439 / 458
第16章 -勇者 VS 魔王-
†第16章† -31話-[ハイエルフ移住計画②]
しおりを挟む
おめかししたパメラの案内で宗八とプルメリオとパスカルの三人にパメラを加えた四人で町の外れに移動した。
勇者PTと子供達は向こうに残ってもらい、ある仕事の頼んでいる。唯一青竜だけが肩に乗っている。
不幸にも飛び出して来た魔物はプルメリオの近接とパスカルの弓攻撃で片っ端から討伐されていく。
「水無月さんは……」
「手出しせんのじゃな」
二人からの攻める様な視線を一身に受けた宗八は何故か堂々としていた。
「パメラを守る最後の砦だ。任セロリ」
真顔でお茶目をかました宗八に二人の胡乱な視線が突き刺さる。
子供達や嫁ならなんらかの返しをしてくれるのに……。
やがて、パメラが足を止めた事で追随していた三人も足を止め周りを見渡す。
「この辺りなら森になっても村の者は誰も困らないと思います」
後ろを振り返れば、高低差が少ない土地だからか地平線の先にパメラの村が見えた。
距離としては4~5kmといったところだ。
村の近くはなんだかんだで生活をする為の採取や伐採の影響が出るからと、ここまで離れた場所を案内された。
「パスカル殿、如何でしょうか?」
「如何も何もなぁ……。本当にここに森が移動出来るのであれば十分な広さ、としか言えぬな……」
問われたパスカルは後頭部を掻きながら何もない原っぱを見回す。
特に平原で出くわす魔物を脅威にも感じなかったパスカルとしては、特段問題は見つからず言葉を濁す。
「強いて言えばここも含めて最近魔素濃度が低くなって息苦しくはあるな。そこが改善すれば完璧と言えよう!」
人族でいう魔力濃度。これをもう一歩踏み込んだ理解から魔族は皆、魔素濃度と呼ぶ。
魔族領でもオベリスクは発見されているが見つけ次第破壊を進めているので、その魔素濃度もゆっくりではあるが改善し始めているはずだ。しかし、魔族領全てに魔素が満たされるまではかなり時間が掛かるだろう。
「イクダニム。どうにか出来るかしら?」
なんでも振る様になってきたパメラが宗八に水を向けた。
パメラには一切思いつかない方法でも今回もこの男なら……と、信頼の裏返しでもあった。
「出来るぞ」
もちろん、信頼には答えられる。
宗八が横薙ぎに腕を振るうと、背で浮いていたカレイドハイリアが七本の木剣に分かれ、地面に突き刺さった。
パメラは気付いていなかったが、パスカルは宗八と出会った時点で、この剣から精霊樹と同じ匂いを嗅ぎ付けていた。
つまり宗八が精霊、または精霊樹と深い結びつきを持つ人物であると看破していた。
その彼の背で浮遊する剣がハイエルフの里に辿り着くや否やパスカル等が信仰する精霊樹の下へひとりでに飛んでいく様は得も知れぬ神秘性を感じたほどだった。
一本だった剣が七本に分かれると、属性が明確に感じ取れるようになった。
「精樹界解放!」
宗八の掛け声に合わせ各剣が滂沱とあふれ出す魔力が空気を震わせ噴出し始める。
瞬く間に魔剣にしても異常な魔力量が。剣一本一本がその魔力を放出する現実にパスカルはおろか、プルメリオも唖然とする他ない。
魔法に卓越した魔導師でなくとも、濃度が高すぎて万人に視認出来る七色の魔帯が空へと昇り空気に溶けていく。
「これでしばらく待てば、この一帯の魔素濃度は回復するだろう。パスカル殿、問題なければ移転を始めるがよろしいか?」
宗八の声が、呆然としたままのパスカルの意識を現実へ引き戻した。
「あ……あぁ。いきなりか? 試す必要はないのかの?」
戸惑いながらも確認をするパスカルだったが、内心では聞くだけ無駄だろうという考えが過ぎる。
この短い時間でわからされた。
何かを成すたび、揺るぎなき自信が彼の泰然とした佇まいに滲み出ていた。
当たり前のように事を成す姿は、人族だというのに神々しくもあった。
———そして、今も。
「試す、この程度で? 子供達も居るし、大丈夫ですよ」
ほら、これだ。
大事を小事と捉え事も無げに、その身を大きく変化させた竜と共に空へと舞い上がっていく。
その視線、その表情、その動作すべてが物語る。訴える。これは些事だと。
あの竜も、里で連れていた精霊の子らも。彼の者に全幅の信頼を置き、疑う事無く成せることを前提で行動している。
「これは……。飲まれてしもうたようじゃな……」
出会って間もないのに妙に納得してしまう。
彼の者は只者ではない。それは疑いようのない事実であり、短い間に目の当たりにして来たのだ。
その存在感は、もはや語ることさえ畏れ多い。いと高き者。
「≪神の心臓≫」
空の上、元の姿に戻った青竜フリューネアネイシア。その巨体の頭上に、宗八は静かに立っていた。
心臓を強打し叩き起こしながら魔法を発動すると、文字通り胸の奥から神力の生産が始まる。
「≪シンクロ≫」
ハイエルフの里に残した子供達には、とある仕事を任せていた。
全員とシンクロした事で視界共有が成され、ハイエルフの森の全容が脳裏で結び付く。
『(お父様。こちらは姉さま、弟妹も含め準備万全でございます。いつでもどうぞ)』
森の空に散らばった子供達の視界から、ハイエルフが里と認識する範囲を指定する。
宗八の2箇所で重なる視界には、森と平原に光り輝く境界線が引かれ準備が整った。
「始めるぞ」
『(始めます)』
「『———≪置換≫』」
———一瞬だった。
瞬きをしたわけではない。
それでも脳が、見間違いだと理解を拒むほどに———非現実的過ぎた。
「我らが……里……」
パスカルの漏れ出た声には、本当に驚きが込められている事が窺えた。
宗八のやる事にある程度慣れたプルメリオは、これが出来るなら無理に避難の呼び掛けせずとも、いつもの如く全て強引に町や里を辺境に移転させることが出来たのではないかと呆れながらにその光景を見つめる隣で、パスカルは言葉を失い茫然としている。
「いや、それこそ自分達と魔族の顔繋ぎの為、か……」
このひと手間も自分が関わっていると思えば、なんだかんだで面倒で遠回りな手段に心を砕いてくれていることは分かる。
改めて、デタラメでありながら心強い味方なのだと認識し直したところで宗八達が風を巻き起こしながら降りて来た。
遠くの空からは、精霊の子供達もフヨフヨと浮遊しながら宗八の下に集まって来る。
『パパ~♪』
『お父様、お疲れさまでした』
弟妹を出し抜き、いの一番に宗八の下へ飛び込んだのは、長女アクアーリィと次女クーデルカであった。
勢いのまま抱きつき、その後に続く弟妹も次々と宗八に抱きつく。
瞬く間に子供達磨となった宗八が二人の側に寄って来た。
「これで終わりです。パスカル殿は同胞の下へ向かわれた方が良いでしょう。メリオも森の中で仲間が待っているから行くと良い。俺はパメラ達のところで時間を潰しているから後で来てくれ」
旅をさせていた勇者PTは今回の件で辺境に来てしまっている。
旅の再開をするにしても向こうにまた送り届けなければならない為、声を掛けた宗八は返事も聞かずに立ち去っていく。
「あ、イクダニムっ!? 」
視線だけで追随の指示を飛ばして来た宗八の勢いに押され、パメラも後に続く。
「すみませんパスカル様、私もこれで戻ります。勇者様はまた後程お越しください」
「う、うむ。案内ご苦労だった。またいずれ感謝に赴こう!」
その声に自失から復帰したパスカルは慌てて何とか返事を返した。
やる事をやり終えたとばかりに去る宗八の背へ、一度だけ視線を送った後にパスカルの視線は勇者プルメリオと絡まる。
自分と同じ様に勝手に指示だけ出された彼は苦笑していた。
「とりあえず、森へ入りましょうか……」
その苦笑に応える様にパスカルの口角も上がる。
「お主も大概苦労しておる様じゃな……」
宗八との共有点が、共感が二人の垣根を低くした。
二人は並んで森の奥へと歩み出す。
