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第一世界 ロージェン(さあ、魔王討伐だ!)
第十一話 スピリットアイ
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「カイト、これで依頼達成だか!」
「ああ、達成ではあるな」
目の前にこれでもかと積まれたウォーウルフの山。全て死に絶えているがその体が消えることはない。ゴブリンとは違い毛皮も利用できるし肉も食べられる。このため討伐部位の牙だけになることはないのだ。必要な物は残り、不必要であれば消える。なんとも便利で不思議な世界だ。しかし――。
「三匹で十分なんだけど」
「これだけあれば毎日プリスマ食べれるダか!」
「寧ろムリ」
「なぜダか!?」
「残念だけど数に限らずクエスト達成は一つにしかならないのよ」
呆れる俺にルシアが丁寧にも補足する。優しいだけじゃだめだ。現実を教えないと。
「むしろ明日からウォーウルフを見つけるのが大変になるだろうな」
「そ、そんな……。オラ、ここら辺のウルフは全て仕留めただ」
オーグは地面に手をついて震えていた。まあそうだろうな。ざっと見ても二百匹は下らないぞ。どうするんだよ。こんなに毛皮があったって売れないだろうし、肉も食えずに腐るのがオチだ。
「なぜこうなった」
俺は森の中を見てくると少しこの場を離れただけだ。この短時間でこいつはどんだけハッスルしたんだよ。おそらくオーグの目にはウォーウルフがプリスマに映ったのだろう。
「ルシアは止めなかったのか」
「え、私はその、久々の森が嬉しくて……。しかも蒼い木って神聖なのよ! そこで獲れる食べ物は僅かに魔力をアップするとも言われていて。だから――」
「木の実ヒヤッハーしていてオーグを放置したと」
「うっ……。なにもそんな低俗な言い方しなくてもいいじゃない」
オーグのレベルはいつのまにか十五に上がっていた。これでギルドランク底辺の十級っていうのは流石にないよな。俺も人のこと言えないけど。稼ぎを考えても高ランクの方が明らかに良いからな。明日からはギルドランク上げに勤しもう。
「そういうカイトは何をしていたの?」
「ああ、ちょっと森に監視の目を増やしていたのさ」
「目? それも魔法なの?」
「まあな」
「ほんと型破りよね。カイトが普通の魔法使っているのなんて見た事ないわ」
そりゃまあ使えないからな。
「そもそもあんな片田舎じゃ生活魔法は別として、誰も魔法を教えてくれなかったじゃないか」
「まあそれもそうね」
「そもそもルシアだって普通の魔法が使えないじゃないか。それ精霊魔法だろ」
「私のはエルフでは比較的一般的な魔法よ。やり方だってお母さんに教えてもらったのだから。あなたの出鱈目魔法と一緒にしないでくれる」
朝の優しかったルシアは幻かもしれない。まあ、今回は神魔法ですらないんだけどな。
◇◇◇
森の奥の新ダンジョンを来訪するであろう勇者たち。彼らと会うにはどうしたらいいか。ダンジョンの入口でずっと待ち構えていれば会えるだろう。しかしそれが何時になるかはわからない。城に行けば予定がわかるかもしれないが、それは避けたい。
俺は露天風呂で一人うんうんと唸っていた。
「こんな朝っぱらからどうしたんだい?」
ん? 誰だ? 湯気で相手の姿が見えない。いくら目を凝らしても近くには誰もいなかった。
「ここだよここ」
声は思っていた以上に近くから聞こえた。風呂の上から立ち昇る湯気が小さな人影を象っていた。
「なんだ精霊か。でも、なんでこんなところに?」
精霊は自然とともにある。それが一般的だから不思議だった。まあ宝石のような石にも宿るらしいが、それらしいものも見当たらない。
