異世界 de ソウルコレクター

白水 翔太

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第三世界 メルカド(金こそ全てだ!)

第六十二話 港町アーリア

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 鼻の奥にツンとした刺激を感じた。懐かしい感覚だ。

「潮の香り……。海が近いのか?」

「そうよ!! 私達の街は港町なの!!」
「アーリアっていうんだ!!」

 背中から声が聞こえた。

「でもほんとあっという間だったね!!」
「全然揺れないー!!」

「だからってこの速さないでしょ!? たったの二時間よ!!」
「だってカイ兄だもん!!」

 馬車はいくらでもスピードを出せる仕様に仕上がっていた。なら、そもそも馬や大蜥蜴おおとかげに馬車を曳かせる必要はないのでは? 俺が曳いた方が圧倒的に速かった。馬力ならぬ竜力だ。ちなみに学問の国ベッカはこの大陸の中央に位置する小さな国だ。周辺諸国に隣接しており、北には大陸一巨大なアズール帝国。今回は東の小国ドアルマールに来ている。

 僅かに登っていた街道が急に下り坂へと変わる。そして視界を埋め尽くす濃青。空と海が遥か先で繋がっていた。眼下には多くの帆船が浮かんでいる。いいねーこういう歴史を感じさせる風景。帆船の密度はある場所に向かうにつれ高まる。半円の壁に囲まれた街だ。円の半分は青い海。船着き場を中心にして半円状に街が広がっているのだ。

 ここまで来たらもう急ぐ必要もないだろ。俺は速度を落とし、ゆっくりと馬車を曳く。潮風と潮騒の音が次第に高まっていく。うーん、心地良い。

 パドとアルタの故郷は想像以上に大きな街だった。王国唯一の港町ということで交易の要所になっているようだ。新鮮な海の幸も獲れるらしい。昆布とかワカメとか、削り節とかが安く手に入るかも。俺の胸は否応なく高まる。基本的に海産物ラブだし。

「ちょっとそこの馬車待て! いや、馬車と呼んでいいものか。なんで子供が曳いているんだ……」

 大きな門を通り抜けようとすると警備の兵士に誰何された。まあ、どうみても怪しいよな。

「ああ、ちょっと門番さん。私よ私。大丈夫よ」
「ア、アルタ嬢! お帰りになられたのですね。これは失礼しました!」

 門番さんたちが馬車から顔をだしたアルタに頭を下げる。ああ、やはり偉い身分だったのね。

「カイト、悪いんだけどあの正面奥に見える大きな屋敷までお願い」
「へいへい」

 あれ? 今気づいたけど、俺って召使いみたいになってね?

「お嬢様!? どうなされたのですか!?」
「ちょっと連休だったから里帰りしたのよ」

 燕尾服の執事が屋敷の門の外で待ち受けていた。恐らく門番から何らかしらの方法で伝令が飛んだのだろう。

「なら先触れを出してくださればお出迎えに――」
「いえ、馬よりずっと早いのよ」
「なんと?」

 おい、アルタよ。俺をみて視線を逸らすな。
 
「それよりも、お父さ――」
「アルタぁあああ!?」

 なんかとってもでっかい人がこっちに迫り来るぞ。アルタよりも大きい。身長が二メートルあるかも。しかも横幅も大きいからブルトーザのようだ。もの凄い形相だ。土埃とかあがってるぞ。ちょっと怖いんだけど。カウンターで殴っていいかな?

「お父様! 待て!」
「わふぅうううう!?」

 急ブレーキしてアルタの前で立ち止まる。え? どういう関係?

「ただいま帰りましたわ」
「春休みに帰ってこないから心配したぞ!」

 んん? 尻尾が揺れている……。犬人族? でもアルタはどう見ても人間族だよな。母親が人族でアルタはハーフ? 

「ごめんなさい。ちょっと色々と忙しくて」
「さあさ、積もる話もあるのだからまずは屋敷に入りなさい」

「でも、先にしなければならないことがあるわ」

 そう言って、俺の方を振り返る。

「使用人のことなぞ後回しでいいだろ! さあさ!」

 このオッサン、人を使用人呼ばわりかい。まあでも、そういうシチュエーションではあるよな。

「失礼ね。彼は使用人じゃなくて友人よ。それより、馬車を見て」
「ん? わふぅ!? パ、パド様!」

「お元気そうで、サントニ卿」

 ええっ!? パドって偉いの? 庶民じゃなかったの。

「ですので、お父様。先に向こうにご挨拶に赴かないと」
「そうだな! わかった行ってこい。くれぐれも失礼ないようにな。儂も後で参る」

「ごめんね。カイト、このままあそこまで行ってくれる?」

 アルタが指さしたのは小高い丘だ。そこに小ぶりではあるが確かに城があった。

「へいへい」

    ****

「父さん、母さん、ただいま戻りました!」

「おお、元気そうだな」
「ああ、パド! 心配していたのよ!」

 母親がパドに駆け寄り、胸に押し抱く。一児の母親には見えないほど若々しく美人だった。

「ちょっとお母さん、苦しいよ!」
「春休みに帰郷しなかった罰よ」

 体を離そうとしたパドを母親がさらに強く抱きしめる。

「パドよ、学園はどうだ? 勉強は進んでるかい?」
「うん! 僕、細かい魔法の制御もできるようになったんだよ!」

 パドは母親に抱かれながらも人差し指に炎を灯す。

「おお! さすがシンドラー学園だな!」 
「良かったわねえ。これで間違って部屋が燃えるようなこともなくなるわね」

「お母さん!? それはもう言わないでよ!」
「はいはい」

 アットホームな会話だ。あ、部屋が燃えるのがじゃないぞ。会話の内容ではなく話し方がだ。それがどう見ても謁見の間で交わされていた。パドが庶民ぽかったのはこの両親の所為だな。

「ボルン伯爵閣下、お久しぶりでございます!」

 膝をつき、顔を俯けたままアルタが口上する。

「おお、アルタちゃんか。そんな堅苦しい挨拶は止めなさい! ほら立って立って!」
「で、ですが……」

「それに閣下じゃないだろ!」
「オ、オジサマ……」

「それでいい。おお、相変わらず凛々しい姿だな!」
「この子が迷惑かけてない? 大丈夫?」

「もう、お母さんったら!」

「ふーむ、パドが伯爵の息子だったとは……」
「意外だよねー」

「あ、お父さん、こっちは僕の友人のカイトとチカだよ!」

「チカです! 宜しくお願いします!」
「カイト=ブランドだ。宜しくな」

「おお、パドにもアルタちゃん以外の友達がとうとう出来たんだな!」
「みなさん、不出来なこの子ですが、温かい目で見てあげてくださいね」
「お母さんってば!」

 ウサ耳頭をピョコンと下げるチカと、ふてぶてしく対応する俺。ちなみに謁見の間には臣下一同が集まっていた。俺はあえて非礼ともとれる対応をとってみたのだ。その態度に臣下の反応は二つに分かれた。一つは伯爵と変わらず暖かい眼差し。もう一つは無礼な態度に明らかに顔を歪めていた。騎士の数人は剣の柄に手を添えたほどだ。

 後者が普通の反応だよね。領主様ですから。あまりに庶民ぽいから他の人までそうなのか気になったのだ。みんながパドの両親みたいだったらあっという間に領地経営が破綻しそうだよな。

「はて、カイト=ブランド? どこかで聞いたような気が……」
「か、閣下!?」

 パドの父親が首を傾ける。そこに執事風の老齢の男性が歩み寄る。お、あの人結構強いな。

「アズール帝国のドゥンケ公爵の件を覚えておりますか?」
「領地の三分の一を誰かに譲渡したという信じがたい話だったな。それが?」

「かの領地を新たに治めることになった領主の名が、カイト=ブランド卿です」

 謁見の間がざわめき出す。

「なんと!? 貴公が高名なブランド卿なのか! しかも、あのナノルーフ様のご友人とか……」
「あいつは俺の友ではない。召使いのようなものかな」

「「「なっ――」」」

 一同、急に青褪めた。あ、顔を真っ赤にしてる奴もいた。

「嘘をつくな! 大言壮語も甚だしい!」

 たまりかねた側近の誰かがそう叫んだ。

「ううん、カイトの言う通りだよ」
「パド様!?」

「そうね。一応主従の関係かと思うわ。ナノルーフ様はカイトの事を我が主と呼んでいるわ」

 アルタもそう補足する。

「これはもしや、私の方が無礼なのかもしれない」

 そういって、膝を折ろうとするパドのパパン。

「いやいやいや、俺も堅苦しいのは大っ嫌いなんだ。なのでフレンドリーないまの感じでいいよ」
「それはこっちも助かりますな」

「それにパドとは友人だしな」
「カイトは僕のパートナーなんだよ!」

「おおそうでしたか! 我が息子を宜しくお願いしますぞ!」

 とりあえず、握手しといた。

「パドとアルタちゃんが帰ってきたことだし、今日は皆でお祝いしましょう!」
「パド、準備が出来るまで皆を色々と案内してあげなさい」
「うん!」

 内部は想像以上に大きな城だった。どうやらパドの親はなるべく派手に見せたくないようだ。内装も華美ではなく落ち着く雰囲気を醸し出していた。庭もどちらかというと見るものが自然と安らぐような植栽を施している。派手といえば、アルタの実家は色使いがちょっと原色使いすぎじゃね。ああでも、中世の城で一晩過ごすなんて浪漫だよなあ。

「カイトどうしたの?」
「いやあ、一国一城の主って男の浪漫だよなーと思って」

「え? でも、カイトすでに持ってるよね」
「あ?」

 あ、そうでした。まだ一度も行ってないけど、俺って領主なんだよね。ということは城があるのか……。ちょっと胸が高鳴った。自分好みの城にでも改修しようかな。男の子の夢だよね。


「うまっ!? さすが港町だな!」

「カイ兄! この生の魚も凄くおいしーよ!」
「おう、それは刺身だ! 獲れたてじゃないと食べれないんだぞ」

 生もそうだが、煮魚も、焼き魚もどれも新鮮な魚なのだ。もちろん貝や海老などもある。パーティーには肉も並んではいたが、そんなどこでも食べられるものに胃の容量を分け与える気は毛頭もない。

「なんだこのスープは……。魚介類との相性が抜群だ!」
「ああ、心も体も安らぐ味ですわ」

「オジサマ、オバサマどうです? これはアーリアの新たな名物になると思いませんか?」
「「絶対になるぞ(でしょうね)!」」

「わふっ!? この調味料は凄い! 世界の食にイノベーションが起きるぞ!」
「お父様は相変わらず大げさね」

「いや大げさでもなんでもない! これは、この味は必ず万人に受け入れられる! アルタ、これをどこで手に入れたのだ!」
「味噌と言うらしいわ。交渉は明日にでもそこのカイトとして頂戴。彼が持ってきたのよ」

「おお! さすが我が娘だ! いい下僕を手に入れたな!」

 おい……。

「だから彼は友人だってば! それにああ見えてアズール帝国で二番目に大きな領地を持つ領主様本人よ」
「わふっ!? し、失礼しましたぁぁああ!」

 尻尾も耳も垂れ下がりフルフルと震えていた。アルタの父親って感情が高まると犬化するよな。

「うーん、アルタがグルメだったのは港町の豪商だったからか」
「小さい頃から色々な国の料理を食べていた所為ね」

 アルタの親はこの街、いやこの国でも相当有名な豪商のようだ。今日も城のパーティに呼ばれている。そういうこともあってパドとは小さい頃から顔見知りだったらしい。まあ、親からしたら運が良ければ娘を領主に嫁がせれるかも。という狙いがあったに違いない。



「ふう、なんかちょっと酔っぱらったな」

 ふかふかのキングサイドのベットに転がる。久々にアルコールを摂取したから気分が高まっているな。え? 気の所為? 『超絶酒豪』スキルがあるだろって? いやいやスキルって意識すると一時的にだけど効能を外せるんだよ。まったく酔えないなんてつまらないじゃん。

 え? そもそも未成年だろ? いあいあ精神年齢はアラフォーだし。そもそもこの世界では未成年の飲酒は禁止されていない。アルコールに対する耐性は種族によって異なるからだ。人族は成人になってから飲ませることが多い。が、ドワーフなんて三歳児でも飲んで平気なようだ。竜人族ももちろん酒には強い。今日は飯が美味すぎて気づいたら酒樽一つ飲み干していた。周りの視線がちょっと痛かったよ。

 俺には個室が与えられた。チカを一人にするのも可哀想なので今日はアルタも城に泊まるらしい。パドが初めて寮の部屋を見て目をキラキラとさせていたのは想定とは逆だったようだ。こんな狭い部屋初めて!というふざけた感動だったのね。パドの癖に生意気だな。
 
「うーん、足の筋肉が少し張っているな。さすがに今日はちょっと走りすぎたもんな。風呂でゆったりと体をほぐすとするか」

 酔っぱらっていることもあってか、なんかお約束な展開を期待してしまう自分がいた。
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