夕陽を背に受けたその背中が、ほんの少しだけ疲れて見えた。
勇者PTと子供達は向こうに残ってもらい、ある仕事の頼んでいる。唯一青竜だけが肩に乗っている。
不幸にも飛び出して来た魔物はプルメリオの近接とパスカルの弓攻撃で片っ端から討伐されていく。
「水無月さんは……」
「手出しせんのじゃな」
二人からの攻める様な視線を一身に受けた宗八は何故か堂々としていた。
「パメラを守る最後の砦だ。任セロリ」
真顔でお茶目をかました宗八に二人の胡乱な視線が突き刺さる。
子供達や嫁ならなんらかの返しをしてくれるのに……。
やがて、パメラが足を止めた事で追随していた三人も足を止め周りを見渡す。
「この辺りなら森になっても村の者は誰も困らないと思います」
後ろを振り返れば、高低差が少ない土地だからか地平線の先にパメラの村が見えた。
距離としては4~5kmといったところだ。
村の近くはなんだかんだで生活をする為の採取や伐採の影響が出るからと、ここまで離れた場所を案内された。
「パスカル殿、如何でしょうか?」
「如何も何もなぁ……。本当にここに森が移動出来るのであれば十分な広さ、としか言えぬな……」
問われたパスカルは後頭部を掻きながら何もない原っぱを見回す。
特に平原で出くわす魔物を脅威にも感じなかったパスカルとしては、特段問題は見つからず言葉を濁す。
「強いて言えばここも含めて最近魔素濃度が低くなって息苦しくはあるな。そこが改善すれば完璧と言えよう!」
人族でいう魔力濃度。これをもう一歩踏み込んだ理解から魔族は皆、魔素濃度と呼ぶ。
魔族領でもオベリスクは発見されているが見つけ次第破壊を進めているので、その魔素濃度もゆっくりではあるが改善し始めているはずだ。しかし、魔族領全てに魔素が満たされるまではかなり時間が掛かるだろう。
「イクダニム。どうにか出来るかしら?」
なんでも振る様になってきたパメラが宗八に水を向けた。
パメラには一切思いつかない方法でも今回もこの男なら……と、信頼の裏返しでもあった。
「出来るぞ」
もちろん、信頼には答えられる。
宗八が横薙ぎに腕を振るうと、背で浮いていたカレイドハイリアが七本の木剣に分かれ、地面に突き刺さった。
パメラは気付いていなかったが、パスカルは宗八と出会った時点で、この剣から精霊樹と同じ匂いを嗅ぎ付けていた。
つまり宗八が精霊、または精霊樹と深い結びつきを持つ人物であると看破していた。
その彼の背で浮遊する剣がハイエルフの里に辿り着くや否やパスカル等が信仰する精霊樹の下へひとりでに飛んでいく様は得も知れぬ神秘性を感じたほどだった。
一本だった剣が七本に分かれると、属性が明確に感じ取れるようになった。
「精樹界解放!」
宗八の掛け声に合わせ各剣が滂沱とあふれ出す魔力が空気を震わせ噴出し始める。
瞬く間に魔剣にしても異常な魔力量が。剣一本一本がその魔力を放出する現実にパスカルはおろか、プルメリオも唖然とする他ない。
魔法に卓越した魔導師でなくとも、濃度が高すぎて万人に視認出来る七色の魔帯が空へと昇り空気に溶けていく。
「これでしばらく待てば、この一帯の魔素濃度は回復するだろう。パスカル殿、問題なければ移転を始めるがよろしいか?」
宗八の声が、呆然としたままのパスカルの意識を現実へ引き戻した。
「あ……あぁ。いきなりか? 試す必要はないのかの?」
戸惑いながらも確認をするパスカルだったが、内心では聞くだけ無駄だろうという考えが過ぎる。
この短い時間でわからされた。
何かを成すたび、揺るぎなき自信が彼の泰然とした佇まいに滲み出ていた。
当たり前のように事を成す姿は、人族だというのに神々しくもあった。
———そして、今も。
「試す、この程度で? 子供達も居るし、大丈夫ですよ」
ほら、これだ。
大事を小事と捉え事も無げに、その身を大きく変化させた竜と共に空へと舞い上がっていく。
その視線、その表情、その動作すべてが物語る。訴える。これは些事だと。