「なんだとは随分だね。僕は温泉の妖精さ。ここはね、外の温泉と繋がっているのさ」
どうやら銭湯じゃなくて掛け流しの天然温泉だったようだ。スーパー銭湯みたいな凝った浴槽が多かったら、てっきり循環式の温水かと思ったよ。
温泉の妖精くん曰く、湖の近くのあちこちから温泉が湧いているようだ。そもそも湖自体が大昔の噴火でできた堰き止め湖らしい。湖底からは今も暖められた地下水が豊富に湧出しているらしい。このミネラルたっぷりで暖かい多量の湧水が一年を通して湖の水温を一定に保つ。これにより魚の餌ともなるプランクトンも豊富に増える。この特異的ともいえる条件が幻の魚とも言われるプリスマを育む環境を生み出していた。
「僕以外にも、この辺りは湖や森、川の精霊が一杯いるよ」
たしかに散歩中も森の方から賑やな声が聞こえていたな。
「あっ、そうか! そうだった。神魔法のことばっかりで、すっかり頭から抜け落ちていたよ」
「髪がかい?」
「違う!? 俺はまだ五歳で生えたばっかりだ!」
「ふーん。まだツルツルのようだけど」
「この野郎! どこを見てやがる!」
俺は素っ裸だった。温泉に入っているのだから当たり前だ。温泉の妖精は俺の未発育の部分を見てニヤニヤと笑っていた。かっとなって浴槽のお湯を全て凍らせてやったら慌てて逃げて行った。ざまあ。
「うー、湯冷めした」
ブルブルと震えながら風呂を出た。頭に血が上って自分が浴槽に入っていたことをすっかり忘れていた。
頭も十分に冷やされたのか大事なことを思い出した。そうそう。蒼の森だった。あそこも森という名前が付いているのだから精霊がたくさんいるに違いない。精霊に監視を頼めばいいのだ。
彼ら? 彼女ら? そもそも性別があるのかどうかすら不明だな。青い揺らめきを纏った木の精霊たちは俺の依頼を快く引き受けてくれた。代わりにダンジョンから抜け出てきたモンスターの退治を頼まれたけどね。
レベルも上げたかったのでちょうど良かった。全てゴブリンジェネラル以上の強さの魔物だった。あっという間にレベルが二十に上がったのは良い意味で誤算だったな。
◇◇◇
「大体カイトは――」
ルシアの説教まがいの小言がまだ続いていた。
「あ、ちょい待ち」
何かが妖精の目に掛かったようだ。精霊の視点とリンクさせてもらう。
ゾロゾロと歩く集団だった。レベルが比較的高そうな強者たちには見える。ただ装備の見た目も動きもバラバラで統制がとれていない。恐らくこいつらが、小太りの男が昨日言っていたダンジョン攻略のための冒険者たちだな。
うーん。これは駄目かも。ダンジョンの浅い層から外に漏れ出て来た魔物のレベルはかなり高かった。ダンジョン内はさらにレベルが高いのだろう。連携も取れない彼らが生き残れるとは到底思えない。
「ま、それも自己責任だ」
「なにが?」
「ん? 冒険者は一攫千金だけど常に死と隣り合わせということさ」
「よくわからないけど。オラ、腹ペコだど!」
「そうだな。今日はそろそろ帰るとするか」
ギルドに依頼達成の報告をする。その際、だめもとでウォーウルフを倒しすぎた事を伝える。そしたら依頼報酬の五分の一で良ければ全て買い取ると提案された。俺の無限収納のように時が進まない保存倉庫があるとのことだ。需要を見ながら少しずつ市場に卸すらしい。買い叩かれたがこんなに持っていても仕方がないので全て売り払った。
結局、全部で二百十体だった。依頼報酬と合わせて三万百ジェン。数が数だったので思った以上の高収入となった。
「オラ、しあわせだー」
稼ぎ頭のオーグは今日もプリスマを注文していた。俺とルシアは稼ぎに貢献していないので他の魚定食を頼むことにした。プリスマからはかなり味が落ちるが、それでも故郷の町で食べる干物とは比べ物にならなかった。いやーやっぱり獲れたては格別だよな。
