54 / 72
第二世界 ドデルヘン(まったり学園生活もいいもんだ)
第四十九話 異世界召喚
しおりを挟む
召喚スキルを発動すると、対象と何か線のようなもので繋がった気がした。頭のなかでその線を手繰り寄せる。
お、重いな……。
レベル1だからだろうか、激しい抵抗のようなものを感じる。やはり世界と世界を隔絶する壁は相当のもののようだ。
でもそれは納得できる。世界間を行き来できるチートな俺ですら、初めは魂レベルにまで戻らないと移動できないのだ。対して今回は別世界の人間を素の状態でこちらに強制召喚するのだ。大変な作業になるのは仕方のないことだ。
「ぐぅっ! この野郎……」
「カイトどうしたの?」
踏ん張り過ぎて、つい声が漏れてしまった。目を瞑って一人呻る俺。周りからみると明らかに変だよな。折角、みんなの胃袋を掴んだのに、このままではまた気味悪がられてしまう。
俺は声が漏れないように細心の注意を払いながらも、頭の中で渾身の力を籠める。
おっ――。
あるところを過ぎると急に軽くなった。線が切れたわけじゃない。確かにまだ繋がっているのがわかる。おそらく成功したのだろう。
「おお、神々しい女神が降臨したぞ……」
「いえおそらくあれは精霊よ……」
「なんて美しいんだ」
周りから感嘆の声が漏れていた。俺はゆっくりと目をひらく。洞窟は暗いはずなのに、金色の髪が眩しかった。
「あなたもしかして……。カイト……?」
「ああそうだ」
召喚対象のルシアが立っていた。どうやら成功のようだ。服装以外はロージェン世界と変わりはないようだ。そして竜人姿にもかかわらず、ルシアには俺の事がわかったようだ。もしかして愛の力か?
「私、来たくなかったのに……」
ルシアは自らの細い肢体を両腕で抱える。顔を真っ赤にして震えていた。異世界に初めて来た恐怖で震えているのだろうか。
「心配するな。俺のスキルで呼び出しただけだ。一定時間後には元の世界に戻れるから」
ルシアのつま先から頭の天辺までをゆっくりと眺めながら、俺は諭す。
「あれほど抵抗したのに。待ってって、今は駄目だって必死に言ったじゃない」
「なるほど……。あの抵抗はそういうことだったのか」
どうやら世界間の壁の所為ではなかったようだ。単にルシアが拒否しているというシグナルだったようだ。
ルシアの肌は相変わらず雪のように白い。ただいつもよりもその白さが際立っていた。洞窟に佇んでいるからか。召喚によって体がうっすらと輝いているからか? 否、違う。彼女の体を覆い隠すものの面積が小さいからだ。淡く緑がかった薄い上下の下着。やっぱりエルフはなんでも緑を好むのね。昔はあそこを葉っぱで隠していたのかな。
端からみたら妖精に見えるかもしれない。この世界にはエルフが存在しないから余計にそう思えるのだろう。
そしてやはり着痩せするタイプではなかったようだ。ほんのりとした膨らみが自己主張せずに佇んでいた。
「いつまでジロジロと見ているのよ!?」
噴火しそうなほど真っ赤な顔。そうだよな大衆の面前だもんな。
「ところでルシア、なんでそんな格好なんだ?」
「ほんと今更ね!? お風呂に入ろうとしていたからに決まっているでしょ!」
ああなるほど。最近になって我が屋敷にも風呂を作ったのだ。もちろん湖畔から湧き出る天然の温泉を浴槽に引いている。かけ流しの檜モドキ製の温泉風呂は格別なのだ。この素晴らしさが伝わり風呂愛好者が増えることは俺としても嬉しい。
「惜しかったな……。もう少しタイミングがずれていれば」
「なっ!? カイト――」
「あ、いや……。もっと早く呼ぶべきだったなって」
でもそうだよな。いつでもどこでも抵抗すらできなく召喚できたら互いに困るよな。相手が風呂に入っているときかもしれんし、トイレで用を足していたりしたら最悪だもんな。そんな瞬間に立ち会ったら互いに気まずいよな。オーグが裸で現れたら瞬殺しかねない。ララの場合は、犯罪的要素が強すぎる。
