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第二世界 ドデルヘン(まったり学園生活もいいもんだ)
第四十八話 大判振る舞い
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「グギャァアアアア!?」
「あははは! 恐くない! 恐くないぞ!」
「い~ち」
「ガァア!?」
「にぃ~」
「ギィイイ!?」
「さ~ん」
「グゥウウウ!?」
俺は一本ずつ毛深くて太い足を毟り取る。その度に洞窟に絶叫が木霊する。ふむ、あと五本も残っているのか。もうメンドクサイな。一気に抜いちゃえ。
「えいっ!」
「ォオオォオオ!?」
「あいつって蜘蛛苦手だったんじゃないの」
「カイ兄が、カイ兄が怖いよぉぉ……」
「カイト! もう止めて! ついにチカが泣きだしたよ!」
「それにそいつら、もうHPがゼロになっているわよ」
「おお、そっか。いや、全然怖くないと思ったらこれまでの恨みでついな」
振り向くと、クラブのみんなが俺を凝視していた。そして俺と視線が合うまえに一斉に目を逸らしやがった。
「ここのボスはいままでアラクネ一体だったのに、今回は三体もいたんだぞ」
「それを一人で赤子のように……」
「足を毟りとっているときのあの表情を見たか」
「あ、悪魔のような笑みだったわ……」
「アラクネよりもあいつの方が魔物に見えたぞ」
「断末魔にゾクゾクした。俺もあんな悲鳴をあげてみたい」
やべ、やりすぎちゃったかも……。あと約一名変態が混ざっていた。
「ウ、ウホ! アラクネも倒したことだ! さっさと八階の温泉にいくぞ!」
ゴリラ部長のカリエンテが先を急かす。むむむ、あいつまで視線を合わそうとしない。ここは癒しを求めて――。
「ひいっ!?」
カリドさんが胸を押さえて逃げて行った。このままでは不味いぞ。ボッチ街道まっしぐらだ。
ここは雰囲気を変えないとな。
「なあ、部長さん」
「ウ、ウホッ!?」
声が裏返るゴリラ部長。見た目の割に気が弱いのかよ。
「腹が減ったから、飯を食ってから行かないか?」
「そ、そうだな……。ボスも倒したことだし、しばらくこの広間は安全か」
「よし、今日は俺が皆の分を作ろう」
「ほんとですか!?」
「あ、ああ……」
食いついて来たのは副部長のカリドさんだった。どうやら耳が良いらしい。さっき俺から遠ざかっていったはずなのに、いつのまにか傍にいた。眼鏡を光らせながら迫って来る様にちょっと引いてしまった。
「カイ兄の料理は女性陣の間では有名だよー」
「だってあの美食家のアルタさんが」
「ちょっ――」
「美味しすぎるって。カイトさんは天才だっていつも褒め讃えているのですから」
「ほほう」
「カ、カリドさん!?」
アルタの奴め。普段は「むむむむ」と唸ってばかりだが、すでに俺に胃袋を掴まれていたか。
「ウホ、五十人は居るのに食材は足りるのか?」
「問題ない。俺はアイテムボックス持ちだしな」
それは珍しいとゴリラが胸を叩いていた。いやゴリラって驚くと胸叩くんだっけか? アイテムボックスのスキル持ちは少ないが隠すほどでもない。学園にも何人かいるのだ。ただ、無制限で時間が進まないようなチートは付与されていないみたいだが。
「でも、調理が大変でしょ? 手伝いましょうか?」
「それも問題ない。鍋にするから。あ、パドは手伝い宜しく」
「僕の魔法は竈の火じゃないんだけど」
「じゃあ、パドの分はなしで――」
「渾身の力を籠めて温めさせてもらいます!」
「普通で、いや弱めでいい。パドの場合、鍋ごと溶かしそうだから」
俺は無限収納から包丁や鍋などの調理器具と野菜などの食材を取り出す。あとはスキルの力を借りれば一瞬で済む。
「なんじゃこりゃぁあああ!?」
そのフレーズを腹を押さえながら言うな。紛らわしい。
「うめぇええええええええええ!?」
「お、美味しすぎて涙が出て来たわ……」
「はぁぁあん!? 逝っちゃいそう!」
五十名の部員が歓喜の絶叫を上げていた。ふふふふ、狙い通りだ。
「むむむむむむむむむむむむ」
「なにこれ!? カイ兄のはいつも美味しいけど。これは格別だよ!」
そうだろう、そうだろう。
「あー幸せすぎてダンジョンにいること忘れちゃいそうだよ!」
「むむむむむむむむむむむむ」