明日は刺身定食にチャレンジだ。異世界だから淡水魚であっても寄生虫は問題にならないらしい。
「ああ、達成ではあるな」
目の前にこれでもかと積まれたウォーウルフの山。全て死に絶えているがその体が消えることはない。ゴブリンとは違い毛皮も利用できるし肉も食べられる。このため討伐部位の牙だけになることはないのだ。必要な物は残り、不必要であれば消える。なんとも便利で不思議な世界だ。しかし――。
「三匹で十分なんだけど」
「これだけあれば毎日プリスマ食べれるダか!」
「寧ろムリ」
「なぜダか!?」
「残念だけど数に限らずクエスト達成は一つにしかならないのよ」
呆れる俺にルシアが丁寧にも補足する。優しいだけじゃだめだ。現実を教えないと。
「むしろ明日からウォーウルフを見つけるのが大変になるだろうな」
「そ、そんな……。オラ、ここら辺のウルフは全て仕留めただ」
オーグは地面に手をついて震えていた。まあそうだろうな。ざっと見ても二百匹は下らないぞ。どうするんだよ。こんなに毛皮があったって売れないだろうし、肉も食えずに腐るのがオチだ。
「なぜこうなった」
俺は森の中を見てくると少しこの場を離れただけだ。この短時間でこいつはどんだけハッスルしたんだよ。おそらくオーグの目にはウォーウルフがプリスマに映ったのだろう。
「ルシアは止めなかったのか」
「え、私はその、久々の森が嬉しくて……。しかも蒼い木って神聖なのよ! そこで獲れる食べ物は僅かに魔力をアップするとも言われていて。だから――」
「木の実ヒヤッハーしていてオーグを放置したと」
「うっ……。なにもそんな低俗な言い方しなくてもいいじゃない」
オーグのレベルはいつのまにか十五に上がっていた。これでギルドランク底辺の十級っていうのは流石にないよな。俺も人のこと言えないけど。稼ぎを考えても高ランクの方が明らかに良いからな。明日からはギルドランク上げに勤しもう。
「そういうカイトは何をしていたの?」
「ああ、ちょっと森に監視の目を増やしていたのさ」
「目? それも魔法なの?」
「まあな」
「ほんと型破りよね。カイトが普通の魔法使っているのなんて見た事ないわ」
そりゃまあ使えないからな。
「そもそもあんな片田舎じゃ生活魔法は別として、誰も魔法を教えてくれなかったじゃないか」
「まあそれもそうね」
「そもそもルシアだって普通の魔法が使えないじゃないか。それ精霊魔法だろ」
「私のはエルフでは比較的一般的な魔法よ。やり方だってお母さんに教えてもらったのだから。あなたの出鱈目魔法と一緒にしないでくれる」
朝の優しかったルシアは幻かもしれない。まあ、今回は神魔法ですらないんだけどな。
◇◇◇
森の奥の新ダンジョンを来訪するであろう勇者たち。彼らと会うにはどうしたらいいか。ダンジョンの入口でずっと待ち構えていれば会えるだろう。しかしそれが何時になるかはわからない。城に行けば予定がわかるかもしれないが、それは避けたい。
俺は露天風呂で一人うんうんと唸っていた。
「こんな朝っぱらからどうしたんだい?」
ん? 誰だ? 湯気で相手の姿が見えない。いくら目を凝らしても近くには誰もいなかった。
「ここだよここ」
声は思っていた以上に近くから聞こえた。風呂の上から立ち昇る湯気が小さな人影を象っていた。
「なんだ精霊か。でも、なんでこんなところに?」
精霊は自然とともにある。それが一般的だから不思議だった。まあ宝石のような石にも宿るらしいが、それらしいものも見当たらない。
「なんだとは随分だね。僕は温泉の妖精さ。ここはね、外の温泉と繋がっているのさ」
どうやら銭湯じゃなくて掛け流しの天然温泉だったようだ。スーパー銭湯みたいな凝った浴槽が多かったら、てっきり循環式の温水かと思ったよ。