「ねえ、カイト。あの精霊ってカイトの知り合いなの?」
「まあな」
「カイトって魔法使えなかったんじゃないの!?」
「きっと精霊魔法ね。しかも精霊言語まで話せるのね」
「でもなんかあの精霊怒っているようにも見えるよー」
そうか、こいつらには話が理解できないのか。どうやらロージェンとこの世界では共通言語が違うようだな。異世界言語スキルの所為でみんな同じ言葉を話しているかと勘違いしていた。
「どうか彼女ができますように……」
一人の部員がなにやらルシアに向かって手を合わせていた。それに気づいた他の部員が声をかける。
「おい、お前なにやっているんだ?」
「知らないのか! 精霊様に祈ると願いが叶うって有名だぞ」
「そうなの!?」
温泉クラブ員がルシアの周りを取り囲み、地に頭を伏して拝み始めた。
「私に新しい魔法を授けてください!」
「俺に力を!」
「俺には勇気を!」
「今年も大きな怪我をしませんように!」
「今年こそ私に素敵な彼氏を!」
「お、俺の股間を踏みつぶしてください!」
「ちょ、なにこれ!? そんな近くでこっち見ないでよ!」
ルシアが泣きそうになっていた。全身を隠したいようだが、腕じゃごく一部に限られる。そうだよな。下着姿を間近で見あげられているんだから。羞恥心半端ないよね。だが残念ながら、その言葉は伝わっていない。
「私にもスキルを! どうかスキルを!」
あらら、アルタまでもが四つん這いで必死に拝み倒していた。スキルのためにそんな簡単に信仰対象を鞍替えしていいのか。
そうこうしているうちに、ルシアの姿が薄くぼやけてきた。あ、そろそろ時間なのね。ルシアもそれに気づいたようだ。薄くなったことで羞恥心も和らいだようだ。色んな意味で残念。
「ねえ、カイト。やっと向こうに戻れるのかな?」
「ああそうだ。いやほんと悪かったな。初めてだったのでよくわからんかったんだよ」
「次からは拒否したときは無理に引っ張らないでよ」
「ああわかった」
「それと、次はそっちの世界の街がいいわ」
どうやら召喚されること自体が嫌というわけではないらしい。
「そうだな。こっちの世界もなかなか面白いぞ」
「それにカイト……。竜の姿も格好い――」
話している途中でルシアの姿が消えてしまった。ふむ。やはり、このスキルはかなり使えるな。対象を絞ればわざわざ向こうにいくまでもないのだ。話もできるし、もしかしたら助っ人も頼めるかもしれない。
スキルのことで話が前後してしまったが、魂の欠片の素?は予定通り回収できた。前回と同様に入浴後のパドの体から光が供給された。ただ、地下三階の温泉の時よりも少しだけ光が強かった気がしたな。あ、ステータス欄に新しい項目ができていた。
□魂の欠片(6/1000)
うーん。おそらく1000になればこの世界での魂の欠片を回収したことになるのだろう。でもまだ一パーセント未満って先が長すぎないか。八階の次の温泉は十三階にあるようだ。その次は十八階にあると言われている。温泉クラブではこの十八階は未だ踏破できていない。どう考えてもあと二つで魂の欠片が満たされるとは思えない。
これは不味いな。最悪、SSSランカーの最高到達階である六十八階にまで辿り着いたとしても魂の欠片が集まっていないという可能性すらあるぞ。
「あ、パド。あなた腕に怪我しているじゃない」
「七階で小さな蜘蛛に少し噛まれたんだよ」
「ちょっと動かないでよ。不浄なる傷を癒し賜え『ヒール!』」
「アルタありがと」
「ごめんなさい。ちゃんと壁役できなくて」
「いやチカはちゃんと役目を果たしていたよ。魔物も強いし数も多いからこれくらいは仕方ないよね。でも、これ以上深い階はいまの僕らには厳しいよね」
若干疲れ顔のパドがそう弱音を吐く。