「むむむむ、むむむむってお前は煩いっ!」
「だ、だって……。だって……」
なぜに涙ぐむ。たまには黙って食えないのか。
「わからないのよ!?」
「ん? なんのことだ?」
「だから何が入っているか検討もつかないの! こんなに素晴らしいのに……。食材すら分からないなんて悔しくて情けなくて……」
まあ、それは仕方ない。なんせこの世界にはないものだしな。
「これ魚だよね?」
「そんなこと私にもわかるわよ! なんの魚かがわからないのよ!」
「それは幻の魚『プリスマ』というんだ。とても希少な魚なのでどこで獲れるかは教えられないけどな」
教えても無理だけどさ。別世界とかいっても色々とややこしくなるから。これを振る舞いたくてこのまえ向こうに戻った際に異世界アタッシュケースに入れて来たのだ。
「はー、食った食った!」
「いやいや、あと三杯はいけたぞ」
「俺はあの鍋ごといきたかった」
「確かにあれだけ旨いと食えるかも……」
お代わりを想定して百人前以上作ったが、あっという間に空になったよ。
「あいつやっぱり凄えな」
「彼は料理も達人級のようね」
「あんなの超高級レストランでも食べれないわよ」
「あいつの料理が食えるなら、俺はどこまでもついていくぞ!」
「鬼畜だって構わないわ」
「ああ、例え悪魔だろうが魔王だろうが関係ない」
「魂を差し出そう」
「俺を激しく罵倒してくれないかな……」
作戦通り、俺への忌避感は薄れたようだ。やっぱりオトすなら胃を掴むのが一番のようだ。だけど料理ごときで魂を差し出すのは止めようぜ。それと、やはり変態が紛れているようだ。
「さて、カリエンテ部長。そろそろ行きましょうか」
「ウホホ! 旨い飯をありがとな!」
「カイトくん、すっごく良かったよ! またしてくれるなら私に出来ることなら何でもサービスしちゃうわ!」
カリド副部長がゆさゆさアピールしていた。むふふふ、では……。
「カイト! 目つきがヤバい人のそれだよ!」
「カイ兄……」
チカは涙目で自分のぺったんこな部分を押さえていた。
「副部長! 駄目ですよ! こいつド変態なんですから!」
「あんな料理を食べられるなら……。鞭で打たれようが、蝋を垂らされようが私構わないわ」
「もう! いいからいきましょ!」
恍惚な表情を浮かべるカリドさん。あなたもしかしてM属性ですか? R指定の危険でも察知したのか、アルタが必死で俺からカリドさんを引き離す。ちぇっ。
八階の魔物は特筆すべきことはなかった。すんなりと目的地に到着した。
「これはまた入るのを躊躇うような温泉だな」
「前と違って入っている人が少ないわね」
「さすがに八階まで来れる人も少ないしね」
確かに低学年や駆け出しの冒険者には無理だろう。アラクネは結構レベルが高いからな。しかし、紫が毒々しいな。
「ウホウ! HPには気配れよ! 特に後衛の奴らはな」
ゴリラ部長が部員に注意喚起する。
「どういうことだ?」
「一定時間ごとにHPが奪われるのだ」
まんま毒の沼かよ! 人が少なくても、ゆっくりと浸かれないじゃねーか。まあ、紫色の温泉に長湯しようとは思わないけどさ。
「あ、なんかピリピリするわね」
アルタがすでに浸かっていた。おい、もう少し躊躇うとかしようぜ。女だからとは言わないとしても、お前は回復職だろ。お前が先にダウンしたらいったい誰がヒールするんだよ。
「あ、スキルゲットしたよー!」
「お、僕もまたゲットだ!」
「わ、私は何も……」
どうやら、アルタは運が悪いようだ。
「日頃の行いじゃねーか」
「そんなことないわよ! 私は毎日神様に祈っているんだから!」
「俺も『毒耐性のスキル』を得たぞ!」
「あ、私もよ!」
「俺は『快楽の毒』をゲットしたぞ! ひゃぁぁあ!? 気持ちいぃいいい!?」
初めてここの温泉に浸かる他のクラブの部員たち。軒並みスキルを得ているようだ。変態が誰か判明したぞ。あいつは完全にブラックリストだな。
「そんな、なんで……私だけ……」
がっくりと項垂れるアルタ。やっぱり邪神にでも祈っているんじゃねーのか。そして俺も新しいスキルを手に入れた。おお、これは――。
□異世界召喚:過去に訪れた世界で出会った人をいまいる世界に召喚できる。召喚できる時間はレベルに依存する。