温泉の妖精くん曰く、湖の近くのあちこちから温泉が湧いているようだ。そもそも湖自体が大昔の噴火でできた堰き止め湖らしい。湖底からは今も暖められた地下水が豊富に湧出しているらしい。このミネラルたっぷりで暖かい多量の湧水が一年を通して湖の水温を一定に保つ。これにより魚の餌ともなるプランクトンも豊富に増える。この特異的ともいえる条件が幻の魚とも言われるプリスマを育む環境を生み出していた。
「僕以外にも、この辺りは湖や森、川の精霊が一杯いるよ」
たしかに散歩中も森の方から賑やな声が聞こえていたな。
「あっ、そうか! そうだった。神魔法のことばっかりで、すっかり頭から抜け落ちていたよ」
「髪がかい?」
「違う!? 俺はまだ五歳で生えたばっかりだ!」
「ふーん。まだツルツルのようだけど」
「この野郎! どこを見てやがる!」
俺は素っ裸だった。温泉に入っているのだから当たり前だ。温泉の妖精は俺の未発育の部分を見てニヤニヤと笑っていた。かっとなって浴槽のお湯を全て凍らせてやったら慌てて逃げて行った。ざまあ。
「うー、湯冷めした」
ブルブルと震えながら風呂を出た。頭に血が上って自分が浴槽に入っていたことをすっかり忘れていた。
頭も十分に冷やされたのか大事なことを思い出した。そうそう。蒼の森だった。あそこも森という名前が付いているのだから精霊がたくさんいるに違いない。精霊に監視を頼めばいいのだ。
彼ら? 彼女ら? そもそも性別があるのかどうかすら不明だな。青い揺らめきを纏った木の精霊たちは俺の依頼を快く引き受けてくれた。代わりにダンジョンから抜け出てきたモンスターの退治を頼まれたけどね。
レベルも上げたかったのでちょうど良かった。全てゴブリンジェネラル以上の強さの魔物だった。あっという間にレベルが二十に上がったのは良い意味で誤算だったな。
◇◇◇
「大体カイトは――」
ルシアの説教まがいの小言がまだ続いていた。
「あ、ちょい待ち」
何かが妖精の目に掛かったようだ。精霊の視点とリンクさせてもらう。
ゾロゾロと歩く集団だった。レベルが比較的高そうな強者たちには見える。ただ装備の見た目も動きもバラバラで統制がとれていない。恐らくこいつらが、小太りの男が昨日言っていたダンジョン攻略のための冒険者たちだな。
うーん。これは駄目かも。ダンジョンの浅い層から外に漏れ出て来た魔物のレベルはかなり高かった。ダンジョン内はさらにレベルが高いのだろう。連携も取れない彼らが生き残れるとは到底思えない。
「ま、それも自己責任だ」
「なにが?」
「ん? 冒険者は一攫千金だけど常に死と隣り合わせということさ」
「よくわからないけど。オラ、腹ペコだど!」
「そうだな。今日はそろそろ帰るとするか」
ギルドに依頼達成の報告をする。その際、だめもとでウォーウルフを倒しすぎた事を伝える。そしたら依頼報酬の五分の一で良ければ全て買い取ると提案された。俺の無限収納のように時が進まない保存倉庫があるとのことだ。需要を見ながら少しずつ市場に卸すらしい。買い叩かれたがこんなに持っていても仕方がないので全て売り払った。
結局、全部で二百十体だった。依頼報酬と合わせて三万百ジェン。数が数だったので思った以上の高収入となった。
「オラ、しあわせだー」
稼ぎ頭のオーグは今日もプリスマを注文していた。俺とルシアは稼ぎに貢献していないので他の魚定食を頼むことにした。プリスマからはかなり味が落ちるが、それでも故郷の町で食べる干物とは比べ物にならなかった。いやーやっぱり獲れたては格別だよな。
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