【完結】もしも願いが叶うならあの時の約束を

翠月 歩夢

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私と彼の交換日記2

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「何してるんだ……」
「木に引っ掛かって転んだの!」
「はぁ……しかもそのせいで野良犬に襲われかけてるし……ださ」
「はぁってなによ!しかもださいって!!」
「そんなことよりあいつが犬に気づいてこっちに来るぞ」
「え!?ちょっと、ど、どうしよう」
「べつに見えないんだから大人しくしてればいいだろ」
「そ、そうだけど……」


『……あ』


「気づいたみたいだな」
「うん……」
「とりあえずタイムカプセルのことは思い出したみたいだな。場所はともかく」
「そうだね……」
「……というかその公園とは反対方向へ歩こうとしているが大丈夫か?あれ」
「え!?」
「どうにかしないとたどり着けないで終わるぞ?」
「えーと……あ!あれ使えるんじゃない!?」
「それって工事用の……?」
「よいしょっと……」


[ガタッ]
[ガラガラガラッ]


「まさか道を塞ぐとは思わなかった……」
「これでちゃんとした道に進むはず!」
「無駄に行動力があるな……」

 なんか自称神様に呆れられている。
神様の割に話し方が馴れ馴れしかったりするし、見た目も神様っぽくないのに。
……なんかムカつく。
協力してくれているから悪い奴ではないのかもしれないけれど。

「おい、また分岐があるぞ」「あ、本当だ」
「今度も間違った方向に進みそうだな……」
「でもここさえ間違えなければ公園に着くから!」
「今度はどうやってこっちに誘導するんだ?」
「えーと……」


[ガサッ]
「にゃーお」
[ガサガサッ]
「ふみゃあー!」


「きゃあ!」
「今度は猫か」
「なに冷静に見てんのよ!」
「いや、次から次へとよくやるなと思ってな」
「今のは猫が私につまづいたの!」
「そして襲いかかってきたと」
「……あれ?そういえば私って今幽霊みたいな存在なんだよね?」
「……? ああ」
「死んだ直後ものに触れなかったのになんで今は触れるようになってるの?」
「……本来は触れないが今だけ多少は触ることができるようにしている」
「それってあなたが?」
「ああ。一応2人でやるものだからな。ある程度協力できるようにという配慮だ」
「……そう」
「それよりも公園に着いたみたいだぞ」
「うん」
「俺はちょっとあいつと話してくる」
「分かった」
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