どうすればパドを連れて深層にまで潜れるのか。これは真剣に考えないといけなさそうだ。
お、重いな……。
レベル1だからだろうか、激しい抵抗のようなものを感じる。やはり世界と世界を隔絶する壁は相当のもののようだ。
でもそれは納得できる。世界間を行き来できるチートな俺ですら、初めは魂レベルにまで戻らないと移動できないのだ。対して今回は別世界の人間を素の状態でこちらに強制召喚するのだ。大変な作業になるのは仕方のないことだ。
「ぐぅっ! この野郎……」
「カイトどうしたの?」
踏ん張り過ぎて、つい声が漏れてしまった。目を瞑って一人呻る俺。周りからみると明らかに変だよな。折角、みんなの胃袋を掴んだのに、このままではまた気味悪がられてしまう。
俺は声が漏れないように細心の注意を払いながらも、頭の中で渾身の力を籠める。
おっ――。
あるところを過ぎると急に軽くなった。線が切れたわけじゃない。確かにまだ繋がっているのがわかる。おそらく成功したのだろう。
「おお、神々しい女神が降臨したぞ……」
「いえおそらくあれは精霊よ……」
「なんて美しいんだ」
周りから感嘆の声が漏れていた。俺はゆっくりと目をひらく。洞窟は暗いはずなのに、金色の髪が眩しかった。
「あなたもしかして……。カイト……?」
「ああそうだ」
召喚対象のルシアが立っていた。どうやら成功のようだ。服装以外はロージェン世界と変わりはないようだ。そして竜人姿にもかかわらず、ルシアには俺の事がわかったようだ。もしかして愛の力か?
「私、来たくなかったのに……」
ルシアは自らの細い肢体を両腕で抱える。顔を真っ赤にして震えていた。異世界に初めて来た恐怖で震えているのだろうか。
「心配するな。俺のスキルで呼び出しただけだ。一定時間後には元の世界に戻れるから」
ルシアのつま先から頭の天辺までをゆっくりと眺めながら、俺は諭す。
「あれほど抵抗したのに。待ってって、今は駄目だって必死に言ったじゃない」
「なるほど……。あの抵抗はそういうことだったのか」
どうやら世界間の壁の所為ではなかったようだ。単にルシアが拒否しているというシグナルだったようだ。
ルシアの肌は相変わらず雪のように白い。ただいつもよりもその白さが際立っていた。洞窟に佇んでいるからか。召喚によって体がうっすらと輝いているからか? 否、違う。彼女の体を覆い隠すものの面積が小さいからだ。淡く緑がかった薄い上下の下着。やっぱりエルフはなんでも緑を好むのね。昔はあそこを葉っぱで隠していたのかな。
端からみたら妖精に見えるかもしれない。この世界にはエルフが存在しないから余計にそう思えるのだろう。
そしてやはり着痩せするタイプではなかったようだ。ほんのりとした膨らみが自己主張せずに佇んでいた。
「いつまでジロジロと見ているのよ!?」
噴火しそうなほど真っ赤な顔。そうだよな大衆の面前だもんな。
「ところでルシア、なんでそんな格好なんだ?」
「ほんと今更ね!? お風呂に入ろうとしていたからに決まっているでしょ!」
ああなるほど。最近になって我が屋敷にも風呂を作ったのだ。もちろん湖畔から湧き出る天然の温泉を浴槽に引いている。かけ流しの檜モドキ製の温泉風呂は格別なのだ。この素晴らしさが伝わり風呂愛好者が増えることは俺としても嬉しい。
「惜しかったな……。もう少しタイミングがずれていれば」
「なっ!? カイト――」
「あ、いや……。もっと早く呼ぶべきだったなって」
でもそうだよな。いつでもどこでも抵抗すらできなく召喚できたら互いに困るよな。相手が風呂に入っているときかもしれんし、トイレで用を足していたりしたら最悪だもんな。そんな瞬間に立ち会ったら互いに気まずいよな。オーグが裸で現れたら瞬殺しかねない。ララの場合は、犯罪的要素が強すぎる。
「ねえ、カイト。あの精霊ってカイトの知り合いなの?」
「まあな」