あの竜も、里で連れていた精霊の子らも。彼の者に全幅の信頼を置き、疑う事無く成せることを前提で行動している。
「これは……。飲まれてしもうたようじゃな……」
出会って間もないのに妙に納得してしまう。
彼の者は只者ではない。それは疑いようのない事実であり、短い間に目の当たりにして来たのだ。
その存在感は、もはや語ることさえ畏れ多い。いと高き者。
「≪神の心臓≫」
空の上、元の姿に戻った青竜フリューネアネイシア。その巨体の頭上に、宗八は静かに立っていた。
心臓を強打し叩き起こしながら魔法を発動すると、文字通り胸の奥から神力の生産が始まる。
「≪シンクロ≫」
ハイエルフの里に残した子供達には、とある仕事を任せていた。
全員とシンクロした事で視界共有が成され、ハイエルフの森の全容が脳裏で結び付く。
『(お父様。こちらは姉さま、弟妹も含め準備万全でございます。いつでもどうぞ)』
森の空に散らばった子供達の視界から、ハイエルフが里と認識する範囲を指定する。
宗八の2箇所で重なる視界には、森と平原に光り輝く境界線が引かれ準備が整った。
「始めるぞ」
『(始めます)』
「『———≪置換≫』」
———一瞬だった。
瞬きをしたわけではない。
それでも脳が、見間違いだと理解を拒むほどに———非現実的過ぎた。
「我らが……里……」
パスカルの漏れ出た声には、本当に驚きが込められている事が窺えた。
宗八のやる事にある程度慣れたプルメリオは、これが出来るなら無理に避難の呼び掛けせずとも、いつもの如く全て強引に町や里を辺境に移転させることが出来たのではないかと呆れながらにその光景を見つめる隣で、パスカルは言葉を失い茫然としている。
「いや、それこそ自分達と魔族の顔繋ぎの為、か……」
このひと手間も自分が関わっていると思えば、なんだかんだで面倒で遠回りな手段に心を砕いてくれていることは分かる。
改めて、デタラメでありながら心強い味方なのだと認識し直したところで宗八達が風を巻き起こしながら降りて来た。
遠くの空からは、精霊の子供達もフヨフヨと浮遊しながら宗八の下に集まって来る。
『パパ~♪』
『お父様、お疲れさまでした』
弟妹を出し抜き、いの一番に宗八の下へ飛び込んだのは、長女アクアーリィと次女クーデルカであった。
勢いのまま抱きつき、その後に続く弟妹も次々と宗八に抱きつく。
瞬く間に子供達磨となった宗八が二人の側に寄って来た。
「これで終わりです。パスカル殿は同胞の下へ向かわれた方が良いでしょう。メリオも森の中で仲間が待っているから行くと良い。俺はパメラ達のところで時間を潰しているから後で来てくれ」
旅をさせていた勇者PTは今回の件で辺境に来てしまっている。
旅の再開をするにしても向こうにまた送り届けなければならない為、声を掛けた宗八は返事も聞かずに立ち去っていく。
「あ、イクダニムっ!? 」
視線だけで追随の指示を飛ばして来た宗八の勢いに押され、パメラも後に続く。
「すみませんパスカル様、私もこれで戻ります。勇者様はまた後程お越しください」
「う、うむ。案内ご苦労だった。またいずれ感謝に赴こう!」
その声に自失から復帰したパスカルは慌てて何とか返事を返した。
やる事をやり終えたとばかりに去る宗八の背へ、一度だけ視線を送った後にパスカルの視線は勇者プルメリオと絡まる。
自分と同じ様に勝手に指示だけ出された彼は苦笑していた。
「とりあえず、森へ入りましょうか……」
その苦笑に応える様にパスカルの口角も上がる。
「お主も大概苦労しておる様じゃな……」
宗八との共有点が、共感が二人の垣根を低くした。
二人は並んで森の奥へと歩み出す。
夕陽を背に受けたその背中が、ほんの少しだけ疲れて見えた。
11
あなたにおすすめの小説
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる