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第一部
7話 初めての魔材調達記
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****
「マーシア、おはようっ!」
「アデル様、おはようございます」
出勤の朝、自分を呼ぶ快活な声に振り返ったマーシアは声の主に笑顔を向ける。
マーシアを呼んだ人物は、身に纏うと恩恵を受けられる夢のような服……通称【魔法服】の開発に注力する部署【魔法服開発部】に所属する同期、アデル・ブラウナーだ。
晴れ渡る空色のショートヘアに、海のようなコバルトブルーの瞳。スラリとした手足が目を引く、凛とした美しさを持つ少女である。
アデルとマーシアは、一週間ほど前に初めて会話を交わした。
大人びた見た目とは裏腹に、天真爛漫で明るい性格のアデル。二人の会話は楽しく弾みに弾み、いつの間にかすっかり意気投合していた。
「ねえっ、マーシア! 今度、一緒にキーライムパイ食べに行かない? 隣のノックリーズ市に、美味しいパイのお店があるんだって!」
「まあっ、ぜひご一緒したいです!」
朝から女子二人は会話に花を咲かせ、工房へ向かった。
****
「──では、調達してきた魔材も部署ごとに仕分けられたことだし、早速持っていってあげましょうか」
「はい!」
ジェローナはそう言うとズッシリと魔材の詰め込まれたカゴを気合いで抱える。
カゴに浮遊の魔法をかけておくと少しだけ運ぶのが楽になるというので、マーシアも彼女に倣い、自分のカゴに浮遊の魔法をかけた。
確かにカゴが浮いている分、普段は少なくなったような気がする。
「まだ、疲れは残っているかしら?」
コツコツとヒールの音を響かせ、ジェローナはマーシアの顔を覗いて尋ねる。
「いえ、昨日一昨日とたっぷり休養を取ったので、すっかり体力は回復しました」
「そう! ならよかったわ」
ジェローナはマーシアの返答に安心した笑顔を見せた。
「初めての魔材調達は、思っているより体力を使うものね。少しずつ慣れていきましょう」
「はい、頑張ります」
マーシアはやる気に満ちた声で意気込んだ。
五日前のこと。
マーシアはジェローナと魔材調達部の副部長で筋骨隆々スキンヘッドサングラスの男性アシュリー・ナブルバーン。それに、同じく魔材調達部部員の栗毛で眼鏡の男性イーノック・マーレイらとともに、ロドエはラカス州にあるリンゼン市の魔材市場を訪れた。
ロドエの北西に位置するラカス州は山脈が多く、森や湖など自然の広がる豊かな土地だ。
そこで売られる魔材は、以前ジェローナから教わった通り妖精や魔獣由来のものが多く、言ってしまえば珍妙で、マーシアは早速好奇心をそそられた。
苔のような色合いのヴォジャノーイの髭、泣き虫スクォンクが流した嬉し涙、一度扇がれただけで体が吹き飛んでしまいそうなほど大きなサンダー・バードの風切羽。
ズラリと立ち並ぶ店の数々には、自然に棲まう者達の貴重な品がたくさんあった。
ひとまずは自由に店を見て魔材を買ってみるといいとの指示を受けたので、マーシアは遠巻きに先輩三人に見守られ、各店を回る。
「これはビッグ・フットの体毛なのですか?」
マーシアは糸で纏められた茶色い毛束を繁々と眺め、市場の一角にある店の主人に尋ねる。
「ああ、正に! マッキノン山脈に棲むと言われているビッグ・フットの体毛だよ!」
怪しい髭を蓄えた怪しい店の怪しい主人は、手をコネコネこねくり回し、マーシアに擦り寄る。
「更にお嬢ちゃん、こっちも見てくんな! ほら、立派なユニコーンの角にグリフォンの無精卵! どれもこれも、滅多に手に入らない激レア商品だ! さあっ、いかがかな!?」
「うーん……どうしましょう……」
店の主人は怪しい笑みを浮かべる。だが、マーシアは商品を購入するか否か悩み中のため、彼の表情には全く気が付いていない。
「……はい、決めました! では、この三つとも購入していき──」
「ダメよっ!!」
「えぇっ?!」
購入を決意したマーシアは、突然真後ろに現れた食い気味のジェローナに、思わず肩を上げる。
「モ、モンド部長! 一体なぜいけないのですか!?」
「なぜですかって?! そんなもの決まっているわ! このお店の品物、ぜーんぶ偽物なんですもの!!」
ジェローナはまるで名探偵のように、品物にピシッと指を差す。
「ええぇっ?! に、偽物?!」
「だーーっ!? ねっ、姉ちゃん何言ってくれんだっ?!」
店の主人は動揺し、顔から汗が吹き出ている。
「だってあなた、さっきビッグ・フットのことをマッキノン山脈に棲むと"言われている"と言っていたわ。実在しているか確証がない生き物の体毛を、一体どうして販売出来るというの?」
「ぐっ……そ、それは……」
ジェローナの鋭い推理に、店の主人は言い淀む。
「それに……」
ジェローナはユニコーンの角を片手に取り、ポンと上に向かって投げた。
「本物のユニコーンの角がこんなに軽いわけないわ。大方、コルクに金メッキでも貼り付けたってところじゃないかしら?」
「ぎっ…………!!」
店の主人は苦しそうだ。
「そして……」
ジェローナは卵を手に取る。
「いくら何でも、グリフォンの卵がこんなに小さなわけないでしょう!? 何これ、ウズラの卵くらい小さいじゃない?! というかもはやウズラの卵でしょう、これ!! こんなもので私達を騙せると思って?!」
「ひぃっ…………」
指でちみっとした卵を挟み、ジェローナは発狂した。
「うぐ、ぎぎ……まいった、俺の負けだ。そうだ、この店の商品は全部偽モンだ。ビッグ・フットの毛は俺の愛犬ポッチの毛、ユニコーンの角はアンタが言った通り金メッキの作りモン。グリフォンの卵は、本当はカナリアの卵なんだ」
「ウ、ウズラではなかったのね……」
店の主人はガクリと膝をついた。
「ううう、くそぅ…………。お、覚えていやがれっ!!」
「あっ!!」
捨て台詞を吐き、店の主人は泣きながら走り去っていった。
「………………」
逃げる彼の姿を眺め、マーシアはしばし呆然とする。
「もー、行っちゃったわ! でも、何事もなくてよかった! ウォルジーさん、大丈夫?」
「……は、はい……」
だんだんと、マーシアの体が小刻みに震え始めた。
「あああ……わ、私……。あんなに分かりやすい偽造品を、ちっとも見抜くことが出来なかった……」
自分の目利きのなさにショックを受け、マーシアは愕然とする。
「ウォルジーさん。あなた、純粋過ぎるのよ。世の中にはこんな悪質なお店もあるんだから、もう少し警戒心を持たなくっちゃ!」
「ううぅ……はい……」
有事に備えて後方から見守っていたアシュリーとイーノックも、しょげるマーシアの元へやってきた。
「まあ、そんなに落ち込まないでください。次からはもっと慎重に品定めをしていく術を身につければいいのですから」
「副部長の言う通り。数をこなせば、絶対に良い品物を手に入れられるさ!」
「はい……ありがとうございます」
皆に優しく励まされ、落ち込んでいたマーシアは目に輝きを取り戻した。
次はちゃんと品物を見極められるようにと、決意もこもる。
その日は貸し自動車でリンゼン市の市場を転々と回った。
夜は閑静な通りに面した大きな赤い看板が目印のモーテルに泊まり、調達の疲れを癒す。
「げぇーーっへへへへ!! お嬢さん方!! そこら辺の川で獲れたワニいかがかなっ!!??」
部屋に着いて一息つくなり、モーテルの主人が大胆にも皮付きで焼かれたワニ肉を持って、マーシアとジェローナの元へとやってきた。
「まあっ、嬉しい! ワニ肉美味しいですわよね!」
「げぇーーっへへへへっ!! ワニ肉好きか!! なら、たーんとお食べっ!!」
「はい、いただきますわ!」
ジェローナは笑顔でどデカいワニ肉を受け取る。
「いい香り! さっ、ウォルジーさん、いただきましょう!」
「い、いいい、いただき、ます…………」
見た目のインパクトに気圧されながら、マーシアは恐る恐るワニ肉をナイフで切り、口に入れた。
「……あらっ? 鶏肉のようで、とっても美味しい……!」
マーシアは目を丸くする。
遠くに彼の棲んでいた川を感じるが、肉質はたんぱくで美味しい。
「うふふっ! 野生の恵みに感謝ね!」
「はいっ!」
二人は野趣の溢れる栄養を蓄え、眠りについた。
そして翌日、翌々日と市を跨ぎ、二泊三日で魔材調達は行われたのだった。
マーシアもこの三日間、先輩の魔材選びを見ては学び見ては学び、またも自分で選んでみたり……。徐々に見極めのコツを掴んでいくと、さすがに初日のような失敗はしなくなった。
得られたものは確かにあったのである。
そんなこんなで、一行がウィノア市に戻ったのは三日前のこと。
休日を挟んでいたのと、疲労回復も兼ねて魔材調達に出向いた者達は一日代休をもらった。そして今日は、久しぶりの会社出勤だったというわけなのだ。
そして、現在。
「さぁて、魔法道具開発部の皆さん! お待ちかねの魔材を持ってきましたよ~!」
ジェローナは高らかに声を出し、魔法道具開発部工房の扉を開けた。
「マーシア、おはようっ!」
「アデル様、おはようございます」
出勤の朝、自分を呼ぶ快活な声に振り返ったマーシアは声の主に笑顔を向ける。
マーシアを呼んだ人物は、身に纏うと恩恵を受けられる夢のような服……通称【魔法服】の開発に注力する部署【魔法服開発部】に所属する同期、アデル・ブラウナーだ。
晴れ渡る空色のショートヘアに、海のようなコバルトブルーの瞳。スラリとした手足が目を引く、凛とした美しさを持つ少女である。
アデルとマーシアは、一週間ほど前に初めて会話を交わした。
大人びた見た目とは裏腹に、天真爛漫で明るい性格のアデル。二人の会話は楽しく弾みに弾み、いつの間にかすっかり意気投合していた。
「ねえっ、マーシア! 今度、一緒にキーライムパイ食べに行かない? 隣のノックリーズ市に、美味しいパイのお店があるんだって!」
「まあっ、ぜひご一緒したいです!」
朝から女子二人は会話に花を咲かせ、工房へ向かった。
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「──では、調達してきた魔材も部署ごとに仕分けられたことだし、早速持っていってあげましょうか」
「はい!」
ジェローナはそう言うとズッシリと魔材の詰め込まれたカゴを気合いで抱える。
カゴに浮遊の魔法をかけておくと少しだけ運ぶのが楽になるというので、マーシアも彼女に倣い、自分のカゴに浮遊の魔法をかけた。
確かにカゴが浮いている分、普段は少なくなったような気がする。
「まだ、疲れは残っているかしら?」
コツコツとヒールの音を響かせ、ジェローナはマーシアの顔を覗いて尋ねる。
「いえ、昨日一昨日とたっぷり休養を取ったので、すっかり体力は回復しました」
「そう! ならよかったわ」
ジェローナはマーシアの返答に安心した笑顔を見せた。
「初めての魔材調達は、思っているより体力を使うものね。少しずつ慣れていきましょう」
「はい、頑張ります」
マーシアはやる気に満ちた声で意気込んだ。
五日前のこと。
マーシアはジェローナと魔材調達部の副部長で筋骨隆々スキンヘッドサングラスの男性アシュリー・ナブルバーン。それに、同じく魔材調達部部員の栗毛で眼鏡の男性イーノック・マーレイらとともに、ロドエはラカス州にあるリンゼン市の魔材市場を訪れた。
ロドエの北西に位置するラカス州は山脈が多く、森や湖など自然の広がる豊かな土地だ。
そこで売られる魔材は、以前ジェローナから教わった通り妖精や魔獣由来のものが多く、言ってしまえば珍妙で、マーシアは早速好奇心をそそられた。
苔のような色合いのヴォジャノーイの髭、泣き虫スクォンクが流した嬉し涙、一度扇がれただけで体が吹き飛んでしまいそうなほど大きなサンダー・バードの風切羽。
ズラリと立ち並ぶ店の数々には、自然に棲まう者達の貴重な品がたくさんあった。
ひとまずは自由に店を見て魔材を買ってみるといいとの指示を受けたので、マーシアは遠巻きに先輩三人に見守られ、各店を回る。
「これはビッグ・フットの体毛なのですか?」
マーシアは糸で纏められた茶色い毛束を繁々と眺め、市場の一角にある店の主人に尋ねる。
「ああ、正に! マッキノン山脈に棲むと言われているビッグ・フットの体毛だよ!」
怪しい髭を蓄えた怪しい店の怪しい主人は、手をコネコネこねくり回し、マーシアに擦り寄る。
「更にお嬢ちゃん、こっちも見てくんな! ほら、立派なユニコーンの角にグリフォンの無精卵! どれもこれも、滅多に手に入らない激レア商品だ! さあっ、いかがかな!?」
「うーん……どうしましょう……」
店の主人は怪しい笑みを浮かべる。だが、マーシアは商品を購入するか否か悩み中のため、彼の表情には全く気が付いていない。
「……はい、決めました! では、この三つとも購入していき──」
「ダメよっ!!」
「えぇっ?!」
購入を決意したマーシアは、突然真後ろに現れた食い気味のジェローナに、思わず肩を上げる。
「モ、モンド部長! 一体なぜいけないのですか!?」
「なぜですかって?! そんなもの決まっているわ! このお店の品物、ぜーんぶ偽物なんですもの!!」
ジェローナはまるで名探偵のように、品物にピシッと指を差す。
「ええぇっ?! に、偽物?!」
「だーーっ!? ねっ、姉ちゃん何言ってくれんだっ?!」
店の主人は動揺し、顔から汗が吹き出ている。
「だってあなた、さっきビッグ・フットのことをマッキノン山脈に棲むと"言われている"と言っていたわ。実在しているか確証がない生き物の体毛を、一体どうして販売出来るというの?」
「ぐっ……そ、それは……」
ジェローナの鋭い推理に、店の主人は言い淀む。
「それに……」
ジェローナはユニコーンの角を片手に取り、ポンと上に向かって投げた。
「本物のユニコーンの角がこんなに軽いわけないわ。大方、コルクに金メッキでも貼り付けたってところじゃないかしら?」
「ぎっ…………!!」
店の主人は苦しそうだ。
「そして……」
ジェローナは卵を手に取る。
「いくら何でも、グリフォンの卵がこんなに小さなわけないでしょう!? 何これ、ウズラの卵くらい小さいじゃない?! というかもはやウズラの卵でしょう、これ!! こんなもので私達を騙せると思って?!」
「ひぃっ…………」
指でちみっとした卵を挟み、ジェローナは発狂した。
「うぐ、ぎぎ……まいった、俺の負けだ。そうだ、この店の商品は全部偽モンだ。ビッグ・フットの毛は俺の愛犬ポッチの毛、ユニコーンの角はアンタが言った通り金メッキの作りモン。グリフォンの卵は、本当はカナリアの卵なんだ」
「ウ、ウズラではなかったのね……」
店の主人はガクリと膝をついた。
「ううう、くそぅ…………。お、覚えていやがれっ!!」
「あっ!!」
捨て台詞を吐き、店の主人は泣きながら走り去っていった。
「………………」
逃げる彼の姿を眺め、マーシアはしばし呆然とする。
「もー、行っちゃったわ! でも、何事もなくてよかった! ウォルジーさん、大丈夫?」
「……は、はい……」
だんだんと、マーシアの体が小刻みに震え始めた。
「あああ……わ、私……。あんなに分かりやすい偽造品を、ちっとも見抜くことが出来なかった……」
自分の目利きのなさにショックを受け、マーシアは愕然とする。
「ウォルジーさん。あなた、純粋過ぎるのよ。世の中にはこんな悪質なお店もあるんだから、もう少し警戒心を持たなくっちゃ!」
「ううぅ……はい……」
有事に備えて後方から見守っていたアシュリーとイーノックも、しょげるマーシアの元へやってきた。
「まあ、そんなに落ち込まないでください。次からはもっと慎重に品定めをしていく術を身につければいいのですから」
「副部長の言う通り。数をこなせば、絶対に良い品物を手に入れられるさ!」
「はい……ありがとうございます」
皆に優しく励まされ、落ち込んでいたマーシアは目に輝きを取り戻した。
次はちゃんと品物を見極められるようにと、決意もこもる。
その日は貸し自動車でリンゼン市の市場を転々と回った。
夜は閑静な通りに面した大きな赤い看板が目印のモーテルに泊まり、調達の疲れを癒す。
「げぇーーっへへへへ!! お嬢さん方!! そこら辺の川で獲れたワニいかがかなっ!!??」
部屋に着いて一息つくなり、モーテルの主人が大胆にも皮付きで焼かれたワニ肉を持って、マーシアとジェローナの元へとやってきた。
「まあっ、嬉しい! ワニ肉美味しいですわよね!」
「げぇーーっへへへへっ!! ワニ肉好きか!! なら、たーんとお食べっ!!」
「はい、いただきますわ!」
ジェローナは笑顔でどデカいワニ肉を受け取る。
「いい香り! さっ、ウォルジーさん、いただきましょう!」
「い、いいい、いただき、ます…………」
見た目のインパクトに気圧されながら、マーシアは恐る恐るワニ肉をナイフで切り、口に入れた。
「……あらっ? 鶏肉のようで、とっても美味しい……!」
マーシアは目を丸くする。
遠くに彼の棲んでいた川を感じるが、肉質はたんぱくで美味しい。
「うふふっ! 野生の恵みに感謝ね!」
「はいっ!」
二人は野趣の溢れる栄養を蓄え、眠りについた。
そして翌日、翌々日と市を跨ぎ、二泊三日で魔材調達は行われたのだった。
マーシアもこの三日間、先輩の魔材選びを見ては学び見ては学び、またも自分で選んでみたり……。徐々に見極めのコツを掴んでいくと、さすがに初日のような失敗はしなくなった。
得られたものは確かにあったのである。
そんなこんなで、一行がウィノア市に戻ったのは三日前のこと。
休日を挟んでいたのと、疲労回復も兼ねて魔材調達に出向いた者達は一日代休をもらった。そして今日は、久しぶりの会社出勤だったというわけなのだ。
そして、現在。
「さぁて、魔法道具開発部の皆さん! お待ちかねの魔材を持ってきましたよ~!」
ジェローナは高らかに声を出し、魔法道具開発部工房の扉を開けた。
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