「カイトって魔法使えなかったんじゃないの!?」
「きっと精霊魔法ね。しかも精霊言語まで話せるのね」
「でもなんかあの精霊怒っているようにも見えるよー」
そうか、こいつらには話が理解できないのか。どうやらロージェンとこの世界では共通言語が違うようだな。異世界言語スキルの所為でみんな同じ言葉を話しているかと勘違いしていた。
「どうか彼女ができますように……」
一人の部員がなにやらルシアに向かって手を合わせていた。それに気づいた他の部員が声をかける。
「おい、お前なにやっているんだ?」
「知らないのか! 精霊様に祈ると願いが叶うって有名だぞ」
「そうなの!?」
温泉クラブ員がルシアの周りを取り囲み、地に頭を伏して拝み始めた。
「私に新しい魔法を授けてください!」
「俺に力を!」
「俺には勇気を!」
「今年も大きな怪我をしませんように!」
「今年こそ私に素敵な彼氏を!」
「お、俺の股間を踏みつぶしてください!」
「ちょ、なにこれ!? そんな近くでこっち見ないでよ!」
ルシアが泣きそうになっていた。全身を隠したいようだが、腕じゃごく一部に限られる。そうだよな。下着姿を間近で見あげられているんだから。羞恥心半端ないよね。だが残念ながら、その言葉は伝わっていない。
「私にもスキルを! どうかスキルを!」
あらら、アルタまでもが四つん這いで必死に拝み倒していた。スキルのためにそんな簡単に信仰対象を鞍替えしていいのか。
そうこうしているうちに、ルシアの姿が薄くぼやけてきた。あ、そろそろ時間なのね。ルシアもそれに気づいたようだ。薄くなったことで羞恥心も和らいだようだ。色んな意味で残念。
「ねえ、カイト。やっと向こうに戻れるのかな?」
「ああそうだ。いやほんと悪かったな。初めてだったのでよくわからんかったんだよ」
「次からは拒否したときは無理に引っ張らないでよ」
「ああわかった」
「それと、次はそっちの世界の街がいいわ」
どうやら召喚されること自体が嫌というわけではないらしい。
「そうだな。こっちの世界もなかなか面白いぞ」
「それにカイト……。竜の姿も格好い――」
話している途中でルシアの姿が消えてしまった。ふむ。やはり、このスキルはかなり使えるな。対象を絞ればわざわざ向こうにいくまでもないのだ。話もできるし、もしかしたら助っ人も頼めるかもしれない。
スキルのことで話が前後してしまったが、魂の欠片の素?は予定通り回収できた。前回と同様に入浴後のパドの体から光が供給された。ただ、地下三階の温泉の時よりも少しだけ光が強かった気がしたな。あ、ステータス欄に新しい項目ができていた。
□魂の欠片(6/1000)
うーん。おそらく1000になればこの世界での魂の欠片を回収したことになるのだろう。でもまだ一パーセント未満って先が長すぎないか。八階の次の温泉は十三階にあるようだ。その次は十八階にあると言われている。温泉クラブではこの十八階は未だ踏破できていない。どう考えてもあと二つで魂の欠片が満たされるとは思えない。
これは不味いな。最悪、SSSランカーの最高到達階である六十八階にまで辿り着いたとしても魂の欠片が集まっていないという可能性すらあるぞ。
「あ、パド。あなた腕に怪我しているじゃない」
「七階で小さな蜘蛛に少し噛まれたんだよ」
「ちょっと動かないでよ。不浄なる傷を癒し賜え『ヒール!』」
「アルタありがと」
「ごめんなさい。ちゃんと壁役できなくて」
「いやチカはちゃんと役目を果たしていたよ。魔物も強いし数も多いからこれくらいは仕方ないよね。でも、これ以上深い階はいまの僕らには厳しいよね」
若干疲れ顔のパドがそう弱音を吐く。
どうすればパドを連れて深層にまで潜れるのか。これは真剣に考えないといけなさそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる