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ブラックブリード・エンパイア
第三話 決断
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辛くもスライムを倒したサンジュウシはしばらく呆けた後、ダメージを受けた体が動くことに気が付くと一直線に街の中へと帰っていった。
噴水のある広場で水面を眺めながら静かに溜め息を吐くと、鎧の面を外して自らの頬を抓ってみた。
「……痛ぇ」ヒリつく頬を押さえると、再び溜め息を吐いて考えるように項垂れた。「いやいやいやいや、ちょっと待て――意味がわからねぇ」
現状把握に努めようとしているが到底、理解できるものでは無い。
しかし、わかっていることだけでも整理することは出来る。
「まず、ここはブラックブリード・エンパイア。ゲームの中だろう? それはいい。知らない世界に飛ばされるよりかはマシだ。装備は俺が最後にプレイしていた時と同じ物だな。背嚢は――ある。アイテムは――」
腕を伸ばした先、腰に付けられた小さなバッグはAランク装備・狩人の背嚢。とある限定クエストの報酬で、大きさ個数を問わずなんでも収納できる通称・チート装備である。この装備を持っているかどうかでゲームの進め方が変わってしまうが、上位プレイヤーのほとんどが持っているので、そのプレイヤーが初心者かどうかを見極める一つのステータスにもなっている。
サンジュウシは背嚢に手を突っ込んで中を探ってみると、ゲーム画面を見ているのと違い入っているアイテムが見えるわけでも無いのに感覚で何がどこにあるのかわかった。
「こういう感じか。あとはメニューでも開ければ……」空中で腕を動かしたり指先を動かしたりするが何も起こらない。「……無理か。ってことはスキル選択も出来ないし、ログアウトも出来ない……?」
しかし、先程のことを思い出す。
スライムに銃口を向けてから撃つまでの一連の動きの速さは、おそらく銃スキル・速射によるものだ。しかも、サンジュウシはそのスキル使用をオンにしていなかった。
「いや、使おうという意志はあったけどな……まぁ問題はそこじゃない」
さすがはゲーム廃人、ゲーム脳というべきか、理不尽且つ不可解な状況にも拘らず狼狽えるよりも冷静さを取り戻してきた。
「しっかし、わかんねぇなぁ」考えながら歩き出したサンジュウシは街並みと人波を見ながら呟いた。「ここはゲーム内で、つまり異世界ってことだろ? 原因は未だしもせめて説明書とかチュートリアルとかよぉ」
サンジュウシ、というより三嶽原十司は説明書などを熟読するタイプであった。
などと考えていると、思い出したように手を叩いた。
「そうだ! 案内所だ!」
案内所とは、その名の通り街の中の施設や設備、ゲームシステムの説明をしてくれる場所で、初心者ならば何度でも訪れるところだが、逆に言えばゲームに慣れてきた中級者は訪れることがない場所だ。故に、今までサンジュウシが思い付かなかったのも無理はない。
マップを思い出しながら平らな屋根の建物に辿り着いた。看板にはわかり易く『案内所』と書かれていた。
ドアを開けて中に入れば、取り付けられていた鐘が鳴り、カウンターの向こうからツインテールの女の子がやってきた。
「案内所へようこそ。何か知りたいことはございますか?」
「この世界について。このゲームのシステムについて教えてもらいたい」
「この世界の名はブラックブリードです。げえむ? というのは何か存じ上げませんが……」
「いや、だからここはブラックブリード・エンパイアって名前のゲームの中だろ? どうすればここから――というか、なんで俺がこの世界に来たのかを訊きたいんだよ! そのための案内所だろ!?」
「……?」
笑顔のまま首を傾げる女の子を見てサンジュウシは愕然として額に手を当てた。
サンジュウシはこの世界がゲームだと理解した上でここにいるが、この世界の住人はここがゲームだと理解していない。しかし、画面を前にしてコントローラーで遊んでいた時の住人は間違いなくこの世界がゲームだと語り、システムの説明をしてくれていた。
つまり、今ここにサンジュウシがいる理由を説明してくれる者はいない、ということだ。
「案内所がこれじゃあなぁ……逆になんなら教えてもらえる?」
「主にこの街の施設についてや場所、武器の使い方や街の外にいるモンスターについてなど、ですね」
「施設も武器もモンスターも大抵は知ってるよ。システムを知りたいんだよ、システムを!」
懇願するように言ったところで案内所の女の子は首を傾げるだけで何も教えてはくれない。
「あ~……落ち着け、俺。まずは状況の整理だ。ちなみにですが、俺自身のことはどれくらいわかりますか?」
「少々お待ちください」そう言って屈むと、カウンターの下から取り出したファイルを開いた。「サンジュウシさんの住民登録情報によりますと、Sランクハンター、ですね! その他に複数の称号などありますが読み上げますか?」
「いや、大丈夫だ。持ち家や財産は?」
「ございません」
「無いのか。ん? ……でも、この街に住民登録してあるんだよな?」
「はい。ちなみに職業はハンターですので、ギルド登録もなされておりますよ」
「……ハンターかぁ……」
そう。サンジュウシの職業は間違いなくハンターなのだが、今となってはスライムから受けた一撃を思い出すだけで血の気が引いてしまう。
顔面を蒼白にしたサンジュウシを見て、心配そうに視線を向けた女の子はカウンターの奥に行くと水を注いだコップを持って戻ってきた。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」差し出された水を一気に飲み干すと落ち着くように一息吐いた。「はぁ……とりあえず必要なのは知ることだな。どうして俺がこの世界に来たのか。そして、どうすれば帰ることができるのか」
「それでしたら図書館などを利用されてみては如何でしょうか?」
「図書館か。そういえば一度も行ったことが無かったな。ありがとうな、お嬢ちゃん。ちょっと行ってくる」
「いってらっしゃいませ~」
手を振る女の子に手を振り返したサンジュウシは急ぎ足で案内所を後にした。
図書館はその名の通り説明の要らない施設だが、ゲームのシステム的には訪れなくとも大して問題の無い場所である。それこそ、モンスターについて書かれた本や過去に伝説と呼ばれたハンターの手記などが保管されているわけだが、どれだけブラックブリード・エンパイアのプレイヤーが少なかろうとも攻略サイトは存在しているわけで、画面に向かってゲームをしている上ではそれを見れば問題は解決される。もちろん、ゲームそのものを楽しむ者は何度も負けながら敵の弱点を見つけて進んでいくわけで――サンジュウシもそちら側の人間だった。
故に、わざわざ調べることもしない。
「ここが図書館か。思っていたよりもボロイな」趣がある建物の中に足を踏み入れると途端に古びた本特有の臭いがサンジュウシの鼻を突いた。「っ――臭いも感じるってわけか」
改めて夢ではないことを確認すると、書士のいるカウンターへと近寄っていった。
しかし、声を掛けることはせずに受付に貼られていた紙に目を通した。
ルール
・図書館では静かに
・本の持ち出しは自由(一日から三日間)
・三日以上の長期間を希望の場合は申し出ること
・一人五冊まで
「まぁ、借りるつもりはないんだが――」そう呟いた瞬間に、目の前で本を読んでいた書士が唇の前で人差し指を立てた。「あ、すみません」
平謝りをしたサンジュウシは早速、本を物色しに棚に視線を向けた。
探すのはこの世界のシステムについての本だ。ゲーム世界の住人がこの世界をゲームだと知らなくとも、本に記されている可能性はあるのではないか、という推測をして。
この図書館はジャンルなど関係なくタイトルの五十音順で本を並べている。
あ行から順に――か行のこ。
「こ……こ……この世界の――職業かよ。惜しい」
次に可能性が高そうなのはさ行。さ行のせ。
「せ……せ……世界の――作り方。さて、中身は――?」
書かれていたのはフィクションの物語だった。
結果的に目当てだった本は見つからず、サンジュウシは図書館を出たところの階段に座り込んで頭を抱えていた。
「……冷静に考えてみろ。俺がこの世界に来る前には何をやっていた……? 百億を貯めたんだよな? だが、今は金が無い」呟きながら自らの掌を見下ろすと気が付いたように目を見開いた。「そうだ……そうだよ! イベントだ! 新しい――じゃあ、何か? 百億を貯めたプレイヤーは、その百億を使ってゲームの中に入ることが出来る、って? ……マジかよ」
俄かには信じ難い仮説を思い付いたサンジュウシだったが、それならば今まさに金を持っていないことにも説明が付く、と納得していた。
「……じゃあ、もしかして……元の世界に帰るためには、また百億を貯めなきゃ駄目、とか……そういうことか?」
口にしたことで現実味を帯びてしまった。
それに気が付いたサンジュウシは大きく深い溜め息を吐くのだった。
噴水のある広場で水面を眺めながら静かに溜め息を吐くと、鎧の面を外して自らの頬を抓ってみた。
「……痛ぇ」ヒリつく頬を押さえると、再び溜め息を吐いて考えるように項垂れた。「いやいやいやいや、ちょっと待て――意味がわからねぇ」
現状把握に努めようとしているが到底、理解できるものでは無い。
しかし、わかっていることだけでも整理することは出来る。
「まず、ここはブラックブリード・エンパイア。ゲームの中だろう? それはいい。知らない世界に飛ばされるよりかはマシだ。装備は俺が最後にプレイしていた時と同じ物だな。背嚢は――ある。アイテムは――」
腕を伸ばした先、腰に付けられた小さなバッグはAランク装備・狩人の背嚢。とある限定クエストの報酬で、大きさ個数を問わずなんでも収納できる通称・チート装備である。この装備を持っているかどうかでゲームの進め方が変わってしまうが、上位プレイヤーのほとんどが持っているので、そのプレイヤーが初心者かどうかを見極める一つのステータスにもなっている。
サンジュウシは背嚢に手を突っ込んで中を探ってみると、ゲーム画面を見ているのと違い入っているアイテムが見えるわけでも無いのに感覚で何がどこにあるのかわかった。
「こういう感じか。あとはメニューでも開ければ……」空中で腕を動かしたり指先を動かしたりするが何も起こらない。「……無理か。ってことはスキル選択も出来ないし、ログアウトも出来ない……?」
しかし、先程のことを思い出す。
スライムに銃口を向けてから撃つまでの一連の動きの速さは、おそらく銃スキル・速射によるものだ。しかも、サンジュウシはそのスキル使用をオンにしていなかった。
「いや、使おうという意志はあったけどな……まぁ問題はそこじゃない」
さすがはゲーム廃人、ゲーム脳というべきか、理不尽且つ不可解な状況にも拘らず狼狽えるよりも冷静さを取り戻してきた。
「しっかし、わかんねぇなぁ」考えながら歩き出したサンジュウシは街並みと人波を見ながら呟いた。「ここはゲーム内で、つまり異世界ってことだろ? 原因は未だしもせめて説明書とかチュートリアルとかよぉ」
サンジュウシ、というより三嶽原十司は説明書などを熟読するタイプであった。
などと考えていると、思い出したように手を叩いた。
「そうだ! 案内所だ!」
案内所とは、その名の通り街の中の施設や設備、ゲームシステムの説明をしてくれる場所で、初心者ならば何度でも訪れるところだが、逆に言えばゲームに慣れてきた中級者は訪れることがない場所だ。故に、今までサンジュウシが思い付かなかったのも無理はない。
マップを思い出しながら平らな屋根の建物に辿り着いた。看板にはわかり易く『案内所』と書かれていた。
ドアを開けて中に入れば、取り付けられていた鐘が鳴り、カウンターの向こうからツインテールの女の子がやってきた。
「案内所へようこそ。何か知りたいことはございますか?」
「この世界について。このゲームのシステムについて教えてもらいたい」
「この世界の名はブラックブリードです。げえむ? というのは何か存じ上げませんが……」
「いや、だからここはブラックブリード・エンパイアって名前のゲームの中だろ? どうすればここから――というか、なんで俺がこの世界に来たのかを訊きたいんだよ! そのための案内所だろ!?」
「……?」
笑顔のまま首を傾げる女の子を見てサンジュウシは愕然として額に手を当てた。
サンジュウシはこの世界がゲームだと理解した上でここにいるが、この世界の住人はここがゲームだと理解していない。しかし、画面を前にしてコントローラーで遊んでいた時の住人は間違いなくこの世界がゲームだと語り、システムの説明をしてくれていた。
つまり、今ここにサンジュウシがいる理由を説明してくれる者はいない、ということだ。
「案内所がこれじゃあなぁ……逆になんなら教えてもらえる?」
「主にこの街の施設についてや場所、武器の使い方や街の外にいるモンスターについてなど、ですね」
「施設も武器もモンスターも大抵は知ってるよ。システムを知りたいんだよ、システムを!」
懇願するように言ったところで案内所の女の子は首を傾げるだけで何も教えてはくれない。
「あ~……落ち着け、俺。まずは状況の整理だ。ちなみにですが、俺自身のことはどれくらいわかりますか?」
「少々お待ちください」そう言って屈むと、カウンターの下から取り出したファイルを開いた。「サンジュウシさんの住民登録情報によりますと、Sランクハンター、ですね! その他に複数の称号などありますが読み上げますか?」
「いや、大丈夫だ。持ち家や財産は?」
「ございません」
「無いのか。ん? ……でも、この街に住民登録してあるんだよな?」
「はい。ちなみに職業はハンターですので、ギルド登録もなされておりますよ」
「……ハンターかぁ……」
そう。サンジュウシの職業は間違いなくハンターなのだが、今となってはスライムから受けた一撃を思い出すだけで血の気が引いてしまう。
顔面を蒼白にしたサンジュウシを見て、心配そうに視線を向けた女の子はカウンターの奥に行くと水を注いだコップを持って戻ってきた。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」差し出された水を一気に飲み干すと落ち着くように一息吐いた。「はぁ……とりあえず必要なのは知ることだな。どうして俺がこの世界に来たのか。そして、どうすれば帰ることができるのか」
「それでしたら図書館などを利用されてみては如何でしょうか?」
「図書館か。そういえば一度も行ったことが無かったな。ありがとうな、お嬢ちゃん。ちょっと行ってくる」
「いってらっしゃいませ~」
手を振る女の子に手を振り返したサンジュウシは急ぎ足で案内所を後にした。
図書館はその名の通り説明の要らない施設だが、ゲームのシステム的には訪れなくとも大して問題の無い場所である。それこそ、モンスターについて書かれた本や過去に伝説と呼ばれたハンターの手記などが保管されているわけだが、どれだけブラックブリード・エンパイアのプレイヤーが少なかろうとも攻略サイトは存在しているわけで、画面に向かってゲームをしている上ではそれを見れば問題は解決される。もちろん、ゲームそのものを楽しむ者は何度も負けながら敵の弱点を見つけて進んでいくわけで――サンジュウシもそちら側の人間だった。
故に、わざわざ調べることもしない。
「ここが図書館か。思っていたよりもボロイな」趣がある建物の中に足を踏み入れると途端に古びた本特有の臭いがサンジュウシの鼻を突いた。「っ――臭いも感じるってわけか」
改めて夢ではないことを確認すると、書士のいるカウンターへと近寄っていった。
しかし、声を掛けることはせずに受付に貼られていた紙に目を通した。
ルール
・図書館では静かに
・本の持ち出しは自由(一日から三日間)
・三日以上の長期間を希望の場合は申し出ること
・一人五冊まで
「まぁ、借りるつもりはないんだが――」そう呟いた瞬間に、目の前で本を読んでいた書士が唇の前で人差し指を立てた。「あ、すみません」
平謝りをしたサンジュウシは早速、本を物色しに棚に視線を向けた。
探すのはこの世界のシステムについての本だ。ゲーム世界の住人がこの世界をゲームだと知らなくとも、本に記されている可能性はあるのではないか、という推測をして。
この図書館はジャンルなど関係なくタイトルの五十音順で本を並べている。
あ行から順に――か行のこ。
「こ……こ……この世界の――職業かよ。惜しい」
次に可能性が高そうなのはさ行。さ行のせ。
「せ……せ……世界の――作り方。さて、中身は――?」
書かれていたのはフィクションの物語だった。
結果的に目当てだった本は見つからず、サンジュウシは図書館を出たところの階段に座り込んで頭を抱えていた。
「……冷静に考えてみろ。俺がこの世界に来る前には何をやっていた……? 百億を貯めたんだよな? だが、今は金が無い」呟きながら自らの掌を見下ろすと気が付いたように目を見開いた。「そうだ……そうだよ! イベントだ! 新しい――じゃあ、何か? 百億を貯めたプレイヤーは、その百億を使ってゲームの中に入ることが出来る、って? ……マジかよ」
俄かには信じ難い仮説を思い付いたサンジュウシだったが、それならば今まさに金を持っていないことにも説明が付く、と納得していた。
「……じゃあ、もしかして……元の世界に帰るためには、また百億を貯めなきゃ駄目、とか……そういうことか?」
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