これはまたチートなスキルだな。レベルはいまのところ1だが上限がないようだ。おそらく最初はあまり長い時間召喚することができないのだろう。
さっそく試してみようかな。俺は異世界召喚スキルを発動する――。
「あははは! 恐くない! 恐くないぞ!」
「い~ち」
「ガァア!?」
「にぃ~」
「ギィイイ!?」
「さ~ん」
「グゥウウウ!?」
俺は一本ずつ毛深くて太い足を毟り取る。その度に洞窟に絶叫が木霊する。ふむ、あと五本も残っているのか。もうメンドクサイな。一気に抜いちゃえ。
「えいっ!」
「ォオオォオオ!?」
「あいつって蜘蛛苦手だったんじゃないの」
「カイ兄が、カイ兄が怖いよぉぉ……」
「カイト! もう止めて! ついにチカが泣きだしたよ!」
「それにそいつら、もうHPがゼロになっているわよ」
「おお、そっか。いや、全然怖くないと思ったらこれまでの恨みでついな」
振り向くと、クラブのみんなが俺を凝視していた。そして俺と視線が合うまえに一斉に目を逸らしやがった。
「ここのボスはいままでアラクネ一体だったのに、今回は三体もいたんだぞ」
「それを一人で赤子のように……」
「足を毟りとっているときのあの表情を見たか」
「あ、悪魔のような笑みだったわ……」
「アラクネよりもあいつの方が魔物に見えたぞ」
「断末魔にゾクゾクした。俺もあんな悲鳴をあげてみたい」
やべ、やりすぎちゃったかも……。あと約一名変態が混ざっていた。
「ウ、ウホ! アラクネも倒したことだ! さっさと八階の温泉にいくぞ!」
ゴリラ部長のカリエンテが先を急かす。むむむ、あいつまで視線を合わそうとしない。ここは癒しを求めて――。
「ひいっ!?」
カリドさんが胸を押さえて逃げて行った。このままでは不味いぞ。ボッチ街道まっしぐらだ。
ここは雰囲気を変えないとな。
「なあ、部長さん」
「ウ、ウホッ!?」
声が裏返るゴリラ部長。見た目の割に気が弱いのかよ。
「腹が減ったから、飯を食ってから行かないか?」
「そ、そうだな……。ボスも倒したことだし、しばらくこの広間は安全か」
「よし、今日は俺が皆の分を作ろう」
「ほんとですか!?」
「あ、ああ……」
食いついて来たのは副部長のカリドさんだった。どうやら耳が良いらしい。さっき俺から遠ざかっていったはずなのに、いつのまにか傍にいた。眼鏡を光らせながら迫って来る様にちょっと引いてしまった。
「カイ兄の料理は女性陣の間では有名だよー」
「だってあの美食家のアルタさんが」
「ちょっ――」
「美味しすぎるって。カイトさんは天才だっていつも褒め讃えているのですから」
「ほほう」
「カ、カリドさん!?」
アルタの奴め。普段は「むむむむ」と唸ってばかりだが、すでに俺に胃袋を掴まれていたか。
「ウホ、五十人は居るのに食材は足りるのか?」
「問題ない。俺はアイテムボックス持ちだしな」
それは珍しいとゴリラが胸を叩いていた。いやゴリラって驚くと胸叩くんだっけか? アイテムボックスのスキル持ちは少ないが隠すほどでもない。学園にも何人かいるのだ。ただ、無制限で時間が進まないようなチートは付与されていないみたいだが。
「でも、調理が大変でしょ? 手伝いましょうか?」
「それも問題ない。鍋にするから。あ、パドは手伝い宜しく」
「僕の魔法は竈の火じゃないんだけど」
「じゃあ、パドの分はなしで――」
「渾身の力を籠めて温めさせてもらいます!」
「普通で、いや弱めでいい。パドの場合、鍋ごと溶かしそうだから」
俺は無限収納から包丁や鍋などの調理器具と野菜などの食材を取り出す。あとはスキルの力を借りれば一瞬で済む。
「なんじゃこりゃぁあああ!?」
そのフレーズを腹を押さえながら言うな。紛らわしい。
「うめぇええええええええええ!?」
「お、美味しすぎて涙が出て来たわ……」
「はぁぁあん!? 逝っちゃいそう!」
五十名の部員が歓喜の絶叫を上げていた。ふふふふ、狙い通りだ。
「むむむむむむむむむむむむ」
「なにこれ!? カイ兄のはいつも美味しいけど。これは格別だよ!」
そうだろう、そうだろう。
「あー幸せすぎてダンジョンにいること忘れちゃいそうだよ!」
「むむむむむむむむむむむむ」
「むむむむ、むむむむってお前は煩いっ!」
「だ、だって……。だって……」
なぜに涙ぐむ。たまには黙って食えないのか。
「わからないのよ!?」
「ん? なんのことだ?」
「だから何が入っているか検討もつかないの! こんなに素晴らしいのに……。食材すら分からないなんて悔しくて情けなくて……」
まあ、それは仕方ない。なんせこの世界にはないものだしな。
「これ魚だよね?」
「そんなこと私にもわかるわよ! なんの魚かがわからないのよ!」
「それは幻の魚『プリスマ』というんだ。とても希少な魚なのでどこで獲れるかは教えられないけどな」
教えても無理だけどさ。別世界とかいっても色々とややこしくなるから。これを振る舞いたくてこのまえ向こうに戻った際に異世界アタッシュケースに入れて来たのだ。
「はー、食った食った!」
「いやいや、あと三杯はいけたぞ」
「俺はあの鍋ごといきたかった」
「確かにあれだけ旨いと食えるかも……」
お代わりを想定して百人前以上作ったが、あっという間に空になったよ。
「あいつやっぱり凄えな」
「彼は料理も達人級のようね」
「あんなの超高級レストランでも食べれないわよ」
「あいつの料理が食えるなら、俺はどこまでもついていくぞ!」
「鬼畜だって構わないわ」
「ああ、例え悪魔だろうが魔王だろうが関係ない」
「魂を差し出そう」
「俺を激しく罵倒してくれないかな……」
作戦通り、俺への忌避感は薄れたようだ。やっぱりオトすなら胃を掴むのが一番のようだ。だけど料理ごときで魂を差し出すのは止めようぜ。それと、やはり変態が紛れているようだ。
「さて、カリエンテ部長。そろそろ行きましょうか」
「ウホホ! 旨い飯をありがとな!」
「カイトくん、すっごく良かったよ! またしてくれるなら私に出来ることなら何でもサービスしちゃうわ!」
カリド副部長がゆさゆさアピールしていた。むふふふ、では……。
「カイト! 目つきがヤバい人のそれだよ!」
「カイ兄……」
チカは涙目で自分のぺったんこな部分を押さえていた。
「副部長! 駄目ですよ! こいつド変態なんですから!」
「あんな料理を食べられるなら……。鞭で打たれようが、蝋を垂らされようが私構わないわ」
「もう! いいからいきましょ!」
恍惚な表情を浮かべるカリドさん。あなたもしかしてM属性ですか? R指定の危険でも察知したのか、アルタが必死で俺からカリドさんを引き離す。ちぇっ。
八階の魔物は特筆すべきことはなかった。すんなりと目的地に到着した。
「これはまた入るのを躊躇うような温泉だな」
「前と違って入っている人が少ないわね」
「さすがに八階まで来れる人も少ないしね」
確かに低学年や駆け出しの冒険者には無理だろう。アラクネは結構レベルが高いからな。しかし、紫が毒々しいな。
「ウホウ! HPには気配れよ! 特に後衛の奴らはな」
ゴリラ部長が部員に注意喚起する。
「どういうことだ?」
「一定時間ごとにHPが奪われるのだ」
まんま毒の沼かよ! 人が少なくても、ゆっくりと浸かれないじゃねーか。まあ、紫色の温泉に長湯しようとは思わないけどさ。
「あ、なんかピリピリするわね」
アルタがすでに浸かっていた。おい、もう少し躊躇うとかしようぜ。女だからとは言わないとしても、お前は回復職だろ。お前が先にダウンしたらいったい誰がヒールするんだよ。
「あ、スキルゲットしたよー!」
「お、僕もまたゲットだ!」
「わ、私は何も……」
どうやら、アルタは運が悪いようだ。
「日頃の行いじゃねーか」
「そんなことないわよ! 私は毎日神様に祈っているんだから!」
「俺も『毒耐性のスキル』を得たぞ!」
「あ、私もよ!」
「俺は『快楽の毒』をゲットしたぞ! ひゃぁぁあ!? 気持ちいぃいいい!?」
初めてここの温泉に浸かる他のクラブの部員たち。軒並みスキルを得ているようだ。変態が誰か判明したぞ。あいつは完全にブラックリストだな。
「そんな、なんで……私だけ……」
がっくりと項垂れるアルタ。やっぱり邪神にでも祈っているんじゃねーのか。そして俺も新しいスキルを手に入れた。おお、これは――。
□異世界召喚:過去に訪れた世界で出会った人をいまいる世界に召喚できる。召喚できる時間はレベルに依存する。
これはまたチートなスキルだな。レベルはいまのところ1だが上限がないようだ。おそらく最初はあまり長い時間召喚することができないのだろう。
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