50 / 52
第二章
第50話 依頼
しおりを挟む
目が覚めたのは船の甲板の上だった。
「……何が起きた?」
頭上のロットーに問い掛ければ、さすがに生き返りにも慣れたのかこちらを見ることなく口を開いた。
「島は壊滅し、今はアタイらの乗ってきた船で族長たちが会議をしている」
「あいつは?」
「あれは降ってきたヴァイザーの攻撃と同時に退いた。怪我をした者も多いが、死者は出ていない」
「そうか。それは吉報だな」
体を起こせば、甲板の端には俺を囲むように天災たちが外を向いて立っていた。
「しーちゃんの革鎧、また直さなきゃですね」
「だな。サーシャのほうは……動いていない船でも船酔いか」
狼姿のハティを枕に、サーシャは寝転がっている。
穴の開いた鎧を確かめていれば、目覚めた俺に気が付いた天災たちが近寄ってきた。ツキワは船の上でも馬に乗っているんだな。
「驚いた。本当に死なないんだな」
「正確には死んだ上で生き返っているんだけどな。シルフ、お前は船酔いしないのか?」
「シルフには『精霊』の加護があるのよ。エルフと言っても停まっている船の上で酔うのはサーシャくらいかしら。その子は特別、感覚が鋭いから」
「へぇ……」
敢えて言及されなけば、そこまで過敏だとは気が付かなかっただろう。
「栞。目覚め次第、族長たちの下を訪れるように言われている。行ってくると良い」
「俺だけか?」
「いいや、チームだ」
「……チームか。ハティ、体を戻せ。サーシャは俺が背負っていこう」
寝ていたサーシャの前で背を向けてしゃがみ込めば、おずおずとよじ登ってきた。
元の姿に戻ったハティとロットーと共に、船の中へ這入れば警備するように立つグレンデルとポックル、各種族の参謀の横を抜けた先にあるドアをノックした。
「――入れ」
局長の声にドアを開けて中に這入れば、族長全員の視線が注がれた。
「どうも。ドワーフの件についてですか?」
「いや、ドワーフと種族間契約を結ぶことは決定した。そして、それと同時にあらゆる脅威も把握した。先刻、島を襲撃したのは魔王が眷属が一つ、豪傑のジゴク。計略のエンジュとも相対した栞くんに問いたい。どちらが強かった?」
「状況が違うのでなんとも言えませんが、仮にジゴクとエンジュが戦ったとしたら……ジゴクが勝つと思います」
「そうか……」
悩むように局長が頭を抱えると、ライオネル王が口を開いた。
「勇者一行は今どこに?」
「今は東の大陸に。恥ずかしながらダークエルフと交戦中との連絡を受けています」
つまり、エルフとダークエルフは出自が一緒なのか。
「勇者方も今はまだ力を付けている最中だ。予兆の文言でさえ未だ魔王討伐までは読み解けていないのだからな」
グレンデルはその体格からもっとゆったり話すものだと思っていたが、流暢だな。
「魔王勢の侵攻には各種族が力を合わせるとしても、さすがに眷属の相手は天災や上位のヴァイザーでなければ太刀打ちできない」
「故に、貴様等に白羽の矢が立ったというわけだ!」
ポックルの言葉にヴァルキリーが同調すると、皆が一斉にこちらに視線を向けてきた。
「武器集めに、此度の奇襲……ここまでくればいつ全面戦争になってもおかしくは無い。ヴァイザーは局長である儂から声を掛ければすぐに集めることはできるが、天災は違う。孤高にして唯我独尊、一筋縄ではいかないものばかりだ」
「それで、俺たちに何をしろと?」
「やってもらたいことは一つ。各地を回り、残りの天災に戦争への協力を呼び掛けてもらいたいのだ」
まぁ、そんなところだとは思っていた。
「無粋なことを訊きますが、どうして俺たちが? 天災を相手にするのなら俺よりも外にいる奴らのほうが適任では?」
「彼ら彼女らは国を守る兵士だ。全うすべき役目がある。その点、ヴァイザーである栞くんは自由に動ける。もちろん、この場にいる全ての種族が手を貸すことは確約しよう」
「……なるほど。少しチームで話し合っても良いですか?」
頷いたのを見て、サーシャを下ろして振り返って向かい合った。
「どうするつもりだ? 栞」
「どうも何も、多分断る余地は無いんだろうな。残りの天災は『灼熱』と『重力』と『破壊』……まぁ、場所やらは教えてもらえるんだろうが、危険を伴う旅になることは間違いない」
「付いていくよっ」
「ボクもです」
「今更そこの心配はしてねぇよ。とはいえ、俺自身があんまり乗り気じゃないんだよな……」
「断れないんだろ?」
「そうなんだよ……まぁ、確認してみるか。局長、それはお願いですか? それともヴァイザーとしてギルドからの依頼ですか?」
「当然、依頼としてだ」
「なら断る理由もありませんね」
そう言えば、族長たちは各々で頷いて見せた。
