せっかく異世界転移したのに、もしかして俺は弱いのか!?

少年は本の虫だった。
時が経ち大学生になった彼は、図書館に入り浸る姿から「図書館の栞」と呼ばれるようになった。

様々なジャンルの本を読み漁った彼は――嫉妬していた。
ライトノベルに出てくる主人公たちは何を努力することもなく最強になり英雄になり人々に好かれている。

つまり――異世界に憧れていた。

本が好きだが、その中に絶望を感じていた「栞」は
ある日、馴染みの古書を扱う図書館である一冊の本を見つけた。

しかし、その本に書かれていた文字はこの世界のどれとも一致せず読むことが出来なかった。

本に夢中になっていた「栞」が顔を上げた時――そこには異世界が広がっていた。
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