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ケンプフェルト領主(2)
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ふと、意識が浮上した。いつの間にか眠ってしまっていたみたいだ。
なんだかゆっくり眠れた気がする。不安もあって眠れない日もあったから。
「起きましたか、ハインツ」
「え?」
ふと声がする。それになんだか、頭を撫でられている感じが……っ!
まだ寝ぼけた目でそちらを見たハインツは混乱してアタフタした。辺りはすっかり暗くなってしまっている。そこにアーベルがいて、頭を撫でてくれていたのだ。
「アーベル!」
「具合が悪そうだとカミルから聞きましてね。本当に、疲れた顔をしている」
親指の腹で目の下を撫でられてくすぐったい。甘酸っぱい香りがして、そうしたら落ち着いてくる。
「どこか具合が悪いのですか、ハインツ」
「……気持ちが」
「?」
「気持ちが、落ち着かなくて。会えないことが、さ……っ寂しくて。でも、こんな事を言って貴方を困らせるのはいけない事だと分かっているので、言えなくて。どんどん、落ち込んで」
自分で言いながら少し泣けてきた。起き上がり、ポロポロと泣き出すハインツをアーベルは驚いた顔で見ている。
あぁ、やっぱり言わなければよかった。呆れられるのは分かっていたのに。可愛く可憐なオメガじゃないんだから、こんな大男が泣いたって慰め方も分からないじゃないか。
「あの、大丈夫です! 私も男なので、分かっているつもりです。だからっ!」
「大丈夫なんて言うな、ハインツ。悪い、俺の配慮が足りなかった」
「あ……」
グッと抱きしめてくる強い腕、包まれるアーベルの香り。それが相まって余計に泣けてくる。滝のような涙だ。
「多分それは、フェロモン量が増えた事による精神の不安定さだ。オメガは番のアルファを求めて当然なんだから、正しいんだ。きっと、ヒートの練習みたいなもんだ」
「ヒート?」
でも、聞いているものとは違う。性的に興奮したりはしていない。もの凄く不安になって、マイナスな事ばかりを考えてしまいがちになるんだ。
でもアーベルは肯定してくれる。正しいと言ってくれる。それだけで安心してきた。
「本格的なヒートが起こる前に、こうした精神的な負荷もあると聞く。最近急速にフェロモンの量が増えてきているだろ? その影響だと思う」
「どう、したら」
「俺が側にいればいい。番のアルファがいれば安定してくる。俺達はまだ番じゃないが、ハインツの体はもうそう認識し始めているだろうしな」
確かに、不安は消えている。
でもこれじゃ、アーベルの仕事を邪魔してしまう。
「私がずっと一緒にいたら、アーベルは仕事が出来なくなってしまいます」
「区切りがついたから大丈夫だ。安定するまで数日泊まらせてもらう」
「泊まる!」
しかも数日!
それを聞いただけでワクワクしてきた。不安は消えてしまった。
そして現金なもので、お腹が鳴った。かなりの轟音で。
「…………」
「……ふっ」
「これは!」
「ドラゴンの咆哮みたいだったな」
「そんなに大きくはありませんから!」
恥ずかしくて顔から火が出そう! そして久しぶりに大きく声を出した。
そうしたら、平気だって思えるようになった。
「食堂降りよう。カミルも心配してた。軽く食べて、今日は一緒に寝ようか」
「……一緒に、居てくれますか?」
おずおずと聞いてみる。それに首を傾げた彼は次には目を細めて笑った。
「当たり前だろ?」
それだけで、ハインツは心から笑えるのだった。
◇◆◇
その夜は凄くよく眠れた。腕の中にアーベルを抱いて、とても近くに感じられて凄く嬉しくて少し興奮した。
アーベルも疲れていたのかよく眠って、二人で少し遅めの朝を迎えた。
「おはよう、ハインツ」
「おはようございます、アーベル」
こんな小さな事がとても嬉しいなんて、ちょっと恥ずかしいかな。
下へと降りて行くとカミルが直ぐにブランチの用意をしてくれる。焼きたてのパンとスープと果物も入ったサラダにベーコンエッグ。アーベルの支援などもあって真っ当な食事が出来るようになってきた。
そしてこの機会に、ハインツは城からの召集令状について相談しようと思った。
「アーベル、実は昨日城からの召集令状がきまして。あの……爵位についてと」
どうなってしまうのか不安に思う。けれど昨日よりはずっと軽いとも感じる。
一方のアーベルは既に予期していたかのように動じず、紅茶を飲みながら「あぁ」と短く答えた。
「ようやくきましたか。城も腰が重い」
「あの」
「大丈夫です、応じますよ。その前に色々と回って必要な書類を集めてしまいましょうか」
(なんでそんなに落ち着いてるのぉ!)
意味が分からなくてアワアワしてしまう。そんなハインツにアーベルは苦笑した。
「実は、ここ数日忙しくしていたのはこれに関する事だったのですよ」
「これにって……」
「貴方に爵位を継がせる為に、裏で色々と。困っているのに城は動かないし、貴族連中は五月蠅いしでうんざりでしたが、どうやら陛下も決断なさったようです」
(え? ってことは、全てはアーベルの思惑通りという?)
呆然とするハインツに向かい、アーベルはニッコリと微笑んだ。
「安心してください。貴方は正当なケンプフェルト家の人間です。領地も爵位も全て、貴方のものですよ」
「!」
それを聞いて安心したら涙腺が緩んだ。またダバーーっと涙が出るハインツに笑って席を立ち、涙を拭ってくれる人に同じように笑いかける。こちらもようやく、一歩前へ進めそうだ。
そうして真っ先に出向いたのは冒険者ギルドだった。
ハインツとアーベルが姿を見せた途端、受付嬢が二階のマスタールームへと案内してくれる。声をかけると直ぐに応じてもらえて、フランツが苦笑した。
「予想よりも早く動いたようだね」
「こちらとしては遅いくらいですが」
「アーベル殿としてはそうだろうな。ハインツ殿、突然で驚いただろう?」
「え? えぇ」
お陰で昨日は精神的にボロ雑巾だった。
改めて席に座り、お茶を出されて口を付ける。その間にフランツが少し厚めの大きな封筒を出した。
「ご希望の資料と、ギルドマスターとしての評価だ。確かめてくれ」
首を傾げて封筒を手にし、中の書類を見てみる。そこにはこれまでハインツが冒険者ギルドを通して行った依頼の結果と評価が丁寧に書き込まれていた。
「ちなみにそれは原本だから、事が済んだら戻してもらいたい。一応書き写してもいるがね」
「原本! これ、もの凄く重要な書類じゃ……」
この世界では冒険者などのギルドに所属すると、首から下げるギルド証が発行される。依頼を達成したり、魔物を討伐するとその魔素を魔道具が取り込んで自動的に記録され、ギルドの機械に通す事で完了する。
身分証やギルド銀行へのアクセス、罪を犯せばその記録も残される記録媒体だ。
とはいえ、これは冒険者側の話。ギルドでは紙でも記録を残す。データだけではないんだ。
「滅多な事では表に出さない書類だが、今回は君の爵位に関する事で城の招集という事実もある。ギルドも国家機関からの正式な要請には応じる義務があるしね。特例だ」
「……あ」
そういえばアーベルは「冒険者ギルドの協力」を前回の事態の賠償としていた。それって……。
フランツを見ると苦笑して頷いている。言うなって事なんだろうな。
なんだかゆっくり眠れた気がする。不安もあって眠れない日もあったから。
「起きましたか、ハインツ」
「え?」
ふと声がする。それになんだか、頭を撫でられている感じが……っ!
まだ寝ぼけた目でそちらを見たハインツは混乱してアタフタした。辺りはすっかり暗くなってしまっている。そこにアーベルがいて、頭を撫でてくれていたのだ。
「アーベル!」
「具合が悪そうだとカミルから聞きましてね。本当に、疲れた顔をしている」
親指の腹で目の下を撫でられてくすぐったい。甘酸っぱい香りがして、そうしたら落ち着いてくる。
「どこか具合が悪いのですか、ハインツ」
「……気持ちが」
「?」
「気持ちが、落ち着かなくて。会えないことが、さ……っ寂しくて。でも、こんな事を言って貴方を困らせるのはいけない事だと分かっているので、言えなくて。どんどん、落ち込んで」
自分で言いながら少し泣けてきた。起き上がり、ポロポロと泣き出すハインツをアーベルは驚いた顔で見ている。
あぁ、やっぱり言わなければよかった。呆れられるのは分かっていたのに。可愛く可憐なオメガじゃないんだから、こんな大男が泣いたって慰め方も分からないじゃないか。
「あの、大丈夫です! 私も男なので、分かっているつもりです。だからっ!」
「大丈夫なんて言うな、ハインツ。悪い、俺の配慮が足りなかった」
「あ……」
グッと抱きしめてくる強い腕、包まれるアーベルの香り。それが相まって余計に泣けてくる。滝のような涙だ。
「多分それは、フェロモン量が増えた事による精神の不安定さだ。オメガは番のアルファを求めて当然なんだから、正しいんだ。きっと、ヒートの練習みたいなもんだ」
「ヒート?」
でも、聞いているものとは違う。性的に興奮したりはしていない。もの凄く不安になって、マイナスな事ばかりを考えてしまいがちになるんだ。
でもアーベルは肯定してくれる。正しいと言ってくれる。それだけで安心してきた。
「本格的なヒートが起こる前に、こうした精神的な負荷もあると聞く。最近急速にフェロモンの量が増えてきているだろ? その影響だと思う」
「どう、したら」
「俺が側にいればいい。番のアルファがいれば安定してくる。俺達はまだ番じゃないが、ハインツの体はもうそう認識し始めているだろうしな」
確かに、不安は消えている。
でもこれじゃ、アーベルの仕事を邪魔してしまう。
「私がずっと一緒にいたら、アーベルは仕事が出来なくなってしまいます」
「区切りがついたから大丈夫だ。安定するまで数日泊まらせてもらう」
「泊まる!」
しかも数日!
それを聞いただけでワクワクしてきた。不安は消えてしまった。
そして現金なもので、お腹が鳴った。かなりの轟音で。
「…………」
「……ふっ」
「これは!」
「ドラゴンの咆哮みたいだったな」
「そんなに大きくはありませんから!」
恥ずかしくて顔から火が出そう! そして久しぶりに大きく声を出した。
そうしたら、平気だって思えるようになった。
「食堂降りよう。カミルも心配してた。軽く食べて、今日は一緒に寝ようか」
「……一緒に、居てくれますか?」
おずおずと聞いてみる。それに首を傾げた彼は次には目を細めて笑った。
「当たり前だろ?」
それだけで、ハインツは心から笑えるのだった。
◇◆◇
その夜は凄くよく眠れた。腕の中にアーベルを抱いて、とても近くに感じられて凄く嬉しくて少し興奮した。
アーベルも疲れていたのかよく眠って、二人で少し遅めの朝を迎えた。
「おはよう、ハインツ」
「おはようございます、アーベル」
こんな小さな事がとても嬉しいなんて、ちょっと恥ずかしいかな。
下へと降りて行くとカミルが直ぐにブランチの用意をしてくれる。焼きたてのパンとスープと果物も入ったサラダにベーコンエッグ。アーベルの支援などもあって真っ当な食事が出来るようになってきた。
そしてこの機会に、ハインツは城からの召集令状について相談しようと思った。
「アーベル、実は昨日城からの召集令状がきまして。あの……爵位についてと」
どうなってしまうのか不安に思う。けれど昨日よりはずっと軽いとも感じる。
一方のアーベルは既に予期していたかのように動じず、紅茶を飲みながら「あぁ」と短く答えた。
「ようやくきましたか。城も腰が重い」
「あの」
「大丈夫です、応じますよ。その前に色々と回って必要な書類を集めてしまいましょうか」
(なんでそんなに落ち着いてるのぉ!)
意味が分からなくてアワアワしてしまう。そんなハインツにアーベルは苦笑した。
「実は、ここ数日忙しくしていたのはこれに関する事だったのですよ」
「これにって……」
「貴方に爵位を継がせる為に、裏で色々と。困っているのに城は動かないし、貴族連中は五月蠅いしでうんざりでしたが、どうやら陛下も決断なさったようです」
(え? ってことは、全てはアーベルの思惑通りという?)
呆然とするハインツに向かい、アーベルはニッコリと微笑んだ。
「安心してください。貴方は正当なケンプフェルト家の人間です。領地も爵位も全て、貴方のものですよ」
「!」
それを聞いて安心したら涙腺が緩んだ。またダバーーっと涙が出るハインツに笑って席を立ち、涙を拭ってくれる人に同じように笑いかける。こちらもようやく、一歩前へ進めそうだ。
そうして真っ先に出向いたのは冒険者ギルドだった。
ハインツとアーベルが姿を見せた途端、受付嬢が二階のマスタールームへと案内してくれる。声をかけると直ぐに応じてもらえて、フランツが苦笑した。
「予想よりも早く動いたようだね」
「こちらとしては遅いくらいですが」
「アーベル殿としてはそうだろうな。ハインツ殿、突然で驚いただろう?」
「え? えぇ」
お陰で昨日は精神的にボロ雑巾だった。
改めて席に座り、お茶を出されて口を付ける。その間にフランツが少し厚めの大きな封筒を出した。
「ご希望の資料と、ギルドマスターとしての評価だ。確かめてくれ」
首を傾げて封筒を手にし、中の書類を見てみる。そこにはこれまでハインツが冒険者ギルドを通して行った依頼の結果と評価が丁寧に書き込まれていた。
「ちなみにそれは原本だから、事が済んだら戻してもらいたい。一応書き写してもいるがね」
「原本! これ、もの凄く重要な書類じゃ……」
この世界では冒険者などのギルドに所属すると、首から下げるギルド証が発行される。依頼を達成したり、魔物を討伐するとその魔素を魔道具が取り込んで自動的に記録され、ギルドの機械に通す事で完了する。
身分証やギルド銀行へのアクセス、罪を犯せばその記録も残される記録媒体だ。
とはいえ、これは冒険者側の話。ギルドでは紙でも記録を残す。データだけではないんだ。
「滅多な事では表に出さない書類だが、今回は君の爵位に関する事で城の招集という事実もある。ギルドも国家機関からの正式な要請には応じる義務があるしね。特例だ」
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