「助かる。詳細はあとで詰めるとして――この場で明言しておこう。天災の漆『不死』の栞率いるチーム、腐食のロットー、日光のサーシャ、獣化のハティに天災への戦争協力要請の依頼を任せる」
「はい。ご期待に沿えるよう努力します」
「しかし、四名では些か不安であろう。ギルドから一名派遣する。そいつもチームに加えてやってくれ」
枷、か。
「それはまた急ですが……わかりました。とりあえず、その者の紹介はまた後でですよね? 俺たちは一度下がります」
そう言って、俺たちは会議室を後にした。
空気感でわかる。俺たちが依頼を引き受けたことで、また話し合う議題が増えたのだろう。そういう空気は比較的、察しやすい。
「……栞、何か怒ってる?」
「いや、少しイラついているだけだ。使われること自体は想定内だし構わないが、あの態度がな」
「他力本願か?」
「というより、あれは畏怖している眼だ。まぁ、局長とライオネル王、ゴウジンさんは違うとしても、他の族長は予兆の文言に無い俺を本当の意味では認めていないんだろうな」
「なのに、そんな大事そうな依頼をしますかね?」
「だから、だろう。自称・天災の俺なら使い捨てに出来る。要は、他の天災を招集するってのは予備の策なわけだ。まぁ実際――」
言い掛けたところで、目の前に立ち塞がったグレンデルとポックルを見て足を停めた。
「それは違う。共に戦ったからこそわかる。天災の漆『不死』は本物だ」
「族長が何と言おうとも困ったことがあれば直接言ってくれ。こんな手で良ければいつでも貸すよ」
「ああ、何かあったときは声を掛けさせてもらう」
両極端な手と握手を交わし、甲板へと戻ってくれば天災たちは振り向くことなく警戒を続けている。
「栞~、サーシャ……ダメかも」
船酔いで寄り掛かってくるサーシャを受け止めて、静かに腰を下ろせばロットーとハティも横に座り込んだ。
「まぁ……俺たちは弱い。鍛えないとな」
そう呟いた瞬間、それまで外を向いていた天災たちが一瞥してきた。
ともあれ――少し考えが飛躍していると言われれば否めない。あくまでも俺の感覚であって共感してもらいたいわけでは無いが、最悪の想定はしておくに越したことは無い。何よりも、明確な敵ではなく一応の仲間内での最悪だ。より悪い。
とりあえず、会議があとどれだけ続くのかわからないが、少ししたら島に降りてみるとしよう。せっかく規格外の天災がいるんだ。手合わせ願おうか。
「……何が起きた?」
頭上のロットーに問い掛ければ、さすがに生き返りにも慣れたのかこちらを見ることなく口を開いた。
「島は壊滅し、今はアタイらの乗ってきた船で族長たちが会議をしている」
「あいつは?」
「あれは降ってきたヴァイザーの攻撃と同時に退いた。怪我をした者も多いが、死者は出ていない」
「そうか。それは吉報だな」
体を起こせば、甲板の端には俺を囲むように天災たちが外を向いて立っていた。
「しーちゃんの革鎧、また直さなきゃですね」
「だな。サーシャのほうは……動いていない船でも船酔いか」
狼姿のハティを枕に、サーシャは寝転がっている。
穴の開いた鎧を確かめていれば、目覚めた俺に気が付いた天災たちが近寄ってきた。ツキワは船の上でも馬に乗っているんだな。
「驚いた。本当に死なないんだな」
「正確には死んだ上で生き返っているんだけどな。シルフ、お前は船酔いしないのか?」
「シルフには『精霊』の加護があるのよ。エルフと言っても停まっている船の上で酔うのはサーシャくらいかしら。その子は特別、感覚が鋭いから」
「へぇ……」
敢えて言及されなけば、そこまで過敏だとは気が付かなかっただろう。
「栞。目覚め次第、族長たちの下を訪れるように言われている。行ってくると良い」
「俺だけか?」
「いいや、チームだ」
「……チームか。ハティ、体を戻せ。サーシャは俺が背負っていこう」
寝ていたサーシャの前で背を向けてしゃがみ込めば、おずおずとよじ登ってきた。
元の姿に戻ったハティとロットーと共に、船の中へ這入れば警備するように立つグレンデルとポックル、各種族の参謀の横を抜けた先にあるドアをノックした。
「――入れ」
局長の声にドアを開けて中に這入れば、族長全員の視線が注がれた。
「どうも。ドワーフの件についてですか?」
「いや、ドワーフと種族間契約を結ぶことは決定した。そして、それと同時にあらゆる脅威も把握した。先刻、島を襲撃したのは魔王が眷属が一つ、豪傑のジゴク。計略のエンジュとも相対した栞くんに問いたい。どちらが強かった?」
「状況が違うのでなんとも言えませんが、仮にジゴクとエンジュが戦ったとしたら……ジゴクが勝つと思います」
「そうか……」
悩むように局長が頭を抱えると、ライオネル王が口を開いた。
「勇者一行は今どこに?」
「今は東の大陸に。恥ずかしながらダークエルフと交戦中との連絡を受けています」
