていましたから……」
「ハーバートさん、結婚勧められてたんだ。イライアス様は知ってました?」
「アタナシアも知ってる通りだよ。私は、そういうことは蚊帳の外だからね。エリザベス嬢の婚約破棄の件は、アルバート、当人の口から聞かされて知っていたが、だが、そうか。ハーバート氏か……」
「イライアス様は、ハーバートさんのことは知っていましたよね?お兄ちゃん繋がりで」
「彼は、町を、飢饉と疫病から救っているというのもあるからね。そこではもう、英雄と呼ばれているんだよ。それに、遺跡調査にも大きな貢献をしているし」
「私、そんなことも、知らなくて……たくさんお世話になって、助けてもらったのに、ハーバートさんのことを、何も知りません。自分の事ばかりで……」
言葉を重ねれば重ねるほど、落ち込みます。
「私は、読み書きができません。そのせいで、学校にも行けませんでした。でもそれは、私のせいじゃないと言ってくださって……学習障害と、教えてくださって、力になってくれたのはハーバートさんだけでした」
感謝してもしきれないのに、何一つ、ハーバートさんに返すことができない。
「ハーバートさんは、博識だからね。頭の中に大陸中の図書館が丸々入っているって。本の内容を瞬時に読み込んで、ラーニング(学習)できる魔法が使えるんだよ。何の苦労もすることなく知識を得ることができるから、それを誰かに伝え教えることが使命なんだって、言ってた」
「だから、私にも親身になってくださったのですね」
そして、思い至ることは、
「それと同時に、読み書きができなかった私だから、知識の豊富なハーバートさんの妻とするのに都合が良かったのでしょうか……学力が著しく低い私だと、余計な知恵をつけられることがないからと……」
そのおかげで、ハーバートさんと出会うことはできても……
落ち込むようにどんどんと俯いてしまっていたところに、視線を感じて顔を上げました。
私を見ていたアタナシアさんが、にっこりと笑いかけてきて、それを教えてくれました。
「ハーバートさんと仲良しのお兄ちゃんじゃなくて、私の名前を貴女に伝えたのにも理由があったからなんだね。お兄ちゃんは見た目だけは怖いから、少しでも貴女に安心してもらいたくて。ハーバートさんは、貴女のことをとても大切にしてる。だから、貴女にはハーバートさんの秘密が話せるの」
どういった意味でしょうかと、小首を傾げました。
それを教えてくれるために最初に言葉を発したのは、イライアス様でした。
「君に、強力な加護の魔法が二つほどかかっている」
「悪しき者から、貴女を守ってくださいって」
アタナシアさんが教えてくれて、
「病を寄せ付けず、健やかにあれ、と」
イライアス様がさらに続けます。
「これは常に魔力を消費して、君に加護を与え続けるって魔法なんだ。これがまだ継続しているということは、少なくともハーバート氏に命の危険はない」
命に危険はないと聞き、何よりもそれで安堵しました。
「それにね、これはよほど大切な人にじゃないとかけないよ。手間も暇も魔力もたくさんいるもの。それこそ、自分の半身を分け与えるように。貴女が最初に伯爵家に来た時、どれだけ大きな加護が歩いてきたのってびっくりしたよ」
その事実にこみ上げてくるものがありました。
「何も、知りませんでした……」
ポロポロと流れる涙を止めようがありません。
常に、今この時でも、ハーバートさんに守られているのかと思うと……
「さぁ、元気を出して。ハーバートさんは、どこかで貴女の笑顔をきっと待ってるよ」
むしろ、アタナシアさんの励ますような笑顔に力をもらい、
「はい」
涙を拭って返事をしました。
「ラーニングか……アタナシア。と言うことは、ハーバート氏の持っている情報が狙われたということか?」
「はい、可能性はあります。でも、国ですらハーバートさんが使える魔法のことは知らないし、魔法を知り尽くして、保護の魔法も使えるハーバートさんに何かがあったとすれば……エリザベスさんを置いてどこかへ行くとも考えづらいし」
アタナシアさんは、考え込んでいるというよりは、考えをまとめているようで、
「魔法使いが絡んでいるのなら、考えられることは、禁呪絡みか……だが、禁呪を扱えるほどなのに、さらなる知識を求めたのか?」
「エリザベスさんにかけているほどの加護を自分にはかけられないにしても、自衛する手段はハーバートさんはもっています。そんなハーバートさんに何かできたのなら、その可能性は高いです。でも、やっぱり目的は情報や知識なのでしょうか……」
お二人の話を聞いて、伝えなければならない事がありました。
嫌な記憶だったので、意識して追い出していたのですが、
「あの、関係があるかは分かりませんが、数日前に、ハーバートさんの元婚約者だというメリンダさんという方が訪ねてきました。ハーバートさんに協力してもらいたいことがあると言って」
「メリンダ?協力……」
「ハーバートさんの幼なじみだと言っていました。その方の父親が、ハーバートさんを家に引き取ったと」
「アタナシア、何か知ってる?」
尋ねられたアタナシアさんは、綺麗なお顔を思いっきりしかめていました。
まるで、汚物を見るかのような顰め方です。
「……ハーバートさんが引き取られた家というのは、聖教会の教区を任された家で、子爵でもあるメイソン家です」
聖教会は、宗教国家でもあるフロンティア公国に総本山があるアリアフルト聖教会のことです。
そして、フロンティア公国には女神から祝福を受けた聖女が存在しています。
今は、その聖女様がこの国に留学してきていると聞いたことがあります。
「私がそもそもハーバートさんと出会ったきっかけが、ハーバートさんが、その家から逃げてきた時で、とてつもない魔力の暴走があって、私がその様子を見に行ったんです。私が6歳の時で、ハーバートさんは13歳でした。その時に、ハーバートさんは、その家で、薬物依存にされそうになったって……」
「酷い……」
思わず、両手で口を覆っていました。
薬を使い、意思を奪って、何をさせるつもりだったのか。
ハーバートさんの人格を丸っきり否定する行為に、怒りを覚えます。
当時、そんな事にならなくて、本当に良かったです。
そして、聖教会と聞いて思い出したこともあって、
「でも、教区を任されている家なら、しかも、メイソン家なら、今は、公国から大公家の方が視察に訪れているので、普通ならそちらにかかりっきりになるものですよね?新聞の見出しを見ただけの情報なのですが」
だから、やっぱり関係ないのかもと思っていると、
「あ、そうなんだ。大公家の人が教区の視察に……?うち、新聞とってないからなぁ」
「私は、聖教会が嫌いだから、そもそも興味はない」
「イライアス様、それ、王子が大っぴらに言ってはダメですから!」
「しかし、そうか……大公家の……」
「獣人絡みですし……」
アタナシアさんから漏れ出た獣人という言葉に、違和感を覚えましたが、聞き返す間も無く、
「ちょっと待っててください、方向の目星がつくなら、探すのはどうにかなりそうなので」
そう言ってすぐに銀色の杖を両手で握り、祈るように両目を閉じました。
「あ、いた。いました」
その言葉に、縋るようにアタナシアさんを見て、そうして、また、私達は蟲に乗ってそこへ向かっていました。
「私、本当は、ハーバートさんの妻となるために、ここに来ました。国から、ハーバートさんの功績が認められて、高位貴族から、妻を娶るようにと……私は、出来が悪くて、婚約破棄されていましたから……」
「ハーバートさん、結婚勧められてたんだ。イライアス様は知ってました?」
「アタナシアも知ってる通りだよ。私は、そういうことは蚊帳の外だからね。エリザベス嬢の婚約破棄の件は、アルバート、当人の口から聞かされて知っていたが、だが、そうか。ハーバート氏か……」
「イライアス様は、ハーバートさんのことは知っていましたよね?お兄ちゃん繋がりで」
「彼は、町を、飢饉と疫病から救っているというのもあるからね。そこではもう、英雄と呼ばれているんだよ。それに、遺跡調査にも大きな貢献をしているし」
「私、そんなことも、知らなくて……たくさんお世話になって、助けてもらったのに、ハーバートさんのことを、何も知りません。自分の事ばかりで……」
言葉を重ねれば重ねるほど、落ち込みます。
「私は、読み書きができません。そのせいで、学校にも行けませんでした。でもそれは、私のせいじゃないと言ってくださって……学習障害と、教えてくださって、力になってくれたのはハーバートさんだけでした」
感謝してもしきれないのに、何一つ、ハーバートさんに返すことができない。
「ハーバートさんは、博識だからね。頭の中に大陸中の図書館が丸々入っているって。本の内容を瞬時に読み込んで、ラーニング(学習)できる魔法が使えるんだよ。何の苦労もすることなく知識を得ることができるから、それを誰かに伝え教えることが使命なんだって、言ってた」
「だから、私にも親身になってくださったのですね」
そして、思い至ることは、
「それと同時に、読み書きができなかった私だから、知識の豊富なハーバートさんの妻とするのに都合が良かったのでしょうか……学力が著しく低い私だと、余計な知恵をつけられることがないからと……」
そのおかげで、ハーバートさんと出会うことはできても……
落ち込むようにどんどんと俯いてしまっていたところに、視線を感じて顔を上げました。
私を見ていたアタナシアさんが、にっこりと笑いかけてきて、それを教えてくれました。
「ハーバートさんと仲良しのお兄ちゃんじゃなくて、私の名前を貴女に伝えたのにも理由があったからなんだね。お兄ちゃんは見た目だけは怖いから、少しでも貴女に安心してもらいたくて。ハーバートさんは、貴女のことをとても大切にしてる。だから、貴女にはハーバートさんの秘密が話せるの」
どういった意味でしょうかと、小首を傾げました。
それを教えてくれるために最初に言葉を発したのは、イライアス様でした。
「君に、強力な加護の魔法が二つほどかかっている」
「悪しき者から、貴女を守ってくださいって」
アタナシアさんが教えてくれて、
「病を寄せ付けず、健やかにあれ、と」
イライアス様がさらに続けます。
「これは常に魔力を消費して、君に加護を与え続けるって魔法なんだ。これがまだ継続しているということは、少なくともハーバート氏に命の危険はない」
命に危険はないと聞き、何よりもそれで安堵しました。
「それにね、これはよほど大切な人にじゃないとかけないよ。手間も暇も魔力もたくさんいるもの。それこそ、自分の半身を分け与えるように。貴女が最初に伯爵家に来た時、どれだけ大きな加護が歩いてきたのってびっくりしたよ」
その事実にこみ上げてくるものがありました。
「何も、知りませんでした……」
ポロポロと流れる涙を止めようがありません。
常に、今この時でも、ハーバートさんに守られているのかと思うと……
「さぁ、元気を出して。ハーバートさんは、どこかで貴女の笑顔をきっと待ってるよ」
むしろ、アタナシアさんの励ますような笑顔に力をもらい、
「はい」
涙を拭って返事をしました。
「ラーニングか……アタナシア。と言うことは、ハーバート氏の持っている情報が狙われたということか?」
「はい、可能性はあります。でも、国ですらハーバートさんが使える魔法のことは知らないし、魔法を知り尽くして、保護の魔法も使えるハーバートさんに何かがあったとすれば……エリザベスさんを置いてどこかへ行くとも考えづらいし」
アタナシアさんは、考え込んでいるというよりは、考えをまとめているようで、
「魔法使いが絡んでいるのなら、考えられることは、禁呪絡みか……だが、禁呪を扱えるほどなのに、さらなる知識を求めたのか?」
「エリザベスさんにかけているほどの加護を自分にはかけられないにしても、自衛する手段はハーバートさんはもっています。そんなハーバートさんに何かできたのなら、その可能性は高いです。でも、やっぱり目的は情報や知識なのでしょうか……」
お二人の話を聞いて、伝えなければならない事がありました。
嫌な記憶だったので、意識して追い出していたのですが、
「あの、関係があるかは分かりませんが、数日前に、ハーバートさんの元婚約者だというメリンダさんという方が訪ねてきました。ハーバートさんに協力してもらいたいことがあると言って」
「メリンダ?協力……」
「ハーバートさんの幼なじみだと言っていました。その方の父親が、ハーバートさんを家に引き取ったと」
「アタナシア、何か知ってる?」
尋ねられたアタナシアさんは、綺麗なお顔を思いっきりしかめていました。
まるで、汚物を見るかのような顰め方です。
「……ハーバートさんが引き取られた家というのは、聖教会の教区を任された家で、子爵でもあるメイソン家です」
聖教会は、宗教国家でもあるフロンティア公国に総本山があるアリアフルト聖教会のことです。
そして、フロンティア公国には女神から祝福を受けた聖女が存在しています。
今は、その聖女様がこの国に留学してきていると聞いたことがあります。
「私がそもそもハーバートさんと出会ったきっかけが、ハーバートさんが、その家から逃げてきた時で、とてつもない魔力の暴走があって、私がその様子を見に行ったんです。私が6歳の時で、ハーバートさんは13歳でした。その時に、ハーバートさんは、その家で、薬物依存にされそうになったって……」
「酷い……」
思わず、両手で口を覆っていました。
薬を使い、意思を奪って、何をさせるつもりだったのか。
ハーバートさんの人格を丸っきり否定する行為に、怒りを覚えます。
当時、そんな事にならなくて、本当に良かったです。
そして、聖教会と聞いて思い出したこともあって、
「でも、教区を任されている家なら、しかも、メイソン家なら、今は、公国から大公家の方が視察に訪れているので、普通ならそちらにかかりっきりになるものですよね?新聞の見出しを見ただけの情報なのですが」
だから、やっぱり関係ないのかもと思っていると、
「あ、そうなんだ。大公家の人が教区の視察に……?うち、新聞とってないからなぁ」
「私は、聖教会が嫌いだから、そもそも興味はない」
「イライアス様、それ、王子が大っぴらに言ってはダメですから!」
「しかし、そうか……大公家の……」
「獣人絡みですし……」
アタナシアさんから漏れ出た獣人という言葉に、違和感を覚えましたが、聞き返す間も無く、
「ちょっと待っててください、方向の目星がつくなら、探すのはどうにかなりそうなので」
そう言ってすぐに銀色の杖を両手で握り、祈るように両目を閉じました。
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