同窓会にいこう

jaga

文字の大きさ
9 / 9

9:同窓会じゃなくないですか!?

しおりを挟む
「なっ!!!!!!」
(なっ!!!!!!)

ダブルノイズで竹久瞳と竹久瞳(小学生)が同じ反応をする)

周りも児玉行員も一層驚いた表情をした

「はっはっはっ!こんな可愛いお嬢ちゃんしっかり捕まえておかないと後悔するよ」

児玉行員は豪快に笑う

もちろんです!今かまさに捕まえにいってるんです

(もうなんでそんなに言うの?手紙くれなかったクセに…)

「手紙ちゃんと書くから!」

そう言うと竹久瞳(小学生)の表情が変わった気がする



エレベーターが上階に着くと急に停止した

児玉行員が何かカードをかざすと扉が開く

どうやらセキュリティ上カードをかざさないと開くことすら出来ない様だ

そりゃあ銀行の心臓部ともいえる場所だからおいそれと入れないか

エレベーターが開くとガードマンらしき人がおり、目の前には鉄の堅牢な扉があった
ピカピカに磨かれた銀色の鉄の扉の真ん中にハンドルのような円形があり、扉の横には液晶画面のようなものがあった

凄いな、これを破るにはダイナマイト程度じゃ無理そうだ

「金庫はセキュリティカードと指紋認証で開けることが出来ます」

「その後にこのハンドルを回して開けます、今日は開けるところまでですね」

そう言って児玉行員はカードを液晶画面にかざすと「静脈認証ヲシテクダイ」と言う機械音に合わせて手をかざすと「ショウニンシマシタ」と再び機械音がする

「誰が何日の何時何分に金庫を開けたがすべて記録されますので悪いことをしようしても直ぐにバレてしまいます」

児玉行員はいじわるく笑う

どうやら彼は広報なのだろうか?子供扱いにもなれているようだ

「金庫には何兆円くらい入っているのですか?」

先程の妙な空気を紛らわすためか竹久瞳自ら質問をする

「そうですね~銀行のお金自体は数千万くらいですねか?預かっているお金もありますが…」

「思ったより少ないんですね」

「そうです。銀行は預けて頂いたお金の大半は融資と言って貸し出しに回します、またATMが沢山あるので大体1台900万円前後入っているので1店舗にあるお金はそんなに多くないのですよ」

「じゃあ急に1億円いるーってなったらどうすれば良いのですか」

「振込という電信扱いならデータだけのやり取りなので基本は現金そのものはいらいので可能です」

「でも店頭でお札で欲しいとなると急には用意出来ないケースはありますので事前連絡がいりますね」

「ふ~ん何か大量にお札が積み上げられていると思いました」

竹久瞳は小学生でも何か反応可愛いな…決してロリコンではないが

その時俺はふと大学の授業で習ったとある信用金庫の事件を思い出した

昭和の時代だったか?

女子高生が何気なく地元の信用金庫が危ないと言う冗談交じりの会話をきっかけにして「危ない」が倒産の危ないと勘違いされて瞬く間に預金の引出客で殺到したという事件だ

どうやらその「危ない」は昭和という時代背景もあり金融機関は強盗に合う可能性があるから危ないと言う冗談だったようだが…

昭和の時代ですら口コミで広まり引出客が殺到する所謂「取付騒ぎ」に発展するほどだ

スマホが当たり前の現代で、みんなが家に帰って「二百銀行本店にはほとんど現金がない」などと親に触れ回ったら大変な騒ぎになるのではないだろうか?

『竹久さん?聞いてた?』

(うん…?何を)

『いや、銀行に現金が少ないって話』

『昭和の時代だけど、某金融機関が危ないって言う冗談をきっかけに預金引出騒ぎになった事件があったんだ、もしかしたらこの会話を発端に二百銀行側が誤解を恐れて口封じじたとか?』

(えっ…じゃあ私がきっかけを作ってしまったってことなの…)

竹久瞳は明らかに落ち込んだトーンになる

しまった…安易に不安を煽る考察をするんじゃなかったと後悔した
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

【完結】『80年を超越した恋~令和の世で再会した元特攻隊員の自衛官と元女子挺身隊の祖母を持つ女の子のシンクロニシティラブストーリー』

M‐赤井翼
現代文学
赤井です。今回は「恋愛小説」です(笑)。 舞台は令和7年と昭和20年の陸軍航空隊の特攻部隊の宿舎「赤糸旅館」です。 80年の時を経て2つの恋愛を描いていきます。 「特攻隊」という「難しい題材」を扱いますので、かなり真面目に資料集めをして制作しました。 「第20振武隊」という実在する部隊が出てきますが、基本的に事実に基づいた背景を活かした「フィクション」作品と思ってお読みください。 日本を護ってくれた「先人」に尊敬の念をもって書きましたので、ほとんどおふざけは有りません。 過去、一番真面目に書いた作品となりました。 ラストは結構ややこしいので前半からの「フラグ」を拾いながら読んでいただくと楽しんでもらえると思います。 全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 それでは「よろひこー」! (⋈◍>◡<◍)。✧💖 追伸 まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。 (。-人-。)

処理中です...