つまり、エルフとダークエルフは出自が一緒なのか。
「勇者方も今はまだ力を付けている最中だ。予兆の文言でさえ未だ魔王討伐までは読み解けていないのだからな」
グレンデルはその体格からもっとゆったり話すものだと思っていたが、流暢だな。
「魔王勢の侵攻には各種族が力を合わせるとしても、さすがに眷属の相手は天災や上位のヴァイザーでなければ太刀打ちできない」
「故に、貴様等に白羽の矢が立ったというわけだ!」
ポックルの言葉にヴァルキリーが同調すると、皆が一斉にこちらに視線を向けてきた。
「武器集めに、此度の奇襲……ここまでくればいつ全面戦争になってもおかしくは無い。ヴァイザーは局長である儂から声を掛ければすぐに集めることはできるが、天災は違う。孤高にして唯我独尊、一筋縄ではいかないものばかりだ」
「それで、俺たちに何をしろと?」
「やってもらたいことは一つ。各地を回り、残りの天災に戦争への協力を呼び掛けてもらいたいのだ」
まぁ、そんなところだとは思っていた。
「無粋なことを訊きますが、どうして俺たちが? 天災を相手にするのなら俺よりも外にいる奴らのほうが適任では?」
「彼ら彼女らは国を守る兵士だ。全うすべき役目がある。その点、ヴァイザーである栞くんは自由に動ける。もちろん、この場にいる全ての種族が手を貸すことは確約しよう」
「……なるほど。少しチームで話し合っても良いですか?」
頷いたのを見て、サーシャを下ろして振り返って向かい合った。
「どうするつもりだ? 栞」
「どうも何も、多分断る余地は無いんだろうな。残りの天災は『灼熱』と『重力』と『破壊』……まぁ、場所やらは教えてもらえるんだろうが、危険を伴う旅になることは間違いない」
「付いていくよっ」
「ボクもです」
「今更そこの心配はしてねぇよ。とはいえ、俺自身があんまり乗り気じゃないんだよな……」
「断れないんだろ?」
「そうなんだよ……まぁ、確認してみるか。局長、それはお願いですか? それともヴァイザーとしてギルドからの依頼ですか?」
「当然、依頼としてだ」
「なら断る理由もありませんね」
そう言えば、族長たちは各々で頷いて見せた。
「助かる。詳細はあとで詰めるとして――この場で明言しておこう。天災の漆『不死』の栞率いるチーム、腐食のロットー、日光のサーシャ、獣化のハティに天災への戦争協力要請の依頼を任せる」
「はい。ご期待に沿えるよう努力します」
「しかし、四名では些か不安であろう。ギルドから一名派遣する。そいつもチームに加えてやってくれ」
枷、か。
「それはまた急ですが……わかりました。とりあえず、その者の紹介はまた後でですよね? 俺たちは一度下がります」
そう言って、俺たちは会議室を後にした。
空気感でわかる。俺たちが依頼を引き受けたことで、また話し合う議題が増えたのだろう。そういう空気は比較的、察しやすい。
「……栞、何か怒ってる?」
「いや、少しイラついているだけだ。使われること自体は想定内だし構わないが、あの態度がな」
「他力本願か?」
「というより、あれは畏怖している眼だ。まぁ、局長とライオネル王、ゴウジンさんは違うとしても、他の族長は予兆の文言に無い俺を本当の意味では認めていないんだろうな」
「なのに、そんな大事そうな依頼をしますかね?」
「だから、だろう。自称・天災の俺なら使い捨てに出来る。要は、他の天災を招集するってのは予備の策なわけだ。まぁ実際――」
言い掛けたところで、目の前に立ち塞がったグレンデルとポックルを見て足を停めた。
「それは違う。共に戦ったからこそわかる。天災の漆『不死』は本物だ」
「族長が何と言おうとも困ったことがあれば直接言ってくれ。こんな手で良ければいつでも貸すよ」
「ああ、何かあったときは声を掛けさせてもらう」
両極端な手と握手を交わし、甲板へと戻ってくれば天災たちは振り向くことなく警戒を続けている。
「栞~、サーシャ……ダメかも」
船酔いで寄り掛かってくるサーシャを受け止めて、静かに腰を下ろせばロットーとハティも横に座り込んだ。
「まぁ……俺たちは弱い。鍛えないとな」
そう呟いた瞬間、それまで外を向いていた天災たちが一瞥してきた。
ともあれ――少し考えが飛躍していると言われれば否めない。あくまでも俺の感覚であって共感してもらいたいわけでは無いが、最悪の想定はしておくに越したことは無い。何よりも、明確な敵ではなく一応の仲間内での最悪だ。より悪い。
とりあえず、会議があとどれだけ続くのかわからないが、少ししたら島に降りてみるとしよう。せっかく規格外の天災がいるんだ。手合わせ願おうか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる